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聖書の学び(9)

発行日時: 2006/12/2

クリスマスに教会で学ぶクリスマス物語は、例えばマタイの福音書のはじめの部分です。

マタイ 2:7 そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、彼らから星の出現の時間を突き止めた。

 2:8 そして、こう言って彼らをベツレヘムに送った。「行って幼子のことを詳しく調べ、わかったら知らせてもらいたい。私も行って拝むから。」

 2:9 彼らは王の言ったことを聞いて出かけた。すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。

 2:10 その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。

 2:11 そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。

 2:12 それから、夢でヘロデのところへ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国へ帰って行った。

あるいは、

ルカ 1:27 この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリヤといった。

 1:28 御使いは、はいって来ると、マリヤに言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」

 1:29 しかし、マリヤはこのことばに、ひどくとまどって、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。

 1:30 すると御使いが言った。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。

 1:31 ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。

 1:32 その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。

 1:33 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。」

 1:34 そこで、マリヤは御使いに言った。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」

 1:35 御使いは答えて言った。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。

 1:36 ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。不妊の女といわれていた人なのに、今はもう六か月です。

 1:37 神にとって不可能なことは一つもありません。」

 1:38 マリヤは言った。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」こうして御使いは彼女から去って行った。

でも、これだけでは聖書の学びは十分ではありません。

御使いが伝えた「神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。」とは何のことでしょうか。

私は、ダビデ王について学んでいただきたいと言いました。クリスマス物語は新約聖書にありますが、クリスマスの意味をより深く知るには、旧約聖書も学ぶのです。

なかなかとりつきにくいでしょうが、学ぶ箇所は、サムエル記、列王記、歴代誌、各上下です。

それらの書には何が書いてあるのでしょうか?

サムエル記第一、第二

この二つの書物は、士師の時代の終わりからダビデ王の時代までのイスラエルの歴史を記したものです。

話は、中心人物である預言者サムエルの誕生から始まります。

長じて彼は「さばきつかさ」となり、サウルという人物をイスラエル最初の王に任命します。

しかし、サウルは神の意思にそむいたため、見捨てられることになってしまいます。人々の心もサウル王から離れ、家来であったダビデに傾いていきました。

サムエル記第一は、ペリシテ軍との戦いでサウル王と王子ヨナタンが戦死したところで終わります。

ダビデは、すでにサムエル記第一1:16で、王となるべ油を注がれています。
しかし、実際に王国全体を掌握したのはサウルの死後のことです。

サムエル記第二は、まず全イスラエルの王となったダビデの全盛時代を語ります。

しかし、やがてダビデ自身の失敗もあって、王位継承をめぐる内紛が起こり、特に三男アブシャムの反乱に際しては、みじめにも都エルサレムから逃げ出さなければならないほどでした。

列王記第一、第二
サムエル記に続いてイスラエルの歴史をつづるのが、列王記第一、第二です。

列王記第一はダビデの死とソロモンの即位に始まり、神殿の建築を含めてその全盛時代を語ります。

しかしソロモンは晩年に入ると、その繁栄のゆえに心が神から離れてしまいました。そのため王国は、彼の死後、北のイスラエルと南のユダに分裂しました。

分裂王国時代、北には十九人、南には二十人の王が立てられました。彼らの歴史をつづっているということで、この書に「列王記」という名前がついたのです。

形式的には王が治めていても、神のことばに従うように民に命じた宗教的指導者は「預言者」と呼ばれていました。

列王記第一に登場するエリヤは代表的な預言者です。

列王記第二ではその弟子エリシャが活躍します。

預言者たちは神の意思を伝えました。また神に従った王も一部いました。それでも両王国は滅亡を迎えることになりました。

歴代誌第一、第二

歴代誌を開くと、歴史がふりだしに戻った感じがするでしょう。

最初の人アダムから始まる系図が綿々と続くからです。

そしてサウル、ダビデの時代、ソロモン、王国の分裂、南王国ユダを中心とする歴史が語られ、ユダの滅亡とバビロン捕囚、ペルシャ王クロスによる帰還命令をもって終わります。

歴代誌は、年代的にはサムエル記と列王記に並行しています。しかし、比べてみると、神殿の建設が中心テーマであることがすぐにわかります。

第一の後半にダビデ王による神殿の建設の準備、第二の前半にソロモン王による実行が記されています。

 
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