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花岡信昭メールマガジン545号
発行日: 2008/3/16▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
★★花岡信昭メールマガジン★★545号[2008・3・16]
<<ネットから「政治ジャンル」が消える?>>
【日経BP社サイト「SAFETY JAPAN」連載コラム「我々の国家はどこに向かっているのか」弟101回・13日更新】再掲
インターネットのプロバイダーとして富士通系のニフティをずっと使ってきた。ところが、3月はじめのリニューアルで困ったことが起きた。@niftyトップページのニュース欄から「政治」の項目が消えてしまったのだ。
これをスタートページとしていたから、メールやネット検索でパソコンを開くたびに政治ニュースをチェックできた。「政治」項目があるのは大変ありがたかったのだが、これが「国内」に集約されてしまったのだ。
その結果、トップページは、「注目ニュース、スポーツ・芸能ニュース、今日のトピック」のみ。@niftyニュースのページに行っても、「主要、国内、海外、経済、エンターテインメント、スポーツ、テクノロジー、ネタ」という分類しかない。なぜ、こういうことになったか、ニフティに問い合わせると、「政治は国内に入っております」というそっけない回答があった※。
※編集部注:@niftyニュースのページから、さらにその下の「国内」のページに行くと、「社会、政治、気象・災害、交通情報」の分類があり、政治の項目はある。
政治ニュースの比率は格段に減ってしまった。ちなみに、この稿を書いている12日未明の「国内」ニュースは、「廃止予定の寝台車マーク盗難」「ロス疑惑・逮捕状は問題ない」「薬害エイズ元課長の有罪確定」「マチャミが出馬?で祭り状態」「遺書も発見・スター選手自殺」「危機招いた知事の豪遊仲間」「脅迫校長『彼に写真送る』」「JR駅弁など1500万食を偽装」「寛仁さま、のどに新たながん」「乳児の腹に『死ね』と落書き」‥‥などとなっている。
ここまでで10本のニュースが並んでいるが、政治ニュースはまったくない。15番目ぐらいになって「衆院予算委の日程決まらず」「総裁候補の武藤氏、所信聴取」というのが出てくる。実はこの時点での政治関連の最大ニュースは、日銀総裁人事で民主党が武藤氏の不同意を決めた、というものなのだが、これが出てこないのである。
個人的事情になって恐縮だが、ニフティとの付き合いは長い。新聞社勤務時代、ワープロが出回りだして、社としても導入を検討しようということになり、その責任者にされてしまった。当時は富士通のワープロが先行していたから、とにかく使ってみなくてはと、自宅でばかでかいのを購入した。60万円ぐらいしたのではないかと記憶している。フロッピーディスクは昔のソノシートのようなぺらぺらしたものだった。当時の「親指シフト」は日本語を打ち込むには優れたシステムだったのだが、今ではあまり見かけない。
そんな縁でワープロ通信からパソコン通信へと移行してきて、ずっとニフティを愛用してきた。それが基本的な政治ニュースをチェックできないとなると、困ってしまうのだ。仕事に取り掛かる前に、新聞社系のサイトを開かないといけない。
Yahoo! JAPANやlivedoorにも“政治”はなかった
憂鬱な気分で、@niftyの新しいニュース・ジャンルを眺めていて、ふと気付いた。これはテレビのワイドショーの感覚ではないか。政治ニュースの扱いが社会ニュースの中に埋没しているというのは、政治ものをやったかと思うと、次に芸能人のスキャンダルがそれ以上のボリュームで出てくるワイドショーの制作姿勢と似ているのではないか。
そこで主なポータルサイトを点検してみた。これまで見過ごしていたのだが、なんと「Yahoo! JAPAN」「livedoor」にも政治ジャンルはないのである。
「Yahoo! JAPAN」は「国内、海外、エンターテインメント、スポーツ、テクノロジー」、「livedoor」は「国内、海外、経済、IT、芸能、音楽、映画、スポーツ」という分類になっていた。
一方、「Googleニュース」「gooニュース」「MSN産経ニュース」「Infoseekニュース」「exciteニュース」「Flesh eye」といったポータルサイトのニュース面や、プロバイダー系の「BIGLOBEニュース」「ニュースSo-net」「hi-ho」などにはちゃんと政治項目が入っている。松下系の「hi-ho」は「全般、社会、政治、芸能写真ニュース」といったえらくさっぱりした分類だが、政治は独立したジャンルとして位置づけられている。
それにしても、老舗の@niftyから政治ジャンルが消えるというのは、ネット社会の今後を見据えると興味深い。経済は独立したジャンルとして扱う一方で、政治ジャンルがなくなったのは、現代社会において、政治が重要マターではなくなったという意識の表れではないか。
この業界は時代感覚において最先端を走っている。最大手の「Yahoo! JAPAN」、不祥事を起こしたものの時代の寵児と見られてきた「livedoor」、そして老舗「@nifty」。この3者が政治ニュースを独立したジャンルとしては扱わない判断をしたことは、この時代を象徴しているようにも思える。
政治がまともに扱われない時代
新聞社系のサイトはさすがに政治を独立した項目として位置づけているが、産経イザのニュース面は「政治も」としている。この「も」を付けたあたりに、政治ニュースに対するやや斜に構えた意識が浮かんでくる。
これまた個人的なことになるが、花岡信昭メールマガジンは「メルマ」を使ってきた。ここには「マネー・政治・経済」という分類があり、わたしのメルマガはそこに登録してきたのだが、金儲けのノウハウを伝授する「マネー」と一緒に扱われることにずっと違和感を抱いてきた。そこで改めてジャンル分類を見直すと、「ニュース&情報」の中に「時事・世論」というカテゴリーを見つけ、そちらに移動した。
某夕刊紙の幹部によれば、「政治もの」を1面にどーんと据えても、売れない時代になったという。これが企業倒産や株価動向といった「経済もの」だと読者の反応は高いというのである。
インターネットの利用者は8000万人を超え、ブロードバンドの世帯普及率も全世帯の5割を超えた。電通の調査では2007年の広告費総額は7兆円を超えたが、マスコミ4媒体(新聞、雑誌、テレビ、ラジオ)が減少する一方でインターネット広告の伸張が著しいという。インターネット広告費は6000億円。雑誌(4500億円)、ラジオ(1700億円)を上回り、新聞(9500億円)に迫る勢いだ。
ネット時代が完全に到来したといっていいのだろうが、「政治もの」の扱われ方が気になる。新聞の場合、政治ニュースが最優先される。編集局の序列も「政治部」から始まるところが多い。
世の中で起きていることの大半は政治と無縁ではない。一見、かかわりがなさそうなエンターテインメントの世界にしても、たとえば著作権保護や文化振興といった側面では政治マターだ。にもかかわらず、ネット社会で政治がまともに扱われなくなっているのだとしたら、これをどう判断すべきか。
たしかに現在の政治状況を見れば、国民の目線とはまったく違った次元で、なんとも矮小化された攻防戦を展開しているだけ、という見方もできないわけではない。となれば、これは政治の当事者やこれを報じる政治メディアの責任も大きい。@niftyのリニューアルは、ネット社会と政治のあり方をあれこれ考える契機を与えてくれた。
【お知らせ】
16−21日、「日露専門家対話」という国際シンポに出席するためモスクワへ行きます。この間、当メルマガは休載となります。あしからずご了承ください。
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<<重要注目記事>>
★「朝鮮日報」08/03/15
【コラム】外務省報道官の「暴言」と中国人の傲慢さ
中国人と接触しながら生活していると、急に傲慢(ごうまん)になる人と出会うことがある。生活が苦しいときには低姿勢で懸命に働き、困難に耐えるが、ちょっと豊かになると空にあごを突き出すように偉そうに振舞う人たちがいるということだ。食べるにも困っていた「老百姓」(一般市民)の暮らし向きが良くなり、胸を張って生活する姿は喜ばしいことだが、中国外務省の官僚の態度は最近見るに堪えない。
中国外務省の秦剛副報道局長が11日、中国の人権状況を一貫して告発してきた米ヒューマン・ライツ・ウォッチに対し、「斜視と白内障を患っている上、色眼鏡をかけている」などと聞き苦しい言葉を浴びせたことも、傲慢さから出たものだ。中国の経済力と国力が向上したという自信感が傲慢さに化け、100人を超える外国人記者が集まった記者会見場でそんな言葉を並べたのだ。秦剛副報道局長は、中国が知的財産権を守らないという米国人記者の質問に対し、「それならば米国は紙、火薬、羅針盤、印刷術という中国の四大発明品に対する知的財産権の使用料を支払え」と話にならない発言をして、外国人記者を呆れさせたことがある。
しかし、秦剛副報道局長だけがこうした病気にかかっているわけではない。北京の人民大会堂で12日、記者会見を開いた楊潔チ外相もひどい傲慢症にかかっているようだ。現在開かれている全国人民代表大会(全人代、国会に相当)で発足する新指導部の外交政策を説明した楊外相は唐突に「中国語は世界で最も習いやすい言語だ。そうでなければ13億人もの人々が中国語を話している現象を説明できない」と話した。外国人記者たちを笑わせるつもりだったのだろうが、誰も笑えなかった。
楊外相の症状は深刻なようだ。北京五輪に出場を予定している多くの外国人選手が北京の大気汚染を問題として取り上げていることについて、楊外相は「多くの中国人選手が北京の競技場で世界記録を破っていることを忘れないでほしい」と言ったかと思うと、「他の国で新記録が出ないならば、北京に来て試してみることを勧める」とまで言ってのけた。北京五輪の開催年に当たる中国で飛行機に乗ってテロに遭う心配はないかという英紙記者の質問に対しても、楊外相は「中国は世界で最も安全な国だ。信じられないならば中国による英国や米国の大使に聞いてみてほしい。間違いなく中国は安全な国だと言うはずだ」と続けた。
傲慢ぶりが絶頂に達したのは、「自分がどんなスタイルの外交官だと思うか」との質問が飛んだ時だった。答えは「中国の歴代外相には共通点がある。それは国家と人民に忠誠を誓うことだ。わたしは新任の外相として祖国と人民のことを深く胸に刻み職責を忠実に遂行する」というものだった。ジョークを期待していた外国人記者はただ黙り込むしかなかった。
駐中国大使を6年務めた金夏中(キム・ハジュン)統一部長官は、大使時代の著書『台頭する竜・中国』で、「隋の煬帝の高句麗侵攻は誇示欲の強さによるものだったし、唐の太宗も傲慢な性格のために韓半島(朝鮮半島)を攻撃したがうまくいかなかった。自らを過信したことが清朝の没落を招いた」と書いた。歴史的に中国が傲慢になり始めた時期には、韓半島に住む人々は注意が必要だという指摘だった。中国外務省の官僚には謙虚さを求めたい。
【お知らせ】
<<産経新聞コラム>>
花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。
≪SAFETY JAPAN≫(日経BP社サイト)
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花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。
<<Janet>>
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<http://janet.jw.jiji.com/apps/do/auth/login.html>
≪知的空間・人形町サロン≫
<http://www.japancm.com/sekitei/>
若手研究者らによる「知的空間サイト」。花岡の政治コラム連載。月初めに更新。
<<そのほか花岡の論文・コラムなど>>
★WiLL3月号 民主党の腫れもの小沢一郎
★Voice4月号 渡辺喜美行革担当相インタビュー「霞が関との戦いに勝つ」
2月号 「防衛省の「平和ボケ」を覚ます」小池百合子氏インタビュー
★道経塾(モラロジー研究所)50号 「国家としての汚名を晴らせ」
★激論ムック「反日マスコミの真実2」(オークラ出版)
★月刊「正論」11月号 「安倍晋三は何に敗れたのか」
★コメントライナー(時事通信)2月25日付 「『4月改造』説が浮上」
★政経往来・新春合併号 「福田政権の命運を握る年金問題」
★交詢雑誌(財団法人交詢社) 507号「当面の政局動向と日本の行方を考える」
★現代警察119号 「大連立は必ず再燃する」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)158号 「『大連立』は必ずよみがえる」
★時事評論(647・8合併号) 「自民党の手のひらの上で踊らされる民主党」
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- 急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。
- 甦れ美しい日本
- 日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う
この記事へのコメント
全4件表示中国の報道官の発言、日本の報道では、見た記憶がありませ。本当ですか?、ほんとうならば、なぜ、3面記事でも見たことが無いのでしょうか。日時:2008年3月16日
政治欄への軽視、見過ごしにされやすい社会現象をよくフォローされていますね。さすがは花岡さんだと思いました。日時:2008年3月16日
私も政治もののメルマガを発行してますが、どこに分類されるのか考えると悩むところです。
ネットでは政治は外様の扱いです。主流はエンタメとマネーのようです。利用者の趣向がそうなのでしょうが、数は少なくとも政治は別建てであってほしいものです。
出版の世界には売れなくても意義あるものは出す、という心意気がありますが、ネットにそれはないようで残念です。ネット運営者は心意気ではなく、利益優先でやっているように思えてなりません。
ネットは生まれたてで、いまだ混乱していますが金儲けの道具として利用するだけでは文化として定着しないように思います。日時:2008年3月16日
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