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ソロモン王の失政

発行日時: 2008/4/5

ソロモン王の政治の失敗について、聖書記事をまとめた聖書辞典から引用します。

彼は、その事業に在留異国人を奴隷として酷使しただけでなく、イスラエル人をも強制労働に服させた。

この政策は、ユダ部族が優遇されたことと並んで、国民のうちに反感を生じさせた。

この不満を巧みに掌握したのが、後に北王国イスラエルの初代の王となるヤロブアムであった。

このことについて、聖書を読んでみましょう。

ヤロブアムの物語 (列王記上11:26‐40)

 11:26 ネバトの子ヤロブアムはツェレダの出身でエフライムに属し、その母は名をツェルアといい、寡婦であった。彼はソロモンに仕えていたが、やがて王に対して反旗を翻した。

 11:27 彼が王に反旗を翻すに至った事情は次のとおりである。ソロモンがミロを築き、父ダビデの町の破れをふさいでいたときのことである。

 11:28 このヤロブアムは有能な人物だったので、ソロモンはこの若者の働きぶりを見て、ヨセフ族の労役全体の監督に任命した。

 11:29 そのころ、ヤロブアムがエルサレムを出ると、シロの預言者アヒヤが道で彼に出会った。預言者は真新しい外套を着ていた。野には二人のほかだれもいなかった。

 11:30 アヒヤは着ていた真新しい外套を手にとり、十二切れに引き裂き、

 11:31 ヤロブアムに言った。「十切れを取るがよい。イスラエルの神、主はこう言われる。『わたしはソロモンの手から王国を裂いて取り上げ、十の部族をあなたに与える。

 11:32 ただ一部族だけは、わが僕ダビデのゆえに、またわたしが全部族の中から選んだ都エルサレムのゆえにソロモンのものとする。

 11:33 わたしがこうするのは、彼がわたしを捨て、シドン人の女神アシュトレト、モアブの神ケモシュ、アンモン人の神ミルコムを伏し拝み、わたしの道を歩まず、わたしの目にかなう正しいことを行わず、父ダビデのようには、掟と法を守らなかったからである。

 11:34 しかし、わたしは彼の手から王国全部を奪いはしない。わたしの戒めと掟を守った、わたしの選んだ僕ダビデのゆえに、彼をその生涯にわたって君主としておく。

 11:35 わたしは彼の息子の手から王権を取り上げ、それを十部族と共にあなたに与える。

 11:36 彼の息子には一部族を与え、わたしの名を置くためにわたしが選んだ都エルサレムで、わが僕ダビデのともし火がわたしの前に絶えず燃え続けるようにする。

 11:37 だが、わたしはあなたを選ぶ。自分の望みどおりに支配し、イスラエルの王となれ。

 11:38 あなたがわたしの戒めにことごとく聞き従い、わたしの道を歩み、わたしの目にかなう正しいことを行い、わが僕ダビデと同じように掟と戒めを守るなら、わたしはあなたと共におり、ダビデのために家を建てたように、あなたのためにも堅固な家を建て、イスラエルをあなたのものとする。

 11:39 こうしてわたしはダビデの子孫を苦しめる。しかし、いつまでもというわけではない。』」

 11:40 ソロモンはヤロブアムを殺そうとしたが、ヤロブアムは直ちにエジプトの王シシャクのもとに逃亡し、ソロモンが死ぬまで、エジプトにとどまった。
(聖書引用終り)

エジプトとの政略結婚が効果をあげたのを見たソロモンは、他の近隣諸国とも同様な姻戚関係を結び、モアブ、アモン、エドム、シドン、ヘテなどから妻やそばめを召し入れた。その数は、妻700人、そばめ300人と聖書に記されている。・・と解説書は述べています。

このことについても、聖書を読んでみましょう。

列王記上
 11:1 ソロモン王はファラオの娘のほかにもモアブ人、アンモン人、エドム人、シドン人、ヘト人など多くの外国の女を愛した。

 11:2 これらの諸国の民については、主がかつてイスラエルの人々に、「あなたたちは彼らの中に入って行ってはならない。彼らをあなたたちの中に入れてはならない。彼らは必ずあなたたちの心を迷わせ、彼らの神々に向かわせる」と仰せになったが、ソロモンは彼女たちを愛してそのとりことなった。

 11:3 彼には妻たち、すなわち七百人の王妃と三百人の側室がいた。この妻たちが彼の心を迷わせた。

 11:4 ソロモンが老境に入ったとき、彼女たちは王の心を迷わせ、他の神々に向かわせた。こうして彼の心は、父ダビデの心とは異なり、自分の神、主と一つではなかった。

 11:5 ソロモンは、シドン人の女神アシュトレト、アンモン人の憎むべき神ミルコムに従った。

 11:6 ソロモンは主の目に悪とされることを行い、父ダビデのようには主に従い通さなかった。

(聖書引用終り)

王はそれぞれが異教的な聖所を作るのを許したので、信仰の堕落が始まり、晩年にはソロモン自身の信仰も薄れていった。ことにエルサレム東方のオリーブ山には人身供犠を主要な祭儀とするモレクの神殿までが建てられた。

列王記の記者は、これが王国分裂の一因であったと明言しています。

その辺の事情について、さらに聖書を読んでみましょう。

列王記上
 11:7 そのころ、ソロモンは、モアブ人の憎むべき神ケモシュのために、エルサレムの東の山に聖なる高台を築いた。アンモン人の憎むべき神モレクのためにもそうした。

 11:8 また、外国生まれの妻たちすべてのためにも同様に行ったので、彼女らは、自分たちの神々に香をたき、いけにえをささげた。

 11:9 ソロモンの心は迷い、イスラエルの神、主から離れたので、主は彼に対してお怒りになった。主は二度も彼に現れ、

 11:10 他の神々に従ってはならないと戒められたが、ソロモンは主の戒めを守らなかった。

 11:11 そこで、主は仰せになった。「あなたがこのようにふるまい、わたしがあなたに授けた契約と掟を守らなかったゆえに、わたしはあなたから王国を裂いて取り上げ、あなたの家臣に渡す。

 11:12 あなたが生きている間は父ダビデのゆえにそうしないでおくが、あなたの息子の時代にはその手から王国を裂いて取り上げる。

 11:13 ただし、王国全部を裂いて取り上げることはしない。わが僕ダビデのゆえに、わたしが選んだ都エルサレムのゆえに、あなたの息子に一つの部族を与える。」

 11:14 こうして主は、ソロモンに敵対する者としてエドム人ハダドを起こされた。彼はエドムの王家の血筋を引く者であった。

ソロモンの心は迷い、イスラエルの神、主から離れたので、主は彼に対してお怒りになったのです。

さきに読んだように、

列王記上11:6 ソロモンは主の目に悪とされることを行い、父ダビデのようには主に従い通さなかった。

のです。

 
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