旧約聖書の人々(34)ヨシュアに学ぶ(その8)
発行日時: 2007/5/18「初心者クリスチャン」などという言葉は適切でないかもしれません。「赤ちゃんクリスチャン」などという言い方もありますが、これは失礼な呼び方ですね。
「求道者」が一般的のようですが、クリスチャンになることは「道を求める」のだとする考え方に、私は抵抗感があってあまり使いたくありません。
さて、初心者の方に聖書のみ言葉を伝えるとき、伝える側は極めて慎重でなければなりません。
聖書の神のみ言葉はすべて真理であるのに、自分勝手な考え方をし、聖書の教えに反発してせっかく教会に導かれたのに、やめてゆかれる方がいらっしゃるからです。
ヨシュヤ記がそうです。キリスト教は平和と愛を教える宗教だと思っていたら、ヨシュヤ記は戦争を肯定し、しかもカナンの地を侵略し、そこの住民を大量殺戮するなど、とんでもないといって、クリスチャンになるのをあきらめる人もいます。
ですからヨシュア記を初心者に教えるのは避けるべきとも言われています。
にもかかわらず、私は取り上げました。カナンの地は罪のない人々が平和に暮らしていたのに、神はイスラエル人を率いて侵略したなどと勝手に思うことは、大間違いだからです。
次のような解説があります。
カナンの宗教は典型的な多神教で、その神々(女神を含む)は自然の諸力を人格化したものであった。
主神はエルであるが,ウガリット神話の主人公はバアル(「主」という意味)である。
その点でカナン人の生活に最も大切な農作物のかぎをバアルが握っていたので、彼は豊穣の神でもあった。
バアルの妹であり妻でもあるアシュタロテは、愛と戦争の神アナテとしても知られていた。
彼らの父の主神エルの妻はアシェラで、彼女は母なる女神、海の女神であった。実際に礼拝の対象とされた神にはバアルのほか、穀物の神ダゴンが知られている。
パレスチナにおけるバアル礼拝の聖所の遺跡がベテ・シャン,メギド,ラキシュ,シェケムにあり、特にハツォルには3箇所もある。
神々へのいけにえには、牛、羊、鳩等の動物や鳥がささげられたが、その礼拝が最高潮に達すると、宗教的売春が行われたことで知られている。
そのための神殿娼婦,神殿男娼がいたが、イスラエルの民にはそれがきびしく禁止されている(申命記23:17‐18)。
また人間をいけにえにささげる風習もあったことが知られている。
カナンとはこのようなところだったのです。
私は、初心者の方がつまづくから教えないほうがいいといわれるヨシュア記をあえて取り上げました。
それは、手束牧師のヨシュア記の説教から、現代に生きる私たちに多くの教訓を得たからでもありました。
「ヨシュアの如く生きん」の著書で、手束牧師は言います。
この連続説教を殆ど毎聖日ごとに語ることによって、私は自分とは主にあって何者であり、どのような役割と使命を戴いているのかを、はっきりと確認するに至ったのである。それは私にとって感動的且興奮的な企てであった。
この説教集はかくして生まれた。考えてみると、聖書の中の一つの書物を初めから終わり迄説教し通したのは、このヨシュア記が最初である。この経験はとても楽しく意義深いものであった。
以後私は、連続説教をすることの喜びに取り付かれ、士師記、ルツ記と説教し続け、今は使徒行伝に取り組んでいる。いつの日か、これらの書物もまた、連続説教集として世に出したいと願っている。
私の願いは、この説教集を通して、日本の教会が強められ、高められ、成長していくことである。
"リバイバル、リバイバル"と声高に叫ばれていても、現実の日本の教会は仲々成長できてい
ない。
そんな日本の教会の現状を憂え、何とかして日本の教会もまた、もっと大きく強くなって欲しいと願っている人々が、この説教集を読んで大いに刺激を受け、励まされ力づけられるならば、私にとって大きな喜びである。
さて、ヨシュア気の解説も明日で終わります。
最後の引用は次です。
ヨシュア記
11:1 ハツォルの王ヤビンは、このことを聞いて、マドンの王ヨバブ、シムロンの王、アクシャフの王、
11:2 また北方の山地、キネレテの南のアラバ、低地、西方のドルの高地にいる王たち、
11:3 すなわち、東西のカナン人、エモリ人、ヘテ人、ペリジ人、山地のエブス人、ミツパの地にあるヘルモンのふもとのヒビ人に使いをやった。
11:4 それで彼らは、その全陣営を率いて出て来た。その人数は海辺の砂のように多く、馬や戦車も非常に多かった。
11:5 これらの王たちはみな、相集まり、進んで来て、イスラエルと戦うために、メロムの水のあたりに一つになって陣を敷いた。
11:6 主はヨシュアに仰せられた。「彼らを恐れてはならない。あすの今ごろ、わたしは彼らをことごとくイスラエルの前で、刺し殺された者とするからだ。あなたは、彼らの馬の足の筋を切り、彼らの戦車を火で焼かなければならない。」
11:7 そこで、ヨシュアは戦う民をみな率いて、メロムの水のあたりで、彼らを急襲し、彼らに襲いかかった。
11:8 主が彼らをイスラエルの手に渡されたので、イスラエルは、彼らを打ち、大シドン、およびミスレフォテ・マイムまで追い、さらに東のほうでは、ミツパの谷まで彼らを追い、ひとりも生き残る者がないまでに彼らを打った。
11:9 ヨシュアは、主が命じたとおりに彼らにして、彼らの馬の足の筋を切り、彼らの戦車を火で焼いた。
11:10 そのとき、ヨシュアは引き返して、ハツォルを攻め取り、その王を剣で打ち殺した。ハツォルは以前、これらすべての王国の首都だったからである。
11:11 彼らは、その中のすべての者を剣の刃で打ち、彼らを聖絶した。息のあるものは、何も残さなかった。彼はハツォルを火で焼いた。
11:12 ヨシュアは、それらの王たちのすべての町々、および、そのすべての王たちを捕え、彼らを剣の刃で打ち殺し、聖絶した。主のしもべモーセが命じたとおりであった。
11:13 ただしイスラエルは、丘の上に立っている町々は焼かなかった。ヨシュアが焼いたハツォルだけは例外である。
11:14 これらの町々のすべての分捕り物と家畜とは、イスラエル人の戦利品として自分たちのものとした。ただし人間はみな、剣の刃で打ち殺し、彼らを一掃して、息のあるものはひとりも残さなかった。
11:15 主がそのしもべモーセに命じられたとおりに、モーセはヨシュアに命じたが、ヨシュアはそのとおりに行ない、主がモーセに命じたすべてのことばを、一言も取り除かなかった。
11:16 こうして、ヨシュアはこの地のすべて、すなわち山地、ネゲブの全地域、ゴシェンの全土、低地、アラバ、およびイスラエルの山地と低地を取り、
11:17 セイルへ上って行くハラク山から、ヘルモン山のふもとのレバノンの谷にあるバアル・ガドまでを取った。また、それらの王をことごとく捕えて、彼らを打って、殺した。
11:18 ヨシュアは、これらすべての王たちと
長い間戦った。
11:19 ギブオンの住民ヒビ人を除いては、イスラエル人と和を講じた町は一つもなかった。彼らは戦って、すべてのものを取った。
11:20 彼らの心をかたくなにし、イスラエルを迎えて戦わせたのは、主から出たことであり、それは主が彼らを容赦なく聖絶するためであった。まさに、主がモーセに命じたとおりに彼らを一掃するためであった。
11:21 そのとき、ヨシュアは行って、アナク人を、山地、ヘブロン、デビル、アナブ、ユダのすべての山地、イスラエルのすべての山地から断ち、彼らをその町々とともに聖絶した。
11:22 それでイスラエル人の地には、アナク人がいなくなった。ただガザ、ガテ、アシュドデにわずかの者が残っていた。
11:23 こうしてヨシュアは、その地をことごとく取った。すべて主がモーセに告げたとおりであった。ヨシュアはこの地を、イスラエルの部族の割り当てにしたがって、相続地としてイスラエルに分け与えた。
その地に戦争はやんだ。
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