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★★花岡信昭メールマガジン★★620号[2008・9・13]
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<<自民党がすがる「テレポリティクス」>>
【日経BP社サイト「SAFETY JAPAN」連載コラム「我々の国家はどこに向かっているのか」125回・11日更新】再掲
だれが言い出したのか知らないが、テレビが政治動向を決する現象を「テレポリティクス」と言う。活字メディアで生きてきた者にはなんともシャクな思いもあるのだが、テレビの影響力、浸透力のすさまじさの前には、現実を直視しなくてはならない。
自民党総裁選は「結党以来の危機」に追い込まれた自民党の総力戦だ。そのよりどころがまさに「テレポリティクス」である。
筆者はいわゆる「三角大福中」時代のスタートあたりが政治記者の駆け出し時代で、テレビが政治取材をようやく本格化させていったころである。それまでは、政局は新聞と永田町の「ボールの投げっこ」で展開していったような側面があった。
テレビは政治報道の世界で「新参者」扱いだったのだが、いまや、そんなことは言えなくなった。政治家はこぞってテレビに出るようになり、新聞が「○○氏は何日の○○テレビの番組で・・」という記事を書かなくてはならない。テレビでのちょっとした発言が選挙結果を左右するといったことも現実に起きた。
10日、テレビは自民党総裁選の立候補受け付けの場面も中継した。政党の内部手続きであって、以前の感覚では考えられないことである。
自民党は22日の投票までに、全国17ヵ所で候補の街頭演説会を計画している。日本記者クラブなどが主催する候補討論会も行われ、中継される。
テレビはワイドショーやニュース番組で、連日、総裁選の模様を報じることになる。公選法が適用される選挙ではないのだが、5氏が立候補した以上、不公平にならないよう、すべての動向や発言を詳細に伝えていくことになる。
福田首相の退陣によって行われる総裁選は、新政権が発足して間をおかずに実施されると見られる解散・総選挙と連動し、一体化したものである。総裁選報道の盛り上がりが、その後の選挙情勢を大きく左右するであろうことは想像に難くない。
いうまでもなく、自民党の狙いはそこにある。民主党は小沢代表の無投票3選が確定して、どう工夫しても、ほとんど「ネタ」にはならないだろう。テレビは総裁選一色となる。早朝のワイドショーから夜の大型ニュースまで、繰り返して総裁選の模様がテレビにあふれるのだ。
自民党総裁選に投票できるのは、110万人ほどの党員、党友である。国民全体からみれば1%に満たない。都会の主要ターミナルなどで街頭演説会をやって、仮に1000人集まっても、その中に投票資格を持った人は10人いるかどうかという話になる。
そこに巨大な「錯覚」が生ずることになる。自民党総裁はたしかに現在の政治状況だとそのまま首相になるのだが、大量報道によって、国民にはあたかも「首相公選」が展開されているかのようなイメージを与えることになる。
国民的盛り上がりの方向が、党員・党友、さらに党所属国会議員の投票動向を左右することにもなる。22日の投票まで、日本中を覆い尽くす「総裁選フィーバー」が展開されるのだ。
立候補者は5氏となった。出馬に意欲を示していた山本一太氏と棚橋泰文氏は20人の推薦議員が集まらず、断念した。これは結果的には、両氏には申し訳ない言い方になるが、「二軍がまじった総裁選」のイメージを消すには好都合であった。
町村派の山本氏と津島派の棚橋氏が連携して、「若手代表」を1人出すということにでもなれば、自民党伝統の「角福対決」を超越した新しい動きとして注目されたのだろうが、その段階は時期尚早ということだろう。
自民党総裁選の立候補者を改めて記すと、以下の通りである(届け出順)。
石原伸晃氏(51歳、当選6回、山崎派)
小池百合子氏(56歳、当選5回、町村派)
麻生太郎氏(67歳、当選9回、麻生派)
石破茂氏(51歳、当選7回、津島派)
与謝野馨氏(70歳、当選9回、無派閥)
このうち、派閥代表としての出馬は麻生氏だけである。派閥次元で見ると、伊吹派と二階派が麻生氏支持を打ち出したが、そのほかの派閥は事実上の自主投票となった。
キャラクターを持った5氏の顔ぶれは「テレポリティクス」の主役としては、絶妙な取り合わせといっていい。むろん、今回の総裁選は福田首相の退陣にともない、麻生氏への事実上の「禅譲」という意味合いが濃いことはいうまでもない。
事実、各種調査を見ても、国会議員、地方とも麻生氏への支持が群を抜いており、よほどのことがない限り、麻生氏の大量得票は動かないだろう。
だが、小泉純一郎氏が登場した総裁選でも、当初は小泉氏優勢とは見られていなかった。橋本龍太郎氏が最有力とされていたのを、地方票のなだれ現象によって小泉氏が大逆転したのである。選挙のことだから、何が飛び出すか分からないのだが、今回ばかりは麻生氏の優位は崩せないところだ。
1回目の投票で麻生氏が過半数を超えなかった場合、1、2位による決選投票となり、「反麻生連合」による大逆転もあり得るとされる。だが、与謝野氏が2位につければ、これまでの関係からしても麻生氏に協力する立場に転じるだろう。
麻生氏で決まりと思われている総裁選だが、ほかの4氏にもそれぞれ出馬の理由、意味合いがある。それが、この総裁選を「出来レース」ではなく、「エース対決」の様相をにじませることに貢献している。
石原、小池両氏は、小泉構造改革路線を引き継ぐとし、景気対策重視の麻生氏、消費税増税を軸に財政再建が急務とする与謝野氏との違いを明確にしている。
石原氏は将来の首相候補としての位置付け確保を狙ったものだ。小池氏は、自民党総裁選では初の女性候補であり、日本に初の女性首相が生まれる場合の第一候補であることを印象付けた。
石破氏は安全保障政策の論客だが、派の総意を受けてではないにしても、津島派の後継者として名乗りをあげたことになる。津島派には額賀福志郎氏がいたのだが、これまで勝負すべき場面があったにもかかわらず回避してきたなどの理由で、派内の若手中堅には失望感が強く、ついに石破氏に抜かれたのだ。津島派の次の世代としては、石破氏、小坂憲次氏、船田元氏の3氏が競っているとされてきたが、一歩抜け出したということになる。
与謝野氏は財政再建派の代表格として、税制、財政構造の抜本的見直しを掲げている。選挙に弱く、過去2回の落選がなければ中曽根派の首相候補となっていたはずの存在である。党内外に静かなファンは多い。
小池氏には「上げ潮派」代表格の中川秀直氏がバックアップした。だが、森喜朗元首相は「弟分」として側近だったはずの中川氏の行動に不快感を持ち、町村派内の亀裂がいよいよ表面かした。中川氏は小池氏の推薦人となることを避け、派内事情への配慮を示したのだが、最大派閥の行方が総裁選後の焦点ともなっている。
そう見てくると、出馬した5氏それぞれの立場、思惑が明確になる。それぞれの事情が総裁選を「ヤラセ劇場」(民主党議員)といった次元から本格的な装いを備えたものに格上げさせた点を見逃せない。
谷垣禎一氏は出馬できなかった。古賀派と谷垣派が一緒になって、新生・古賀派が誕生したさい、「谷垣氏を派の総裁候補とはしない」ことを条件にした経緯があるためだ。谷垣氏がこれで総裁レースから脱落するのかどうかも今後の見所だ。
まったく別の観点から指摘できることがある。いわゆる「リベラル派」がいないということだ。5氏はそれぞれ国家観を大事にするタイプである。靖国参拝を公約した小泉氏、「真正・保守政権」を目指した安倍氏に続いて登場した福田首相は、「親中リベラル」の代表格でもあった。
この総裁選が「保守回帰」の色彩を帯びているのだとすれば、大きな意味がある。だが、それにしては、結党以来の党是であった「憲法改正」がほとんど論議の対象になっていないのは解せないといわなくてはならない。
憲法感覚を踏まえて大きな構えで国家像を語る。そういう総裁選になってこそ、自民党は保守層の支持を回復できるはずである。
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【お知らせ】
<<拓殖大学大学院に地方政治行政研究科新設・記念サマースクール>>
拓殖大学大学院に来年度、地方政治行政研究科が新設されることになりました。「地方の時代」を担う人材育成を目的とし、一般学生のほか、社会人(現役の地方議員、自治体公務員、政治家秘書など地方政治行政に関心のある方ならだれでも)を対象とします。
詳細はこちらを。
http://www.takushoku-u.ac.jp/graduate/local_govt/summary_index.html
新研究科は第3代学長にちなみ「後藤新平記念特別独立大学院」といった位置付けです。社会人も勤務を続けながら受講しやすいようにいろいろな工夫をしています。
・講義は平日夜間と土曜昼間に設定している。
・修士論文のほかに「特定課題についての研究成果」(自らの見解、政策などを論文にまとめたもの)でも修士号を取得できる。
・必要単位を取得し、論文が完成すれば、通常は2年かかるところを1年で修了することも可能。
・大学卒の資格がなくても大学院を受験できる資格検定制度がある。
お問い合わせは大学院事務課へ。
〒112−8585 東京都文京区小石川3−4−14
電話03−3947−7854(直通)
☆新研究科開設を記念してサマースクール「日本の課題・地方の使命」を開講します。一般の方の受講も歓迎。
9月26−27日 茗荷谷・文京キャンパス
詳細はこちらを。受講申し込みもこのサイトからどうぞ。
http://www.takushoku-u.ac.jp/graduate/local_govt/summer_school.html
サマースクールのお問い合わせは(直通)03−3947−7332
9月26日(金)
18時10分〜18時30分開講挨拶藤渡辰信 拓殖大学総長・理事長
18時30分〜19時30分講演I「地域活性化と日本経済」中谷巌三菱UFJリサーチ & コンサルティング理事長
19時40分〜20時40分講演II「地域主権型道州制論」 江口克彦PHP総合研究所社長
■9月27日(土)
10時00分〜11時00分講演III「官にあって官と闘う−官僚亡国論」田中一昭拓殖大学名誉教授
11時10分〜12時10分講演IV「地方行政と後藤新平」青山やすし元東京都副知事
13時00分〜15時30分シンポジウム「日本の課題・地方の使命」
パネリスト
櫻井よしこ ジャーナリスト 渡辺利夫 拓殖大学学長・大学院長
溝口正夫 拓殖大学理事 花岡信昭 拓殖大学教授就任予定
モデレーター
遠藤浩一 拓殖大学日本文化研究所教授
15時30分〜16時00分記念講演東国原英夫宮崎県知事
16時00分〜閉講挨拶保坂榮次拓殖大学教授・地方政治行政研究科委員長予定
16時30分〜18時00分懇親会【場所】茗渓会館
<お知らせ>
http://www.ch-sakura.jp/
「日本文化チャンネル桜二千人委員会」創設と委員会参加へのお願い
皆様へ
日本文化チャンネル桜は、創立五年目を迎えましたが、ここに至りまして、運営資金が致命的な不足に陥り、平成二十年九月以降の放送を続けることが困難になりました。 この五年間は、代表取締役社長である水島が、私費約七億円(衛星放送フィリピンチャンネル株売却や個人預貯金等)を投じ、チャンネル桜の運営資金に当てて来ました。 しかし、それも全て尽き果て、公共電波による放送続行が不可能になりました。 残念ながら、これまでの視聴者や個人スポンサーの皆様による支援だけでは、チャンネル桜の放送を続けていけないのが、厳しい現実であります。
いかなる外国や外国勢力、いかなる企業、政治、宗教団体からも自由と独立不羈の志を守って来た日本で唯一の公共放送局「チャンネル桜」が、今、消滅する危機を迎えております。
代表の水島は、自身が無一文になったことは後悔しておりませんが、日本で唯一の草莽テレビ局の消滅は、国家的危機を迎えたこの時代にあって、日本と日本人にとり、計り知れないマイナスになるだろうと深刻に憂慮しております。
是非、これからは全国草莽の皆さんによって、この細々ではありますが、切り開かれた道を後に続いていただき、何とか、日本国民の、日本国民自身による、日本国民のための公共放送の最後の砦を守り抜いていただきたいと、心より願っております。
チャンネル桜は、我が国の伝統文化の復興と保持を目指し、戦後日本を見直そうとする日本で最初の、そして唯一の草莽メディアとして創立されました。
繰り返しになりますが、私達のチャンネルは、国家権力やいかなる外国や外国勢力・政治団体・宗教団体・大企業等からも、自由と、独立を守ってきた草莽チャンネルでありました。 私達はそれを誇りに思います。
日本文化チャンネル桜の社是は、「草莽崛起」(吉田松陰)と「敬天愛人」(西郷南洲)であります。 その旗印を高く掲げ、これからも私達の「志」実現へ、全身全霊で邁進する所存であります。
その実現に向けて、現実的な道として、「チャンネル桜二千人委員会」創設があります。
今、世界の大転換期にあって、私たちは、この草莽崛起、独立不羈の「志」を実践、推進し、日本人としての「正論」を皆様に発信し続けるため、また、新たな、そして大きな出発を実現するために、「チャンネル桜二千人委員会」創設を提案させていただくことを決意しました。
この委員会は、二千人(以上)の委員の皆様が月に一口一万円以上のチャンネル桜を支える資金を提供していただき(形式的には贈与とか寄付にならぬよう広告スポンサー料となります)、NHKが国民の視聴料で運営されているように、二千人以上の日本人委員によって、あるいはそれ以上の数の草莽日本国民によって、自由で独立不羈のテレビ局を運営しようというものです。
いわば、小さいながら新たな「新NHK(新日本放送協会)」を日本国民の手で創設しようというものです。
これはまた、本来の公共放送局の在り方を国民の手で実現しようとする草莽日本国民運動でもあります。
現実の問題として、例えば、衛星放送「ハッピー241チャンネル」放送開始当初のように、毎日約三時間から四時間の放送番組の製作と放送を続けるためには、毎月約二千万円が必要となります。 つまり、一時間あたりの番組製作と放送のために、約十六万円が必要だということになります。 この内訳には、全ての経費(衛星放送時間枠使用料・番組製作の出演者ギャラ・撮影費・ロケ取材費・美術費、スタジオ使用費、スタッフ人件費、光熱費、連絡費、事務所経費等)が含まれています。 また、この金額には、インターネット動画放送So-TVのサーバーと回線使用料と技術者人件費も含まれています。 地上波の深夜の三十分番組でも、製作費が数百万の予算であることを考えていただくと、いかに私たちが無駄のない超低予算で番組制作をしてきたかご理解いただけると思います。
もし、二千人委員会が目指す二千人を超え、四千人委員会になったなら、二十四時間の放送を新たに再開出来るようになります。
月額一万円という金額は、草莽の日本人にとっては大変大きなお金です。
しかし、一億二千万人の日本人の中には、必ずやこの草莽チャンネルを自ら支えようとしてくれる二千人以上の「草莽」がいることを私たちは信じています。
世界最古の国の国民として、長い歴史と文化を築き受け継いできた祖先のため、そして、これから生まれてくる私たちの子孫のため、日本国民の日本国民による日本国民のための草莽テレビ局を皆様の志と力により、守り育てていただきたく「日本文化チャンネル桜二千人委員会」創設の告知とお願いをさせていただきました。
命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕抹に困るもの也。
此の仕抹に困る人ならでは、艱難を共にして 国家の大業は成し得られぬなり。
西郷南洲翁遺訓より
私達は、「仕抹に困る」メディアであり続けます。
私達は、日本を最も愛するメディアであり続けます。
私達は、日本と日本人を信じます。
私達は、日本と日本人の未来を信じます。
私達は、日本唯一の草莽メディア「日本文化チャンネル桜」です。
全国草莽の皆様におかれましては、何卒、委員の一人になっていただきたく、心よりお願い申し上げます。
また、皆様におかれましては、全国各地で二千人委員会の拡大と各地区支部創設のためのご支援、ご協力に立ち上がって(草莽崛起)いただきたく、お願い申し上げます。
平成二十年九月十一日
株式会社日本文化チャンネル桜 代表取締役社長 水島 総
「日本文化チャンネル桜二千人委員会」準備委員会事務局長 松浦芳子
【お知らせ】
<<産経新聞コラム>>
花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。
<<SAFETY JAPAN>>(日経BP社サイト)
<http://www.nikkeibp.co.jp/sj/>
花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。
<<Janet>>
時事通信サイトJanetの花岡コラム『官邸ウオッチ・風測計』。月末に更新。
<http://janet.jw.jiji.com/apps/do/auth/login.html>
<<そのほか花岡の拙稿など>>
★正論9月号 「たばこのみを狙い撃つ“空気”への大いなる違和感」
★Voice7月号 「福田政権後の日本 政界分裂・再編マップ」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)160号 「『たばこ千円』の怪」
★リベラルタイム8月号 「小沢一郎の是非」
★政経往来7月号 「政局展望 国会攻防、乗り切ったか」
★時事評論(潮流社・653号 7月20日) 「『たばこ1000円』の政治的意味合い」
★激論ムック「民主党政権が誕生したらこうなる」(オークラ出版)
★コメントライナー(時事通信)8月4日号 「『麻生後継』が固まった」
★カレント(潮流社)5月号 「『馬英九の台湾』とどう付き合うべきか」
★季刊・現代警察(啓正社)121号 「セレクト情報・国内政治・政権維持に腐心する福田首相」
★人形町サロン 「保守の気概欠いた福田政権」
http://www.japancm.com/sekitei/hanaoka/hanaoka27.html
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