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【きゃりあ・ぷれす】vol.226 読者メール「塾講師のぼやき・・どうなる?日本の子供達」
発行日: 2006/7/20********************************************************************
仕事と社会のこれからを考えるリポート&アクションマガジン
「きゃりあ・ぷれす」vol.226
2006・7・20(木)発行
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■INDEX■
【特集企画】 読者メール「塾講師のぼやき・・どうなる?日本の子供達」
◇小学校の高学年になっても九九がいえない
◇福岡県と福島県が似ていてわかりにくいと訴える
小さな塾の講師が見た、深刻な学力低下の実態
【お知らせ】 7/30「身体感覚講座」は申し込み終了☆
次々回以降のスケジュールをご確認ください!
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前号の「特別企画 ある読者からの7年ぶりのメール」では、文面に込めら
れたひとりの読者の思いを、『きゃりあ・ぷれす』を通じてさらに多くの読
者の方達と、共に感じ合うことができました。
読者のみなさんの毎日の生活はそれぞれ別個にあるものですが、そこにある
現実や思いを交信することで生まれる「強いエネルギー」を感じています。
さて、今号もそんな「強いエネルギー」が生まれ、きっとよい方向に向かう
ことを期待して、やはりある読者からのメールを皆さんにお伝えすることに
しました。
大変長文のメールですが、学習塾の講師という日々子供達と接するお仕事を
されている中で、肌身で感じた「変わりゆく子供達」の実像がとても具体的
に書かれています。
読みながら、ついつい笑ってしまうのですが、「笑ってる場合かよ!」とい
う本当の話なのです。
ちなみに、幕末に日本を訪れた西欧人たちは、こぞって江戸庶民があまねく
もっている「読み・書き・ソロバン」の基礎学力に驚いたようです。実際幕
末の日本人の識字率は60〜70%だったらしく、当時のイギリスの水準を
大きく上回っており、西欧の平均をしのいでいたらしいのです。現在は、も
ちろん識字率は100%でしょうが、世界の水準から見た場合、現在の水準
は果たして鎖国の時代と比べて高まっているといえるでしょうか。しかも、
江戸時代が寺子屋というNPO的しくみによる教育であったのに対し、今は税
金による教育です。
これは子供をもつ人だけでなく、日本人全体の問題なのではないかと思いま
す。みなさん、どのように感じられますか。
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読者メール 「塾講師のぼやき・・・どうなる?日本の子供達」
◇小学校の高学年になっても九九がいえない
◇福岡県と福島県が似ていてわかりにくいと訴える
小さな塾の講師が見た、深刻な学力低下の実態
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waterlilyさん
いつも楽しく読ませていただいています。キャリアに関する色々な情報やお
話を読んでいると、気になるのはこれから社会に出ることになる子供達のこ
と。塾講師の立場から子供達の教育や、それを取り巻く環境についてちょっ
とお話したいと思いメールしました。
自宅で少人数制の英語塾を始めて今年で12年目。聞いて読むことを重視し
た方法で、小学生から大学受験生まで教えています。これまでに教えた子供
はのべ100人弱ですが、日々本当に色々な言行に遭遇してきました。最初
のうちは微笑ましく笑わせてもらいましたが、この3年くらいは唖然とした
り呆れたり、変わりゆく子供達の様子にかなり手こずっています。
今の子供達の現状を簡単に言うと、「読まず、書かず、聞かず、考えず」。
「読まず」は活字を。「書かず」は文字を。「聞かず」は人の話を。「考え
ず」は全てのことを。唯一黙っていてもするのは「無駄なおしゃべりと批判
と言い訳」。
うちは英語塾ですが、5年前くらいから生徒の国語力不足を痛感し、小学校
高学年から中学生までには国数も教えるようになり、その基礎学力不足の惨
状に唖然としました。
国語では・・・文章はほとんどひらがなで書く。例えば学校、教科名などの
基本的な漢字も出て来ない)カタカナをスムーズに読めない、「てにをは」
の使い方がおかしい。小学校高学年の子のほとんどが、「ねばならない」の
意味が分からず、「各々」が読めないし意味も分からず、「友達」の達のつ
くりが幸だと思っている。国語の教科書がスラスラ読めない、ことわざ、四
字熟語はほとんど意味が分からない。高校生でも、初志貫徹、一心不乱、一
喜一憂、無我夢中を聞いたこともなければ読めず、書けず、意味も分からず。
私が日常的に口にする「推して知るべし」「一事が万事」などは「ナンです
かそれ?」。「準備万端」を「準備満タン」だと信じ込んでいる中3生。
いわゆる往年の有名作家である夏目漱、石森鴎外、芥川龍之介、太宰治、
川端康成などは高校卒業までほとんどの子が名前を聞いたことがある程度で、
作品を読んだことはないでしょう(彼らにとってはもう古典と同じです)。
数学は・・・かなりの子が小学校高学年から苦手になって、文章題になると
ほぼお手上げ。考えることをしない。九九や一桁の数の加減をスッと暗算出
来ない、二桁と一桁の足し引き(57+8など)を筆算でやる(掛け算割り算
はもちろんです!)。高学年で習う分数の計算がきちんと頭に入っていない。
分母の違う分数同士の加減、分数の割り算に手こずり、分子と分母はどちら
をどちらで割るのか分からず、( )のある計算式の( )がはずせな
い(前にマイナスが付いているときは、はずすと+と−が反対になるという
のが飲み込めない)。そのために方程式が出来ない。距離、速度、時間の問
題、パーセンテージや歩合などの割合の問題も当然出来なくなる。図形も扇
形の面積、さらには円錐の表面積、体積となってくるとますますチンプンカ
ンプン。
理科、社会ももちろん大変そうで、高校受験を前に日本の都道府県の正しい
位置、県庁所在地はまずほとんどの子が分かっていません。「福島県と福岡
県が似ていてどっちがどっちか分からない」とかボヤいています。
副教科の授業数は激減して、やっても半分お遊びみたいで、技術などとても
身に付くまでは至らないし、一般常識程度の知識もつかずに終わっています。
では英語はというと・・・小学校高学年で教えられているはずのローマ字が
わからない。ローマ字が入ると英語の単語をローマ字で書き、なかなか抜け
ない。今の中学の簡単な教科書さえ読めない、文章を暗記できない。とても
文法どころではない。私の生徒はほとんどが同じ公立の小、中学校に通って
いるので、成績の変遷がよく分かりますが、以前は中学の英語のテストは一
番点が取りやすく、中1の最初のテストはほとんどの子が90点以上でした
が、今年は平均点がついに70点代前半に落ちてしまい、中三生では50点そ
こそこです。これまでだって高校に入るとほとんどの子が苦手教科の筆頭に
英語をあげるようになっていました。これは中学で学ぶ内容と高校での内容
の差があまりに大きいからですが、今の中学でこんなに出来なくなってしま
っている子達は、高校ではどうなるのか本当に心配です。挙句には「私は絶
対将来外国に行かないから」とか「英語を使わない仕事するから」と言って
英語は勉強しなくていいなどと言います。「どうして外国人は日本語を勉強
しないの?」とか「外国人は漢字やひらがなやカタカナを覚えなくていいか
らズルイ」とか。とにかく新しいこと知らないことへの興味より、面倒臭さ
の方が圧倒的に大きい。このような子供達に英語の重要性を説き、向学心を
起こさせなければならないのがどんなに大変な仕事かおわかりでしょう。
ここでちょっと普段のクラスでのこぼれ話を・・・。高校生でfamousの意味
が分からない子(これはそれ程珍しくありませんが)にヒントで「ニュート
ンみたいな人よ」と言うと、「誰それ?絵描く人?」と言われ唖然。ムンク
の「叫び」の絵をクラス全員が「ムンクの叫び」という絵だと思っていた。
中3生に単語のテストをしていて、男の子が得意げに「天丼の点が抜けてる
よ」と言うので何のことかと思うと、ceilingと言う単語の訳語の「天井」を
見て、「てんじょう」どころか天丼だと思ったようです。しばらく笑いが止
まりませんでしたが、天丼が英単語に出てくるかどうか何の疑問も持たずに
口に出てしまうのが実に今の子らしい。授業中となりの友達と私語をやめな
い女の子を注意すると、「おばさんになったら近所の奥さんたちとおしゃべ
りしないといけないから今から練習しているの」。全く口が減らない!
とにかく深刻な学力低下の原因を考えると、子供達自身には責任は無い。
学校の問題、先生の問題、家庭の問題、親の問題、社会環境の問題。
学校、先生の問題点・・・小学校では生徒と先生がタメ語で話し、中学でも
その傾向が進んでいて、これでは敬語を使えないのは当然。尊敬の念など全
く抱いていない。授業中トイレにも自由に行き、私語してもあまり怒られず、
宿題はあまりなく、土日は休み。小学校の先生は誤字脱字が多く、黒板に書
く漢字の書き順がメチャクチャ。担任の子供の名前を覚えていない。親の前
でまともに話せない。PTAの会で新任の挨拶時に真っ赤になって何も言え
ず、「人前で話すのが苦手なので・・・」(そんな奴は先生になるな!!!)。
英語の先生は英語が話せず、AET(外人の先生)が新任の懇親会の時に全
然話さないので他の教科の先生かと思ったら英語の先生で驚いた、とか、任
期中に一度も英語で会話しなかったとか。何を言っているのか分からず、教
える内容も問題があって学校側も手こずっている先生に担任を持たせ、親が
抗議に行くと、「我々にはどうにも出来ないので、その教科はわからなけれ
ば塾に行ってください」(え〜!)、という驚くべき事実の数々。
親、家庭の問題点・・・これでは学校に任せておけないし、かといって家庭
では教えられないと塾に入れる。それでも入れるだけで安心している「一応
塾」の状態。成績が思うように上がらなければ違う塾に変える。そんなこと
で本当の学力がつくわけないのに・・・。塾の宿題が多いので、学校の宿題
は減らしてくれと学校に要求、学校もそのほうが楽なので要求を受け入れる
という悪循環。生徒は結局どちらもやらない方が多いのに・・・。親も子供
と共に変わってきていて、子供の言うことを単純に受け入れ過ぎる。辛抱が
ない。子供が嫌といえばすぐにやめさせる。表向きの理由は、「思うように
成績が上がらないから」だが、本当は先生に怒られて頭にきたとか、宿題が
多い、授業中の課題が面倒くさいとか。授業態度が悪ければ怒られるのは当
然だし、自分の努力不足でやるべきことをやらずして成績が上がらないのも
当然なのに。子供は自分の都合のよいことしか言わないし、悪いことは何で
も相手のせいにする。親ならそんなことは分かっているはずなのに、厳しく
対処することが出来ないで環境だけを変えたがる。若い母親たちは自分たち
も公共心が欠如していて、小学校の参観日に案内プリントには、「お母さん
たちは廊下で大声でしゃべらないように!」と注意が書いてあるそうです!
社会環境の問題点・・・ちょっと前はテレビゲーム、今は携帯のメール。
大人の商業主義で、子供達はますますどうでもいいことに時間を費やす。
悪影響が分かっていても、友人関係(共通の話題がなくなる、持っていない
ことでいじめに遭うなど)を理由に親も仕方なく与えてしまう。与えてしま
えば、節度を持って使わせることは本当に難しい。月に1万2万も携帯代を
使う子も珍しくなく、親が支払いをストップすれば高校生はそのためにバイ
トをする。一年もしないで新しい携帯に買い換える――多分家族の中で一番
機能のよい高価な携帯を持っているのは子供達でしょう。その結果勉強しな
いといって塾に行かせる。小中学生に携帯を持たせるきっかけは塾通いとい
うのも皮肉な現状。成績アップのごほうびに携帯や新しいゲームソフトを条
件にするバカな家庭も本当に多いです。うちも塾なのであまり言えませんが、
小中学校の塾通いはまるで当たり前、その上に通信制の家庭学習教材も並行
してやらせている。大学受験生もほとんどが3年になると予備校通い。学校
での授業は部活やバイト(プラス携帯のメールやゲーム)で疲れて半分寝て
いて聞いてなく、家でも自分の部屋では勉強できないから。でも予備校では
授業よりも自習室のほうが混んでいる。早朝から夜の12時頃まで使える自習
室を完備した予備校もある。授業は講師が生でやるのではなく、全部ビデオ
で流すとても大手の予備校があるのをご存知だろうか?生徒が都合のよい時
間にいつでも何度でもやることが出来るからだそうだ。先生と生徒のコミュ
ニケーションは必要ないというのだろうか?
かく言う私もただボヤいていては始まらない。少しでも現状を打開していか
ねばならない。が、週一回だけしか接しないで一体何が出来るのか?私の座
右の銘はアインシュタインの「昨日から学び、今日を生き、明日に望みを。
大切なのは疑問を持つことをやめないこと」。期待出来ない国家的な教育改
革に対し、子供達の限りない可能性に期待して、蟻の如く小さな塾講師の日
々果てしなき試行錯誤と葛藤は続く・・・。
何かとりとめのないお話になりましたが、「教育」は大きな社会問題である
と同時に、現在子育てとお仕事を両立されている方々、これからそういう状
況になられる方々には、特に切実な現実問題でしょう。皆さんの経験談やご
意見もうかがえたらと思います。
〜以上〜
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【お知らせ】 7/30(日)の身体感覚講座は申し込み終了☆
次々回以降のご参加をお待ちしていおります!
■□■ ■□■
次回身体感覚講座は七夕スペシャル講座は、おかげさまで定員いっぱいに
なりました。
(本当はたくさんの方に、身体に潜む本当の願いを見つけ出すという、
何とも不可思議な体験をしていただきたかったのですが・・・・・・)
身体感覚講座は講師松田さんや参加者相互のつながりの中で、自らの心身
を開放させていきます。
なので、定員の上限が10名程度になってしまいます。
なので、早めのスケジュール確認は必須です。
次々回以降の皆さんの参加を心よりお待ち申し上げます☆
※身体感覚講座 2006年12月までのスケジュールです!
→ http://www.pangea.co.jp/c-press/semina/sintai/
..............................................................◆◇◆
●身体感覚講座は月1回土曜日に2つのコースを行ないます。
●リラクゼーションコース(13:00〜15:00) 1回 3,500円
疲れているのに眠れない、睡眠時間はとっているのに頭や身体がすっきり
しない。そんなことはありませんか? それは頭が休めていないから。今、
私たちにとってとても大切なのに、なかなか難しいのが、「頭の休息」で
す。このコースでは、季節に沿った身体の整え方を通して頭の休息、本当
の心身のリラクゼーションを体感していただきます。
※リラクゼーションコースは、「開放」から「瞑想」コースの前半部分とな
ります。
●「開放」から「瞑想」コース(13:00〜18:00) 1回 7,000円
柔らかな呼吸、軽やかな動きを身に付けることで、自然のリズムと共に自
分の身体の内側を観る目を育てます。
思考から離れて、ただ感じ味わう身体に戻るとき、瞑想が始まります。そ
れは生命力が充実するひとときとなるでしょう。
古代ヨーガの奥義である「開放」から「瞑想」まで導かれるコースです。
..............................................................◆◇◆
【日程】 9月2日(土)、9月30日(土)
11月11日(土) 12月9日(土)
【服 装】動きやすい服装をご用意ください。(Gパン不可)
足袋、手ぬぐいをお持ちの方はお持ちください。
【場 所】パンゲアソラリアム
渋谷区恵比寿西1-24-1
地図→http://www.pangea.co.jp/solarium/map.html
【問い合わせ】株式会社パンゲア 「きゃりあ・ぷれす」編集部
c-press@pangea.jp
○詳しい参加要領は、こちらへ。
http://www.pangea.co.jp/c-press/semina/sintai/
○講師の松田先生と「きゃりあ・ぷれす」編集部員による不定期日記
http://www.pangea.co.jp/c-press/semina/sintai/herori/
..............................................................◆◇◆
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