法華経と聖書(7)
発行日時: 2005/12/5仏教信徒とクリスチャンとの論争で、クリスチャンは仏教の「偶像崇拝」を取り上げて批判し、また、仏教信徒はイエスの死からの復活などの「奇跡」は非科学的で信じられないと言います。
日本人は、小泉さんが中国大使に言ったように、「人間死ねばだれもが仏や神になる」と考え、それに対して、唯一絶対の創造神を信じるキリスト教国の人たちは、人間は人間であって神にはなれないし、その考えは神への冒涜だと言います。
しかしこれらの論争の中には、形骸化された宗教行事や、ある信徒たちの極端な日常生活態度などのイメージに基づくものも少なくありません。仏教を葬式仏教だと決め付け、教会は日曜日に開かれる社交クラブだなどの言い方は、内部からも外部からも批判の声として聞こえてきます。確かに批判には、それぞれ一理はありますが、それらは、宗教の持つ本来の姿ではないことが多いようです。
そこで、キリスト教と仏教の違いを大胆に短くまとめれば、次のようになるでしょう。
仏教とキリスト教の比較は、思想が多様化している仏教経典と、クリスチャンが唯一でかつ全てであるとしている聖書の比較に基づくのが妥当だと思います。
聖書の中心テーマ:
1.天地万物を創造した人格的な神、愛と義の神が存在し、一切のものを究極的に支配している。
2.その神のかたちに創造された人間は、神にそむき罪を犯すようになった。
3.その人間を救うために、神はまずアブラハムを選び、彼の子孫を神の民として用意した。そして、その民のひとりとして神の「ひとり子」イエスが生まれ、メシヤ・キリストとして、人類を救う計画を実現した。
4.聖霊の働きによってキリストを信じるようになった者たちは、教会を形づくり、神のみこころに従って生きることを通し、この世界で神の栄光を現すよう期待されている。
5.救いは終末においてキリストが再び来ることによって、最終的に完成する。
仏教の中心テーマ
小乗仏教(上座仏教、原始仏教)の釈迦の思想は、無神論的で、
1.苦:人生は苦である。
2.無常:すべてのものは移り変わる。
3.無我:世界のすべての存在や現象には、とらえられるべき実体はない。
4.涅槃:すべての執着心を断てば、煩悩を断じて絶対的な静寂の状態に達する。
仏教の大衆化のために、釈迦の思想を拡大解釈した大乗仏教では、その教えは有神論となり、
1.輪廻の思想の導入:悟りに到って煩悩離脱ができなければ、苦悩に満ちた輪廻の世界に流転転生する。
2.涅槃の拡大解釈:涅槃の先に、浄土ならびに永遠の生命体としての宇宙を想定する。
3.久遠実成仏の教義:法身仏、報身仏および応身仏の三身即一仏の新しい教義。
仏教の経典は、徹底して人間による人間のための教えの書で、煩悩離脱を教える人生哲学書です。しかし後世になって、釈迦の神格化が行われて、今日に到っています。
これに対して、聖書は、神と人間とが関わる歴史書であり、歴史を通して神が与えた啓示を記した書です。
これらが、両者の決定的な違いです。
宗教比較では、教義を正しく理解した上で、批判して欲しいと思います。しかし実際はもっと初歩的で、限られた先入観で議論している人が多いようです。
神も仏もいるはずがない。いたらこんな不条理な、悲惨な、不公正なことは起こるはずはないとする人たち。神であれ仏であれ、宗教を持つのはいいことだし、宗教が目指すものは仏教であろうとキリスト教であろうと、道はいくつもあるが頂はただひとつ、という人たち。そのように、宗教に対する賛成派と反対派とがいます。
しかしいずれも正しい宗教認識からは大きくずれているように思えます。特に、学校で宗教教育が全く行われてはいないため、クリスマスをサンタクローズの誕生日と思う若者までいる日本ではそうです。宗教教育というと、ある特定の宗教を押し付ける教育と思われがちですが、それは宗教とは何か、どのような宗教があるのかを、アニミズムから新興宗教まで広くその違いを教えることです。日本人は信教の自由を口にしますが、何が信で何が教なのかも知りません。「宗教は阿片(麻薬)なり」と思ったり「鰯の頭も信心から(値打ちのないものも信じる人には価値がある)」とする無知さから脱却したいものです。
宗教的な無知ということでは、仏教の教えは全てお釈迦様のありがたい教えだと思い、葬式も、お盆も、彼岸の墓参も、仏教で定められた大切な行事だと捉えている人たちがいます。また、神々を祀り、参詣し、そしてお祭りをすることは、日本の美しい伝統だとする考え方もあります。
幼い子供が死んだとき、その子は天国へ行き、お年寄りが亡くなったとき、その方はお浄土に行き、みんなあの世にいて自分たちを見守ってくれているとする日本人は、あの世がどんなところか分かってはいません。亡くなられた方のご遺族に、だれもが「ご冥福を祈ります」と言いますが、何を意味するかも知りません。
そして、最後に私が言いたいのは、熱心な創価学会員であろうと、親鸞を信奉する浄土真宗の信徒であろうと、クリスチャンであろうと、広い宗教知識の背景に立って、自分の信仰を問い直して欲しいことです。
このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます
- 成長するクリスチャン
- 子供の成長を願わない親はいませんね。同じように神様は、その子となったクリスチャンが、聖書の全てのみ言葉を栄養にして、大人に成長するように願っておられ...
- 聖書からのショートメッセージ
- 関西人クリスチャンのHallelujah!!です。聖書からの短いメッセージで、あなたに元気を贈ります。永遠のいのち、十字架、罪、赦し、救い、癒し、祈...
- まだこれから...
- まだ、これからいい出会いがいっぱい待っているかもしれません。30代、40代、50代の方のためのメル友探し。 60代の方もご利用ください。 ほんとうの...
- 『ちょっといいこと。』〜名言&プチ・ボランティア〜
- 一日3本、みんなでポイ捨てタバコを拾っていく、読者参加型のボランティア・マガジンです。なんと、メルマガ創刊から9ヶ月で、合計本数・68,000本を突...
- 週刊最強のメールフレンド
- アドレス非公開でメールフレンド探し!貴方だけの私書箱ボックスにメールが入ります。メルマガとのドッキングで効果抜群!女性はメールをしただけ素敵な商品を...
![メルマガスタンド[メルマ!]](/img/common/melma_logo.gif)








