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花岡信昭メールマガジン546号

発行日時: 2008/3/24


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★★花岡信昭メールマガジン★★546号[2008・3・24]


<<どうなる「年度末決戦」>>
【産経新聞連載コラム「政論探求」18日付・再掲】


 どうやら民主党は本気で4月からガソリンの値下げ(1リットル25円)を実現させるべく、全力をあげるようだ。「いったん値下げしたら再び上げることなどできない」(鳩山由紀夫幹事長)として、とことん突っ張る方針らしい。

 物価があれこれ上がっている中で、ガソリン値下げは格好の善政として民主党のイメージアップにつながるという判断がある。

 となると、道路特定財源問題は多少の一般財源化を盛り込むなどの修正協議をやったところで、民主党が折れてくることはないと見るべきだ。衆参両院議長の「年度内に一定の結論を得る」というあっせん合意も反故にされる。

 ガソリン税は蔵出し税だから、必ずしも4月1日からガソリンスタンドで下がるというものではないのだが、そこは激しい競争を展開している業界のことだ。一軒が値下げすれば、隣のスタンドが黙っているわけにはいかない。

 かくして、ガソリンの値下げを見込み、3月末には買い控えが起き、4月1日には全国のスタンドに車が列をなすという大混乱が生じる。

 日銀総裁人事での「不同意勝利」で意気あがる民主党の次なる政権揺さぶり策が、これだというのである。

 さらに、年金5000万件問題では「公約の未達成」を激しく攻め立てる。イージス艦「あたご」事故をめぐる政府批判も一気に強める。これが「年度末決戦」の軸となる。

 あらゆる政治課題をめぐって、「衆参ねじれ」を最大限に活用し、「政略」がらみで攻勢に出るというのが、いまの民主党の基本方針らしい。

 福田康夫首相はどう動くか。民主党の小沢一郎代表との「大連立」構想をもう一度、試みるか。あるいは、「政略優先」の民主党を非難して徹底抗戦に出るか。そこは政治の世界のことだから、紙一重の差でどちらにも転ぶ可能性がある。

 われに理ありと判断すれば、予算関連法案を3月末に衆院で強行可決させる。あとは60日間、じっとがまんして再議決規定の適用を待つ。2ヵ月間、関連法案にからむ予算の執行ができず、歳入欠陥が生じるが、そこはあらゆる工夫でしのぐ。

 これは日本政治にとって、まさに未体験ゾーンである。解散、総選挙に踏み切ったところで、「ねじれ」解消の保証はない。再議決が可能な「衆院与党3分の2」を維持するのはまず無理だ。となると「3分の2死守」が自民党の最大の眼目となり、来年9月の衆院任期満了まで選挙は回避するほうが得策という判断が生じる。

 複雑に入り組んだ攻防戦がいよいよ始まる。国民は「カヤの外」だ。

(16−21日、「日露専門家対話」というシンポジウム出席のため、モスクワへ行っておりました。その間の産経コラム、やや時間がずれましたが、問題点の指摘は通用すると思うので再掲します。モスクワ報告は追って、このメルマガでもお伝えできるかと思います。時差ぼけと気温の急激な変化で、元に戻るまでちょっと時間がかかりそうです)



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<<読者から>>

★ 日本の政治というか自民党はどうなっているのでしょうか。またも、田波さんはだめのようです。民主党はかねてから日銀総裁を大蔵次官と日銀出身者で交代で勤めることには反対だといっていたのですからこの案が民主党に呑めないことは自明のことと思います。高校の生徒会長の選挙、ストの収拾、会社や組合の人事でも、情報の収集、勢力の分析、根回し、妥協の連続です。自民党の政治力の衰弱が心配です。
この間までは民主党が総裁ポストを政争の具にしたと非難されていましたが、今回は自民党がまたも、無能無策ぶりを天下にさらし、よほど大蔵省に借りがあるのだろうと町のすずめはかしましいようですから、自分がこけて自殺点になったと思われます。
福田さんはお役人はもとより、自民党内でも信用丸つぶれです。花岡さん、政治は大変動期に入りました。どうかお元気で、よろしくご教授いただくようにお願い申し上げます。(シンガポールのじいさん)

[花岡コメント]
 ありがとうございます。モスクワに行っておりまして、掲載が遅れました。ご指摘の通りです。自民党の「政治パワー」が落ちています。「衆参ねじれ」に対応できないのですね。



<<重要注目記事>>

★「人民日報」08/03/18

拉薩の暴行・破壊・略奪・放火事件、外交部の会見

  先日拉薩(ラサ)で発生した暴行・破壊・略奪・放火の重大な暴力犯罪事件について、外交部の劉建超報道官が17日、記者の質問に答えた。 
  ――このほど拉薩で重大な暴力事件が発生した。ダライ・ラマ集団は、中国政府が蔵(チベット)人を長年抑圧してきたことへの西蔵(チベット)民衆の不満が原因としている。いくつかの国々は中国政府に対し、公民の平和的なデモの権利を尊重するよう求め、対話を通じて問題を解決するよう呼びかけている。これについてコメントは。 
  拉薩(ラサ)で発生した暴行・破壊・略奪・放火の重大な暴力犯罪事件は、現地住民の生命と財産に重大な損失をもたらし、現地の社会秩序を深刻に損なった。これはダライ・ラマ集団が組織的、策謀的、入念に画策煽動し、内外の「西蔵独立」分裂勢力が互いに結託して引き起こしたものだ。 
  これら不法分子の行為は「平和的なデモ」などではまったくなく、暴力犯罪である。彼らは無辜の民を無闇に殺し、その手段は残忍であり、西蔵各民族人民に極めて大きな憤りと厳しい非難を呼び起こした。西蔵自治区の関係当局が法に基づき処置を行ったのは、完全に、社会の安定を守り、国家の法制を守り、西蔵各民族人民の根本利益を守るためのものである。処置の全過程において、法執行人員は極めて強い自制を保った。今回の事件はダライ・ラマ集団の分裂的な本質、およびその揚言する「平和」「非暴力」の虚偽性と欺瞞性を再び暴露した。私たちは関係国が事実を尊重し、是非をはっきりさせることを希望する。 
  西蔵は中国領土の不可分の一部である。これは国際社会の広範な共通認識だ。ダライ・ラマ問題における中国政府の立場は、正義を擁護する世界の国々と人々から幅広い理解と支持を得ている。ダライ・ラマ問題は民族、宗教、文化の問題などではなく、分裂と反分裂の問題だ。1959年に民主改革を実施して以降、西蔵には天地を覆すような変化が起きた。国家の統一、民族の団結、社会の調和の維持は、西蔵各民族人民の共通の願いだ。 
  中国政府は確固不動として国家主権と領土保全を維持し、西蔵の発展と安定を促進し、西蔵各民族人民の生命と財産の安定を守る。西蔵の発展と進歩はいかなる勢力にも阻むことができず、祖国分裂のいかなる企みも必ずや蔵(チベット)族人民を含む全中国の各民族人民の断固たる反対に遭い、失敗する運命にある。



<<産経新聞コラム>>
 花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。

≪SAFETY JAPAN≫(日経BP社サイト)
<http://www.nikkeibp.co.jp/sj/>
花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。

<<Janet>>
 時事通信サイトJanetの花岡コラム『官邸ウオッチ・風測計』。月1回更新。
<http://janet.jw.jiji.com/apps/do/auth/login.html>

≪知的空間・人形町サロン≫
<http://www.japancm.com/sekitei/>
若手研究者らによる「知的空間サイト」。花岡の政治コラム連載。月初めに更新。


<<そのほか花岡の論文・コラムなど>>
★WiLL3月号 民主党の腫れもの小沢一郎
★Voice4月号  渡辺喜美行革担当相インタビュー「霞が関との戦いに勝つ」
2月号 「防衛省の「平和ボケ」を覚ます」小池百合子氏インタビュー
★道経塾(モラロジー研究所)50号 「国家としての汚名を晴らせ」
★激論ムック「反日マスコミの真実2」(オークラ出版)
★月刊「正論」11月号 「安倍晋三は何に敗れたのか」
★コメントライナー(時事通信)2月25日付 「『4月改造』説が浮上」
★政経往来・新春合併号 「福田政権の命運を握る年金問題」
★交詢雑誌(財団法人交詢社) 507号「当面の政局動向と日本の行方を考える」
★現代警察119号 「大連立は必ず再燃する」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)158号 「『大連立』は必ずよみがえる」
★時事評論(647・8合併号) 「自民党の手のひらの上で踊らされる民主党」

 
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この記事へのコメント

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とおりすがり最後の人民日報の記事の意図がわかりません。

引用はどこまでなのですか、著者の意見はどこなのですか?さっぱりです。
また人民日報は共産党の広報誌です。メルマガというたくさん文章を書けるところなら、対立する社や機関の文章も載せて読者に考えさせるべきでしょう。 また西蔵とは共産党が勝手につけた名前で、チベット人たちは忌み嫌います。 今回初めて花岡さんのメルマガを見ましたが、どちら側の人なのか、不信に思いました
日時:2008年3月24日

もはや論評に値しない総理と言えます。早期に出直しすべきです。日時:2008年3月24日


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  • ジャーナリスト花岡信昭(元産経新聞論説副委員長、日本の新聞社で戦後生まれの政治部長第1号)が現代政治、メディア、世相などを独自の視点で分析・解読、この国のありようをさぐる。

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