教会のホームページから(2)
発行日時: 2007/12/20昨日紹介させていただいた、クリスマスが近いある日曜日のメッセージは、クリスマス物語の中で、聖霊にスポットライトを当てたものと理解なさっていいのではと思います。
大きく分けて、リベラル派、福音派、聖霊派の3つがプロテスタントの教派と言われていますが、昨日のメッセージは、聖霊派のそれとお考えいただいてよいのではないでしょうか。聖霊派は、ペンテコス、カリスマなどとも呼ばれています。
聖霊を重視するかしないかは、教会の歴史にも現れています。以下は教会の歴史を記したある解説書からの抜粋引用です。
(1)17-18世紀はプロテスタント正統主義が聖霊について関心を失った時代である.
第1の理由はスコラ主義である.聖書は唯一の信仰の権威であり,みことばへの強調がなされ,聖霊の働きについては軽視されがちになった.信仰とは正しい教理を信じることであるとしたわけである.
第2の理由は,合理主義である.人間理性が権威となり,従って聖霊の働きについては無関心になったのである.
第3の理由は,ロマン主義である.これはシュライアマハーによって代表される.彼はヘルンフートの敬虔主義の中で育ち,経験主義の神学の立場に立った.
信仰は教理体系ではなく敬虔な感情であるとして,感情を土台とする神学を樹立しようとした.彼にとっては,聖霊は三位一体の神の第三位格の方ではなく,神的な力である.聖霊は教会の共有精神であり,信者の精神を鼓舞する神の力であるとされた.
(2)20世紀は聖霊に対する新しい関心が起ってきた時代である.
バルトは,「イエスは主である」を神学の出発とし,父,子,聖霊は「主」として啓示する神であるとする.
三位一体の神は三つの異なった人格があるというのではなく,語りかける唯一の「我」なる神がいまし,一つの人格に父,子,聖霊の三つの異なった仕方でいますと言うのである.
しかしこれは様態論ではない.彼によれば,聖霊が注がれることは啓示が与えられることであり,啓示は救いである.
しかも信者が聖霊のわざを語る時,それは単に個人の経験ではなく,キリストのからだである教会への結び付きで語るのである.聖霊が人を教会に帰属させるからである.従ってバルトの聖霊論は教会論となる.
ティリヒは,「呼応の方法」という構成によって神学を立て,人間存在の持つ問に啓示が答えるものとした.聖霊は破れた人間存在に究極的に答えるものである.
とは言えティリヒは,伝統的な意味で三位一体を理解せず,象徴としてとらえている.
聖霊は神的生命を人間に与える神の自己開示の豊かさを表す象徴なのである.イエスと私の間で呼応する関係の中で私が変えられていくこと,これが聖霊の働きであるとする.
(3)19世紀末になって,ペンテコステ派の活動が北米において盛んになった.これはスカンジナビア諸国,ラテンアメリカ,さらに第三世界に広まっていった.
ペンテコステ派は異言や神癒を強調する.最初は教派の形をとっていたが,1950年代頃からは伝統的な教派,カトリック,ルーテル派,聖公会の中にもペンテコステ派の影響が及び,カリスマ運動となっている.
(続く)
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