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秘書のつぶやきVol.131(1, Aug 2003)
by 堵織めぐ
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――――― もくじ ―――――――――――――――――――――――――
(1) 徒然エッセイ
(2) 秘書必見情報
(3)『秘書つぶ』のうらがわ
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== 主な登場人物 =========================
サカイさん: ロン毛の関西人営業マン。マイペースで英語も関西なまりあり。
シューマッハー:ドイツ人とは思えないほど陽気なメグのボス。
ジャン・コルベール:フランス人には珍しくおっとりとして人見知りする。
ミスター・ミュラー:本社の役員。サンタクロース系のいいオジサン。
ドクター・ヴォルフ:新役員。名前(ドイツ語でウルフ)の通り強烈らしい。
アショカ: インド系シンガポール支社長。壮大な権力を夢見ている。
フランケン :別名フライング・ダッチマン。その名の通り神出鬼没。
鬼頭さゆり : 女傑役員。ガイジンを切っては捨てる頼れるお人。
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(1) 徒然エッセイ
――― 典型的な忙しい一日 ―――
「めぐさん、ちょっと教えてくれまへん」
おお、その日は珍しいロン毛のサカイさんからの電話で始まった。
「どうなさいました?」
「うちの本社の新しい役員のcvもってまへんか?」
(cvというのは、履歴書のこと。この場合、職歴でしょうか)
「ああ、それならイントラに入ってますよ」
(イントラとは、インターネットではなく、イントラネットのこと。外資の場
合、ここに殆どの就業規則やら申請書、データベース、プレス資料などが入っ
ている。ただし、これに関して誰も教えてくれないので、自分で探すか秘書に
聞くことになる)
「どこ?何色の枠のところ?」
「え〜っと、人によって色は違うので、まず最初のページの左上をごらんくだ
さい、そこでEnglishを選んでいただくと、画面が英語に変わります。それか
ら、左の段目にボードメンバーズってありますよね、そこに・・・」
典型的機械オンチのおやじ代表と話をして疲れためぐが受話器を置いた途端、
「ハ〜イ、メグ、どおどお、元気?来週、東京出張が決まったので、ホテルの
予約をお願いできないかな」今度は、ペキン・オフィスのチャンだよ。
「はいはい、後でコンファメーション・ファックス送りますね」
「メグ〜、リックが東京のサカイさんのところを訪ねてるはずなんだけど、誰
も電話に出てくれないのよ。探してくれない?」とホンコンの秘書、リーから
電話。
「彼なら、朝、廊下で見かけたわよ。スーツケース引きずってたから、もう出
たんじゃないのかな」
「うっそ〜、彼、今朝、東京に到着したはずよ」
「ちょっと、待ってて、折り返すから・・・」
サカイさんに聞いても知らないというし、リックの泊まっていそうな○○ホテ
ルに電話をかける。
「○○ホテルですか?そちらにお泊りのリック・ベンソンさんのお部屋にお電
話をつないでいただけますか?」
「リック・ベンソン様は、今朝、チェックアウトされました・・・」
ほらみなさい〜。
「リー、リックは、やっぱりチェックアウトしてるわよ」
「そんなバカなぁ〜。探してよ〜」
「わかった、わかった」
「ドールさん、韓国のピーターと電話をつないでくれ。僕の電話からかけとる
んだが、出ないのだ。電話が壊れたかもしれん」とボス。
「はいはい」とインターコムで答えておいて、ピーターにかけてみると、なん
だ、
「ボス、話中ですよ」
「そうか」
おいおい、ボスったら、いい加減、話中の音くらい覚えてよね。
デスクの上の携帯が鳴っている。
「はいはい〜。お、ゆみちゃん」
「めぐ、元気?早速だけど、今週の金曜日にパーティーあるんだ、来る?」
「悪いけど、先約あるからパス。忙しいから、またかけ直すね」
「ドールさん、これ、なんて書いてあります?」といつもながら不意に現れる
フランケン。
「これ、日本語で、祭りって書いてありますけど・・・」
「おおおおおお〜、そうだそうだ、こんなことを忘れるとは、僕ももうアルツ
ハイマーだな。そうだったよ」
ホッホッホと高笑いしながら、去っていくフランケン。なんだ、なんだ、で、
祭りがどうしたのか知りたいんですけど・・・。
ちょうどボスがオフィスから出てきたので、
「ボス、この件ですけれど」と書類を差し出したら、
「ちょっと待ってくれ、トイレが私の名前を呼んでおる。後にしてくれたまえ」
そうそう、後10分程でコンフェレンス・コール(電話でする国際会議)が始
まるんだったよ。ボスったら、長トイレじゃないといいけど…。こっそりボス
のオフィスに入り、必要な書類がポリコム(コンフェレンス・コールで使うカ
メみたいな器具)のそばにあるのを確認。今回は主催者側ではないので、コー
ル・イン(向こうからかかってくる。逆はコール・アウトで、こちらから色ん
なところにかけないといけない。この他にある番号にみんなでかけて、パスコ
ードを入れる方法もある)だから、少しは楽かな。
「メグさん、ボスは?」とジャンがやってきた。
「あ、ちょっとジェンツ」
「ゴフジョーですね」
そういえば、彼の奥さんは日本人だった。
「そんな単語だれから習ったの?奥さん?」
「僕のワイフは、こんなムカシのことば知りません」
「そ、そう…」
ジャンが去った後、すぐにボスが戻ってきた。
「ドールさん、トイレでコーネリアスに会ったのだが、彼はコンフェレンス・
コールに出られないらしい。ポリコムじゃなくて、僕のイアフォンにつないで
くれ」
ひえ〜〜〜っ、じゃ違う電話番号を知らせなきゃ。と焦るものの、普通、めぐ
はそれが顔に表れないらしい。
「はい、わかりました」
「それから、その会議用に○○のレポートもゲットしておいてくれ」
んなこと今ごろ言うなよ〜〜っ、誰にもらおうかなぁ。やっぱり、鬼頭さんし
か持ってないかなぁ。と再び焦るめぐ。
「おはようございます、鬼頭さん、○○レポートなんてお持ちじゃありません
か?ボスが緊急に必要なんですけれど」
「ああ、あるわよ。誰かに持って行かせようか?」
ん〜〜、やっぱり頼り甲斐がある、鬼頭さまったら。
「お願い致します」…なんていう役員との会話、日本の会社ならありえないよ
ねー。
そうこうしている内に番号の変更を知らせる間もあらばこそ、コンフェレンス
・コールが入ってきた。最後の手段で、めぐはそれをボスの直通電話に転送。
ボスは、そんな苦労も知らずに上機嫌で話し始めた。
「ひーっひっひっひ」
うるさくないようにドアを閉めたんだけど、ボスの高笑いがやけに響く。どう
せ、またバカなギャクをとばしているんだろうなぁ。ああ、恥ずかしい。
「それは、『ショガナイ』(ここだけ日本語だけど、アジアでは結構通じるら
しい。この逆をショガデスと覚えている人も多い)」
「へーっへっへっへ、それで、ペキンはどうだ?ん?ペキンは?」
コンフェレンス・コールが終わったら、即座にインターコムが鳴った。
「ドールさん、ちょっと来てくれ。僕の電話がこわれたらしい」
(またですかぁ?)
「特にヘッドフォンを見てもらってくれ。ここまで(とヘッドフォンの先につ
いた小型マイクを口の中に押し込んでみせる)しないと僕の声が聞こえないそ
うだ」
その後、ボスあてのメールをチェックしていたら、シンガポールのアショカか
ら、メールが入っていた。
「今日のコンフェレンス・コールで不具合があったのは、
(1) 君の電話がこわれている
(2) ペキンのチャンがしゃべりすぎて誰も割り込めなかった
(3) 誰も君の話を聞きたくない
のどれかだと思うが、どう思うかね?」
きゃぁ〜、(昔からの読者の方々はご存知でしょうが)またバトルの再燃か?
!
「メグさん、ランチ行きませんか?このあいだ、手伝ってもらったから、僕の
オゴリします」とジャンからのお電話。
二人でカレー屋に行ったのはいいけど、突然ジャンが話し始めた内容は、
「メグさん、ゼンセイなに?」
「は?」
「ゼンセイは、カエルとかネズミとか、僕、キョウミあります。だれか英語で
占ってくれる人知りませんか?」
「ああ、前世のことね。う〜ん、そういう占い師は知らないなぁ」
なんでも、アメリカの某テレビショーで日本の占いの特集をやっていたらしい。
彼の前世って、ウスバカゲロウ↓
http://fuji.sakura.ne.jp/~shin/galleryotherinsect/usubakagerou.html
とか、
コウイカ↓
http://www.pref.saga.jp/suisan/gyosei/fish029.html
かなぁ。あ、ごめん、ジャン。カレーおごってもらったのに。でも自分でも
「僕は、ミミズだったような気がします」って言ってたから、別にいいよね?
ランチの後、ウィークリー・レポートを仕上げ、再来週からのボスのビジネス
・トリップのフライト変更をして、プレスからの電話に答えていたら、もう本
社が目覚める時間。早速ドクター・ヴォルフやミスター・ミュラーからの電話
がジャンジャンかかってくるので、ボスも高笑いすることなく真剣に話してい
る。というのも、昔からの読者の方々は、えっまたぁ?と思われるかもしれま
せんが、リストラも有り得る、大幅な人事異動が始まろうとしているのでした。
(続く)
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(2) 秘書必見情報
★ 山桜桃(ゆすら)
札幌市西区琴似1条7丁目3−26
電話:011−615−1688
札幌に出張となれば、ラーメンくらい食べたいよね。札幌ラーメンといえば味
噌ラーメンかと思うけど、ここは、とんこつ系もある人気店。化学調味料は、
使っていないらしく、麺は、加藤ラーメン製麺、こくのあるスープでチャーシ
ューもとろけるよう。塩、しょうゆ等、基本のラーメンは、大体700円なん
だけど、めぐが好きなのは、辛味噌ラーメン750円です。チャーシュー巻も
食べてみてね。札幌市西区発寒5条8丁目に支店もあります。
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(3)『秘書つぶ』のうらがわ
前々回のメルマガでインターナショナル・○○病院という偽名で出していた病
院ですが、お問い合わせもありましたので、正式名称でお知らせします。
Tokyo Medical and Surgical Clinic
http://www.tmsc.jp/
ここは、東京在住の外国人がよく行くところです。他に大きな手術などだと、
聖路加 (有名人多し。病室も高級ホテルみたい。ただし、高い)
http://www.luke.or.jp/
慈恵医大病院(ドクターの技術が一般的に高いとの噂)
http://www.jikei.ac.jp/hospital/honin/index.html
が言葉や技術の点で安心みたい。どこの病院でもそうだけど、コネがあった方
が扱いは違うでしょう。
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