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T.S.ヒーリングサウンド

発行日: 2006/7/7

[T.Sヒーリングサウンド(2006/7/7)]

   ▲食育▽

よくもまあこんな教育があったものです。時代も変わりましたが、人間が生きることに必要な食べることを教育の場である学校で習う、世の中とは変われば変わるものです。今の小学生は朝ごはんも食べずに登校し、学校で気分が悪くなるとか。野菜は食べないは、好き嫌いは多いは‥好きなものだけしか食べない偏った食生活が身につき、栄養バランスを崩し、通常の授業が受けられない子供が増えてきていることを懸念しての大人たちの考えです。

私の育った戦後の日本は食べ物が無く、小学2年生で給食が始まった頃は、アメリカから送られてきた脱脂粉乳と不味いコッペパンと副菜との膳立てが主なメニューだったのを思い出します。それは味などより戦後の子供たちの栄養失調を解消するための教育の一貫でした。まだその頃は学校にも行けない子供もいたし、給食代を払えない家庭もありました。戦後の日本の貧しい時代でした。

今は違います。お金さえあればどの様な食べ物でも手に入り、グルメ思考が一般化して、その反動が子供の成人病予備軍。ならば教育として食育という教科が追加されたということに驚いたものの、時代に対応した教育なのでしょうか。

食べること、それは家庭の中で親から子に受け継がれるものではないでしょうか。母の得意な煮物、季節ごとの野菜の料理、父の好物である季節の魚‥家庭の味は昆布の佃煮、豆と海老の煮物、漬物など、どれを取ってもカロリーオバーの料理はありませんでした。カロリーを必要とする頃には天麩羅なども食べたいと思いましたが‥。

歳を重ねるごとに子供の頃の食べ物に戻るのは、食すると言う人の本能、生きる為のエネルギーの供給に他なりません。このエネルギーの供給が良質のものか、粗悪なものかが人の健康を左右する要因となります。行き当たりばったりで空腹だけを満たす余裕のない生活環境であれば、当然肉体を病み健全な生活を送ることが出来なくなってきます。

大阪の食い倒れ、京都の着倒れ、東京の履き倒れ、と言われるように食道楽が大阪人のアィデンティーの歴史の中にあります。それは季節とともに出回る旬の食材による料理です。現在はさまざまな食材が年中出回っています。きゅうり、なす、トマト…。そこにはもう季節感はありません。季節に出回る野菜はその時期に必要な栄養を補い、またその時期の最高のエネルギーを持っています。時期を外れたものにはこの様なエネルギーは少ないのです。

食は文化であった時代はもうなくなりつつあります。子供の頃の思い出は食べることと必ず結びついたいました。家族の団欒、花見の巻き寿司、盆に仏を迎えるための餅つき、秋祭りの為の昆布巻きと餅、正月を迎えるための餅つき‥この様な季節行事の中から食べ物の思い出、食文化、家族の繋がりが、食育ではないでしょうか。

戦後の焦土から高度成長の昭和という時代が終わり、昭和繁栄のために失われた精神性。平成時代の子供達は、これら失った食文化を新しい時代の食文化として構築し、失った精神性、心の有り様を、作り直す時代です。畑を耕し野菜作り、自然の中の生物たちの生死や植物の生育を見、食べるための野菜を作る労力を体験し、生命育成の重たさを実感することにより、好き嫌いのない子供を作る、これが平成の文化であり人格形成を自然とともに学ぶ人間作りの平成の教育かもしれません。

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   http://www.healingsound.co.jp




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