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花岡信昭メールマガジン568号
発行日: 2008/5/15
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★★花岡信昭メールマガジン★★568号[2008・5・15]
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<<中国巨大地震、犠牲者はどこまで>>
中国四川省で起きた巨大地震の犠牲者は、現地の詳細があきらかになるにつれ、激増している。このようすだと数万規模に達するのではないか。
地震国日本としても他人事とは思えない。日本から帰国したばかりの胡錦濤国家主席は温家宝首相をただちに現地入りさせた。
阪神大震災当時の村山首相や地元知事らの対応とはえらい違いだ。チベット問題を抱え、北京五輪を前にして、その緊張振りが伝わってくるが、どうやら、中国当局は、当初、ひそかに懸念されていた「核汚染」をやはり最も警戒しているようだ。
被災地域には核施設がかなりあるようで、ここがやられていたら、とんでもないことになる。温家宝首相のすばやい現地入りや外国からの人的支援を拒んでいるのも、これと影響があるのか。
さらに、地元の巨大ダムに亀裂が入っていることが確認されたという。ダム決壊となれば、被害は尋常でない規模に及ぶ。
巨大地震が発生した12日の夜、実は中国から帰化した評論家、石平さんを囲む会をやっていた。石平さんは四川省の出身である。会のもようを宮崎正弘さんがメルマガで伝えているので、それを借用する。
<<昨晩、或る会合がありました。6時15分、定刻前につくと、先に花岡信昭さんがいて携帯電話でニュースをチェックしている。
「えっ、四川省で大地震のようです。死者20名以上」と第一報が入りました。
そこへ石平さんがあらわれたので、早速ニュースをつたえお見舞い。気が気でなくなりました。石平さんは、いうまでもなく四川省の出身。
そうこうしている裡に死者の数が猛烈に増えて行きます。
黄文雄氏がすかさず、「これ三峡ダムの影響じゃないの?」
「三峡ダムが決壊すれば下流域400万人が犠牲になる懼れがある」と小生。飲み会もそこそこに解散となりました。
これからのニュースのチェックポイント
(1)派遣された九千人の軍が何をするか
(2)インターネットから漏れてくる本当の被害実態
(3)強奪、匪賊の跋扈 >>
以上、宮崎さんのメルマガから。さすが、中国の全省を訪れている屈指の専門家、宮崎さんだけに、視点は鋭い。
で、その後、石平さんから「家族は無事でした」と連絡があった。そのメール。
<< 12日に私の郷里の四川省で大地震が発生して以来、多くの方々からお見舞いと家族安否の問い合わせをいただきまして、誠に有難うございました。心から感謝しております。
大変不幸な災害でしたが、私の親族の場合、母親が最近、貴州省に定住している妹の家に滞在しているためまったく無事であり、他の親族も、被害のより軽い成都市に在住のため、様々な被害を受けたもの、全員無事であることが確認されています。
ご心配かけましたが、まず家族無事のご報告を申し上げます。>>
中国巨大地震は日本の政局にも微妙な影響を与えている。そのことは追って。
<<自民の司令塔はどこに?>>
【産経新聞連載コラム「政論探求」13日付】再掲
福田内閣の支持率が一部の世論調査で10%台に落ち込んだ。中国の胡錦濤国家主席の訪日も、国内政局の観点から見れば福田康夫首相の得点にはならなかった。むしろ、首相経験者との朝食会でチベット問題に言及した安倍晋三前首相が、久々に存在感を発揮したのが目立った。
支持率低落の要因は、ガソリン税再引き上げ、後期高齢者医療制度など、さまざまに言われているが、要は「衆参ねじれ」による国政の機能不全がすべてだ。
憲法は衆院の優位規定を設けているのだから、自民党執行部としてはこれをタテに大胆な剛速球で臨む手はあった。衆院で3分の2の賛成で再議決できる「60日規定」を踏まえ、1月末までにガソリン税の暫定税率維持を含めた予算関連法案を衆院で強行可決していたら、すべて年度内成立が可能だった。
民主党は全面審議ボイコットで徹底抗戦に出ただろうが、もはや審議拒否は国民受けしない。半月もあれば国会正常化は可能だったのではないか。
衆院山口2区補選(4月27日投開票)の惨敗も、自民党執行部の判断ミスだ。福田良彦氏の岩国市長選(2月)への転出に伴うものだが、福田氏は佐藤信二氏の後継者として平成17年の郵政総選挙で登場した小泉チルドレン83人の1人である。
今回の補選を制した民主党の平岡秀夫氏は12年の衆院選で佐藤氏を破り連続当選してきたのだから、手ごわい相手であることは最初から分かっていた。
小泉チルドレンは次の衆院選では半分残るかどうか、などといわれている。福田氏も郵政総選挙では588票差で平岡氏に勝つというきわどさ(平岡氏は復活当選)で、「次回は落選」が当然視されていた。
福田氏はそこを読み切って早々と転出したのである。自民党執行部が、次期衆院選で比例上位へのランクを「密約」するなど、市長選出馬を食い止めていたら補選はやらずにすんだ。
「衆参ねじれ」は戦後政治にとって未体験ゾーンである。ならば、これまでの発想を打ち破る周到さとダイナミズムがなくては対応できない。大連立構想はその一環だったのだが、つぶされた。
政局全体のシナリオを演出する司令塔も参謀本部も機能していない。政権党の危機は、一補選の結果を超えて、そこにある。
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<<読者から>>
★ 「政論探求」、名論卓説と存じ乍ら拝読致しました。司令塔・参謀本部不在は自民のみならず民主も同様でしょう。女王陛下の労働党では有りませんし、国益かかる安全保障と外交は水際迄との自覚も有りません。要は大戦略描ける人物が政界を含めこの国に存在しないのです。総てが小手先の戦術で動いて居ます。国家観無し、政治的信念無しの政治テクノクラートなのです。又、官僚とて陛下・国民の官僚では有りません。官僚による官僚の為の官僚組織なのです。この国には日露の役以後国家存亡の大戦略に命賭けた軍師も輩出して居ません。総理自身も經倫とは無縁の人物です。将に将たる器に有ざれば例え孔明・半兵衛が居るとて用いるすべとて有りますまい。その程度のリーダーを戴く国民もその程度の人民なのでは有りませんか。(「辛舟」さん)
[花岡コメント]
辛口のご指摘、ありがとうございます。政治の世界がなにやら小さくなっているように思えますね。
<<産経新聞コラム>>
花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。【5月6日付は紙面の都合で休載でした】
<<SAFETY JAPAN>>(日経BP社サイト)
<http://www.nikkeibp.co.jp/sj/>
花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。
<<Janet>>
時事通信サイトJanetの花岡コラム『官邸ウオッチ・風測計』。月末に更新。
<http://janet.jw.jiji.com/apps/do/auth/login.html>
<<知的空間・人形町サロン>>
<http://www.japancm.com/sekitei/>
若手研究者らによる「知的空間サイト」。花岡の政治コラム連載。月初めに更新。
<<そのほか花岡の論文・コラムなど>>
★正論6月号 「総力特集 胡錦濤訪日で問われる日本の「覚悟」 福田さん、それでも“熱烈歓迎”ですか」
★カレント(潮流社)5月号 「『馬英九の台湾』とどう付き合うべきか」
★WiLL3月号 「民主党の腫れもの小沢一郎」
★Voice4月号 渡辺喜美行革担当相インタビュー「霞が関との戦いに勝つ」
★道経塾(モラロジー研究所)50号 「国家としての汚名を晴らせ」
★激論ムック「反日マスコミの真実2」(オークラ出版)
★コメントライナー(時事通信)4月25日付 「問われる『胡錦濤来日』への対応」
★政経往来5月号 「政局展望 不透明政局の行方を追う」
★交詢雑誌(財団法人交詢社) 507号「当面の政局動向と日本の行方を考える」
★季刊・現代警察(啓正社)120号 「セレクト情報・国内政治・この不毛政局をどう見るか」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)158号 「『大連立』は必ずよみがえる」
★時事評論(647・8合併号) 「自民党の手のひらの上で踊らされる民主党」
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この記事へのコメント
全1件表示そうでしょうか? むしろKY振りを発揮して国辱となったのではないかと思います。大体が突然政権を投げ出したのが国辱でしたからね。あのせいで福田氏の継続性にも、諸外国は疑惑の目を向けているのではないでしょうか。つまり、サミットで仮にいいことを言っても、あまり取り合ってはもらえないということです。国の指導者が軽く見られる原因を作ったあたり、安倍氏はまさに国賊という名がふさわしい。議員も辞めるべきなのに、よくも晴れがましい席に出てこられるものです。山口の選挙結果も、花岡様は一生懸命に個人レベルの敗因を上げていますが、あの安倍氏が本拠地で応援しても駄目だったのですから、これは全国レベルの問題なのですね。本当はわかってはおられるのでしょうが。
日時:2008年5月16日
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