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クリスチャン評論(続き)

発行日時: 2006/11/17

国を愛する心を養うことが、政府の方針として理念法(律)として打ち出さ、小学校の教師が現場でそれをどう教えようとしているのか、NHKのある番組が報道していました。

ひとりの先生は、四季のない国から来たある外国人の子供が、日本には美しい自然があるとうらやましがったことを取り上げて、日本のよさをクラスで教えていました。美しい日本を強調して、そこから、国を愛する心を引き出そうというのです。

そのクラスが終わるころ、子供たちはみんなで美しい日本を見直そうという気持ちに導かれたそうです。

美しい日本、その自然・文化・伝統を大切に、愛国心をはぐくむことが、改正教育基本法に盛り込まれた政府の方針のようですが、その法案では、「我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養う」とされています。

この理念法が謳う愛国心は、他国を尊重することとのバランスをもって教えていただきたいと思います。

私自身は愛国心を重視するこの法律に反対するものではありませんが、この法律が理念法であれば、その理念の上位理念が存在することを、確信しています。

上位理念とは、聖書の理念つまり神のみ言葉(聖書)です。

このようなことを言っても、私の思いは、教育基本法改正の審議委員会の委員も、政治指導者も、政治家かも、学校の先生方も、まったく無視されるでしょうね。

イエスは「良きサマリヤ人」のたとえをもって、民族的な区別を越えて愛が広げられることを教えられましたた。(ルカ10:25‐37)。

クリスチャンからすれば、四季のない国と日本とを比較して、美しい日本を強調した教え方には、疑問を感じます。

神様は四季のある国もない国も、共にこの地上に創られました。神様の目から見て、すべては美し国です。創世記の初めに記されているように、「神はこれを見てよしとされた」のです。

日本の良さだけをを教えて愛国心を養うやり方は、神のみ心に反するばかりでなく、子供たちに差別意識を植え付けてしまう恐れがないとは言えません。

ともすれば傲慢になりやすい日本人、特に自分がアジア人であるのに、アジアの人々を蔑視する傾向がないとはいえない、また過去のアジア侵略戦争を正当化しようとするする傾向がないとはいえない日本人であるがゆえに、子供たちの教育は慎重であってほしいと思います。

「あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい」は神の十戒めのひとつです。そして、

 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している(イザヤ 43:4)」と神は言われます。

新しい教育基本法は、伝統と文化を尊重することを教え、それを愛国心につなげることを要求していますが、日本の伝統・文化がすべてよいものとは言えません。

これからは、愛国心につながる「伝統と文化の尊重」が、教育現場に要求されるでしょうが、伝統と文化の中からよいものを選ぶ前提がなければ、独善に陥るのではないかと心配されます。

日本人の宗教には、原始宗教としての諸霊信仰や偶像崇拝がありますが、これも美しい日本のゆかしい伝統として取り扱っていいのでしょうか。

多神教信仰が日本の文化で伝統だとすることは、一神教を文化と伝統であるとする国々との比較において教えられなければなりません。

初詣が日本人の奥ゆかしい年中行事だと教えるとき、それが日本人の宗教的幼稚さであることも教えなければ、単なる復古主義に陥るでしょう。

教育基本法の改定を政争の具にしないで、国民として謙虚にその理念を受け止めたいと私は思いますが、クリスチャンとしては、この理念法の上位理念があることを、伝え続けたいのです。

(宗教教育)
第十五条 宗教に関する寛容の態度、宗教に関する一般的な教養及び宗教の社会生活における地位は、教育上尊重されなければならない。ただし、 国及び地方公共団体が設置する学校は、特定の宗教のための宗教教育その他宗教的活動をしてはならない。

特定の宗教のための宗教活動が禁止されていることは、公平さにおいては望ましいことです。しかし、、だからといって、従来のように宗教的無知に陥らないように、改正・追加点である「宗教に関する一般的な教養」については、大いに教えて欲しいと思います。

子供たちが、またその子供たちを教える先生、家庭教育重視という今回の改正のターゲットでもある父母の方々が、地域の教会に導かれるように祈り続けます。

改定された教育基本法でも、教育における地域の役割が重視されているのですからなおさらです。

コヘレトの書 12:1 あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない。」と言う年月が近づく前に。

詩篇 111:10 主を恐れることは、知恵の初め。これを行なう人はみな、良い明察を得る。主の誉れは永遠に堅く立つ。

 
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