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湯河原に面白い政治家がいる。元宣教師の彼は、汚れた政治の世界に我慢ならない。腐敗した政治と社会を浄化したい。破壊された自然環境を回復するために役に立ちたい。エゴ社会をエコ社会に変えたい。そのような使命を持つツルネンが貴方に毎週新鮮なメッセージを送る。




ツルネンメルマガNo:212「薪ストーブの復活」

発行日: 2005/12/26

ツルネンメルマガNo:212 

「薪ストーブの復活」
           
 先日、歩き遍路の宿で未来に希望を与えるテレビ番組をたまたま見た。それによると、四国では家庭用薪ストーブが人気を呼んでいるそうだ。番組で紹介された店では、5年間で販売数が18倍に増えていた。ストーブはほとんどがヨーロッパ製で、値段は設置込みで50〜80万円。おしゃれなデザインで暖炉のように燃える薪の炎が、透明の窓から部屋を照らしている。ストーブの前で家族団らんができ、そのなごやかな雰囲気の中で一日の疲れが癒される。
 石油ストーブから薪ストーブに替えた家庭も紹介された。自分の部屋に閉じこもりがちだった子どもたちもストーブの側に集まるようになっていた。
 薪を店で購入するコストは、今は石油よりも割高かもしれない。しかし輸入されるエネルギーより、国内で供給でき、日本の森林管理や林業にも役に立つ間伐材を活かすことの方がよいのではなかろうか。
 間伐作業は『森林ボランティア』たちによっても進められている。しかし私の知っているかぎり、森林手入れで出た枝などの殆どが廃棄物として森に残されている。フィンランドではそのような行為は「もったいない」とされている。間伐材はすべて薪として利用できるからである。間伐材はもちろん『バイオマス』のエネルギー源として利用することもできる。日本でも最近バイオマス利用が増えつつあるが、それに加え薪としても利用すれば個人利用が増えるだろう。
 私のフィンランドの実家は農家で、20ヘクタールの森林もあった。我が家では森の管理でできた間伐材を長い冬のあいだ家を暖める薪に使った。12歳から家を離れるまでの間、すべての薪割りは私の仕事であった。手のこぎりで木を切り、斧で割る仕事が秋の放課後毎日続いた。大変な労働であったが今振り返ってみると有り難い体験だった。家を支える作業に家族の一員として参加することができたからだ。
 あの四国で見たテレビ番組をぜひ全国でも放映してほしい。薪ストーブの『癒し効果』がうまく伝われば、再ブームになることもありうる。日本の森林の多様性を再認識することにも役立つのである。
 国産の再生可能な自然エネルギー源はバイオマスの他にもたくさんある。ソーラー・風力エネルギーなどがそれである。水素を利用した燃料電池に関しても日本は高い技術を持つ。しかし残念ながら日本では、これらの自然エネルギー消費は国内のエネルギー総消費の僅か1%にしか過ぎない。世界全体では4%まで伸びているというのに。
 石油は再生可能なエネルギーではない。地球温暖化の元凶とされている二酸化炭素の排出も多い。石油をいつまで安全に輸入できるかも分からない。日本で生産できる自然エネルギーの利用をもっと積極的に促進すべきと私が思うが、残念ながら日本は相変わらず原発や化石燃料の利用を優先している。しかし国民が薪ストーブのような古くて新しいライフスタイルに転ずれば、市場がそれに応えなければならない。さらに流行に敏感なマスコミの参加もあれば、政治と行政がそれに遅れて付いて行くであろう。

薪ストーブの復活を心待ちする一人として。
ツルネン マルテイ

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