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ソロモン王のドラマから −シェバの女王
発行日時: 2008/3/24シェバの女王の物語をご存知でしょうか?
ソロモンの名声を伝え聞き、難問をもってソロモンを試そうと、多数の有力者を率い、多くの財宝を携えてエルサレムにやってきた女王のことです。
列王記上10:1‐13や歴代誌下9:1‐12に書かれています。
イエスは、この女王がソロモンに知恵を求めてきたと述べています。
マタイ12:42南の女王が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです。
(この部分は難解なので、後で説明します。)
女王はソロモンの知恵と繁栄に驚嘆し、ソロモンも女王の来訪を喜びました。以来、両国の交易が続いたことが、聖書の異なる部分に多く記されています。例えば、詩篇です。
詩篇 ソロモンによる
72:1 神よ。あなたの公正を王に、あなたの義を王の子に授けてください。
72:2 彼があなたの民を義をもって、あなたの、悩む者たちを公正をもってさばきますように。
72:3 山々、丘々は義によって、民に平和をもたらしますように。
72:4 彼が民の悩む者たちを弁護し、貧しい者の子らを救い、しいたげる者どもを、打ち砕きますように。
72:5 彼らが、日と月の続くかぎり、代々にわたって、あなたを恐れますように。
72:6 彼は牧草地に降る雨のように、地を潤す夕立のように下って来る。
72:7 彼の代に正しい者が栄え、月のなくなるときまで、豊かな平和がありますように。
72:8 彼は海から海に至るまで、また、川から地の果て果てに至るまで統べ治めますように。
72:9 荒野の民は彼の前にひざをつき、彼の敵はちりをなめますように。
72:10 タルシシュと島々の王たちは贈り物をささげ、シェバとセバの王たちは、みつぎを納めましょう。
72:11 こうして、すべての王が彼にひれ伏し、すべての国々が彼に仕えましょう。
72:12 これは、彼が、助けを叫び求める貧しい者や、助ける人のない悩む者を救い出すからです。
72:13 彼は、弱っている者や貧しい者をあわれみ、貧しい者たちのいのちを救います。
72:14 彼はしいたげと暴虐とから、彼らのいのちを贖い出し、彼らの血は彼の目に尊ばれましょう。
72:15 それゆえ、彼が生きながらえ、彼にシェバの黄金がささげられますように。彼のためにいつも彼らは祈り、一日中、彼をほめたたえますように。
72:16 地では、山々の頂に穀物が豊かにあり、その実りはレバノンのように豊かで、町の人々は地の青草のように栄えますように。
72:17 彼の名はとこしえに続き、その名は日の照るかぎり、いや増し、人々は彼によって祝福され、すべての国々は彼をほめたたえますように。
72:18 ほむべきかな。神、主、イスラエルの神。ただ、主ひとり、奇しいわざを行なう。
72:19 とこしえに、ほむべきかな。その栄光の御名。その栄光は地に満ちわたれ。アーメン。アーメン。
72:20 エッサイの子ダビデの祈りは終わった。
では本筋に戻って、ソロモン王についてさらに解説します。
ソロモンの政治 − 国内政治と対外政策
(解説書から要約して引用します)
ソロモンはダビデが拡大した王国を受け継ぎ、その治安を固めた。
彼は領土を広げるという野望を抱かず、むしろ平穏な内実的繁栄を望んだ。
おもにキリキヤのケベおよびエジプトから馬と戦車を購入して各地に配置したのも、平和を維持して商業活動の基盤を整えるためであり、戦争を始めるためではなかった。
ソロモンは従来の12部族の境界に修正を加えながら、イスラエル全土を12区に分け、それぞれに守護官を置いて租税を納めさせた。
彼はまた南北交通の中間点にあるという地の利を生かし,通行税をとって富を増し加えた。またアカバ湾のエツヨン・ゲベルに船団を設け、そこを拠点として南方航路を開き、アラビヤ南部にあったとされるオフィルと交易した。
また地中海方面では,ツロを媒介として「タルシシュの船団」を組織した。この交易によって貴金属類,良質の木材,王室で珍重された愛玩動物が輸入された。
この時代に国民の生活水準が著しく向上したことは容易に推測できる。
国際関係について言えば、エドムのハダデおよびダマスコのレゾンとの緊張を例外とすれば、概して良好であった。
エジプトとはパロの娘をめとって姻戚関係を結び、ゲゼルを譲り受けた。フェニキヤの王ヒラムとの間にもダビデ以来の友好関係が保たれた。
ツロとの親交は、ソロモンの建築事業とのかかわりにおいて特に重要視される。シェバの女王が多くの貴重品を携えて来訪したのは、ソロモンの英知を確かめるためだけでなく,商業上の交渉も意図してのことであったろう。
ここで、シェバの女王の来訪についての、列王記の記事を直接読みましょう。
列王記上
10:1 ときに、シェバの女王が、主の名に関連してソロモンの名声を伝え聞き、難問をもって彼をためそうとして、やって来た。
10:2 彼女は、非常に大ぜいの有力者たちを率い、らくだにバルサム油と、非常に多くの金および宝石を載せて、エルサレムにやって来た。彼女はソロモンのところに来ると、心にあったすべてのことを彼に質問した。
10:3 ソロモンは、彼女のすべての質問を説き明かした。王がわからなくて、彼女に説き明かせなかったことは何一つなかった。
10:4 シェバの女王は、ソロモンのすべての知恵と、彼が建てた宮殿と、
10:5 その食卓の料理、列席の家来たち従者たちが仕えている態度とその服装、彼の献酌官たち、および、彼が主の宮でささげた全焼のいけにえを見て、息も止まるばかりであった。
10:6 彼女は王に言った。「私が国であなたの事績とあなたの知恵とについて聞き及んでおりましたことはほんとうでした。
10:7 実は、私は、自分で来て、自分の目で見るまでは、そのことを信じなかったのですが、驚いたことに、私にはその半分も知らされていなかったのです。あなたの知恵と繁栄は、私が聞いていたうわさよりはるかにまさっています。
10:8 なんとしあわせなことでしょう。あなたにつく人たちは。なんとしあわせなことでしょう。いつもあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くことのできる家来たちは。
10:9 あなたを喜ばれ、イスラエルの王座にあなたを着かせられたあなたの神、主はほむべきかな。主はイスラエルをとこしえに愛しておられるので、あなたを王とし、公正と正義とを行なわせられるのです。」
10:10 彼女は百二十タラントの金と、非常にたくさんのバルサム油と宝石とを王に贈った。シェバの女王がソロモン王に贈ったほどに多くのバルサム油は、二度とはいって来なかった。
10:11 オフィルから金を積んで来たヒラムの船団も、非常に多くのびゃくだんの木材と宝石とをオフィルから運んで来た。
10:12 王はこのびゃくだんの木材で、主の宮と王宮の柱を造り、歌うたいたちのために、立琴と十弦の琴を作った。今日まで、このようなびゃくだんの木材がはいって来たこともなく、だれもこのようなものを見たこともなかった。
10:13 ソロモン王は、その豊かさに相応したものをシェバの女王に与えたが、それ以外にも、彼女が求めた物は何でもその望みのままに与えた。彼女は、家来たちを連れて、自分の国へ戻って行った。
10:14 一年間にソロモンのところにはいって来た金の重さは、金の目方で六百六十六タラントであった。
10:15 このほかに、交易商人から得たもの、貿易商人の商いで得たもの、アラビヤのすべての王たち、およびその地の総督たちからのものがあった。
10:16 ソロモン王は、延べ金で大盾二百を作り、その大盾一個に六百シェケルの金を使った。
10:17 また、延べ金で盾三百を作り、その盾一個に三ミナの金を使った。王はそれらを、レバノンの森の宮殿に置いた。
10:18 王は大きな象牙の王座を作り、これに純粋な金をかぶせた。
10:19 その王座には六つの段があり、王座の背には子牛の頭があり、座席の両側にひじかけがあり、そのひじかけのわきには二頭の雄獅子が立っていた。
10:20 また、十二頭の雄獅子が、六つの段の両側に立っていた。このような物は、どこの王国でも作られたためしがなかった。
10:21 ソロモン王が飲み物に用いる器はみな金であった。レバノンの森の宮殿にあった器物もすべて純金であって、銀の物はなかった。銀はソロモンの時代には、価値あるものとはみなされていなかった。
10:22 王は海に、ヒラムの船団のほか、タルシシュの船団を持っており、三年に一度、タルシシュの船団が金、銀、象牙、さる、くじゃくを運んで来たからである。
10:23 ソロモン王は、富と知恵とにおいて、地上のどの王よりもまさっていた。
10:24 全世界の者は、神が彼の心に授けられた知恵を聞こうとして、ソロモンに謁見を求めた。
10:25 彼らはおのおの贈り物として、銀の器、金の器、衣服、武器、バルサム油、馬、騾馬などを、毎年きまって携えて来た。
10:26 ソロモンは戦車と騎兵を集めたが、戦車一千四百台、騎兵一万二千人が彼のもとに集まった。そこで、彼はこれらを戦車の町々に配置し、また、エルサレムの王のもとにも置いた。
10:27 王は銀をエルサレムで石のように用い、杉の木を低地のいちじく桑の木のように大量に用いた。
10:28 ソロモンの所有していた馬は、エジプトとケベの輸出品であった。それは王の御用達が代価を払って、ケベから手に入れたものであった。
10:29 エジプトから買い上げられ、輸入された戦車は銀六百、馬は銀百五十であった。同様に、ヘテ人のすべての王も、アラムの王たちも、彼らの仲買で輸入した。
しかし、イエスは教えておられます。
マタイ
6:26 空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。
6:27 あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも延ばすことができますか。
6:28 なぜ着物のことで心配するのですか。野のゆりがどうして育つのか、よくわきまえなさい。働きもせず、紡ぎもしません。
6:29 しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を窮めたソロモンでさえ、このような花の一つほどにも着飾ってはいませんでした。
6:30 きょうあっても、あすは炉に投げ込まれる野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、ましてあなたがたに、よくしてくださらないわけがありましょうか。信仰の薄い人たち。
6:31 そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい。
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