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ヨーロッパを中心としたオーガニック食品に関する情報をお届けします。講座やイベントの案内もあります。




EUOFA通信vol.150〜英国のオーガニック食品シェア事情〜

発行日: 2005/12/16

※本メールは等幅フォントでご覧ください。
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                                  2005.12.16 vol. 150
◆◆◆◆◆◆◆◆◆European Organic Food Association News◆◆◆◆◆◆◆
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*ご意見・ご感想は、info@euofa.jpまで。

ヨーロッパオーガニック協会メールマガジン第150号をお届けします。

エコプロダクツ展が昨日より開催されています。
今回EUOFAは、ワインを中心にシフォンケーキといつも人気のてんとうむしチ
ョコレートというラインナップで出ていますが、毎年賑わいが増していくのに
は驚かされます。
今回は中央部に国産材のコーナーが大きく取られており、とても気持ちの良さ
そうな家具や感じのいい展示が繰り広げられています。また入り口では、これ
から実践しようと思うエコハビット(心地良くて、メリットがあって、環境に
も良い暮らしの習慣)がたくさん提案されていて、そこに来場者が投票できる
ようになっています。投票は紙ではなくて、ビンの中にどんぐりを入れる仕組
み。20人が投票すると苗木を1本学校などに寄贈されるそうです。
残すところ、明日17日の土曜日のみになりましたが、一度お出かけになられて
はいかがでしょうか。

本日は、来月ベルリンで開催されるグリーンウイークについて、イギリスから
オーガニック食品販売事情についてのレポート、そして前回のスイスの遺伝子
組み換え食品に関する国民投票のニュースについて、スイス在住のジャーナリ
ストの方からコメントをいただいたので、それのご紹介もしたいと思います 。

  
      ◇◆◇  C O N T E N T S  ◇◆◇
 
  ● 英国、オーガニックマーケットの拡大に伴いスーパーでのシェア減少
  ● ベルリン、インターナショナルグリーンウイーク
    ●  スイス、ヨーロッパに広がる反GMOの波

  
◇◇---------------------------------------------------------◇◇
 ● 英国、オーガニックマーケットの拡大に伴いスーパーでのシェア減少

  ソイル・アソシエーションの発行したオーガニックマーケットレポ
  ート2005によれば、オーガニック食品の売上げが急成長している中、
  消費者の間ではスーパーマーケットでの購入を拒否して直接生産者や
  個人商店から商品を買う人が増えている。宅配や農家直販、ファーマ
  ーズマーケットを通じた、2004年のオーガニック食品の売上げは33パ
  ーセント増加し、個人商店を通じた売上げは43パーセント増えた。

  英国全体のオーガニック製品の全体的な市場が昨年11%増の12億ポン
  ドに達したにも関わらず、主なスーパーマーケットでは、オーガニッ
  ク食品の売上げが81パーセントから75パーセントと減少した。これは
  フードマイルや包装、原産地に対して消費者の関心が高まってきたの
  とは反比例の現象である。

  また、英国のオーガニック生産者の25%は南西地域に拠点を置き、そ
  こに接する南東部と合わせてオーガニック製品 産業の10%を生み出
  している。

  オーガニックファーマーズマーケットのリチャード・ローズは、
  Cullomptonに拠点を置いて、西部地域のオーガニック製 品の通信販
  売を行っているが、彼によれば2004年45%の売上増があり、既に今年
  も現時点で55%増を達成しているという。「自分のビジネスは年々倍
  増している状況です。これはオーガニック製品の重要性によって、単
  なるトレンドやオーガニック食品に結びついていたヒッピーのイメー
  ジを拭い去られたこと、また人々が、自分が食べているものを安心し
  て食べたいということに目覚めたからでしょう。」と彼は話している。

  子供をもつ親は、子供にオーガニック食品を購入する割合が高い。
  2003年と2004年の売上の伸びを比較すると、オー ガニックのベビー
  フードが6%の伸びを示したのに対し、一般のベビーフードは1%し
  か伸びていない。

  サウスデヴォン州にある肉会社で勤めるクレア・ウォーターハウスは、
  次のように話している。「ゆっくりではあるけれど 、オーガニックは
  自分にとって良いものだという感覚が育ってきているわね。消費者も
  コンセプトがわかってきたから、一般の人たちも手が出しやすくなっ
  てきたんじゃないかしら。」

  前述のローズ氏は続ける。「5人の子供を持つ母親にとって、スーパー
  に行ってなるだけ安いものを買うことはとても簡単です。けれども私は、
  人々は今やそれ以上のことを考えている、と真剣に思いますね。最近の
  健康を脅かす様々な事態によって、食品が安く製造されるということは、
  それが個人の健康であれ、大地に対するものであれ、何らかの悪影響が
  ある、ということを人々が現実に考えるようになってきたと思います。
  オーガニック食品がそんなに高いなんて私は思いませんよ。オーガニッ
  クではない食品こそ、何か訳があって安すぎるのではないかと感じます。」

  Organicmonitor 2005/11/15の記事より
  ※ソイルアソシエーション発行のオーガニックマーケットレポート2005は、
   下記のURLから購入できます。
http://www.soilassociation.org/web/sa/saweb.nsf/0/7e576ee0f8631ee8802570c30045572d?OpenDocument
(2段に切れている場合は、つないでからアドレスに貼り付けてください)

◇◇---------------------------------------------------------◇◇
 ● ベルリン、インターナショナルグリーンウイーク

  ドイツで毎年1月に開催されるグリーンウイークにて、欧州委員会を
  代表して農業地方発展総局は、来年は中心となるテーマを「地方発展
  政策」に据えたブースを展開する。委員会のスタンドでは、各国から
  の成功事例とともに地方発展政策を紹介する。もちろん共通農業政策
  (CAP)に関連する他の重要な項目も、欧州委員会の専門家によるQ&A
  やCAPを説明するビデオ、出版物、地図など様々な方法で展示紹介する。

  1月14日(土)には、農業担当委員のマリアン・フィッシャー・ボー
  エル氏が「欧州委員会委員とともにクッキング」という特別イベント
  に、ドイツ・シュレースウィヒホルシュタイン州の首相とともに登場
  予定だ。イベントでは、料理に品質ラベルのついた食品を使用するこ
  とにより、EUの高品質食品政策を強調することになる。

  また1月18日(水)には、農業総局地方発展専門担当官のDirk Ahner氏
  が、地方発展政策についての討議に登場す る。

  欧州委員会ブースは、話し合いと紹介、ネットワーキングの場として
  機能することとなる。毎日「5時のコーヒーとケーキ 」の時間を設け
  来場者の訪ブースを促している。

  ※ベルリン、インターナショナルグリーンウイークに関する情報は
    こちらから(英語)
http://www1.messe-berlin.de/vip8_1/website/MesseBerlin/htdocs/www.gruenewoche.de/index_e.html

◇◇---------------------------------------------------------◇◇
  ●  スイス、ヨーロッパに広がる反GMOの波

  スイス在住のKさんよりいただいたお手紙をそのまま掲載します。
  現地の貴重な生の情報をどうもありがとうございました。
================================

  先週の国民投票により、ここ五年の間、GMO作物の栽培もGMOの家畜
  飼育も凍結する国民発議が可決されました。投票前には連邦政府や
  議会は、かなり精力的に反対意見を表明しました。利益追求をする
  産業界もしかりです。しかし、投票の結果からすると、政府や議会
  が国民の代表でないことが窺われます。食物の安心安全を求める消
  費者と「質」を重要視するスイス農業の勝利となりました。狂牛病
  の原因が骨粉であるならば、骨粉の投与を禁止すればいいのですが、
  一度拡がってしまったGMOの被害は取り返しのつかない結果になる可
  能性があります。国民がそれに気がついてくれたので、この結果が
  出たのではないかと思います。

  スイスの国民投票の少し前に、オーストリアの幾つかの連邦州が、
 「自分の州ではGMO禁止地域する」と宣言し、EUから「それは法に
  反する」という判断を下されたことは、ご存知だと思います。この
  ように、EU内でも、スイスと同じような現象が起きているのです。

  スイスの国民投票の結果と並行して、GMOフリーの波紋がヨーロッパ
  で広がっています。11月30日付けのスイス農業情報サーヴィスのニュ
  ースには「ヨーロッパには、すでにGMOフリー地域が36」というタイ
  トルで短い記事が掲載されていました。その内容を、簡単にここに
  訳しておきますので、皆様の参考にして頂けたらと思います。

  「GMOフリーな農業(畑作)を自主的に行いたいという地域が、ヨーロ
  ッパでは36地域になった。これにより、GMOフリー地域のネットワー
  クは密になりつつある。11月30日にはフランスのRennesで開催
  されたGMOフリーのための会議で、 新規にオーストリアのTirol
  州とNiederoesterreich州、イタリアの
  AbruzzenとPiemont、フランスの
  Basse−Normandie、Pays-de-la-Loireが、
  この会議のメンバーとなった。「このGMO栽培反対地域の趣旨は、(今
  回の国民投票により)スイスの取った道と完全に一致している」とオ
  ーストリア農業情報サーヴィスのシュトツキンガ−氏は語り「上部オ
  ーストリア州が独自の禁止令により、取りたかった対応措置と同じな
  のです。」と強調した。このネットワークの目的はこ れからも、
  「GMO作物に危険性がないことが、学術的に明らかにならない限り、
  またそのメリットが認識されない限り、われわれの地域ではGMO種子を
  播種しない。」ことにある。
  スイスの国民投票のほかに、Rennesで主要テーマになったのが、
  GMO作物とGMOフリー作物の共存に関することだ った。小規模な農業構
  造の地域で、この共存が可能かどうかについては、EUレベルではまだ
  結論がでていない。2006年春には、この「共存」をテーマにした独自の会
  議がオーストリアで開催されることになっている。」 

以上

◇◇---------------------------------------------------------◇◇
      ◇■◇■◇  事務局だより    ◇■◇■◇

 今年の行事もこのエコプロダクツ展が最後です。
  1年の最後のイベントが、こんなに大きな会場にも関わらず、いつ
  もの仲間と出会えるフレンドリーな場でよかったなあとつくづく思
  います。エコでいることが本当にいいことだと信じて、規模は小さ
  くともコツコツと活動を続けている仲間たちとの再会や、新しい出
  会いは自分たちの活動の再確認や今後のヒントにもなります。
  今からまた来年が楽しみです 。 
                     (事務局 長谷川)
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