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政治ジャーナリスト・花岡信昭が独自の視点で激動の政治を分析・考察します。ときにあちこち飛びます。




花岡信昭メールマガジン498号

発行日: 2007/11/25

★★花岡信昭メールマガジン★★498号[2007・11・25]

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<<方向が違う消費税論議>>

消費税をめぐる論議が起きている。政府税調の答申と自民党の財政改革研究会の中間取りまとめが堕されたことによる。

 いずれも、消費税の税率アップは避けられないとしている。自民党研究会の提言のほうがすっきりしていて、2010年代半ばには税率10%にするという。

 消費税の成立アップは大賛成だ。10%などといわず、ヨーロッパの主要国なみに20%ぐらいまで上げてもいい。

 だが、政府税調、自民党研究会とも、肝心な点が抜けている。消費税を上げる一方で、所得税、法人税の大幅減税がなくては困る。

 政府税調答申では、高額所得者の所得税率アップ、各種控除の削減などを打ち出している。所得税も引き上げるということか。これでは税制改革にはならない。

 直間比率の是正という言葉が、このところあまり聞こえてこないのはどうしたことか。

 戦後のシャウプ税制をいまだに引きずっている。安倍前首相は戦後レジームからの脱却を打ち出したが、税制も同じ感覚に立ってもらわなくては困る。

 シャウプ税制は直接税中心主義を取った。戦後復興のため、納税意識を高揚させる必要があったからだ。

 だから、税金を払っているという意識がともすると希薄になる間接税を軽視した。

 その感覚の大転換をしてほしい。所得税、法人税を大幅に下げることで、可処分所得が増え、サラリーマンも企業も活力が出る。

 ざっくりといえば、国家予算は80兆円。うち50兆円が税金、30兆円が国債だ。

 消費税は1%で2・5兆円の税収となる。20%にすれば、税収全部がまかなえる計算になる。これはあまりに極端な言い方になるかもしれないが、そのくらいのダイナミックな発想があっていい。

 あらゆる消費活動にはそれだけの消費税がかかるということにしてしまえばいい。その代わり、ほかの税は思い切って下げる。

 消費税ほど、公平で簡素な税はない。暴力団のみかじめ料、ホステスのチップ、坊主のお布施などなど、とかく税金を逃れてきたといわれる人たちにも、公平に税の網をかぶせられる。

 くどいようだが、そのときには、所得税は今とは比べ物にならないほど下がっていないといけない。そうでないと、消費税の税率アップは無理だ。

 税制は社会を変える。現在の税の仕組みは、ちまちまとした節税(脱税!)対策に追われる膨大なエネルギーを求めている。

 これは税に携わる役人とその周辺のいわゆる「税一家」を養うためのシステムである。だから、ことさら面倒くさい制度にして、それも、毎年のように、あれこれいじくりまわしている。

 専門家でなくては分からない仕組みにしている。クロヨン、トーゴーサンピンといった言葉もこのごろはあまり聞かれなくなったが、サラリーマンだけが収入をほぼ100%捕捉され、それ以外の人たちには節税(くどいようだが、脱税!)の手段がある、という社会は、やはりおかしい。

 消費税をアップすると、社会的弱者、年金生活者にきつくなるという反対論が依然として根強いが、税収の安定なくして、福祉政策も年金制度も維持できるのか。

 そのあたりを冷静に考え直したい。政府税調答申となれば、直間比率の抜本是正の必要性と意義を真っ向から問いかけなくてはいけない。でなければ、権威ある政府税調の名が泣く。

 

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<<重要注目記事>>

★「人民日報」07/11/23

南京大虐殺70周年記念会議開催 生存者の証言も
 
  今年は南京大虐殺から70周年にあたる。22日、「南京の記憶」と題した南京大虐殺70周年記念の国際学術会議が南京師範大学で行われた。日本、米国、ドイツなどから参加者が集まり、当時を知る生存者の話を聞き、悲惨な歴史に共に思いを馳せた。張秀紅さんは82歳、今年新たに生存者として名乗り出た。南京師範大学南京大虐殺研究センターの主任を務める張連紅教授によると、張秀紅さんが今回の会議で語った証言は過去の史料に記載が無いもので、歴史的な価値があるという。張秀紅さんによると、彼女の夫・趙広夫さんも南京大虐殺を経験したが、7年前に亡くなった。趙さんは妻が立ち上がって悲惨な歴史を証言するよう希望していたといい、張さんは今回、ようやく夫の願いを叶えることができた。「揚子晩報」が伝えた。




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 三島由紀夫氏が憂国の諫死を遂げる直前、開催された「三島由紀夫展」は「書物の河」「演劇の河」「肉体の河」「行動の河」と四つに展示が分けられた。そこで憂国忌も一昨年は肉体をテーマに細江英公氏の「薔薇刑」を、昨年は「演劇」で村松英子さんに「薔薇と海賊」の予告上演をしていただいた。ことしは「行動の河」に焦点をあてて次の要領で開催します。
        記
と き     11月25日 午後二時(一時開場)
ところ     豊島公会堂 (池袋東口、三越うら)
http://www.toshima-mirai.jp/center/a_koukai/
        ことしのテーマは、『行動の河』です!
会場分担金  おひとり千円)
   第一部  1400−1530 (総合司会 藤井厳喜)
         シンポジウム「あれは楯の会事件ではなかったのか」
         パネリスト 堤 堯(元文藝春秋編集長)
               中村彰彦 (直木賞作家)
         司会    花田紀凱(WILL編集長)
             (休憩)
   第二部   1540−1710
        記念講演 「武士道の悲しみ  最後の特攻としての三島由紀夫」
        評論家 井尻千男(拓殖大学日本文化研究所所長)

 もっと詳しくは発売中の『WILL』12月号、『正論』12月号(11月1日発売)をご覧ください。また三島研究会の下記サイトにも詳しい案内があります。
三島由紀夫研究会 HP URL http://mishima.xii.jp/


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この記事へのコメント

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塩野七生さんがどこかで書いていました。国・政府が考えて実行すべきはきちんとした税制、これがきわめて重要。「人生をとおした学習」の提唱や「生きがい論」では決してない。後者への容喙は大きなお世話、個々人が勝手に考えると。ぜひ、ご参考に。広ノボ日時:2007年11月25日

直間税率の見直し是非やってほしい。
誤変換に注意・・・「堕している」は「おろしている」と読むのでしょうか。大阪・黙さん
日時:2007年11月25日

消費税アップはある程度容認できます。
自民党税調・政府税調の引き上げ
日時:2007年11月25日


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