花岡信昭メールマガジン539号
発行日時: 2008/3/6
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★★花岡信昭メールマガジン★★539号[2008・3・6]
<<民主党はどう「起きる」か>>
国会審議がストップしている。民主党など野党側が予算案の衆院「強行」採決を不満として全面審議拒否に出たためだ。
永田町の隠語では、審議拒否を「寝る」、正常化することを「起きる」という。
参院で与党は過半数に達していないから、定足数が足りないため委員会も開会できない。首相や閣僚がとりあえず委員会室で1時間ほど待機して野党の出席を促し、ころあいをみて引き上げるという、まさに政治の世界でしか通用しない非生産的なことをやっている。
自民、公明の与党側は「あせりを強めている」といった報道もあるが、なに、あせってなんかいない。民主党の「自滅」を待っているだけだ。
むしろ困っているのは民主党のほうだろう。「起きる」ための仕掛けを考えなくてはならないからだ。
与党側に「強行」採決を謝罪させ、道路特定財源問題で集中審議を約束させる、といったあたりで起きてくるのではないか。謝ってすむことなら、与党側はなんだってやる。謝罪文のひとつやふたつ、わけのないことだ。
まあ、この1週間がせいぜいだろう。いずれ、世論は野党側にきつく出てくる。いつまでも審議拒否を続けられるはずがない。
先の臨時国会からこの通常国会にかけて、民主党の国会対応はまったくいいところがない。国の基本にかかわる案件・・・インド洋の海上自衛隊支援活動や年金、道路特定財源などを、ことごとく「政略」に使ってきた。
沖縄の少女暴行事件もイージス艦の衝突事故も、事態の究明より、政府与党をいかに「とっちめるか」が先行する。昔の社会党と同じだ。
旧社会党は政権担当の能力も資格も持たなかった(総選挙で過半数を超える候補を立てられなかった)から、「なんでも反対」が通用した。民主党は政権交代可能な政党になるといっているのだから、旧社会党流は通らない。
日銀総裁が決まらなくても、「思いやり予算」が確定しなくても、現実的にそう大きな支障はない。政府与党は民主党の責任にしておけばいい。
ガソリン税にしても、蔵出し税だから4月1日から必ず下げなくてはいけないものでもない。値下げを見込んだ買い控えが起きて、結果的に下がらなかったら混乱は起きるだろうが、これまた民主党のせいだということになる。
予算本体は30日の自然成立規定によって年度内成立が確定したのだ。このことは政権にとって死活的という言葉を使ってもいいほどの重要な意味を持つ。関連法案の成立が多少ずれ込んだところで、なんとでもなる。
政府与党はそのくらいのハラなのではないか。それに比べて民主党のほうが、実は余裕がない。与党の「暴挙」に対する非難の声は大きいが、カラ元気だけのようにも見える。
こういう「ミエミエ」の対応ばかり続けていると、民主党は小沢氏が告白してしまったように「政権担当能力のない非力な政党」の烙印を完璧に押されてしまうことになる。政権交代可能な2大政党時代の到来を夢見る立場としては、そこがなんとも口惜しい。
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<<読者から>>
★ (自民党が深夜テレビ自粛の検討を始めたことを批判した)貴紙の主張には、いささか賛成しかねるものがあります。先ず、この深夜テレビの自粛について短絡的に表現の自由と結びつけている点は解せないものがあります。
自由社会と言えどもある一定の秩序の下で生活してこそ存在するものであり、日本のように片務的な自由垂れ流し社会では世界に通用しないものと思われます。この論議の中身を詳細に知る身にないので、軽々にものを言えませんがかっての統制型社会のように一斉に深夜放映を認めないと言うものなのか、場合により数あるテレビ局の輪番制による形での自粛なのか分かりませんが、いずれにせよエコ社会を謳い環境問題に特化している今日においては論議すべき内容でしょう。
たまに見る深夜番組にせよ、社会的見地からも評価すべき番組はあまりないように見受けます。(岡目八目さん)
[花岡コメント]
仰ることは分かります。これが民間から出てきた話ならいいのです。政権党である自民党の総務会で「深夜テレビ自粛」が出てくるとなると、「お上」がそういうことを命令するのか、ということになります。そこに危険性があります。言論表現の自由は可能な限り尊重したいのですね。たしかに深夜テレビにはお粗末なものが多い。小生も地上波はまったく見ません。衛星テレビの映画などを見ることはありますが。
★「表現の自由に真っ向から挑戦する愚挙」
マスコミの連中は自分たちに制限をかけられると、すぐこのようなことで脅すのですね。田原総一郎氏なども、何かあると「表現の自由」云々とほざいているのです。
「ほざく」だなど、相応しい言葉ではないかも知れないが、自分たちの権利ばかりを主張するのです。正確で偏らない報道をするという義務を棚にあげてです。花岡先生にはそうなってほしくはないですね。
第一、深夜番組見ている人どれだけいるんですか? 若者はあのくだらない深夜番組を観てなんかいないですよ。ほとんどが、ネットに行っちゃいました。反対するのは、マスコミの連中だけですよ。世界で日本ぐらいじゃないのですか? 24時間放送なんかやっているのは。
まあ、花岡先生はマスコミを敵に廻すなんぞは、自民党も下手だな。とのことでしょうが、免許事業だから大いにこの図体の大きくなりすぎた団体を、縛るべきですよ。何をやっても許される、と勘違いしているのがマスコミの連中です。
何せ、総理大臣を辞めさせたりする巨大な化け物がマスコミであり、その代表選手がテレビです。この度の、「あたご」事故でも、漁船の乗組員を悲劇のヒロインにして、イージス艦や海上自衛隊を悪者にしている。ライフジャケットを着けていたのかどうかも問わないし、この漁船の過失について論評しているテレビはありましたか? (KSさん)
[花岡コメント]
これまた、厳しいご指摘ですが、よく分かります。ただ、いかにくだらない内容であろうと、これを淘汰するかどうかは「お上」ではなく「国民」でなくてはいけないと思うのですね。政治権力がこういう文化的側面に乗り出してくると、統制社会、国家管理社会になってしまいます。そこを最も恐れます。
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【お知らせ】
<<産経新聞コラム>>
花岡のコラム『政論探求』は原則火曜付ですが、紙面の都合でときどき水曜付となります。
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花岡のコラム『我々の国家はどこに向かっているのか』連載中。毎週木曜更新。
<<Janet>>
時事通信サイトJanetの花岡コラム『官邸ウオッチ・風測計』。月1回更新。
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若手研究者らによる「知的空間サイト」。花岡の政治コラム連載。月初めに更新。
<<そのほか花岡の論文・コラムなど>>
★WiLL3月号 民主党の腫れもの小沢一郎
★Voice2月号 防衛省の「平和ボケ」を覚ます 小池百合子氏インタビュー
★道経塾(モラロジー研究所)50号 「国家としての汚名を晴らせ」
★激論ムック「反日マスコミの真実2」(オークラ出版)
★月刊「正論」11月号 「安倍晋三は何に敗れたのか」
★コメントライナー(時事通信)1月28日付 「失態を直視できない民主党」
★政経往来・新春合併号 「福田政権の命運を握る年金問題」
★交詢雑誌(財団法人交詢社) 507号「当面の政局動向と日本の行方を考える」
★現代警察119号 「大連立は必ず再燃する」
★JAPAN TAIWAN(日華文化協会)158号 「『大連立』は必ずよみがえる」
★時事評論(647・8合併号) 「自民党の手のひらの上で踊らされる民主党」
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この記事へのコメント
全4件表示当たり前すぎるほど当たり前の内容でした。しかし、これを当たり前と思わない人たちも居ることが不思議といえば不思議です。日時:2008年3月6日
論旨明快大賛成です。国家総動員の時代でもあるまいし。省エネ、環境問題は教育問題から根底から考え直さないと出来ません。これこそ国家百年の計であります。政治家が取り組む崇高な使命であると思います。古い考えの政治家は嫌われます。日時:2008年3月6日
もっとがんばれ。日時:2008年3月6日
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