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花岡信昭メールマガジン547号
発行日時: 2008/3/27
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★★花岡信昭メールマガジン★★547号[2008・3・27]
<<「大転換の一夜」はあるか>>
【産経新聞連載コラム「政論探求」26日付・再掲】
先週の数日間、粉雪の舞うモスクワで過ごした。「日露専門家対話」というシンポジウムに招かれて、日本政治の現状を報告した。
「衆参ねじれ」を背景にした混乱は、向こうの日本研究者にも理解不能のようで、説明に難儀した。
プーチン大統領が首相になり、「タンデム(2頭立て馬車)政権」として圧倒的な権力を維持することが当然視される国柄だ。日本の政治状況が不可解に映るのも分かる。
帰国したら民主党からの郵便物が届いていた。党所属国会議員あての「年度末決戦に向けた取り組みについて」という文書のコピーである。
道路特定財源をめぐる民主党案を野党多数の参院で可決した場合、与党案否決とみなすかどうかが問題になっている。そのことについての民主党側の主張を「ご高覧いただきたい」という趣旨の手紙(山岡賢次国対委員長名だった)がついていた。
こういう資料は参考になるのだが、これまでこの種の説明文書が届けられるようなことはなかった。そこに民主党の立場の厳しさが浮かんでくるようでもある。
時差ぼけでボーっとしているところへ、政界関係者から「政権末期の様相です」という電話も来た。本当に福田政権は追い込まれているのか。民主党側が強硬な態度に出ているのは、むしろ、党内に「小沢(一郎代表)離れ」をはじめとした問題を抱えているためではないのか。
モスクワ訪問は学者、政治家ら10数人のメンバーだったが、その中に、民主党の前原誠司副代表(元代表)もいた。この重大な時期に国会を離れていたのは、不毛の攻防戦から距離を起きたかったためではないか。
福田康夫首相はその飄々とした風貌の裏に、意外なまでの頑固さ、したたかさ、打たれ強さを秘めている。亡父、赳夫元首相の秘書として政治の裏表をつぶさに見てきた。
結果的にはつぶされたものの、小沢氏との間で大連立構想をまとめるという大技もやってのけた。福田、小沢両氏には「しがらみにとらわれず、土壇場で開き直る」ことができる共通の体質が透けて見える。
政治は一夜にして変わる。両氏はこの状況を大転換させるぎりぎりの局面を探っていると見る。
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<<重要注目記事>>
「朝鮮日報」08/03/26
新教科書:「扶桑社教科書の韓国版ではない」
韓国の近・現代史教科書の「左傾化」に歯止めをかけると訴え、現行の教科書の代替となり得る新しい教科書として『韓国近・現代史』(カパラン社刊)を出版した「教科書フォーラム」(共同代表:朴孝鍾〈パク・ヒョジョン〉ソウル大教授、李栄薫〈イ・ヨンフン〉ソウル大教授、車相哲〈チャ・サンチョル〉忠南大教授)は25日、ソウル市中区貞洞のセシールレストランで記者会見を開き、「今回出版した教科書は、“右傾化”した教科書でも“ニューライト”の教科書でもなく、憲法の精神とその価値に基づいたものだ」と主張した。
同フォーラムの執筆者たちは、新しい教科書を出版した理由について、「現行の教科書は、われわれが血と汗の滲む思いで作り上げてきた価値を反映していないばかりか、後に続く世代を誤った方向に導きかねない教科書だと判断したからだ」と述べ、その上で「新しい教科書は建国の真の意味を基調としたものであると自負している」と語った。また、同フォーラムは「今年は大韓民国が建国60周年を迎えるが、これまでわれわれは“(日本の植民地支配からの)解放”ばかり記憶し、“建国”については意識してこなかった。“解放” の持つ真の意味は、自由・人権・市場経済など人類普遍の価値に立脚し、1948年
に大韓民国政府を樹立したことで、初めて確立できたものだ」と強調した。
一方、今回出版された教科書に対し、「日本の右派の歴史観が反映された“扶桑社教科書”の韓国版だ」とする批判が学界の一部から上がっているが、これに対し、執筆者の一人である成均館大のキム・イリョン教授は「まったく聞き捨てならない話だ。本を読んでいない人たちによる根拠のない批判だ」と反論した。その上でキム教授は「この本の中のどこにも、帝国主義者の侵略を美化した箇所はなく、国家と個人を一体化させた国家主義的な箇所もない」と述べた。
また、「執筆陣に歴史学の専攻者がいない」という指摘に対し、執筆者たちは「近・現代史においては独立した歴史学は存在し得ず、各分野の交流によって歴史を論ずることができる。今回の教科書は各分野の専門家たちが執筆したものだ。(歴史学の専攻者がいないという)そうした指摘は大学の講義を仕切りで細かく分けるようなものだ」と反論した。
一方、日本の侵略を美化しているのではないか、という質問に対し、ソウル大の李栄薫教授は「植民地時代について、日本が韓国人の政治的な権利や自由を奪っていた、野蛮な支配体制であったことは明確に記述している。その上で、当時も抑圧や収奪しか行われなかったのではなく、近代文明を学び、蓄積していく努力があったことを記述したものだ」と答えた。
また、独立後の独裁政権を擁護しているという指摘に対し、キム・イリョン教授は「近代的な国民国家を形成していく過程で、民主主義が未熟だったことによる犠牲があったことはきちんと書いている。その上で、4・19革命(1960年、不正選挙の結果を不服とした民衆デモにより、当時の李承晩〈イ・スンマン〉大統領が下野した事件)に関する記述量が、李承晩政権の12年間についての記述より4倍も多い、現行の教科書の非常識ともいえる不均衡を是正したものだ」と反論した。また、ソウル大の朴孝鍾教授は「この本によって大韓民国の歴史観や歴史教育が一挙に変わるとは思わない。この本が教育システムを通じて教育現場に受け入れられるのではなく、消費者たちが自由に評価し、審判を下すことを望んでいる」と述べた。
<<産経新聞コラム>>
花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。
≪SAFETY JAPAN≫(日経BP社サイト)
<http://www.nikkeibp.co.jp/sj/>
花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。
<<Janet>>
時事通信サイトJanetの花岡コラム『官邸ウオッチ・風測計』。月1回更新。
<http://janet.jw.jiji.com/apps/do/auth/login.html>
≪知的空間・人形町サロン≫
<http://www.japancm.com/sekitei/>
若手研究者らによる「知的空間サイト」。花岡の政治コラム連載。月初めに更新。
<<そのほか花岡の論文・コラムなど>>
★WiLL3月号 民主党の腫れもの小沢一郎
★Voice4月号 渡辺喜美行革担当相インタビュー「霞が関との戦いに勝つ」
2月号 「防衛省の「平和ボケ」を覚ます」小池百合子氏インタビュー
★道経塾(モラロジー研究所)50号 「国家としての汚名を晴らせ」
★激論ムック「反日マスコミの真実2」(オークラ出版)
★月刊「正論」11月号 「安倍晋三は何に敗れたのか」
★コメントライナー(時事通信)2月25日付 「『4月改造』説が浮上」
★政経往来・新春合併号 「福田政権の命運を握る年金問題」
★交詢雑誌(財団法人交詢社) 507号「当面の政局動向と日本の行方を考える」
★現代警察119号 「大連立は必ず再燃する」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)158号 「『大連立』は必ずよみがえる」
★時事評論(647・8合併号) 「自民党の手のひらの上で踊らされる民主党」
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この記事へのコメント
全1件表示どのように説明されたのかが気になります。あまり思い込みが激しい説明だと、理解不能という反応になるのは想像できます。二院制のところでは各院の多数派が異なってトラブルが生じるのには慣れているので、むしろ日本が今までずっと両院の勢力分布に差がなかったということのほうが、理解されにくかったのかも。
日本人は海外で自国の悪口を言うことを好むという定評があるでしょうが、今度の人もそうだと思われたのではありませんか? 今までのそういうのは大体サヨクだったが、今度の人はユヨクっぽくもあるし、どうもわからん、というのが「理解不能」の中味だったりして。それとも「日露専門家対話」というのは、クライン孝子さん参加の記者クラブみたいのものなのかな?
日時:2008年3月28日
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