【アフリカ発! 理数科授業改善の試み〜教師中心から生徒中心の授業法へ〜】ケニアそしてアフリカ大陸の理数科教育改善を目指し、ASEI&PDSIアプローチに基づいた教員研修事業を繰り広げている日本のODA活動:SMASSEプロジェクトの現状をお伝えします。
- 最新号:2008-02-14
- 発行周期:不定期・隔月刊
- 読んでる人:26人
- 創刊日:2005-06-23
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[SMASSEメールマガジン] 060131 第18号
発行日: 2006/2/1
◎ ☆ ◎ ☆ ◎ SMASSEメールマガジ
ン 第18号 2006.01.31
ケニア中等理数科教育強化(SMASSE、スマッセ)プロジェクト
がお世話になっている皆様にお送りするメールマガジンです。
Email: news@smasse.org
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◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 目 次 ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
[最近の出来事]
☆ 第3回第三国研修の実施 (2005.11.7-12.9、
5週間、14ヶ国より95名)
☆ ブルンディ教育省への技術支援 (2005.11.9-11.11)
☆ Mathematics Education into the 21st Century Project
(2005.11.25-12.1) へ発表
☆ マラウイSMASSEプロジェクトへの第三国専門家派遣
(2005.11.27-12.29)
☆ CEMASTEA拡張に関する基本設計調査団受け入れ
(2005.12.1-12.23)
☆ ウガンダSESEMATプロジェクトへの技術支援
(2005.11.30-12.3, 12.11-24、8名)
☆ マレーシアSEAMEO RECSAM国際学会
(2005.12.6-12.8) へ発表
☆ ザンビア、スーダン、ルワンダから研修員受入れ
(2005.12.13-12.23、71名)
☆ 筑波大学国際協力企画シンポジウムへの参加
(2006.1.15-1.20、2名)
☆ フィリピンでの第三国研修 (2006.1.16-2.24、6
週間、40名)
☆ ケニア国内向け中央研修第3サイクル
(2006.1.16-4.7 , 5.1-7.21、12グループ)
☆ 札幌教育センターでの研修 (2006.1.17-2.18、4
週間、1名)
☆ ニジェールから高級行政官受け入れ (2006.1.25-1.29、
3名)
[SMASSEの今後の予定]
☆ ナイジェリアにおける案件形成のための技術支援
(2006.2.8-2.17、2名)
☆ 広島県教育センターでのINSET運営管理研修
(2006.2.14-3.19、12名)
☆ マレーシアSEAMEO RECSAMでの研修参加
(2006.2.17-3.19、5名)
☆ JICA国総研による事例研究調査の受け入れ (2006.2.20-3.17)
☆ ニジェールにおける案件形成のための技術支援
(2006.3月下旬〜)
[お知らせ]
☆ 中央研修第3サイクルの実施日程
☆ 人事異動:SMASSEプロジェクト長の交代
[ケニアの生活情報]
☆ 気候、為替レート、ガソリン価格、祝日、事件
[編集後記]
☆ 研修所に欠かせないもの
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┛┛┛ 最近の出来事
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◎ 第3回第三国研修の実施(2005.11.7-12.9、
5週間、14ヶ国より96名)
今回は、下記の通り、14ヶ国から参加した96名が本研修
を修了しました。
19名 ナイジェリア
15名 ウガンダ
10名 ガンビア
8名 ベナン
7名 ブルキナファソ、ザンジバル
5名 セネガル、カメルーン、コートジボアール
4名 マダガスカル、シエラレオネ
3名 エチオピア
2名 セイシェル、タンザニア
その結果、過去3回の第三国研修で、25ヶ国から
223名の研修員が本カリキュラム
を修了したことになります。この膨大な人材バンクを活用しながら、域
内活動を展開
していくことになります。参加国名と累計参加人数は下記の通りです。
ベナン8、ボツワナ5、ブルキナファソ7、ブルンジ
8、カメルーン5、
コートジボアール5、エチオピア7、ガンビア10、
レソト8、マダガスカル8、
マラウイ13、モーリシャス5、モザンビーク8、ニ
ジェール8、ナイジェリア24、
ルワンダ8、セネガル8、セーシェル8、シエラレ
オネ4、スワジランド8、
タンザニア9、ウガンダ23、ザンビア10、ジンバ
ブエ8、ザンジバル7
☆ ブルンディ教育省への技術支援 (2005.11.9-11.11)
紛争の終結に向け新政府が発足したばかりのブルンディから「平和と
開発のための
科学祭を開催するのでSMASSE-WECSA活動の紹介をして欲しい」と
いう要請レター
が届きました。「現地での宿泊と空港送迎は負担するので、ぜひ
SMASSEのスタッフ
1名をケニアから派遣して、20分間の発表をして欲しい」という
ブルンディ関係者か
らのご要望にお応えしました。
☆ Mathematics Education into the 21st Century Project
(2005.11.25-12.1) へ発表
☆ SEAMEO RECSAM International Conference
(2005.12.6-12.8) へ発表
本邦にて長期研修(鳴門教育大学修士2名、広島大学研究
生18ヶ月)を修了した若手
スタッフ3名を、マレーシアで行われる二つの国際学会へ派遣
し、彼らが日本とケニ
アで積み重ねた経験を論文に仕立てて発表してもらいました。
☆ マラウイSMASSEプロジェクトへの第三国専門家派遣
(2005.11.27-12.29、4名)
教員研修の実施準備・運営管理のお手伝いに、スタッフ4名を
派遣しました。
☆ CEMASTEA拡張に関する基本設計調査団受け入れ
(2005.12.1-12.23)
無償資金協力が先方政府から申請され、そのアイディアが採択され、
日本政府に
承認され、現地で実際に工事が始まるまでには、相応の時間と手続きが
必要になり
ます。◎億円という単位の税金を投入していただくのですから、それが
相手国の国
民のお役に立つよう、過剰設計にならないよう、綿密に先方政府からの
事情聴取を
重ね、要請背景や今後の活用計画を確認しながら進めていくのです。
今回の調査団は昨年6月に派遣された予備調査の次のステッ
プ。ケニア政府の要請
内容と、今後の研修実施計画にピッタリあった、オーダーメードの教員
研修所に生
まれ変わるよう、設計図案を作成していただいています。
☆ ザンビア・スーダン・ルワンダから研修員受け入れ
(2005.12.13-12.23、71名)
中等学校の理数科の教員を主なターゲットとして、ミニ第三国研修を
実施しました。
ザンビアからは中央州の理科教員を中心に37名、スーダンから
19名、ルワンダから15
名の参加者がありました。
その後、ザンビアの研修参加者からは同研修への忌憚のない評価
(良かった点も、
改善すべき点も)が満載の報告書が届きました。ルワンダでは、
教育大臣や教育省次官
への報告会が開かれたようです。今回の経験を糧に、今後、
WECSA諸国をターゲット
としたオーダーメイド研修の実績を積み上げていきたいところです。
☆ ウガンダSESEMATプロジェクトへの技術支援
(2005.11.30-12.3, 12.11-24、8名)
教員研修の実施準備・運営管理のお手伝いに、スタッフ4名を
2回派遣しました。
☆ 筑波大学国際協力企画シンポジウムへの参加
(2006.1.15-1.20、2名)
「教育の質的改善への課題 - 算数数学プロジェクトにおける
良い授業と数学的識字
力の向上」と題した国際学会に、SMASSEよりケニア人スタッフ
2名が参加しました。
☆ フィリピンでの第三国研修 (2006.1.16-2.24、6
週間、40名)
対象となる地方研修講師のさらなるレベルアップを急ピッチで進める
ため、これま
で20名だった定員を、40名に拡大することが認められまし
た。今後は他のアフリカ諸
国からの参加者へも門戸を開いていただけるよう、引き続きフィリピン
サイドへ働き
かけていきます。
☆ ケニア国内向け中央研修第3サイクル
(2006.1.16-4.7 , 5.1-7.21、12グループ)
毎グループ約80名ずつ2週間の研修が続きます。合計約
1000名の地方研修講師が
ナイロビでの研修を修了し、4月あるいは8月、地方での研
修実施に臨みます。
☆ 札幌教育センターでの地方教育行政研修
(2006.1.17-2.18、4週間、1名)
今年はクワレのコーディネーターのマインゲ女史がお世話になってお
ります。涼し
い高原地方の大都会ナイロビと違って、赤道直下の海岸地方、アラブ世
界の文化が色
濃く残るモンバサ地方は蒸し暑い気候が特徴。北海道の冬景色には、さ
ぞかし驚いて
いることでしょう。
☆ ニジェールから高級行政官受け入れ (2006.1.25-1.29、
3名)
一度は飛行機がキャンセルされ、一週間、予定を遅らせての受け入れ
となりました。
ニジェールの教育省事務次官が率いる3名には、ケニア教育省次
官、JICAケニア事務所
とのミーティングの後、中央研修、地方研修センターの様子をご覧いた
だきました。
ニジェールでもまもなく理数科プロジェクトが開始される予定。今回
の受け入れで
私達は、その事業の青写真を描くお手伝いをさせていただきました。
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┛┛┛ SMASSEの今後の予定
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☆ ナイジェリアにおける案件形成のための技術支援
(2006.2.8-2.17、2名)
2004年1月以来、お互いのスタッフを頻繁に往来させて
培ってきたケニアとナイジェ
リアの連携事業がいよいよ具体的な形として活動を開始します。そのお
手伝いの最終
段階として、スタッフ2名をナイジェリアへ派遣し、新しい理数
科プロジェクト事業の
青写真を最終的なものにする作業へ参加します。
☆ 広島県教育センターでのINSET運営管理研修
(2006.2.14-3.19、12名)
ケニア全国の地方研修運営に携わるマネージャーの中から、優秀な活
動をしている
と認められた12名を選抜し、5週間の本邦研修に参加して
もらいます。
今年からはウガンダとマラウイからも1名ずつの参加者を予定
しており、近隣国で
教員研修事業に携わる教育行政官同士、より有意義な意見交換の場とな
るでしょう。
☆ マレーシアSEAMEO RECSAMでの研修参加
(2006.2.17-3.19、5名)
いよいよスタッフ5名をマレーシアRECSAMで実施されて
いる研修に参加させ、
SMASSE向けの研修カリキュラムを作っていただけるよう、RECSAM
への働きかけ
を本格化させていきます。
☆ JICA国総研による事例研究調査の受け入れ (2006.2.20-3.17)
ケニア国内を対象として試験的に開始した現職教員研修事業が、ケニ
ア全国展開を
果たし、さらにアフリカ域内への普及事業を積極的に実行するようにな
る、までの道
のりを振り返り、JICA関係者の皆さんで広く共有出来る「知見」
を抽出し、報告書に
まとめる事例研究調査が行われることになりました。
☆ ニジェールにおける案件形成のための技術支援
(2006.3月下旬〜)
当然のことですが、ケニアの研修事業形態がそのままニジェールに適
用出来るわけ
ではありません。これまでマラウイ、ザンビア、ウガンダ、ナイジェリ
ア等を対象に
理数科プロジェクト形成を支援する活動を行ってきましたが、そのどれ
もが少しずつ
デザインが異なります。
SMASSEとしても、色んな国の状況に合わせて色んな事業計画の
アイディアを生み
出せるよう「プロジェクト形成支援コンサルタント」としての経験を積
み重ねていき
たいところです。まだまだ勉強することは沢山あります。
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┛┛┛ お知らせ ◎ 2006年中央INSET 第3サイ
クル 日程の決定
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◎ 日程と場所
ナイロビ郊外のCentre for Mathematics, Science & Technology
Education in Africa
(略称: CEMASTEA)にて、2週間(10日間)開
催。ケニアの学校では4月と8月が長期休暇
となり、その時期は中央研修を中断し、全国約100ヶ所で実施さ
れる地方研修にスタッ
フを派遣するモニタリング評価活動に専念します。また、必要に応じ、
第13グループ
の研修も実施される可能性があります。
第1グループ 2006年1月16日〜1月
27日
第2グループ 2006年1月30日〜2月
10日
第3グループ 2006年2月13日〜2月
24日
第4グループ 2006年2月27日〜3月
10日
第5グループ 2006年3月13日〜3月
24日
第6グループ 2006年3月27日〜4月
7日
第7グループ 2006年5月1日〜5月
12日
第8グループ 2006年5月15日〜5月
26日
第9グループ 2006年5月29日〜6月
9日
第10グループ 2006年6月12日〜6月
23日
第11グループ 2006年6月26日〜7月
7日
第12グループ 2006年7月10日〜7月
21日
◎ コース概要
SMASSE地方研修講師約1000名を対象に、約80名 x
12グループに分けて実施。
2006年に実施する第3サイクルでは「ASEI&PDSIの教室実
践」をテーマとして、理数
科授業におけるASEI&PDSIを具体的事例として体得することを目
指す。ナイロビ周辺
の中等学校を訪れ、実際の生徒の前でASEI授業を試行するのが目
玉の活動。
◎ 特記事項
2005年同様、本中央研修に参加したいというご要望があれば、
宿泊施設と研修設備
の収容能力が許す限り、受け入れさせていただきます。05年には
マラウイから32名の
プロジェクトカウンターパートとザンビアから4名のJOCV
理数科教師が参加しました。
ご希望の方は、上記スケジュールと研修概要をご参考のうえ、電子メー
ルにてご相談
下さい。
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┛┛┛ お知らせ ◎ 人事異動:SMASSEプロジェ
クト長の交代
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1998年7月のSMASSEプロジェクト開始以来、杉山
隆彦チーフアドバイザーと二人
三脚で本プロジェクトを引っ張ってきたMr. Bernard Njuguna氏
が異動となりました。
後任には、今年1月3日付けで数学科の教科長だったMr.
Obahdia Magangaがプロジェ
クト長の職務に就きました。
その強力なリーダーシップで、ケニア全国に現職教員研修システムを
構築すること
に成功し、SMASSE-WECSA活動を通じてアフリカ域内全域に広がる
人脈を築きあげ
たNjuguna氏の功績の大きさは、SMASSE関係者の誰もが認
めるところでしょう。
後任のMaganga氏は、前任者とは対照的に非常に温和な性格
で、一見、周囲との調
整を図りながら物事を進めていくタイプにも見えます。一方、モニタリ
ング評価活動
で、授業を見学した後に行われる授業評価検討会の最中は、強固な自信
と信念をもっ
て強い口調で発言するなど、教育に関しては誰にも譲らない頑固さを持
ち合わせた
「職人肌」でもあります。
今後、CEMASTEAが教育省直轄の半独立行政組織として正式な法
的措置がなされ、
無償資金協力による研修キャパシティの倍増が計画されている状況にお
いてこそ、
量的な右肩上がり傾向に満足することなく、研修の質をより高めていく
活動を強化し
ていきたいと考えています。新しいプロジェクト長と、新たな信頼関係
を構築しなが
ら、これを好機としてSMASSEプロジェクトという「日ケ合同ベン
チャー企業」の
再構築をはかって参ります。
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┛┛┛ ケニアの生活情報
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◎ 気候
12月の中旬には暖かな雨期も終わり、以後、ナイロビにはほと
んど雨が降っていま
せん。(1月21日、久し振りに少しだけ降りまし
た。)牛の群れを率いたマサイの人々が、
わずかな草地を求めてナイロビのあちこちを練り歩く姿が目に留まりま
す。大きな
スーパーマーケットでは、ケニア庶民の食卓に欠かせない野菜であるス
クマが極端に
品薄です。ケニアの北部では、旱魃のために相当数の住民・家畜・野生
動物が食べ物
に困っていると、日本でも報道されているそうですね。
1月21日の最高気温21度 / 最低気温
17度 (日の出 06:38 / 日の入り 18:49)
http://www.wunderground.com/global/stations/63741.html
◎ 通貨・為替 ケニアシリング ($1 = Ksh 69-73, Ksh1 =
1.6-1.7円)
ドル・円に対してケニアシル高傾向が継続。
◎ ガソリン Ksh 75-76 / L (高値安定)
ガソリン同様、ディーゼルも高くなりました。Ksh 65 / L 程
度で高値安定です。
◎ 祝日
1月1日 New Year's Day
4月14日 Good Friday (イースター連休)
4月17日 Easter Monday (イースター連休)
5月1日 May Day
6月1日 Madaraka Day (建国記念日)
10月10日 Moi Day
10月20日 Kenyatta Day
10月24日 Idd-ul-Fitr Day (2006年のラマダンは
9/24-10/24の予定)
12月12日 Jamhuri Day (独立記念日)
12月25日 Christmas Day
12月26日 Boxing Day
◎ 事件
1月23日のお昼頃、ナイロビ市内のビル建築工事現場で
5階建てのビルが崩壊しまし
た。原因は、設計ミスか、手抜き工事か、それとも何かの事故・事件
だったのか、真
相は闇の中ですが、こういう事件が起きて改めて見回すと、ナイロビ市
内はあちこち
で大変な建設ラッシュ。これだけ沢山のオフィスビルや大型アパートの
建設工事が行
われていれば、施工管理を後回しにする業者が出てきてもおかしくあり
ませんし、現
場監督や労働者も数をかき集めるだけで精一杯かもしれません。
事件が起きてしばらく、ケニア政府はとりあえず救助の活動を始める
ものの、ビル
が壊れた瓦礫の山を相手にして素手では仕事になりません。2次
災害を引き起こさない
よう慎重に瓦礫を取り除きながら、迅速に生存者を救い出さなければな
らない作業は
遅々として進みませんでした。
そこで直ちにレスキューチームを派遣してきてくれたのはイスラエル
政府。必要十
分な機材(重機や救助犬)を素早く携え、良く訓練されたイ
スラエル人救助隊員がナイ
ロビ空港から現場に到着しました。彼らの統率の取れた作業が始まる
と、みるみるう
ちにがれきの中に閉じこめられていた生存者達が助け出され、テレビの
生中継に釘付
けになっていたケニア人達に強烈な印象を残しました。その後、イギリ
ス政府やアメ
リカ政府からも救助隊が派遣され、昼夜を徹した救出作業が続いたよう
ですが、建設
現場の作業員を中心にこれまで14名の死者が確認されたとのこと。
現場が完全に片付くまでは今しばらく時間がかかるようですが、瓦礫
の下で生存し
ていた人達の命を救うのは、時間との戦い。その長い時間を真っ暗な空
間に閉じこめ
られて過ごしている(過ごしていた)人達のことを思うと、
息苦しくなります。
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┛┛┛ 編集後記 ☆ 研修所に欠かせないもの - 水、そして
交流の空間
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この欄で「よいお年を」か「明けましておめでとうございます」のどち
らかのご挨拶
をしようと思っていたのですが、年始・年末の時期に日本へ一時帰国し
ていたため、
すっかりタイミングを逃してしまいました。2006年最初のメール
マガジンいかがでし
たでしょうか。2006年最初というより、最後まで忙しかった
2005年末の活動をまと
めてお伝えするような内容になりました。
SMASSEも束の間のクリスマス・新年休暇を終え、1月16日
から7月21日までの中央
研修第3サイクルが始まっています。今年もイベント満載の
SMASSEプロジェクト、
その今とこれからを読者の皆様にタイミング良くお伝えするため、継続
していくつも
りです。どうぞよろしくお願いいたします。
SMASSEでは、年末の仕事納めの大イベントとして定着しつつある第三国
研修。今年
も14ヶ国から参加した96名が5週間のカリキュラム
を修了しましたが、実は研修所の
井戸ポンプが故障してしまって水が出なくなり、研修員のみなさんには
大変なご迷惑
をおかけしました。ただでさえ、外国で5週間もの研修に参加す
るのはストレスがたま
るでしょうに、シャワーもトイレも快適に使えません。約100人
分の毎日3度の食事を
準備するため、水を大型タンク(2500L)で購入し、最悪の事態は
何とか凌ぎましたが、
本当にご不便をおかけしました。
ちょうどその時期、日本の無償資金協力によって、CEMASTEAの現
職教員研修セン
ターとしての収容能力を拡張する計画について、より具体的に検討する
基本設計調査
団が東京から派遣されていました。現在、92名の定員で実施して
いるところ、200名
を収容出来る研修センターにしたいというケニア政府の要請について、
さまざまな視
点から詳細な調査がなされました。
そもそもなぜ200名を収容する必要があるのか、ケニア政府とし
て拡張後の研修施設の
利用計画はどうなっているのか、管理・運営に必要な政府予算は増額さ
せる用意があ
るのか、十分なスタッフを配置するのか、宿泊施設の稼働率はどの程度
になるのか・・
という点から始まって、必要な部屋の種類と数と収容人数の確認、土地
登記の確認、
敷地範囲の確認、建築基準の確認、建築デザインや素材の検討、ナイロ
ビの建設単価と
技術水準とインフレ率の調査などなど、広範囲の情報を短期間に集める
ため、調査団
メンバーの皆さん、分担して効率良く調査を進めていきます。
偶然、第三国研修が実施されていて、しかも井戸ポンプが故障して参加
者がみな水に
困っている最中、という状況を目の当たりにして、関係者一同「果たし
て200人が泊ま
り込みの研修をするのに必要十分な井戸水は出るのだろうか?」
という不安が急に頭を
もたげます。200人分の宿泊室が出来ても、教室が出来ても、
キッチンが出来ても、
講堂が出来ても、水が不足すれば途端に研修生活に支障が出るのは必
定。井戸ポンプの
故障ならば修理すれば良いわけですが、そもそも十分な水脈が無けれ
ば、優秀なポンプ
を設置しても、井戸を深く掘っても、出ないものはどうしようもありま
せん。
調査団がナイロビを去った後、何とか井戸ポンプが稼働するようになり
ました。井戸水
の給水能力を最終確認するのはこれからになります。ちなみに国土交通
省調べのデータ
によれば、日本人の生活用水使用量は一人・一日当たりにして
322リットルとのこと。
ケニア人の生活様式からして、これほどの生活用水は消費しないだろう
と想像しますが、
単純にそのまま200人分を計算すると毎日64立方メートル
(毎時2.67立方メートル)の水
が供給出来ると確認されれば合格でしょう。
プロジェクト運営管理の基本として、人・モノ・金という3要素
を確認する癖のついて
いる私としては、研修施設に欠かせない大前提としての「水」を、今頃
になって発見し
た気分です。人間、電気や電話や石油がなくとも何とか生きていけます
が、飲み水や生
活用水が無かったら途端に困ってしまうことは、いわゆる発展途上国で
の生活経験から
身にしみて分かっていたのですが・・・。
最後に独り言を。ここは200名の教員が2週間泊まり込む研
修施設。質素で清潔な2人部
屋が100室あります。静かで緑豊かな住宅街にあり、近くには食
堂も、飲み屋も、スー
パーマーケットも、もちろんコンビニもなく、市内へ向かう公共のバス
もあまり通りま
せん。でも朝昼晩の3食に加えて午前と午後のお茶も出されます
し、研修に集中するに
は絶好の環境です。夕食後もビール片手に全国各地から集まった参加者
皆がざっくばら
んに語り合います。合宿研修で最も有意義なのは、こうした時間と空間
なのかも。
さて、この食堂には何人分のテーブルと座席が必要でしょうか。別にナ
ゾナゾではあり
ません。シンプルに「私がお金を出して研修所を設計するなら何人分用
意しますよ」と
いう感じで考えてみて下さい。繰り返しますが、この研修施設の近隣に
は、食堂もコン
ビニもありません。せめて、研修員の皆さんが、研修そのものに集中出
来るよう、十分
な水と時間と空間だけは確保したいのですが・・・。
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発行:独立行政法人国際協力機構(JICA)ケニア中等理数科教育
強化計画フェーズ2
Strengthening of Mathematics and Science in Secondary
Education Project
編集長:チーフアドバイザー 杉山 隆彦
編集 :業務調整員 長沼 啓一
Web: http://www.smasse.org プロジェクトの各種活動の様子は
こちらへ。
Weblog: http://project.jica.go.jp/kenya/5151110E1/ ブログ
も始めました。
Email: news@smasse.org ご意見、ご感想のメールはこちら
へどうぞ。
掲載内容の「無断 or 一部を取り出して or 改変し
て」の転載・再配布はご遠慮下さい。
━━━━━━━━━━………‥‥‥・・・・・・‥‥‥………
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