神を体験する(7)神殿(1)
発行日時: 2007/12/12日本には多くの神社がありますね。
神社とは、神道の神を祀るところで、一般には神殿と付属の施設から成っています。
注1.)神道
(自然の理法、神のはたらきの意) わが国に発生した民族信仰。
祖先神や自然神への尊崇を中心とする古来の民間信仰が、外来思想である仏教・儒教などの影響を受けつつ理論化されたもの。
平安時代には神仏習合・本地垂迹(ほんじすいじやく)があらわれ、両部神道・山王一実神道が成立、中世には伊勢神道・吉田神道、江戸時代には垂加神道・吉川神道などが流行した。
明治以降は神社神道と教派神道(神道十三派)とに分れ、前者は太平洋戦争終了まで政府の大きな保護を受けた。かんながらの道。
注2.)本地垂迹説(ほんじ‐すいじゃく‐せつ:日本の神は本地である仏・菩薩が衆生救済のために姿を変えて迹あとを垂たれたものだとする神仏同体説。
神道とは、古代日本人の原始信仰が、かっては国家権力とも結びついて、今日に至っている混合宗教で、神道の神は八百万の神で、農耕民族に多い典型的な多神教です。
これに対して、キリスト教は牧畜民族に多い典型的な唯神教ですが、同じ「神」という言葉(ただし英語では、God とgods)を用い、また「神殿」という言葉も日本語では同じです。
では聖書に出てくる神殿とは何かをまず調べましょう。
聖書辞典では次ぎのようにまとめられています。(以下引用)
旧約の時代,神の民イスラエルは通常の場合において,いわゆる「聖所」sanctuary)における「いけにえ」を通して神を礼拝した.
族長時代のそれは簡単な祭壇から成っていたと考えられる(創世記2:7,8,26:25,35:7,出エジプト20:24‐26).
後,民族となったヤコブの子孫「イスラエル」をエジプトの奴隷の状態から解放された神は,シナイの荒野で彼らに「天幕聖所」を造ることを命じられた(出エジプト25‐31,35‐40章).
これが一般に「幕屋」と呼ばれるものである.
(1)幕屋
この聖所は移動式で,「天幕」「契約の箱」「祭壇」その他の祭儀器具から構成されたものであった.
注3)祭儀の規則を細かく記したものが、「レビ記」です。
イスラエルの民が約束の地カナンに定着し,王制が確立されるに及んで,この幕屋の機能と伝統は,ソロモンがエルサレムに建てた「神殿」に受け継がれていった(第一列王記6章,8:4,第二歴代誌3,4章).
(2)神殿
ソロモンが建てたこの神殿は紀元前587または586年にバビロニヤによって破壊されたが,しかし,ペルシヤの治世下,預言者ハガイ,ゼカリヤの運動とゼルバベルの指導で,エルサレムに第2神殿が再建された(エズラ3‐6章).この神殿はヘロデ王による大修築を経て,キリストの時代に至った。
新改訳聖書で「主の神殿」(第一列王記6:37など),「主の宮」(第一列王記7:40,51,8:11など)と訳されているほとんどのヘブル語は,本来「主の家」を意味する「bet YHWH」である..(引用終り)
このような聖書の記述を知って、次に日本の神社について調べましょう。
日本の神社に行くと、ご神体がおかれています。鏡や剣、石などがそうですが、それらは、寺院仏閣にある、仏像とは大きく違って単純です。そうしたものは、神の象徴ではなく、神が降臨し、そこに宿る神の魂の→部と考えられていたのです。
御神体のことを「御霊代(みたましろ)とも言いますが、この「代」は、神霊がそこに宿る
「依代よりしろしろ」の代で、やはり"神霊が宿る神聖なモノ"の意味です。
古代日本人は、神の力をいただき、神とともに暮らしていくために、降臨を仰ぐ「カミの宿り場」として、自然の巨石や、常緑樹などを、"降臨の御座所"(昌依代)とみなして崇拝したといわれています。
神道についての評論的解説書では、次ぎのように説明しています。
そうした巨石や、ひときわ気高い樹木は、神の住む山(これをカンナビといった)や森など、神聖と信じられた場所にあるものが選ばれ、祭祀の対象となった。
また、それより古い形の信仰では、女性の陰部と見なされる岩や洞窟なども崇拝の対象になり、死と再生の儀礼(これにはしばしば太陽祭祀や火祭りなどをともなう)などに用いられた。
この祭祀は、たとえば春と秋など、生活の最も重要な節目に、そのつど祭場を設けて執り行われたが、やがてそこに恒常的なカミマツリのための施設がつくられるようになった。これが「神社」である。
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