米国で発行されているCADを中心にしたe-ニュースレターの簡易翻訳版です。設計や製造に関連したCAD以外のソフトウェアの動向紹介もあり、海外での状況に関心がある方には興味を持ってもらえるのでは。
- 最新号:2008-10-04
- 発行周期:週刊
- 読んでる人:1042人
- 創刊日:2000-08-07
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海外CAD事情:532号(2007年9月30日号)
発行日: 2007/10/29*************************************************************************
海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #532
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September 30、2007
英語版サイト www.upfrontezine.com | http://worldcadaccess.typepad.com
今週号の内容:
* CADの国際設定価格に不満を感じるユーザ
* 書評:‘AutoCAD Secrets Every User Should Know’
* プレスリリースのサマリー、及び他のレギュラー項目
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◆◆CADの国際設定価格に不満を感じるユーザ◆◆
今週、カナダ価格を米国よりも最大1万ドルも高い価格を設定しているとして、自動
車メーカーとディーラー協会に対する集団訴訟がカナダで始まった。特にユーザを
苛立たせているのは、米国で販売されている自動車の多くがカナダで製造されてい
ることである。
これまでも度々、米国以外でのCADソフトウェア価格に関する問題が読者から提起さ
れてきた。CADベンダーの中には合理的な価格政策や同一価格戦略を取っているベン
ダーもある。例えば、Kubotekは東南アジア地域のディストリビュータには現地事情
に応じた価格設定を許し、50%を米国本社に戻すやり方を採用している。インドの
SYCODEでは、upFront.eZine Publishingと同様、全ユーザに対して同一価格である。
残念ながら、米国のCADベンダーの中には米国人以外にははるかに高い価格を押し付
けるベンダーも存在している。米国のドルが下げるなかで、米国のCADベンダーは株
主のために差益を蓄積するのだろうか、それとも海外ユーザに還元するのだろうか?
- - -
“AutoCAD LT 2005を使っている。 Revitへのアップグレード価格はニュージーラン
ドではNZ$14,500 (US$10,875)で、その中にはNZ$3,500のトレーニング費と消費税が
含まれている。この価格体系は米国やカナダと同じではないはずだ。なぜここまで
の違いがあるのか?”
- Robert Scott
ニュージーランド
エディタのコメント:“米国やカナダで現在実施中の10月15日までのアップグレー
ドキャンペーンでは、AutoCAD LT 2005、2006、2007、及び2008から、Revit
Architecture 2008、またはAutoCAD Revit Architecture Suite 2008、またはRevit
Structure 2008、またはAutoCAD Revit Structure Suite 2008、へのアップグレー
ド価格はUS$1,995である。あなたの地域のAutodeskが、北米地域と同等の現在の1/5
の価格で提供してくれればいいのだろうが。”
- - -
“私は英国で製品設計関係の事業を小規模レベルで経営しており、最大の経費はソ
フトウェア費用である。海賊版は一切使用していない。設計者として、そのような
ことは許されないという信念を強く持っている。しかし、主要CADベンダーは自分ら
の価格政策をどこまで真面目に考えているのか、ひどく疑問に思うこともしばしば
である。我々はAshlar-Vellum Cobalt、VX Designer、及び SolidWorks Classicを
使っている。すべてサブスクリプションベースでの正価版である。
AshlarとVXは良心的である。価格は世界中どこでも殆ど変わらない。その点では
SolidWorksは悪どい。この10年間で25セット以上を購入したり、顧客に勧めてきた
。英国でのSolidWorksの価格は次の通りである。
* SW Classic -- £3,995 + 年間サブスクリプション費 £995
* SW Office Professional -- £5,300 +年間サブスクリプション費 £1,250
* SW Office Premium -- £6,300 +年間サブスクリプション費 £1,500
上記価格(ポンド)は、数字だけ見れば米国ドルの価格と同じである。例えば、SW
Classicの米国での価格はUS$3,995である。現在の為替レートは2:1であるから、同
じ英語版でも英国では2倍の値段となっている。同様な価格政策がInventor、Pro/E、
Solid Edge、等々でも採用されている。
最近のEUでのMicrosoft訴訟のことを考えれば、このような不正競争と価格協定の違
法性に関して、EUが取り上げないことが私には何とも解せない。
SolidWorksなどの言い分では、経営コストやマーケティングコストが米国に比べて
高くつくという。しかし2倍もの価格差を説明できるものではない。米国拠点CAD企
業のあるCTOは私に、広さから言っても、給料の安さから言っても、米国よりも欧州
の方が経営コストは実際には安いと語った。だからこそ私の疑念はさらに高まるの
である。
米国でソフトウェアを購入して英国で使うことはできない。それは違法で、ライセ
ンス契約に違反する。
各ディストリビューション地域ごとの販売価格を比較したWebサイトがあればと思う
。それは恥知らずな会社への告発の実践となる。詰まるところ、Ashlar、VX、IronCAD
、Think3などの非大手の会社が世界同一価格を提供できるのに、SolidWorks/Dassault
、Autodesk、PTC、及びUGSなどが何故にできないのか?”
- Kevin Quigley, Quigley Design
英国
エディタの回答:“最近ではカナダドルと米国ドルの為替レートは同じレベルでは
あるが、カナダも同様な問題での犠牲者である。賃金レベル(米国に比べ平均20%低
い)や健康保険費用などの福祉費用の政府肩代わりによる事業コストの低さにもか
かわらず、カナダでは10%〜50%高い価格が今でも維持されている。”
- - -
次に中間業者(ディーラー)の意見を掲載しよう。
“SolidWorksは北米地域のVAR(付加価値再販業者)すべてに対して米国ドルで製品
価格を設定している。現在のサブスクリプション更新製品に関する価格は次の通り
である。
* SolidWorks -- $1,295
* SolidWorks Office -- $1,295
* SolidWorks Office Professional -- $1,495
* SolidWorks Office Premium -- $1,995
更新告知はかなり前になされるため、CAD MicroSolutionsではSolidWorksソフトウ
ェアとサブスクリプション製品の為替レート設定[US$−CDN$]を各四半期初めに行
っている。例えば第3四半期(7月1日〜9月30日)では、7月3日時点で銀行から我々
が購入できる$1.10という為替レートを使用している。米国ドルで払うかどうかは顧
客の選択であり、より低いレートで米国ドルを顧客が購入できる場合はそうするだ
ろう。来年度の設定がどうなるかは今週のカナダドルの動きしだいである。[9月28
日時点の為替レートは$0.9758であった。]
10月30日に毎年更新を行う顧客を我々は持っている。
2002 = CDN $1,995
2003 = CDN $1,840
2004 = CDN $1,845
2005 = CDN $1,645
2006 = CDN $1,489
カナダドル高による差益を顧客に還元する方針をCAD MicroSolutionsが取っていな
かったとすれば、この顧客は$1,886を2006年には支払っていたことになる。
SolidWorksを使用している設計受託業者や国際競争に晒されている企業にとっては
、コスト削減が重要なことは言うまでもない。”
- Chris Watkinson
CAD MicroSolutions、カナダ
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◇◇書評:'AutoCAD Secrets Every User Should Know' 書評者:Dan Abbott◇◇
私はAutoCADを22年間使っていて、AutoCADについては百冊に及ぶ本を執筆してきた。
CAD出版物で書評に人気があった頃は、CAD書籍のレビューも頻繁に行っていた。レ
ビューした書籍には極めて斬新なものもあったし、取り上げるに足らぬものもあった
。しかし、この10年は書評活動は殆ど行ってこなかった。
今年の夏の初め、SybexからDan Abbott著の‘AutoCAD Secrets Every User Should
Know’という本が送られてきた。読んでみて私は興奮した。私のような古顔の者も
含め、この本はAutoCADユーザすべてが手にすべき類の本である。
会話的文体がこの本を読み易くしている。しかし読者は一気に読了することはしな
いだろう。次から次へと出てくる有用なヒントに圧倒されてしまう。黄色のマーカ
ーを手にして、1日に2ページつつ読むことを薦めたい。出てくるヒントの例を示し
ておこう。
* リネームダイアログボックスでワイルドカードが使える
* ビューポートを見つける際には‘Ctrl+R’を使用( マウスカーソルではできない)
* 円弧を特定の長さに延長する際には‘Lengthen’コマンドを使え
アマゾンに注文してUS$26.39を払う値打ちは十分にある。Abbott氏は良い仕事をした。
http://www.sybex.com
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◆◆プレスリリースのサマリー◆◆
Adobeは技術情報のパブリッシングとトレーニング用Technical Communication
Suite (US$1,599)を出荷。Acrobat 3D v8、Captivate 3、FrameMaker 8、及び
RoboHelp 7をバンドル。http://www.adobe.com/technicalcommunicationsuite
AutodsysはAcceliCAD 2008 V2 (US$375)を発表。AutoCAD 2008 DWGファイルフォー
マットとの完全互換を有し、バッチプロッタ出力、システム変数エディタ、拡張さ
れた属性編集機能、等々の特徴を持つ。http://www.autodsys.com
NemetschekはAllplan BIM 2008の全容を発表。2D製図、3D設計、オブジェクト指向
ビルディングモデル、及びコスト積算機能を持つ。同社は鉄筋コンクリート構造用の
3D設計と製図を行うAllplan BIM 2008 Engineeringも発表した。両製品の出荷は10
月である。http://www.nemetschek.de
Nemetschek子会社のMaxon Computerは、建築系ビジュアリゼーション用のパッケージ
CINEMA 4D Architecture Editionの最新版を発表。Allplanとのシームレスな接続、
及び材質ライブラリやバーチャルウォークスルーのツールなどを持つ。
http://www.maxon.net
COADEはCADWorx fieldPipe 2008をリリース。CADWorx Plant ProfessionalとLeica
fieldPro用のfieldPipeとを統合し、AutoCADベースの用地設計や設計検証を行える。
http://www.coade.com
PARTsolutionsはSketchUpソフトウェアを使ってGoogle 3D Warehouse上に3D機械部
品カタログをパブリッシュ。http://www.part-solutions.com
nPower SoftwareはPower ProEtoMaxをリリース。ネイティブPro/Eファイルを変換し
て直接3ds Max/Viz上でレンダリングやアニメーションができる。
http://www.nPowerSoftware.com
CAD Schroer GroupはMEDUSA4 Design Automation Suiteのv3.0を発表。
http://www.cad-schroer.com
SolidWorksはPDMWorks Enterprise 2008を公開。部材表、複数サイト間でのデータ
複製、データ接続、等々の機能を持つ。http://www.solidworks.com
なお、アニメーション、テクニカルイラスト、及び取扱い説明などを作成する
Seemage v4.2.1がSolidWorks との互換性を持つようになった。
http://www.seemage.com
SYCODEはAutoCAD やRhinoceros用のリバースエンジニアリングのプラグイン(価格
はどちらも250ドル)をリリース。
http://www.sycode.com/products/point_cloud_ac/index.htm
http://www.sycode.com/products/point_cloud_rh/index.htm.
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我々のブログ<http://worldcadaccess.typepad.com>に掲載された最近の記事。
* One Million Page-Views for WorldCAD Access!
* slash.dot Flares Up Again Over Adesk-eBay-Vernor
* Kubotek Quietly Releases KeyCreator V7
* UGS Name Dies
* Dassault Quietly Announces V5R18
* When Good Tech Editors Go Bad
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◇◇人と会社の動き関連の情報◇◇
AVEVA はAVEVA Americasの営業担当副社長にHanno Tamを昇格させた。
家族の健康問題のため、Tilo BrandiはUGS PLM Softwareの社長を辞任。後任は
Helmuth Ludwigで、同氏はSiemens Systems Engineeringの前社長。なお、Siemensは
10月1日付けでUGSという社名を“Siemens PLM Software”に変更する。
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◆◆マーケット関連の情報◆◆
Ralph Naderが創設したPublic Citizenグループは、Autodeskに対するTimothy
Vernor氏の訴訟を無償支援する。この世界最大のCAD会社は、Timothy Vernor氏によ
る同社の正規版ソフトウェアの販売を中止させるようにeBayに要請していた。書籍
や自動車などでは普通許されている行為のため、Public Citizenは米国裁判所がこ
の問題を明確にすることを望んでいる。
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◇◇一見の価値あるWebサイト◇◇
http://www.hfinster.de
“StahlArtの産業史写真集”
Harald Finster
http://www.theinquirer.net/gb/inquirer/news/2007/09/24/the-inq-guide-to-
the-baleful-side-of-pr-bunnies
“It's not so funny being a bunny”(広告会社の悲哀)
Mike Magee
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◆◆読者からのレター◆◆
Re: Autodeskの壮大なる統合プラン
“私から見てIntergraphがあまり使用されていない領域は、いわゆる‘セントラル
プラント’、すなはち病院、大学、等々の発電設備である。製油所ほどの規模では
ないが、大きな商業設備よりも配管作業は大きな部分を占めている。我々は理想的
なソリューションを探しているところだが、帯に短したすきに長しである。もし
Autodeskが適切なソリューションを提供するのであれば、我々がその買い手となる
可能性も無きにしもあらずである。”
- John Herrman
“長年に渡って貴誌を愛読している。あなたの努力には本当に感謝する。”
- Brian Makare
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