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花岡信昭メールマガジン584号
発行日: 2008/6/12
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★★花岡信昭メールマガジン★★584号[2008・6・12]
<<問責決議の情けなさ>>
政治はここまで劣化してしまった。参院本会議で福田首相に対する問責決議案が可決された。12日に衆院で内閣信任決議が、こんどは与党の圧倒的多数で可決される。
こんなことをやっている余裕があるのか。問責と信任の両方をぶつけ合って、いったいどういう意味があるというのか。
問責決議は憲法にも国会法にも規定はない。法的拘束力ゼロだ。これまで閣僚に対して行われたことはあったが、首相に対する問責は初めてである。
民主党が法的根拠のない問責決議を首相に対して発動したという事実は、重く受け止めるべきだ。法治国家にあって、法的根拠よりも政略的思惑が優先された。
それも小沢一郎代表の指示による。ということは、小沢氏は「人知の国」を目指しているのか。
今回の民主党の判断はきちんと検証されるべきだ。狙いははっきりしている。通常国会を与野党激突のかたちで閉幕に持っていかないと、かたちがつかないからだ。
問責を受けた首相との審議はできない、というのが民主党など野党の主張だ。国会は条約の自然承認を待つため、6日間延長されるが、実質的な審議はもうないのだから、問責決議は何の意味もない。
民主党幹部たちが、勝った、勝ったと気勢をあげているのだとすれば、その神経を疑う。
参院の問責決議と衆院の信任決議。いずれがより重いかは、おのずと明らかだ。もはや茶番としかいいようがない。
国家公務員制度改革基本法で民主党は与党に歩み寄り、成立させた。その姿勢は高く評価されたはずなのだが、問責決議によってすべて吹き飛んだ。
後期高齢者医療制度の廃止法案を参院で可決した民主党だが、これに代わる案はまったく示されていない。
民主党はどうなってしまったのか。政権交代可能な2大政党時代の到来を待ちわびる立場からしても、民主党のダッチロール症候群はいかんともしがたい。
一時は問責決議を出さない方向に傾いていたはずだ。やっと現実的になったか、政権担当能力を示そうという方向に脱皮したか、と思っていたのだが、すべて勘違いだった。
問責決議可決には造反者も出た。今後、党内は結束強化に向かうのか、一皮めくれば、相変わらずの「バラバラ政党」なのか、そこを見極めていく必要がありそうだ。
<<「たばこ議連」発足へ>>
「たばこ議連」が発足するのだそうだ。いよいよ、1箱1000円時代に向かっての具体的な動きが開始される。
超党派議連のメンバーは政局から見てもおもしろい顔ぶれだ。中心になっているのは、中川秀直氏。森喜朗元首相の側近、「上げ潮派」の代表格である。近著「官僚国家の崩壊」は意欲的な力作で、「次」に向かって名乗りをあげたとも見られている。
民主党から前原誠司氏。小沢民主党に批判的な立場にある。この組み合わせは興味深い。
消費税論議をやっていたら、福田政権はもたない。基礎年金の国庫負担財源を生み出すためのたばこ増税は、当面の消費税引き上げを回避するという狙いもある。
だからこそ、実現可能性があると見る。自民党内の大勢は解散先送りで、福田政権をできる限り維持し、可能ならば来年秋の任期満了近くまでこのままでいきたいというところにある。
その願望とたばこ増税の思惑が見事に重なる。そこが見所だ。
以下、産経イザの配信記事。
たばこ税の大幅引き上げを目指す超党派の「たばこと健康を考える議員連盟」の準備会合が10日、国会内で開かれた。13日に正式発足する。来年度の基礎年金の国庫負担率引き上げで生じる約2.3兆円の財源不足へのたばこ税充当がねらい。たばこの健康被害などに焦点を充てて世論の理解を求め、年末の税制改正に反映させる方針。
会合では、自民党の中川秀直元幹事長、尾辻秀久参院議員会長、公明党の北側一雄幹事長、民主党の前原誠司副代表らを共同代表世話人に選出。今後、外国のたばこ税の状況や値上げと消費量の相関関係、経済や青少年への影響など幅広く議論し、今秋をめどに提言をまとめる。
中川氏は1日2〜3箱のたばこを吸う愛煙家だが、「健康と福祉を増強するため、外国に比べて安すぎるたばこ税について真剣に議論したい」と決意表明。同じく愛煙家の北側氏も「健康増進の観点から議論したい」と述べた。
議連は日本財団の笹川陽平会長が産経新聞「正論」欄で「たばこ1箱1000円」を提唱したことを契機に発足したが、「やみくもに値上げを議論すると日本たばこ産業の株価暴落を招きかねない」(前原氏)との声もあり、税額は慎重に議論していく構えだ。
一方、舛添要一厚生労働相は10日の記者会見で「税収が上がり国民の命を守るために使うのが一番理解を得られる。一石二鳥にも三鳥にもなる」と賛同、1箱500円が適正な価格水準だとの考えを示した。
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<<読者から>>
★ ほぼ毎日のご配信、お疲れさまです。こころより楽しみに拝読しております。
先般の電車のマナーと車掌の件では、まさにその通りと思っていましたら、ずいぶん攻撃的なメールが来たとのこと。ご愁傷様です。
私も、「空いているドアから順番に乗れ」「降りる方が先」なんて言われると、いつも「幼稚園生じゃねえぞ」と心の中で叫んでおります。
匿名社会に生息する卑怯な輩も読者でありましょうが、我々のような「一読膝を打つ」者もおります。今後も健筆をお振るい下さい。
タバコ1000円。結構じゃないですか。やってもらいましょう。私も、正義の味方「スモーカーマン」に変身いたします! その代わり、自販機では買いません。あんなおかしなカードを作らせて、青少年のためだとか屁理屈付けて、金かけさせて、それも真顔でやっているんですから、バカに付ける薬は無いとはこのことですね。
福田政権の支持、下げ止まったかに見えましたが、居酒屋タクシーとかいう件で、また下がっていると聞きます。これ、政治家のせいなのか。「郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのも、みんな私が悪いのよ」という戯れ歌がありましたが、味噌も糞も一緒。隣国の政治状況も、他人事ではないように思えます。(中小企業経営者・KMさん)
[花岡コメント]
ご心配いただき、恐縮です。仰る通りですね。お互い、「スモーカーマン」でカッコよくやりたいと思います。
★ 産経新聞の花岡信昭氏のメルマガも愛読しているし、何時も共感させられていました。しかし、このタバコ1000円を容認するような文章を目にし、がっかりした。
<「欧米並みだと1000円」というのも妙な説得力がある。さあ、喫煙派はどうするか。このさい禁煙に踏み切るか、家計と相談しながら「たばこ1000円時代」に備えるか。
社会から厄介者扱いされて肩身が狭い喫煙派だが、年金財政の破綻を救う崇高な役目を負うのだとすれば、これは堂々としていていいことになる。国家の危機を一手に引き受ける正義の味方「スモーカーマン」の登場だ。>
この文章には、ジャーナリストとしての花岡信昭氏の洞察力も批判精神も見受けられない。このタバコ1000円という増税の真の意味するところは何なのか、具体的に何に使われるのか、欧米は1000円でも納得しているのは何なのかである。
国家の危機を一手に引き受ける正義の味方の登場だ。→ただのボケ親父の弁でしかない。
ただ単に、欧米並みなら納得しました、という弁は愛煙家には説得力はない。ただの弱いものいじめに加担しているに過ぎない。愛煙家も納得できる値上げであれば、賛同するはずだが、とにかく不明瞭である。ここを指摘するのが、貴方の仕事であるはずだ。(うっちゃん)
[花岡コメント]
きついご指摘です。受け止め方はさまざまあっていいのですが、きょうのコラム(上記)もご覧いただければ。中川氏が中心になって、なぜたばこ増税に走ろうとしているか。その政治的意味合いをさぐることが小生の仕事です。
★ タバコ、千円。いいことですね。これで子供の喫煙も減るでしょう。
タスポの件で4月23日にこちらに投稿しましたが、先生は読者の声にアップしませんでしたね。私が一箱2,000円を唱えたから、先生に無視されたのだと思いますが、私は未だにタバコ2千円論者です。先ずは千円にして、3年から5年の間に2千円に段階的に値上げをすればいいと思っております。そしたら、喫煙者も減って病気になる人が減るでしょう。私は25年前まではヘビースモーカーでした。普段の日で3箱、マージャンや飲みに行くと5箱になっておりました。だから、止められたんでしょう。
止めてみて、良いずくめでした。食事は美味しいし、鼻の中はきれいになるし吐き気は止まるし、痰も出なくなるし、家を出る時にタバコを持ったのかライターを持ったのかと心配もしなくてよくなりましたし、いいことずくめでした。ただ、見事なメタボになりましたがね。メタボになっても少しだけ女性にもてなくなるだけですよ。笹川陽平さんに乾杯です。(KSさん)
[花岡コメント]
4月23日のご投稿の件、1日に100本ぐらいのメールが来ますから、見落としたのかもしれません。お詫びします。基本的には、公序良俗に反しない限り(と言うのも変ですか)掲載するというのが、当メルマガの基本姿勢です。喫煙するのも、禁煙するのも、それぞれ個人の自由です。もっとも小生はスモーカーのくせにメタボですが。
【お知らせ】
<<産経新聞コラム>>
花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。
<<SAFETY JAPAN>>(日経BP社サイト)
<http://www.nikkeibp.co.jp/sj/>
花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。
<<Janet>>
時事通信サイトJanetの花岡コラム『官邸ウオッチ・風測計』。月末に更新。
<http://janet.jw.jiji.com/apps/do/auth/login.html>
<<そのほか花岡の論文・コラムなど>>
★Voice7月号 「福田政権後の日本 政界分裂・再編マップ」
★正論6月号 「総力特集 胡錦濤訪日で問われる日本の「覚悟」 福田さん、それでも“熱烈歓迎”ですか」
★政経往来7月号 「政局展望 国会攻防、乗り切ったか」
★コメントライナー(時事通信)6月2日号 「『消費者庁』構想に見るポピュリズム」
★カレント(潮流社)5月号 「『馬英九の台湾』とどう付き合うべきか」
★WiLL3月号 「民主党の腫れもの小沢一郎」
★道経塾(モラロジー研究所)50号 「国家としての汚名を晴らせ」
★激論ムック「反日マスコミの真実2」(オークラ出版)
★交詢雑誌(財団法人交詢社) 507号「当面の政局動向と日本の行方を考える」
★季刊・現代警察(啓正社)120号 「セレクト情報・国内政治・この不毛政局をどう見るか」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)158号 「『大連立』は必ずよみがえる」
★時事評論(647・8合併号) 「自民党の手のひらの上で踊らされる民主党」
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この記事へのコメント
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