ダビデの一生(11)
発行日時: 2006/12/19
解説書では、ダビデの苦しい放浪の年月について、次のようにまとめています。聖書を開いて各部分をお読みください。
「サウルは千を打ち,ダビデは万を打った」(1サム18:7‐8)と,女たちが歌うのを聞いた.この歌はサウルとダビデの間に決定的な亀裂をもたらした.
それまでサウルの中にあったダビデに対するねたみと恐れが一気に噴出した.サウルは,ダビデが謀反を起し王位を奪うのではないかと心配し始めたのである(1サム18:9).
注)いつの時代にも、どの国にも、権力を持つ人々に見られるいわゆる権力闘争です。
そこでサウルは,ダビデを早く片付けてしまおうと考えた.まず彼は宮廷で琴を弾くダビデを殺害しようと槍を投げたが,ダビデは身をかわして難を逃れた(1サム18:10‐11).
すると今度は,ペリシテ人の手によってダビデを抹殺しようとはかったが,これも失敗した(1サム18:17‐29).
その後,サウルとダビデの間はサウルの息子ヨナタンのとりなしにより一時的に和解が成立するが(1サム19:1‐7),それも長続きしなかった.
ペリシテとの戦いでダビデが再び名をあげると,サウルはまたもダビデ殺害を試みる.ダビデはその時,妻ミカルの助言により窓から脱出し,かろうじて逃げ延びた(1サム19:8‐17).
宮廷を去ったダビデは,ラマのナヨテに住む預言者サムエルを訪ねた(1サム19:18‐24).そして自分の身に起ったことの一部始終を話し,神の導きを仰ごうとしたのである.
ここに、ダビデが主なる神によってよしとされた理由があるのです。そして主は彼を危機から守ってくださるのです。
ダビデは,まずノブの祭司アヒメレクのところに立ち寄り,次にガテの王アキシュを尋ねたが受け入れられず,アドラムの洞穴に避難した(1サム21:1‐22:1).
続いて,モアブのミツパ,ハレテの森などを放浪する(1サム22:3,5).
このように居場所を次々と変えなければならなかったのは,サウルによる追及の手がきわめてきびしいものであったことを暗示する.
たとえば,ケイラでペリシテ人を打破すると,その知らせはすぐサウルに届いて,サウルの出兵を招き,再び荒野や要害,ジフの山地をさまようことを余儀なくされる(1サム23:1‐5,14).
そこでもまた,逃れた先の住民がサウルに密告したため,サウル自身が軍を率いてダビデを追ってきた.
しかしその時は,ペリシテ軍によるイスラエル侵略という報がサウルに伝えられ,サウル軍は急きょ首都に引きあげたため,ダビデはまたも難を逃れることができた(1サム23:19‐29).
それ以降も,サウルの迫害は激しくなるばかりで,最後は敵国ペリシテの地に1年4か月も滞在せざるを得なくなった(1)サム27:7).
注)ダビデは、この苦しみの日々に、主なる神への信仰を深め、詩篇にある多くの詩を書いたのでした。
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