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イースターと日本人(続き)
発行日時: 2008/3/22このメルマガの読者の皆様は、すでに教会に通っておられる、あるいは通い始めた方々でしょう。あるいはキリスト教に関心をお持ちの方かもしれません。
この書き込みは、そのような皆様のためにと言うよりは、キリスト教には無関心の、あるいは「キリスト教は嫌いで、仏教が好き」とおっしゃる方のためのものです。
といっても私はそのようなメディアを知りませんので、もしそのような方をご存知でしたら、私に代わって伝えていただきたいと思い、書き込んでいます。
明日は、イースター(復活日あるいは復活祭と日本語では訳されています)ですね。
「イエスはよみがえられた!(Jesus is risen!)]」歌声が教会に響き渡る日です。
「よみがえり」とは、黄泉(よみ)と言う死の世界から帰る意味で、神学的にはこれを復活(resurrection)という言葉で表しています。
復活祭はイースターとも呼ばれますが、Easterという英語は、もとは「光と春の女神」のことです。
さて、イエスの「死からの復活」という信じられない、超自然的な奇蹟が起こらなかったら、もっと多くの日本人が、キリスト教を信じたことでしょうね。
しかし、もしイエスが死から生き返らずに、殉教者としてそのまま一生を終わっていたとしたら、
あるいは十字架で死刑にされそうになっていたイエスを、その信者たちが一致団結して、官憲の手から取り戻したとしたら、
そして危うく難を逃れたイエスが、その後も神の国についての教えを説き続け、釈迦のように齢を全うして死んだとしたら、
イエスの教えたキリスト教を信じる日本人はもっと多いかもしれません。
でも、私を含めてクリスチャンの日本人は、もしそれがキリスト教であったとしたら、クリスチャンには決してならなかったでしょう。
話は変わりますが、昨日の朝のテレビ対談で、瀬戸内寂聴さんが登場されていました。
さまざまな人生経験を持つ作家として多くの小説を、また仏門に入られてからは、仏法の説教者として法話集を出版するなど活躍されている文化勲章受章者です。
文化勲章を受章しての瀬戸内さんの言葉は、 「生きることは愛すること。世の中をよくするとか、戦争をしないとか、その根底には愛がある。それを書くのが小説と思う」でした。
この言葉は、愛の不毛の中を生きる現代の日本人の心に強く響く言葉でしょう。
多くの日本人が、世代を超えて瀬戸内さんを尊敬し、信奉し、その説法会はいつも満員だそうです。
最近は仏教思想に基づいて瀬戸内さんが書かれる多くの文章が、若い人も高齢の方も含めて、現代の日本人の心を惹きつけています。ひとつの例を示します。
−自分は編み物のひとつの目−
人間はひとりでは生きていないのです。たくさんの人との縁によっていきているのです。生かされているのです。
ここに、毛糸編みのテーブルくろすがあるとします。その編み目のひとつを虫が食って、それを放っておいたら、どんどん虫食いが 広がって、編み目が壊れて大きな破れ目ができるじゃないですか。それと同じ。
自分は何でもないように思うけれど、大きな人生の編み目のひとつの目なんですよ。
自分が壊れれば、自分だけじゃなくて、その周りもダメになる。だから自分を大切にしなさいっていう話です。
いいお話ですね。しかしこのお話は、瀬戸内さんというひとりの優れた作家、仏教の説教者、そして評論家自身の言葉です。
私、村川にとって、瀬戸内さんの言葉よりも、もっともっと心に響く言葉は、皆様もご存知でしょう。
イザヤ書
43:3 わたしが、あなたの神、主、イスラエルの聖なる者、あなたの救い主。
43:4 わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。
日本人の多くは、人の言葉を聞き入れますが、神の言葉にはしばしば疑念を持ちます。
神は人の口を通じて、その言葉を語りかけておられるのに、その神の存在を無視して、語る人を尊敬し、信奉し、その言葉に深く聞き入り、その言葉によって励まされます。
話がそれてしまいましたが、「私は奇蹟を無理に信じなさいと強制するキリスト教でなく、全てが納得できることばかりの仏教ガ好きだ」と言う人は、日本には多くいます。
仏教は人間釈迦が作った宗教で、キリスト教は、唯一絶対の創造神から与えられた宗教を超える宗教と言えるのですが、人は信じても神は信じないのが日本人なのでしょうか。
いえ、日本人も神を信じます。でもそれは八百万の神々で、人間が創造して作った、所詮人間の延長線の神々です。(日本神話の神々、神社に祭られている歴史上の英雄の神々、山の神海の神など言い伝えの神々など。)
だから信じられるのでしょう。でも、「人間の延長線上にない聖書の神」は信じられない人が多いのです。
明日はイースターです。
でもそれは、復活という信じられないことを信じているクリスチャンのお祭りであるとしか考えられない人々が多いこの国で、クリスチャンは本当の神について、さまざまな機会を通じて熱心に伝えています。
理性を持つゆえに、復活を信じられないないというのなら、それでもいいでしょう。
しかし理性を持っているならば、復活という信じられないことを信じるクリスチャンが、どのようなパワーを神から与えられて生きているかについても理性で知っていただきたいのです。
では、復活を信じる人たちはどう確信しているのでしょうか?
使徒パウロは、聖書の中でこう言っています。
もし、キリストが復活されなかったのなら、私たちの宣教は実質のないものになり、あなたがたの信仰も実質のないものになるのです。
死者がよみがえらないのなら、キリストもよみがえらなかったでしょう。
そして、もしキリストがよみがえらなかったのなら、あなたがたの信仰はむなしく、あなたがたは今もなお、自分の罪の中にいるのです。
もし、死者の復活がないのなら、「あすは死ぬのだ。さあ、飲み食いしようではないか。」ということになるのです。
(コリントの人々への手紙第一15:14-17, 32など)
そして、最後に、クリスチャンにとっての復活の教義とは何かを、聖書辞典から引用しておきます。
キリストの復活が私たちの救いと密接に結びついていることは、「主イエスは,私たちの罪のために死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられたからです」(ロマ4:25)ということばからも分る。
復活を抜きにしては救いはあり得ない!
パウロはさらに「キリストとその復活の力を知る」(ピリピ3:10)と述べて、昔の出来事とかこれから起る未来に属することとしてではなく、現在生きておられる主と出会い、その力を受けて変革を体験することを強調する。
また「もしあなたがたが、キリストとともによみがえらされたのなら、上にあるものを求めなさい」(コロサイ3:1)と勧めている。ことばを換えて言うなら、キリストを死からよみがえらせたその同じ力が、キリストにある者の中にも今、働いていると見るのである。
キリストを死からよみがえらせたその同じ力をいただき、その力ガ働いて生かされているのがクリスチャンなのです。
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