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【きゃりあ・ぷれす】「MINOHODOism」レポート vol.3「女性医療」という新しい流れ

発行日: 2006/2/16

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   仕事と社会のこれからを考えるリポート&アクションマガジン
         「きゃりあ・ぷれす」vol. 210
           2006・2・16(木)発行
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■INDEX■
【特集企画】「MINOHODOism」レポート vol.3
      「女性医療」という新しい流れ
      〜 日本ホリスティック医療協会 東京フォーラムレポート 〜
      講師 堀口雅子氏(産婦人科医)

      ◆病態にも男女の差

      ◆じっくり時間をかけられない、保険医療の限界

      ◆「医療」の現場に求められる「多様性」と
       患者自身の「主体性」

【お礼】第8回読者アンケートへのご回答ありがとうございました!

【ご報告】シンポジウム「市民がつくる道州制」開催のご報告

…………………………………………………………………………………………
 ■□■                          ■□■
        まずは自分自身が自分の身体を感じること、
  そして自分にとって一番よいと思える「医療」を選択できること。
   男女という性、身体の違いに対応する「性差医療」とは・・。
 ■□■                          ■□■

健康と病気の境目を感じるのは自らの身体感覚でしかありません。

しかし、「病気」であることを認識するのは、やはり医師という専門家から
の「診断」を受けたときではないでしょうか。
   
科学的な研究のみを頼りにつくられてきた「医療」の現場も、それぞれの患
者に対応する「多様性」が求められています。

人間の身体の多様性といえば、まずは男女という「性差」。

今回の『きゃりあ・ぷれす』では、昨年の「MINOHODOism」レポートvol.
2でもお届けした「人まかせから自分か主体となる医療へ」の続編として、
「性差医療」の現状と課題を特集します。

■「MINOHODOism」レポート vol.2
 細分化・専門化から、統合化・全的医療へ。
 ようやく動き出した医療変革の流れ。
【前編】< http://www.pangea.co.jp/c-press/backnumber/cp-0183.html >
【後編】< http://www.pangea.co.jp/c-press/backnumber/cp-0184.html >


 ■□■                          ■□■
      日本ホリスティック医学協会東京フォーラムから
  講演「女性医療」という新しい流れ   産婦人科医 堀口雅子さん
 ■□■                          ■□■ 

昨年の2月「MINOHODOism」レポートでも特集した日本ホリスティック医学
協会の、東京フォーラムが2006年1月29日、国立代々木オリンピック
青少年記念総合センターで開かれました。

講師の堀口雅子さんは、産婦人科医としての立場から、男性中心の医療社会
の現状を訴え、医師やさまざまな職種の専門家で構成された「性と健康を考
える女性専門家会」を1997年に設立。「性差医療」の理念の啓蒙、実践
の場としての「女性専門外来」の設置などに力を注いでいます。

堀口さんにとって「性差医療」との関わりは、ピルの認可をきっかけにした
ものでした。

堀口さんのお話によるとピル(避妊薬)は、ただ「性が乱れる」という理由
からなかなか認可されなかったようです。女性の心身に対する配慮がない男
性側の論理ともいえます。

「性差医療」の普及を目指す堀口さんが、医師として、またひとりの女性と
して感じているのは、社会的な男女の地位が「男女間の健康の差異」につな
がっているという問題です。


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●病態にも男女の差。男性をモデルにしてつくられた医療の基準値
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

従来の医療のほとんどは、男性をモデルとした臨床実験や症例を女性にも適
用してきました。

かつては、女性も研究の対象になっていましたが、サリドマイドベビーなど、
妊婦に異常が生じたことから、女性を薬の治療、データーづくりからはずさ
れていたようです。

このことは当然善意によるものだったのですが、結果として職場検診などで
集めやすい男性データーが基準値となり、「性差」についての社会的な認識
は欠けてる状況が続きました。

アメリカで改めて、女性や少数民族を対称に医療に関る研究調査が行なわれ
たのは1986年のこと。政府と企業の連携などにより女性を対象例の1/2
にするなどここ10年間は特に女性医療が進歩したということです。

日本でもここ数年の間にようやく「性差医療」の概念が各地で広がりはじめ
ました。

2003年9月には全国の都道府県に100以上の「女性専門外来」が設置
され、東京都でも「都立病院改革」の一環として、患者中心の医療推進を図
るために3つの都立病院に開設されています。

しかし名前だけの女性外来で、まだまだ真の姿とはいえないのが全国的な状
況です。


□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●じっくり時間をかけられない、保険医療の限界
 医師と話せる時間はほんの数分・・・。
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「女性専門外来」とは、女性特有の症状に配慮し、プライバシーを重視しな
がらじっくり時間をかけて患者が医師に相談することからはじまります。

現在の保険診療では、医師、看護婦、他の患者などの時間配分の中で、症状
の列挙とその症状に対する科学的な療法、あるいは薬品の処方がやっとで、
十分な時間がかけられないのが現状です。

堀口さんが所属するクリニックの院長村崎芙美子さんは、その現状から脱す
るために、自費診療をあえてすすめ、銀座という立地にこだわって、医師や
看護婦など働く人の健康にも配慮したクリニックを立ち上げました。

初診料2万円というのは高額ですが、予約制で待ち時間がなく、じっくり話
を聞いてもらえることは、更年期を迎えた患者にとっては重要なこと。さら
に「銀座に行く」という高揚感や緊張感がプラスに働き「元気になれる診療」
として喜ばれているそうです。

ただ単に「病気を治す」というので  はなく、毎日の生活に対する「思い」
を含めたホリスティックなアプローチが、良い結果につながっているという
ことです。

「女性専門外来」にとって必要なのは、患者のプライバシーが守られる空間
と、ゆったりとした時間です。

現在の保険医療でこの要件をまかなうことは、残念なことに難しいことだと
いわざるをえません。


□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●今後の課題は「医療」の現場に求められる「多様性」と
 患者自身の「主体性」
□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

全国に広がる「女性専門外来」を、ただ「窓口」を設置するというのではな
く「真の姿」にするためには、保険医療の問題はもちろんのこと、その他多
くの課題が解決されなければなりません。

患者にとって、よい医師、よい診療所をどのように見つけるのか。

「女性専門外来」の普及の中で、はたして男性は通常の医療で満足している
のか。

堀口さんは「男女共に良いケアを受けるには、多様な研究の成果がそれを必
要とする人に提供できるようにすること。それがかなえられる医師の養成、
患者の意識改革、行政の人的・経済的援助が必要である」とおっしゃていま
す。

性や経済的な差によらず、すべての人が理想の医療を受けるために、個人と
社会がどのように関っていくのか・・・。

大きな課題といえるでしょう。

でも、間違いなく重要なのは、私たち自身の人まかせにしない「主体性」で
す。

「身の回りの生活も社会も、問題を解決する手段はまずは自分自身の中にあ
る・・。」

「MINOHODOism」レポートの最後をしめくくるのは、やはりそんな自分自身
の覚悟なのかもしれません。

..............................................................◆◇◆

 ■□■                          ■□■
    第8回読者アンケートへのご回答ありがとうございました!
 ■□■                          ■□■

 今回は「LOHAS」についてお聞きしましたが。記述式の問いが多か
 ったにもかかわらず多数の方から、ご丁寧にご回答いただき、編集スタ
 ッフ一同大変感激しております。

 集計については、単に数値的な結果ではなく、「LOHAS」がブーム
 になっている社会に対する「検証」として、皆さんの声をまとめたいと
 思っています。

 「個人の健康」と「持続可能な地球環境」が、ゆとりのあるライフスタ
 イルの中でつながることはとても良いことです。

 その本質的な意味が本当に認知されたうえでの「LOHAS」ブームな
 のか・・。

 『きゃりあ・ぷれす』として社会に問いかけながら、本物とは何かを提
 供していくつもりです。

 アンケート結果の掲載は、3月1日発行『きゃりあ・ぷれす211号』に
 なる予定です。

 乞うご期待!

 でもでも実は・・、今回の集計なかなかむずかしいのだ・・。

 それってたぶん「LOHAS」という「ただの言葉」と「本質的な意味」
 の間にある複雑な関係そのものなのかも・・。

..............................................................◆◇◆

 ■□■                          ■□■
     「なりたい自分」「生きてみたい人生」を起点にした
     「国のしくみ」とは・・。
      シンポジウム「市民がつくる道州制」開催のご報告
 ■□■                          ■□■ 

 ・・・日本の47都道府県がなくなる!

 ・・・「道州制」って何?

 『きゃりあ・ぷれす』208号でお知らせした「道州制」について、20
 06年2月4日市民グループ 道州制.com(代表 森嶋伸夫氏)が152人
 の市民を集め、シンポジウム「市民がつくる道州制」を開催(大田区産業
 プラザ)しました。
 < http://www.doshusei.com/ >

 今回のシンポジウムでは、152人の参加者全員によるワークショップが
 行われ、ひとりの個人としてできることを起点に、地域として、自治体と
 して、国としての役割を話し合い、「生活者が主役として機能する政府は
 小さい方がよい」という市民の考えが明らかになりました。

 2月末には小泉首相の諮問機関である第28次地方制度調査会が「道州制」
 に関する最終答申を発表します。

 日本の47都道府県がなくなる「道州制」の導入はまだ先の話だとしても、
 三位一体、地方分権など政策としてすすめられているように「行政府の規
 模」は小さいものになっていくでしょう。

 しかしそれは、市民の生活を起点にした小ささなのか・・・。
 国家の怠慢を振り分けるための小ささなのか・・・。

 私たち『きゃりあ・ぷれす』編集部でも、「なりたい自分」「生きてみた
 い人生」を実現するために、今後の中央政府の動きを注視し、「市民がつ
 くる道州制」の実現をめざし、折りにふれて情報を発信していきたいと思
 います。
..............................................................◆◇◆

 ______________________________________________ 身 体 感 覚 講 座
 = 『3周年記念スペシャルコース』                 =
 = 【スケジュール】2/18(土)3/11(土)              =
 = ・リラクゼーションコース(13:00〜15:00)          =
 = ・「開放」から「瞑想」コース(13:00〜18:00)        =
 = ※リラクゼーションコースは、「開放」から「瞑想」コースの   =
 =  前半部分となります。                    =
 =___________< http://www.pangea.co.jp/c-press/semina/sintai/ >___=


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