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花岡信昭メールマガジン556号

発行日時: 2008/4/10


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★★花岡信昭メールマガジン★★556号[2008・4・10]


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<<「5月改造」が浮上か>>
【産経新聞連載コラム「政論探求」8日付】再掲

福田内閣の支持率が23・8%(産経・FNN調査)にまで下がった。国政の機能不全状態を見れば、福田康夫首相の最終責任が問われるのは分かる。「衆参ねじれ」がここまで深刻な結果をもたらすとは、大方の予想を超えたのではないか。

 注目すべきは、政局攻防で勝っているように見える民主党の支持率が上がっていないことだ。自民党支持率(27・4%)が民主党(24・9%)をわずかながら、上回っている。

 日銀総裁人事などに見るごとく、「ねじれ」をもっぱら政略的に利用している民主党の実態を、国民も見据えているといえるのではないか。

 さあ、福田首相はどう出るか。自民党は衆院解散・総選挙をできる限り引き延ばす構えだ。来年9月の衆院議員の任期満了までこらえられれば一番いいと踏んでいる。

 衆院で再議決可能な「与党3分の2」をむざむざと手放すことはない。衆院選で過半数を確保したとしても、「ねじれ」は解消せず、再議決要件も失ってしまう。

 福田首相がどうにも政権を持ちこたえられないとなったら、自民党総裁選をやって「首相のクビをすげ替える」という奥の手がある。麻生太郎、与謝野馨、谷垣禎一、小池百合子各氏らの名前が早くも浮上している。小泉純一郎元首相の再登板説もある。

 これをやったら、国民の関心はそちらに集中する。民主党にとっては、好ましい展開とはいえない。

 といった事情で急浮上してきたのが、内閣改造だ。現在の陣容は安倍改造内閣をほぼ引き継いだもので、「居抜き内閣」などともいわれた。

 福田首相が改造を避けてきたのは、民主党の小沢一郎代表に対して「大連立の用意あり」というサインを送り続ける意味合いもあったとされる。大連立となったら、民主党から閣僚をごそっと登用する必要があるためだ。

 前述の「後継候補」のうち何人かを閣僚に起用すれば「閣内封じ込め」も果たせる。人心一新効果も期待できよう。

 4月末に予算関連法案の再議決に踏み切ったあとが改造のタイミングとなる。福田首相にとっては「一石四鳥」ぐらいの意味合いを持ち始めているのだが、慎重居士はどう動くか。


<<「風」は吹くのか>>

 個人的な事情で、ちょっと更新が滞った。

 というのは、今週から大学の新学期がスタートする。いくつかの大学、大学院で講義やゼミをやっているので、その準備をしなくてはならない。

 といっても、こちらは学者ではないので、現代政治やジャーナリズム論といった、いわば、日常的にやっていることを学生たちに分かりやすく喋るというのが趣旨だから、専門書を引っくり返して、といったレベルとは違う。

 とはいっても、せっかく聞いてくれる学生諸君のことを思うと、手抜きはできない。春休みの間に準備を進めておけばよかったのだが、土壇場にならないと手が付かない悪いクセがまた出た。

 明け方までレジュメづくりに追われ、あまり寝ないで大学にかけつけるという、いつものパターンを繰り返している。

 講演などでもそうだが、睡眠不足はこういう仕事を30数年やってきたので、いわば常態化している。若いころは2−3日寝ないでも平気だったが、このごろはそういうわけにはいかない。

 睡眠不足だと、抑制がきかなくなる。喋ってはいけないことを、つい口にしてしまい、これはここだけの話にしてほしい、とあわてて釈明することもたびたびだ。

 そんな数日を過ごしてきたので、つい、更新がストップした。

 産経新聞の名物コラム「産経抄」を30数年書いてきた石井英夫先輩によれば、毎日、書き続けるのは「ウンコをするのと同じ」と考えればいい、とのことだった。快食快便快ペン・・・これが必要ということなのだろう。当方は「怪ペン」に近いといわれそうだが。

 そこで、日銀総裁人事の当面の決着、久々の党首会談をこなして、政局はどうなるか。

 小泉元首相や古賀誠選対委員長は「解散風」が吹いてくるのではないか、と予測した。解散を避けたいと思っていても、現場では、「すでに選挙モードにはいっていて、カネが続かない」という悲鳴が出てくる。

 これを「解散風」という。吹き出すと、止めようにも止まらない。現場は切羽詰っているから、党執行部の制御システムが働かなくなる。

 すでにそういう状況に入っているのかどうかは、定かではない。福田首相の支持率ダウンや国会攻防で緊迫ムードが高まりつつあるのは確かなのだろうが、ホンモノの「台風」になるのかどうかは、まだ分からない。

 一連の動きの中で、注目すべきは、日銀総裁・副総裁人事の国会同意をめぐって、民主党から7人ほどの「造反」が出たことだ。

 この動きが高まるのかどうか。そこがキーポイントになる。参院では与党は過半数に17議席足りない。ここを埋めることができれば、「衆参ねじれ」は解消し、国会の風景はがらりと変わる。

 大連立構想のしっぽがそのあたりから透けて見える。


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<<重要注目記事>>

★「中央日報」08/04/09

「日本人は第2次世界大戦を反省していない」村上春樹氏インタビュー
「突然残忍に変わる性向が日本人には強い」 

  30年以上、話題作を出し、韓国でも人気を集めている日本の小説家、村上春樹氏(59、写真)が「日本人には、まだ戦争で犯したことに対して本当に反省する気持ちがない」と述べた。作品執筆のための取材活動をする過程で第2次世界大戦に対して深く察しながらそう考えるようになったという。 
  彼は8日、共同通信とのインタビューで1995年の東京の地下鉄サリン事件を素材にしたノンフィクション『アンダーグラウンド』の執筆のために容疑者たちに対する裁判をしばしば傍聴した。ここで彼は戦争の捕虜たちを殺害しろという(非人道的な)命令を拒否することができなかった日本人の特性と結びつけ、こう考えてみるきっかけになったと明らかにした。村上氏は「シンガポールを占領した日本軍人たちが残忍な行動をとったが、戦争が終わって捕虜になった後には、シンガポールの町を熱心に掃除してまわった」と回想したリー・クアンユー(李光耀)初代シンガポール首相のコラムの内容を取り上げた。堅実な人が一瞬、残忍に突然変わる現象は、どこでもあり得るが日本人には特に強いというのだ。 
  彼は自分の新しい小説が「明日どんなことが起こるか誰も分からない事情」に対するものだとし、自分の小説が世界的に読まれるのは、実際に世の中が自分の話どおりなっているからだと診断した。 
  結局、自分の文は現実に基づいているから読者が親密に受け入れると強調した村上氏は「世の中の話を素材として文を書くことこそ、混乱する現代人を救済する力を持っている」と強調した。このような点で世を生きぬく話は、結局“万国共通語”の役をすると彼は見ている。人々の言語や環境、哲学は多様だが、人々が自分の魂の中に沈めば、結局は同じ世の中になるからだというのだ。 
  村上氏は「話の内容が明るくないとしても、人々は闇の中から出てくる何かを見つけることで闇の中から救われることができる」とし「世の中の混沌を飲み込んでしまって方向を提示する、そんな巨大な小説を書いて行くつもりだ」と話した。 
  彼はこの“巨大な小説”が“多様な人々の多様な話を取り上げるだけに(創始期の1人称の視点ではない)3人称の視点が適当だと考えられる」と述べた。 
  彼は現在、早く寝て午前2時ごろ起きた後、5〜6時間の間で長編小説を執筆中だと明らかにした。それとともにロシアの大文豪ドストエフスキーのように、年を取った後、もっと旺盛な活動をする作家になりたいとも語った。  


★「朝鮮日報」08/04/09

日本外務省「韓国は竹島を不法占拠」

 日本の外務省が今年2月から、日本語だけでなく韓国語と英語のホームページでも「独島(日本名竹島)は日本の領土」という主張を盛り込んだ文書を公開していることが8日明らかになった。
 問題の文書は「竹島問題を理解するための10のポイント」というタイトルで、外務省ホームページの「竹島問題」というコーナー(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/index.html)で公開されており、誰でも自由にダウンロードしたり、印刷したりすることができる。
 この文書の発行日は「2008年2月」とされており、「竹島は歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに日本固有の領土であり、韓国は竹島を不法占拠している」という内容が盛り込まれている。なお、日本の外務省は「(問題の)文書は今年2月から公開しているが、竹島が日本の領土であることを示すページは以前から公開している」と話している。
 これに対し、外交通商部の関係者は「日本の外務省のホームページに問題の文書が掲載された直後、抗議の意思を伝えた。だが日本側はこれまで内容の訂正などは行っていない」と話している。


<<産経新聞コラム>>
 花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。

<<SAFETY JAPAN>>(日経BP社サイト)
<http://www.nikkeibp.co.jp/sj/>
花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。

<<Janet>>
 時事通信サイトJanetの花岡コラム『官邸ウオッチ・風測計』。月1回更新。
<http://janet.jw.jiji.com/apps/do/auth/login.html>

<<知的空間・人形町サロン>>
<http://www.japancm.com/sekitei/>
若手研究者らによる「知的空間サイト」。花岡の政治コラム連載。月初めに更新。


<<そのほか花岡の論文・コラムなど>>
★WiLL3月号 民主党の腫れもの小沢一郎
★Voice4月号  渡辺喜美行革担当相インタビュー「霞が関との戦いに勝つ」
★道経塾(モラロジー研究所)50号 「国家としての汚名を晴らせ」
★激論ムック「反日マスコミの真実2」(オークラ出版)
★コメントライナー(時事通信)3月27日付 「国政混迷に『民主党主因』論」
★政経往来5月号 「政局展望 不透明政局の行方を追う」
★交詢雑誌(財団法人交詢社) 507号「当面の政局動向と日本の行方を考える」
★現代警察119号 「大連立は必ず再燃する」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)158号 「『大連立』は必ずよみがえる」
★時事評論(647・8合併号) 「自民党の手のひらの上で踊らされる民主党」

 
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べき論がほしい。政局論は平凡。村上春樹はつまらない。歴史論からみれば皮相である。小説家はたとえば吉村氏(故人)のような重厚な姿勢が望まれる。日時:2008年4月10日


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  • ジャーナリスト花岡信昭(元産経新聞論説副委員長、日本の新聞社で戦後生まれの政治部長第1号)が現代政治、メディア、世相などを独自の視点で分析・解読、この国のありようをさぐる。

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