神なき人々のための聖書(6)
発行日時: 2007/11/12日本人の心には、仏教と神道が根深くあります。
例えば今は七五三の季節ですね。親は子供を氏神の社に連れて行って、子供の成長と安全を祈ります。
そして子供も八百万の神に祈ることを学びます。そのような神が自分を守ってくれるのだと思い込みます。
ですから成長して受験の時期を迎えると、天神神社に合格祈願をし、また大人になって車を運転するようになれば、交通安全を願って、成田山新勝寺へお守りの札をもらいに行きます。
新勝寺とは、成田市にある真言宗智山派の大本山で、940年(天慶3年)寛朝僧正(かんちょうそうじょう)が神護寺護摩堂の本尊不動明王を奉じて、平将門(たいらのまさかど)の誅滅を祈り、平定後堂を建てたと言われています。
そして本尊不動明王が交通安全を保つという信仰ができたのですが、根拠は希薄です。
本当の神、聖書の神を知らない日本人は、迷信としか言いようがない、こんな宗教心しか持っていないのです。悲しいことですが、子供の頃から七五三の宮参りを教え込まれ、正月には家族で初詣に出かけるのですから、仕方がないでしょう。
しかも学校では、「信教の自由」の理由で、宗教教育が行われていません。
幼い子供の命が奪われたとき、幼稚園の先生は、「・・ちゃんは天国へ行きました。」と子供たちに教え、お年寄りがなくなれば、「ご冥福(死後の幸福)を祈ります」と言い、死後の世界はそれぞれに任しています。
浄土宗なら阿弥陀如来の住む浄土に、日蓮宗の創価学会員なら宇宙の大真理に溶け込むのだそうです。
信仰がいい加減ですから、死後の世界もいい加減です。さらに「お彼岸」などの言葉もあります。
彼岸とは河の向う岸、つまり生死の海を渡って到達する世界ですが、そのイメージはさまざまで、終局・理想・悟りの世界らしいのですが、なかなか到達できないから、残されたものが冥福を祈り、法事を繰りかえすらしいのです。
本題に戻ります。
仏教の教えすらなくなる法滅時代は、正法時代500年、像法時代1000年、末法時代10000年よりも、ずっと長く続き約五六億七〇〇〇万年も続くと言われています。
そして法滅時代が終わると、シャカの次の仏が現れます。「弥勒仏」です。
仏になるため修行中の弥勒菩薩は、現在は、兜率天で修行しているそうです。
兜率天(とそつてん)は、欲界における六欲天の第4の天部です。兜卒天などとも書きます。
仏教では、六道(地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人間界・天上界)、また十界(六道の上に声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界を加えたもの)といった世界観があります。
さて、このため、中国・朝鮮半島・日本において、弥勒菩薩の兜率天に往生しようと願う信仰(上生信仰)が流行しました。
ところで、弥勒菩薩ですが、菩薩とは、悟りを求めて修行する人です。もと、成道以前の釈迦牟尼および前世のそれを指して言ったようです。
後に大乗仏教で、自利・利他を求める修行者を指し、また、観世音・地蔵のように、仏に次ぐ崇拝対象ともされています。
なお、56億7千万年後の下生の姿を先取りして、弥勒菩薩でなく弥勒如来と呼ばれることもあり、東大寺の「試みの大仏」と呼ばれる像は高さ40cm足らずの小像ながら、ずっしりとした質感を持つ「弥勒如来坐像」です。
京都広隆寺の弥勒菩薩像は日本では人気がありますね。
では、仏教談義はこまでにして、本題の仏教の歴史観と、キリスト教の歴史観とを比較してみましょう。(続く)
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