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花岡信昭メールマガジン562号

発行日時: 2008/4/27


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★★花岡信昭メールマガジン★★562号[2008・4・27]


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<<聖火リレー、終わってみれば>>


  長野での聖火リレーは、そういってはなんだが、終わってみれば、「最高」のかたちとなったのではないか。

 負傷者4人、逮捕者6人。この数字が象徴している。「多すぎず、少なすぎず」である。

 もし、聖火リレーがなにごともなく、平穏無事に終わっていたら、これまた困ったことになっていたはずだ。国際社会がチベット問題を非難するなか、日本だけが鈍感であれば、「やはり日本は異質な国だ」というイメージを高めてしまう。

 かといって、ほかの国よりもさらに激しい抗議行動に見舞われ、警備陣がうまく対処できずに大騒動となっていたら、これもまた、日本の当局側の失態といわれてしまう。

 だから、本音ベースでいえば、外交当局もJOCも長野の関係者も、一様にほっとしているはずだ。


 聖火リレーはベルリン五輪でヒトラーが始めたものだ。スポーツと政治は別、などという俗論は建前以外のなにものでもない。国威発揚の一大セレモニーなのである。

 チベット問題を中国は「内政問題だ」としているが、国際社会は「国家による人権弾圧」と解釈している。もっといえば、チベット民族の漢民族化が進められていたのだから、これは現代版の「民族浄化」といって過言ではない。

 ヒトラーの時代ではあるまいし、こういう状況が容認されていいわけがない。国際社会はチベット問題の深刻さを改めて認識したわけで、今後、国連などの舞台で、もっと追及されなくてはならない。

 長野の聖火リレーが完璧に平穏のうちに終わっていたら、日本は中国の主張に手を貸した、と判断されてしまう。

 中国当局はダライラマ14世側の代表者との会見を検討するなどと表明、ようやく一歩前に出てきた。これも聖火リレーが国際的な抗議の場となったがゆえのことだ。

 出発地点を返上した善光寺が、リレーにあわせてチベットでの犠牲者の法要を行ったのも、高度な判断であった。

 大量の警察官を動員せざるを得なくなって、大変な苦労があったことと思うが、長野の関係者に拍手を送りたい気分だ。

<<胡錦濤氏来日は得点になるか>>
【SANKEI WXPRESS26日付・「福田政権考」一部修正】

支持率低落に見舞われている福田康夫首相(71)は、29日以降に再議決が可能になる歳入関連法案の取り扱いなど、難問に直面している。

 だが、それよりも政権の足元を揺さぶる要因となりそうなのが、5月6日からの中国の胡錦濤(こ・きんとう)国家主席(65)=写真=の来日だ。チベット問題がなければ、日中関係改善を果たした首相として政権浮揚効果も期待できたのだが、国際社会の対中非難が高まる中、「胡氏来日」にどう対処するのか、基本方針が固まっていない。

 自民党内では、外交関係議員を中心に「国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指そうとする日本が、チベット問題は中国の内政問題として片付けてしまっていいのか」と、福田首相の態度に疑念を突きつけている。

■国家主席は10年ぶり

 中国国家主席の来日としては、江沢民(こう・たくみん)氏(81)以来10年ぶりだ。国賓としての来日だから、宮中晩餐(ばんさん)会で天皇陛下と並んで杯をあげる光景が世界中に配信される。チベット問題について、国際社会の受け止め方は「近年まれにみる国家による人権弾圧」というのが大勢だ。

 北京五輪の聖火リレーは各地ですさまじい抗議行動に見舞われている。3月のチベット騒乱について、中国当局はいまだに詳細を公表しておらず、犠牲者数もあいまいだ。

 日中間には、中国製ギョーザ中毒事件、東シナ海のガス田開発、尖閣(せんかく)諸島の領有権、さらには靖国、慰安婦、南京などの「歴史認識」といった難問が立ちふさがっており、一連の反日暴動も記憶に新しい。

 だが、安倍晋三前首相(53)、福田首相の訪中によって、とりあえずはそうした2国間問題も落ち着きを取り戻している。というよりも「親中派」の福田首相には、改めて日本側の立場や主張を強調し、ことを構えるという意思がまったく見られない。

■国際社会の笑いものに?

 2国間問題だけであるならば、いかに対処しようと国際的には日本批判が生ずる恐れはない。だが、チベット問題で国際社会の「総意」と異なる対応を取ったら、これは、世界中からあなどられ、笑いものになってしまう。

 自民党内に福田首相の対応への疑念が強まっているのは、「国家の威信」にかかわる問題であるという認識を踏まえてのものだ。これは、それぞれの政治家の国家観、歴史観に基づいての判断だけに、福田首相が対応を誤ると、こうした側面からも「福田離れ」を加速させかねない。

 福田首相はチベット問題について、「声高に批判したり、いまから北京五輪と関連付けたりすることはいかがなものか」といった発言に終始している。いかにももの分かりがよすぎるという批判の声が党内外に出るのも当然だ。

 国賓であろうと、首脳会談ではチベット問題についてきちんと言及し、批判すべきは批判するという姿勢を貫くことができるのかどうか。国内政局の次元でいえば、とかく慎重居士の福田首相がここで「おっ」と思わせるような強い表現で中国側を批判すれば、党内保守派を押さえ込めることにもなる。

 外交舞台では握手しながら批判するということがあっても、なんら不思議ではない。国益を踏まえ、堂々とモノを言うという態度が国際社会の評価を生む。

 これが「熱烈歓迎」だけで通してしまったら、支持率も一段と低下させてしまうのではないか。福田首相には、どこまで踏み込んで政治リーダーとしての発言ができるかが問われる局面だ。


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<<読者から>>


★23日産経新聞“産経抄”に、「パリ市議会は、中国当局者に悪魔呼ばわりされたダライ・ラマ14世を名誉市民にした。仏資本のスーパーが中国各地でいやがらせを受け、対中貿易に支障が出るのも承知の上での義挙だ」とありました。
かたや東京都議会はどうしているのでしょう。中共政府に非難決議くらい出さないのでしょうか? トップの石原都知事が北京五輪大会開会式に出席しよう(と思案中?)という見識レベルですから、何のアクションも起こさないのでしょうか。そうまでして、8年後に東京でオリンピックを開催したいのでしょうか。あれほど中共軍によるチベット人虐殺を非難していた「石原慎太郎」は、今の「石原慎太郎」とは別人なのでしょうか?彼我の落差はどうしようもありません。

先日有楽町外人記者クラブに防衛省の制服組トップのS統合幕僚長が来て国連のPKO活動への協力状況について講演していきました。1996年からゴラン高原で、昨年からネパールで頑張っている自衛隊員の方々に敬意を表します。
しかしS統合幕僚長は質疑応答で「発言を差し控えます」、「コメントは致しません」、「それは関知しません」などの誠意のない発言を聞こえないような小声で連発し、外人記者たちを徒に苛立たせ失望させていました。S統合幕僚長は、彼らの鋭く、辛辣で、皮肉っぽい質問の嵐に心中憮然としていたようでした。外人記者クラブを防衛省の記者クラブのように思い為して出掛けてきたなら甘かったのです。外人記者、ジャーナリストに配られた資料は和文のもので英文のものは用意していませんでした。あんな会見はやらないほうが日本の国益のためにベターでした。
会見に参加していた或るジャーナリストは米軍制服組トップの統合参謀本部議長ならあんな無粋な逃げ口上をしないし、冗談を交えうまく対応する術を心得ているのに、と落胆していました。この面での彼我の差も覆い隠すべもないようです。
ところで25日入国した「国境なき記者団」のメンバーは“記者”などでなく単なるアクティビストで代々木紅色瓦版の記者よりひどいとも言われています。しかしこれは純然たるアクティビスト集団の機関紙である代々木瓦版記者に失礼です。「社会の木鐸」だ、と記者の仮面を被って、しかしアクティビストのように跳梁している築地瓦版屋の記者たちと比べるべきしょう。この面での彼我の差は悲観しなくてよいようです。(「しなの六文銭」さん)

[花岡コメント]
 辛辣、かつポイントをついたご指摘、ありがとうございます。制服組トップの外国プレス向け記者会見はそういう状況だったのですか。たくみさ、したたかさが必要ですねえ。


★ 常日頃から日本政府の危うい外交姿勢には危惧されてはいたのですが、島国日本はそれだけ外敵の侵略には安全圏内にいたからなのか外から見ると平和ぼけもいいところではないでしょうか?世界の位置の日本はどうあるべきかと言う発想がどの程度為されているのか、その場その場の場当たり的な対応で日本が独自に確立した外交政策というものが国民の目からも伺えません。それは場合により政経分離をキチンとわきまえた国の姿勢を明確に発信することで世界からも信頼される国として評価されるものです。
大国からは極東のもっとも戦略的に利用されやすい位置する国であり、それだけに賢
明な自覚ある外交政策が必要だと言えます。(岡目八目さん)

[花岡コメント]
 外交戦略、国際戦略を政治家が構築していかなくてはなりませんね。

<<お知らせ>>

★第3回教科書改善シンポジウム
「日本文明のこころとかたち 〜子供たちに伝えたい日本の国家像〜」
☆☆☆最高のメンバーが一堂に会し、海洋国家・皇室・武士道・国際関係などの視点から、日本文明の独自性について徹底議論!☆☆☆

日時 :  6月14日(土) 13:30〜16:30頃
場所 :  住友ホール (新宿住友ビル B1F 東京都新宿区西新宿2-6-1)
登壇者:
  中西輝政 氏(京都大学大学院教授 『国民の文明史』著者)
  川勝平太 氏(静岡文化芸術大学学長 『文明の海洋史観』著者)
  笠谷和比古 氏(国際日本文化センター教授 近世武家社会・武士道研究の第一人者) 
  竹田恒泰 氏(慶応大学講師 『旧皇族が語る天皇の日本史』著者)
コーディネーター:
  伊藤隆 氏(東京大学名誉教授・育鵬社歴史教科書編集会議座長)
☆☆☆中国と異なる日本文明を教科書にどう記すか? 子供たちにどう伝えるか?☆☆☆ 
参加費:  1500円(当日受付にてお支払下さい・当日券あり)
申込み:  住所・氏名・電話・FAXを明記の上、「文明シンポ申込み」と書いて下記まで。
       ★先着350名限定です!予約だけでもお急ぎを!★
  【Eメール】 office@kyoiku-saisei.jp
   【FAX】 03-3835-2436
  【郵送】 〒110-0005 東京都台東区上野1-17-1 大湖堂ビル4階 教科書改善の会
会場アクセス: 住友ホール:新宿住友ビルB1F (新宿区西新宿2-6-1 tel 03-3346-1396)
   http://www.ssbk.net/access.html
  ○地下鉄大江戸線「都庁前」駅A6出口直ぐ上
  ○丸ノ内線「西新宿」駅徒歩3分
  ○JR線他「新宿」駅徒歩8分
主催・問合せ: 教科書改善の会(03-3831-7620)
共催:  日本教育再生機構




<<産経新聞コラム>>
 花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。

<<SAFETY JAPAN>>(日経BP社サイト)
<http://www.nikkeibp.co.jp/sj/>
花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。

<<Janet>>
 時事通信サイトJanetの花岡コラム『官邸ウオッチ・風測計』。月1回更新。
<http://janet.jw.jiji.com/apps/do/auth/login.html>

<<知的空間・人形町サロン>>
<http://www.japancm.com/sekitei/>
若手研究者らによる「知的空間サイト」。花岡の政治コラム連載。月初めに更新。


<<そのほか花岡の論文・コラムなど>>
★WiLL3月号 民主党の腫れもの小沢一郎
★Voice4月号  渡辺喜美行革担当相インタビュー「霞が関との戦いに勝つ」
★道経塾(モラロジー研究所)50号 「国家としての汚名を晴らせ」
★激論ムック「反日マスコミの真実2」(オークラ出版)
★コメントライナー(時事通信)4月25日付 「問われる『胡錦濤来日』への対応」
★政経往来5月号 「政局展望 不透明政局の行方を追う」
★交詢雑誌(財団法人交詢社) 507号「当面の政局動向と日本の行方を考える」
★現代警察119号 「大連立は必ず再燃する」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)158号 「『大連立』は必ずよみがえる」
★時事評論(647・8合併号) 「自民党の手のひらの上で踊らされる民主党」

 
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甦れ美しい日本
日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う


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読みやすい文章で、参考になりました。日時:2008年4月29日


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