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【IOMニュース】日本における人身取引被害者支援(ケースワーカーの視点)、3/25外国人住民と社会統合に関する国際シンポジウム
発行日時: 2008/2/29
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【1】セミナー報告(2007年12月11日開催)
「日本における人身取引被害者への支援
〜ケースワーカーの視点から〜」
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IOMは昨年12月11日、カナダ大使館と、セミナー「日本における人身取引被害者への支援−ケースワーカーの視点から」を共催しました。これはMTVジャパン、MTV EXITとの協力で、国際移民の日(12月18日)を機に、また日本における「人身取引対策行動計画」策定から3年が経ったことを受けて、人身取引の被害者支援について改めて考える場として開催したものです。
MTVジャパンが反人身取引キャンペーン「MTV EXIT」(USAID協力)のために制作したドキュメンタリーの上映の後、NGO、国際機関、それぞれの立場で被害者の支援に直接携わるケースワーカーが、自らの経験をもとに被害者の置かれる状況を訴えました。さまざまなバックグラウンドを持つ熱心な100名を越える参加者とともに、今後の日本における被害者支援について考えるまたとない機会となりました。同時に、今後のより広範な支援ネットワーク作りの一助ともなりました。
この度、人身取引の問題に取り組むNGO、ポラリスプロジェクトさんのご厚意で、セミナーの報告書が完成致しました。PDFでウェブサイトから全文閲覧が可能です。
↓イベントの要綱はこちら↓
http://iomjapan.org/news/event_013.cfm
↓セミナーの報告書(PDF)はこちら(NGOポラリスプロジェクト作成)↓
http://www.iomjapan.org/archives/CTseminarReport_Dec2007.pdf
◆上記報告書より、IOMのケースワーカーの発言を一部抜粋してご紹介します◆
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
日本の人身取引対策としてIOMは被害者に対して帰国支援と社会復帰支援を行っており、現在3年目です。被害者は、安全の確認、個人の尊厳の尊重、精神ケア、シェルターの提供、法律の支援などを受けることができます。帰国し回復した後には経済支援が受けられ、小規模店などの経営や就学支援が受けられます。帰国後の経済支援策は個人のニーズによって代わってきます。
IOMの人身取引に対する活動のアプローチは3つの原則に基づいています。まず、人権の尊重、次にコミュニティーアプローチ、そして政府と地域社会の能力向上です。IOMの帰国支援によって125名が帰国しました。54名がフィリピンへ、48人がインドネシア、13名がタイ、6名が中国と台湾、3名が韓国籍、1名がコロンビア国籍でした(IOM注:2007年12月現在)。
ケースワークの際に気をつけていることは、被害者本人と気がかりなことをじっくり話しあうことです。法律や個人的な感情、家族の問題などを聞いて出身国のサービスプロバイダーへ伝え、向こうがサポートできるように準備します。それと同時に、本人がいま抱える問題への支援も行います。
また、もうひとつ私が気をつけていることとして、適切な支援をするため、面接時に個人的な問題を持ち込まないようにしています。自分が疲れていたりすると、インタビューに影響を及ぼす可能性があるからです。ケースワーカーとしての私の態度によって勇気を出したり、話すのをやめてしまったりしてしまいます。話し方や、聞く態度、メッセージの伝え方を気をつけています。話す勇気を出したり、出さなかったりするので。彼女たちの表情や態度から考えていることを読み取るのが大切です。インタビューの最初は、彼女たちの言葉で話してもらいます。皆さんは驚くかもしれませんが、彼女たちは人身取引のことを聞いたこともありません。多くが人身売買(人身取引)という言葉も知らない。被害のことは話したがりません。彼女たちが話したいことから話してもらいます。そこから会話が始まります。
今日のドキュメンタリーは、被害者の被害状況が具体的に良く出ています。関係機関の人たちは、彼女たちが極限状態にいるということを認識すべきです。誰でも人生において辛い経験があります。若い時の失恋や、試験に落ちたこと、仕事での出来事、いじめ、近隣者からの暴力や虐待、一時的に私たちのバランスが崩れる辛い出来事に精力が奪われます。人身取引の被害者の場合も同じです。性的にも、精神的にも暴力を受けているケースが多いです。やっとのことで逃げてきて、私たちに助けを求めてきた時に、彼女たちがこのようなひどい状況に置かれていたということを踏まえて支援をしないといけません。彼女たちの潜在的な力を見る必要があります。そして社会復帰の際に、それを活かすことが大切です。大切なことは、彼女たちには日本に来る前に、家族や夢や目標が以前はあったはずです。弟や妹を学校に行かせたいなどの夢があったはずです。いつか自分で歩いていかなくてはならない、支援団体といつまでも一緒にいられるわけではありません。辛いことを乗り越えた後に、自分の中に小さな勇気が湧いてくると思いますが、私たちケースワーカーはその手伝いをしているので、主役は彼女たちなのです。
↓その他のケースワーカーや参加者の発言も、以下の報告書で是非ご覧ください↓
http://www.iomjapan.org/archives/CTseminarReport_Dec2007.pdf
★★‥…・「MTV EXIT」への協力・…‥★★
IOMは、MTVジャパン株式会社が日本で展開する、反人身取引キャンペーン「MTV EXIT」に協力しています。
↓詳細はこちら↓
http://iomjapan.org/news/exit.cfm
★上記セミナーで上映されたドキュメンタリー「MTV EXIT」(30分。ナビゲーター:VERBAL(m-flo))は、下記のMTV EXITホームページでストリーム配信中です。
http://www.mtvjapan.com/exit
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【2】初めての自治体との共催シンポジウム!参加申し込み受付中
3/25 外国人住民と社会統合に関する国際シンポジウム
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☆転送歓迎!
☆英語・ポルトガル語による案内も下記をご覧の上ご利用ください
☆参加お申し込みはお早めに
外務省・静岡県・IOM共催
外国人住民と社会統合に関する国際シンポジウム
− 国際的経験の共有と、地域における日系ブラジル人住民の課題を中心にして −
↓ウェブ版開催案内↓
http://iomjapan.org/news/symposium2008.cfm
↓PDF版開催案内↓
http://iomjapan.org/archives/Mar2008_sympo.pdf
↓開催案内(英語)↓
http://www.iomjapan.org/english/english_003.cfm
↓開催案内(ポルトガル語)↓
http://www.iomjapan.org/archives/Mar2008_simposio_portugues.pdf
【日時】2007年3月25日(火)9:30〜16:40
【会場】静岡県コンベンションアーツセンター「グランシップ」
11階 会議ホール・風
静岡県静岡市駿河区池田79-4 ≫会場への地図
http://www.granship.or.jp/information/access.html
【主催】外務省・静岡県・国際移住機関(IOM)
日本に滞在する外国人は、近年、増加の一途を辿り、2006年末には208万人に達し、経済のグローバル化の中で今後も増加していくものと予想されます。また1990年代以降急速に増加している日系人の方々は、今や多くの地方都市で欠かせない働き手となっており、家族を呼び寄せ、定住する傾向が強まっています。
一方、これら外国人の方々の間では、不安定な雇用、社会保険への未加入、不十分な日本語習得等多くの問題が発生しています。また、外国人の方々と地域社会との間には、言葉や習慣等の違いから、軋轢、摩擦が生じている場合が少なくありませんし、地方都市の中には地域社会から孤立した日系人コミュニティが形成されているところもあります。このため、これら外国人の方々の受入れのあり方について様々な議論が活発に行われています。
欧州諸国においても、移民の受入れのあり方について議論が行われており、移民のもたらす文化的多様性を尊重しつつ、社会の一員として、受入れ社会の文化(言語を含む)への適応を求める社会統合政策が、近年、より一層重視される傾向にあります。
来る3月25日(火)、外務省と静岡県、国際移住機関(IOM)は「外国人住民と社会統合に関する国際シンポジウム」を静岡市で開催します。何が日本人と外国人との共生を進める上で障害となっているのか、グローバリゼーションが進む中で、日本人は急速に増加する外国人住民とどのような関係を築いていけばいいのか、日本に相応しい外国人の受入れとはどのようなものか等について、会場の皆様と一緒に議論します。
第1セッションでは、「多文化主義」、即ち、受入社会が移民の文化(言語を含む)の維持を幅広く奨励・支援していくとする受入れ政策の考え方を取り上げ、多文化主義的な受入れ政策を実施している欧州諸国の事例を交えつつ、その考え方や直面している課題について議論を深めます。
第2セッションでは、今年が日本人のブラジル移住百周年にあたることから、日系ブラジル人と社会統合を取り上げ、日系ブラジル人を中心とする多数の外国人住民が暮らす静岡県の現状と取組みの経験も踏まえつつ、在日日系ブラジル人が直面している諸課題への効果的な処方箋等を考えます。
皆様のご参加をお待ちしております。
【プログラム】(予定。最新版)
日・英・ポルトガル語同時通訳付 以下、敬称略
午前の部 9:30〜13:00
《開会の辞》
木村 仁(外務副大臣)
石川 嘉延(静岡県知事)
《基調講演》
石井 米雄(人間文化研究機構機構長)
ブランソン・マッキンレー(IOM 事務局長)
《第1セッション》多文化主義の現状と課題
<モデレーター>
山脇 啓造(明治大学商学部教授)
<報 告>
イェロエン・ドーメルニク
(オランダ・アムステルダム大学移住・民族研究所上級研究員)
ヨーナス・ドール(スウェーデン移住庁職員)
手塚 和彰(青山学院大学法学部教授)
(休 憩)
<パネル討論及び質疑応答>
イェロエン・ドーメルニク
ヨーナス・ドール
手塚 和彰
大澤 真幸(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
脇阪 紀行(朝日新聞社論説委員)
(昼 食)
午後の部 14:10〜16:40
《第2セッション》日系ブラジル人と社会統合
(子どもの日本語学習支援、大人への言語支援・住宅支援等外国人住民への生活支援、企業責任、外国人住民の社会参加等)
<モデレーター>
池上 重弘(静岡文化芸術大学文化政策学部准教授)
<報 告>
鈴木 望 (磐田市長)
津村 公博(浜松学院大学現代コミュニケーション学部准教授)
柳瀬 フラヴィア 智恵美(国際基督教大学学生)
(休 憩)
<パネル討論及び質疑応答>
津村 公博
石岡 修(ヤマハ発動機株式会社「IMカンパニー」事業推進部部長)
井上 洋(日本経済団体連合会産業第一本部長)
スガハラ・ユウゾウ(湖西市汐路町町内会副会長)
二宮 正人(ブラジル・国外就労者情報援護センター理事長)
《閉会の辞》
外務省
●手話通訳・託児を行います●
【参加申し込み】申し込み期限 2008年3月14日(金)
↓参加ご希望の方は、以下のページからお申し込みください↓
http://www.iomjapan.org/info/sympoapplication_200803.cfm
※会場近辺には飲食店が少ないことから、ご希望の方にはお弁当の販売をご案内しますので、希望の有無もお知らせください。(お弁当・お茶付き700円)
※託児をご希望の方は、3月5日(水)までに静岡県多文化共生室へご相談ください。
※お申し込みの際にご記入いただきました個人情報は、適切に管理し、本シンポジウムの運営のために使用します。
※お申し込みを受け付けた旨の連絡は致しておりませんので、予めご了承ください。
※座席の都合上、当日来場者多数となった場合には、お立ちになっての聴講となりますので、予めご了承ください。
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シンポジウムに関するお問い合わせ
国際移住機関(IOM)駐日事務所
〒105-0001
東京都港区虎ノ門1-1-12虎ノ門ビル8階
Tel. 03-3595-2487(土日・祝日を除く午前10時〜午後5時)
★ただし、会場、託児、静岡県、 についてのお問い合わせは、下記にお願いします。
静岡県多文化共生室
〒420-8601 静岡市葵区追手町9-6
Tel. 054-221-3316
E-mail. tabunka@pref.shizuoka.lg.jp
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☆‥…・☆‥…・IOM最新出版物のご案内・…‥☆・・…‥☆・・…‥☆
【IOM機関誌 "Migration" 2007年12月号 最新号】
「移住と労働」特集
欧州、アジア、中南米など、世界各地での移住と労働を取り巻く状況を紹介。他にアフリカから欧州・中東への不正規移住など。
↓全文(英文PDF)のダウンロード↓
http://iomjapan.org/archives/Migration200712.pdf
【IOM人身取引対策ニュースレター "Global Eye on Trafficking"創刊】
男性の人身取引被害、マケドニアにおける人身取引被害、南アフリカ・ギリシャの法整備、反人身取引キャンペーンMTV EXIT、他
↓全文(英文PDF)のダウンロード↓
http://iomjapan.org/archives/global_eye_200712.pdf
☆‥…・・☆‥…・・☆‥…・・ ☆ ・・…‥☆・・…‥☆・・…‥☆
☆‥…・☆‥…・・その他のお知らせ・…‥☆・・…‥☆・・…‥☆
【IOM人身取引対策ポスター展】
「STOP!人身取引 人身取引対策ポスター展
あなたは「トラフィッキング」という言葉を知っていますか?」
期間:3月5日(水)〜16日(日)9:00〜18:00
(但し、日曜日16:30まで 月曜日休館)
主催:北区男女共同参画センター スペースゆう
場所:「ギャラリー遊」(北とぴあ6F スペースゆう内)
http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/facility/052/005234.htm
★IOMは、お住まいの地域で展示を企画してくださる団体の方に、人身取引対策のポスターを貸し出ししています。
詳細→ http://www.iomjapan.org/act/trafficking_007.cfm
【人身取引対策アニメ「夢のゆくえ」ワークショップ教材に最適】
主に東南アジア地域で、若者の人身取引への意識を高める活動や、被害者の社会復帰支援、入国管理局などの政府関係者やNGO職員向けのトレーニングで使用されているアニメーションです。
↓ハイライトシーンや日本語版DVDの入手方法など詳細はこちら↓
http://iomjapan.org/dream/index.cfm
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