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花岡信昭メールマガジン544号

発行日時: 2008/3/14


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★★花岡信昭メールマガジン★★544号[2008・3・14]

<<あとは年度末決戦だ>>


 日銀総裁人事は「白川方明副総裁」だけが同意されるという結果になった。

 これによって、「総裁空白」の可能性が一段と強まった。急激な円高も政治状況に関連しているのだろう。

 こうなったら「白川総裁代行」でいく以外にない。民主党もこれだけ批判されたのだから、相当にこりているはずだが、「武藤総裁」案を再提示されても受けられないだろう。

 まさに「衆参ねじれ」を象徴する日銀人事となったが、参院の予算審議は再開されるわけだし、福田首相はあせることはない。

 とはいえ、これから月末にかけて、厄介な対応が待っている。

 ひとつはいうまでもなく、予算関連法案の処理。「年度内に一定の結論を得る」という議長あっせんに対して、民主党は「すでに効力はなくなった」という見方だ。

 「一定の結論」というのは、参院で否決、衆院で3分の2で再議決という流れを想定したものといえる。与野党折衝が実って、修正可決となれば、それはそれで結構だが、まず難しい。

 ガソリン税の暫定税率維持をめぐる攻防、道路建設計画の見直し、道路特定財源の一般財源化など、とてもではないが、困難な調整作業が必要だ。

 年金5000万件の対応という厄介な問題もある。「最後の1人まで」公約が期限の年度内に達成できないことはだれが見ても明らかで、野党側はここぞとばかりに「公約違反」と攻め立てるだろう。年金問題の再燃だ。

 福田首相がその風貌、性格通りに、のらりくらりと野党の攻勢をかわし、仮に関連法案の年度内処理ができなかったとしても、60日規定の適用で再議決すればいい、ぐらいの構えで臨めば、ムードは違ってくる。

 その場合、関連法案は2ヵ月ほど成立が遅れる。ガソリン税はいったん「1リットル25円」下がる。乱暴にいってしまえば、関連法案に関係した部分で2か月分の歳入欠陥が生じる。

 これはすべて民主党のせいだ、ということにしてしのげるかどうか。そこまでハラをくくれば、年度末攻防の行方は見えてくる。

 いずれにしろ、あと半月の攻防戦で福田政権の命運が左右されることになる。




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<<読者から>>

★ 連日の政治分析情報、大変有難うございます。特に日銀総裁の選出の推移は息を凝らす思いで読ませていただきました。私は今回の結果は日本の政治情勢に重大な影響を与えるのではないかと思います。

民主党がいろいろ非難されていますが、彼等は武藤さんの副総裁任命時にも反対していたのですから今回の反対も当然でしょう。海外は経済官庁の長が中央銀行のトップになるともいわれますが日本の官僚制度は特殊ですし、野党は任命権を持った人の案に対して賛成か反対かと言えば良いので代案を出す必要もないと思います。むしろ与党の政治力の衰えに注目すべきです。新聞によると与党は武藤総裁実現のための財務省の猛烈な攻勢を受けたそうですが、民主党の反対はかなり明白でしたから候補者の選定にあたってもっと慎重に対処すべきだったと思います。与党の民主党に対する情報収集力、分析力が不足だったことと、政治的妥協の構想力、具体的な交渉力の貧困、首相の判断力、決断力の無さ等が情けないほどに浮き彫りになりました。

政・ 財・官の鉄の三角形という言葉がありました。大蔵省時代から財務省は官の頂点に立ち、日本の政治・経済を導き、与党の要望を入れつつ予算の作成を行ってきました。また、各省庁と共に予算の執行、行政指導と補助金・交付金等を通じて議員の選挙を助け、地方経済も牛耳ってきました。5年前から既定の事実とされた武藤さんの昇格が実現せず、長い間マスコミに、さらに国会でも武藤さんを“さらし者”にされた財務省の 怒り、無力感、屈辱感は極めて大きいと思われます。

同時に官僚も生活する人間です。彼等の実質定年は70歳くらいです。そのために多くの特殊法人、公益法人等を作り、民間企業を含め天下りは彼等にとっては必然・必要なことです。日銀総裁は天下りの最高の地位でお役人の権威のシンボルだと思われます。日本の省庁は仕事をするための機能集団であるというより、50年ほど仲間と過ごす共同体だといわれるのですから今回の”天下り失敗事件”がお役人の世界に与えるショックはは甚大でしょう。

問題は今後、官僚が政治家は頼れない、自分等の将来も不安だとやる気を失う事と、政治家と官僚間の信頼と連携が薄れ政治の機能がますます衰退しそうなことです。もうすでに昨年度、東大法学部卒の財務省への入省は従来の半分、農水省はゼロだったと聞きました。若い人は意外に敏感ですから、今回の武藤さんの昇格失敗で、若く有能な人にとって官界はますます魅力を失う事になると心配です。

私はこれを機会に政治家が政治の主導権と責任を持ち、官僚の機能を変え、国家公務員として働く人々に新たな魅力を与えることが必要だと考えます。グローバル時代で変化は急です。補助金を通じた全国統一の行政の時代はもう不要で時代遅れです。地方分権、連邦制で国の組織を簡素化し、日常の政治機能は地方に任せるべきだと考えます。地方出先機関の国家公務員を地方に移行させれば国家公務員は今の三分の一になるそうです。国家公務員は少数精鋭で権限をもて遊ぶのではなく、いわばシンクタンクとして最も勉強して、時代の流れを知り、アイデアも豊富で、真に国家のために誇りを持って働く人々であって欲しいと願います。給与が高い民間とも交流する必要がありますし、天下りなど考えなくてよいように給与は2−3倍にしても良いと思います。 (因みに、私は日銀総裁は世界で通用する金融関係の会社から、副総裁は外国人を入れると良いと思っています)  (シンガポールのじいさん)

[花岡コメント]
 いつもながらの示唆に富むご指摘、ありがとうございます。「武藤総裁」失敗が霞が関に与える影響は仰るとおりかと思います。分権の考え方は共感します。官僚制の打破、道州制の導入は一体のものとして受け止めるべきでしょうね。


★ いつもそうなんですが、民主党はどうしてこう中途半端なままの対応で政治を混乱させているのでしょうか?一番大きな原因としては、まとまりのない党内とすべてが政局中心の政治志向に問題があるような気がします。
これは野党の政策責任論に立ち返るとよく分かります。つまり、世論の不満とする問題への目の付け所はいいのですが、そこからの展開に問題が生じて腰砕けになり、自分たちの政権担当能力の無さが暴露されて単なる人気取りに終わるのです。
ここを厳密に精査出来ない国民が時の風に付和雷同して支持にまわることで一定の効果を上げるものの長続きする論戦と政府への追及策が行われず、つねに政治を停滞させてみたり逆に追い与党に込まれる事態となり機能不全になります。
いまの国民の不幸は、こうした野党でも頼りにせざるを得ない政治の現状です。もっと真剣に国民の目線に立ち戻った与野党の在り方を構築できればよいのですが、政界再編の出直ししかないのでしょうか。( 岡目八目さん )

[花岡コメント]
 日銀人事をめぐる民主党の対応は、党内事情が相当な要素を占めていると思います。内部がうまくいっていないと、外に向かって強硬になるのですね。



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本質とは民主党とは何者か。
総裁案に反対するなら、代わりの者も出さず。

小澤とは何者か。会期中に中国へ外遊に出かけ。しかも20人以上からなる人間を連れて。中韓首脳と会いながら、日本の国益になる主張を一切せず、あちらの意見だけをメディアにタレ流す。中国内での活動報告、行動予定はまるで公開せず。
政治資金規正法にかからない範囲で、中国からの資金や、見返りをたくさん享受しているのではなかろうか。彼の行動は、中国から見た、他国を陥れて、混乱させて利を得ようという戦略そのもので動いているように見える。日本の利益で動いてはいない
日時:2008年3月24日


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