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米国で発行されているCADを中心にしたe-ニュースレターの簡易翻訳版です。設計や製造に関連したCAD以外のソフトウェアの動向紹介もあり、海外での状況に関心がある方には興味を持ってもらえるのでは。




海外CAD事情: 500号(簡略版)

発行日: 2006/12/30

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            海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #500(簡略版)
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December 19、2006
英語版サイト    www.upfrontezine.com | http://worldcadaccess.typepad.com

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今週号の内容:
* エディタから
* CoCreate OneSpace Suite 2007
* プレスリリースのサマリー、及び他のレギュラー項目

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◆◆エディタから◆◆

今週号でupFront.eZineは500号となる。500号に及ぶこの週間ニュースレターは各号
がおよそ11ページある。すべて合計すればハードカバーが必要な5,500ページの大部
な本となる。

読者と広告主に感謝する。upFront.eZineへのあなた方の熱心なサポートのおかげで
ある。

クリスマスプレゼントとして、本号にはAutodesk対ODAの 訴訟問題に関する読者から
の意見を多数掲載した。

クリスマス休暇の時期となった。本号が今年の最終号で、次のupFront.eZineは2007
年1月15日である。読者の方々も休暇を取るように、そして最低1週間は仕事をするべ
きではない。

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◇◇CoCreate OneSpace Suite 2007◇◇

出荷は来年の話だが、Uli Mahle(マーケティング担当副社長)とTodd Black(マー
ケティング広報マネージャー)はCoCreateの新バージョンについて今年の内に私に話
をしておきたいという申し入れがあった。

彼らの主なマーケティングの切り口は、自身を“第3世代(third generation)”PLM
企業と呼ぶことにある。[第3世代? PLMが既にそんなに前からあったと考えてみたこ
とはなかった。]
CoCreateは第3世代(3G)を次のように定義する。
- 15分でのインストール
- 6 ボタンクリック
- 0 コンサルタント

すなわち、3G PLMとはインストールが容易にでき、操作も極めて簡単ということを意
味する。CoCreateの2007 PLMソフトウェア(OneSpaceという名称)は、大幅に機能強
化されたBOM[部材表]とmySAPとの統合が特徴である。

CoCreateのCADソフトウェアは履歴なるものを使わない。MahleとBlackはそれを“ダ
イナミックモデリング”と呼ぶ(このモデリング手法と同じCADにはIronCADなどがあ
る。)

(逆の例を示そう。SolidWorksが私に新しいウィザードを使ったフィレット追加法を
見せてくれた。ウィザードによって履歴を逆向きに辿り、フィレットを適用し、そし
て履歴を前向きに実行する。基本的にすべてのパーツを再編集してフィレット付きモ
デルを作成することになる。)

CoCreateの新機能には、エッジ−フェイス間ブレンド、スタイルとしてのフェイス保
存機能、パーツとアセンブリの同時修正、類似パーツ間の差異発見、薄肉壁のFEA解析、
3D PDFのエクスポート、モデルチェックのようなバックグラウンド処理のスケジュー
ル化、などがある。

機能アップした新しい編集コマンドの一つに、パーツを断面により編集するコマンド
がある。パーツの断面を取り、断面エッジを選択して編集や操作を行うことができる。

購入方法としては次の3つの選択肢がある。
- 従来方式、ライセンス+年間サブスクリプション
- ソフトウェアレンタル(例: CADの場合 $55/週)
- ホスト方式

http://www.cocreate.com

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◆◆プレスリリースのサマリー◆◆

AutodeskとPTCはMCAD(機械系)ソフトウェア分野で互いのダイレクト・トランスレ
ータを採用することに合意。Pro/EへのRealDWG組み込みは近々できるようだが、
InventorへのGranite組込みにはもっと時間が掛かるかもしれない。

General CADD ProductsはGeneral CADD Pro Version 5.1 2D CADソフトウェアをリリ
ース。新機能には、極座標入力フォーマット、AutoCAD 2007 DWG/DXFのサポート、バ
ッチ印刷やジョブファイル、等々。http://www.generalcadd.com/whatisgcp.htm

KPP-SDKを使えば、ユーザはKineoCAMのKPPソフトウェア用のカスタムモジュールを開
発できる。KPPソフトウェアは、CAD読込、3Dエンジン、衝突検知、モーション計算の
ための干渉分析などを結合させたソフトウェア。http://www.kineocam.com

SWORDは、SharePoint 2007を使った技術部門でのドキュメント管理用のC2Shareソフト
ウェアを発表。現在ベータテスト中で、リリースは5月予定。http://www.C2Share.com

softelecはAutoCADとLT 2000-2007をサポートしたVPHybridCAD v9をリリース。新機
能はPDFファイル中のスキャンデータの読込、ラスター直接編集など。
http://www.softelec.com

FreeDesignは容易に自由にサーフェスを作成できるFreeDimension (US$495)の初めて
のリリースを発表。学生用の価格は$99。無料の試用版ダウンロードは
http://www.freedesign-inc.com/downloads.html

Cimmetry SystemsはSAP PLM用のAutoVue 19.1をリリース。
http://www.cimmetry.com/integrations-vuelink-integrations-sap-plm.html 

Realworld Imageryは、建築分野向けの高解像度32ビットTIFFフォートのコレクショ
ンである“Foreground Plants - Zones 2-7 Foliage (US$99)”を発表。無料サンプ
ルのダウンロードはhttp://www.realworldimagery.com/Samples/sample.html

Generalitat ValencianaはgvSIGをリリース。gvSIGはオープンソースGISで、ローカ
ルやWebサービスからのデータを組合せ、GIS(geographic information system)とSDI
(spatial data infrastructure)を統合するもの。ソースコードとバイナリーファイ
ルは次のサイトから入手できる。http://www.gvsig.gva.es

ASCONは1989年にスタートしたロシアのCAD/CAPP/PDMソリューションのベンダーであ
る。同社のKOMPAS-3Dソフトウェアはパラメトリック3Dモデリングの基本機能と2D設
計・製図機能を結合させたソフトウェア。デモや簡易版は次のサイトで。
http://www.ascon.ru/english/download.php

GTXはAutoCAD 2007用GTXRaster CAD Series v10.0をリリース。 http://www.gtx.com

AutodsysはArchT 2007 for AutoCAD 2004-2007とArchitectural Desktop and 
Building Systemsをリリース。新たにカーテン・ウオール、マンサード屋根などのオ
ブジェクトやStylesツールバーをサポート。http://www.autodsys.com

- - -
我々のブログ<http://worldcadaccess.typepad.com>に掲載された最近の記事。
* Ban the Analysts
* Airbus Update
* SolidWorks Vista Available Next Year; No, Now
* Soon To Be? ADSK Hearts UGS
* Examine the Autodesk Complaint
* We Hardl' Recognize Ye, PTC 
* RAND and PTC Agree to Stop Suing Each Other; Lawyers Dismayed
* Estalo: New CAD Software for PalmOS
* Free Enterprise Search App
* IBM Expands Presence in PLM
* Digitize CAD Drawings for $4/hr
* Second Trial: ROMER vs. FARO Technologies

Gizmos Grabowski <http://worldcadaccess.typepad.com/gizmos/> のブログに掲載
された最近の記事。
* My New 22" Widescreen LCD Monitor
* Genre-Specific MP3 Players

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◇◇一見の価値あるWebサイト◇◇

社会的ネットワークに関するここの議論はCADデータについても同様に当てはまる。
http://blogs.zdnet.com/social/?p=43
“普通のユーザはデータ可搬性に関心がある? もしなければ、関心を持つべき?”
The Social Net、Steve O'Hear

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◆◆読者からのレター◆◆

Re: Autodesk対ODA
“PCがコンピューティングパワーを大衆にもたらして以降、PCは多くのことを変えた。
最近では、何に対しても、いかなる時でも権利を有すると多くの人が感じている。好
き嫌いは別として、AutoCADはNo.1製品の位置を占めている。取って代わろうとした
企業もあったが成功することはなかった。彼らは新しい図面フォーマットを押し付け
ることはできなかったので、DWGフォーマットという他社が作成したものから利益を
得ることにした。

家であろうと、ボートであろうと、AutoCADを使って設計したものは設計者のものだ
という人々の意見に私も同意する。しかしデザインを誰か他の人に伝えるためには伝
達手段(DWGフォーマット)が必要であり、それは彼らのものではない。
航空機で移動するときに持ち運ぶ手荷物はあなたの所有物であるが、あなたが航空機
のデザインを所有している訳ではない。望むならBoeing 747をあなたは購入すること
もできるが、自分で製造することはできない。

DWFフォーマットを自由に使わせ、AutoCADの売れ行きに影響が出ることを一体何故に
Autodeskは甘受せねばならないのか、私には理解できない。TrustedDWGは不細工なや
り方か? 多分そうだ。しかしDXFという文書化されたデータ変換フォーマットが存在
している。ODAの背後にいる会社は極めて賢いのだから、DWGよりも優れた図面フォー
マットを提案できる筈ではないのか?”
- Gilles Plante、カナダ

エディタのコメント:“例えばACISやShapeManagerオブジェクトなどのように、
AutoCAD図面中のすべての要素についてDXFが文書化されている訳ではない。他のCAD
ベンダーとは異なり、AutodeskはDWGがCAD図面の世界での標準だと宣言した。それに
よってAutodeskは責任あるポジションに自らを置いたのである。”

“Cadkeyの方向を変えるためにCadkeyに乗り込んできたAutodesk出身者達との最初の
会議のことを決して忘れることはない。AutodeskがDWGフォーマットを文書化しない
理由を私は彼らに質問してみた。私が得た回答は、‘その中味を誰も本当に分ってい
ないからだ。’Open Design Allianceは、その存在そのものが、すべてのAutoCADユ
ーザのためになっているように私には思える。”
- Jeff Hall
Design Science

エディタのコメント:“同様な話を他のソースからも聞いたことがある。DWGは1970
年代後半にMike Riddleが自分のMicroCADプログラム用に設計したのが始まりであっ
た。彼のソフトウェアがAutoCADになった後で、同氏はAutodeskと仲たがいをした。
このような理由で、Mikeの3Dがどのように機能したかも含め、AutoCADやDWGの中味は
Autodeskにも分らなくなってしまった。”

“Gary D'Arcyの意見に深く同意する。私は(幸いにも)AutoCADを使う必要はなかっ
たが(AutoCADのインターフェイスは酷いといつも思っていた)、3ds maxは使わざる
を得ないので我々も巨人Autodeskの支配下にある。
Garyは重要なポイント、いや重大なポイントを指摘している。CADツールはどれも単
にツールに過ぎない。私がCADソフトウェアを開発した訳ではないと同様、Autodekは
図面を作成した訳ではない。私はCADソフトウェアを自分のアイデアとコンセプトを
色々な人達(顧客/サプライヤー/パートナー/上司/等々)に伝達する目的で使用して
いる。一人のデザイナーやエンジニアリング会社として、私自身が自分の創作物に対
する著作権を保有している。Autodeskは私の創作物に対して何の権利も有しない。同
様に、ライセンス期間を過ぎた自分のソフトウェアライセンスを再販したりコピーし
たりする権利は私にはない。

境界線は厳然と存在すべきソフトウェア会社はそのことを肝に銘じておいた方がいい。
出力(すなわちデザイン)をソフトウェアベンダーがコントロールしようとする企て
には強い抵抗があって然るべきである。私のデザインには何千年もの命があるかもし
れないが(もし私が極めて幸運であれば)、どのソフトウェア会社や、ましてやデー
タフォーマットの命がそんなに長期間に渡って存続することは殆どあり得ない。

TrustedDWGのような腕づく戦略は、CAD業界がマーケットシェア強奪や言い争いを止
め、技術者や設計者(ソフトウェアを使って創造する人達)が自分の創造物を完全に
コントロールでき、自由に入手可能で可搬性のある共通のオープンソース出力データ
フォーマットに合意する必要性を単に表に出させるだけのことである。
現実離れし過ぎ? 多分そうだろう。しかし、そのような環境は産業界が渇望してい
るものであり、そうでなければ我々が製図板に戻るのを彼らは見ることになるかもし
れない。”
- Iain Bowman
Mott MacDonald、英国

エディタのコメント:“CADはあまりに複雑過ぎて、共通ファイルフォーマットはい
つも失敗に終わる。DGN V8に関してBentley Systemsが行ったように、各CADベンダー
が自社フォーマットを文書化することがソリューションである。
CADベンダーはデザインの所有権からは身を引いた方がいい。なぜなら、弁護士の中
には損害賠償請求の中にそのことを含める手立てを見つける者が出てくるかもしれな
いから。”

“Greg Millikenとの議論の中で、あなたはMicrosoft Wordに絡んだ仮想的なシナリ
オを語っていたが、MicrosoftはAutodeskとはかなり異なったアプローチを選択して
いた事実がある。自社独自のバイナリーフォーマットを使い続ける代わりに、Office 
2007ではECMA International認可を最近受けたXML−ベースのフォーマットが提供さ
れる。このフォーマットは誰もが入手できる。Corelも WordPerfect Officeでサポー
トすると発表した。おそらくワープロAtlantisもサポート予定である。”
- Mike Dekoning
Sealed Air

エディタのコメント:“Microsoft は常に疑いの目で見られている。なぜならIE特有
のHTMLエクステンションのように、オープンスタンダードでの協同作業をしていたの
に、結局はMicrosoft製品の中では独自のものにしたという前科のためである。
Atlantisに関して言えば、既にオープンなASCIIベースのフォーマット‘RTF’をサポ
ート済みである。”

“TrustedDWGに関する意見を読む時には、意見を述べている人達の視点をまず考慮す
ることにしている。Milliken氏やD'Arcy氏、それにODAはAutodeskの競合相手である。
誰もが自分達の会社の得になることを真っ先に考える(当然のことであるが)。 だ
から私はその観点から彼らのコメントを見る必要がある。
エンドユーザのコメントが最もバイアスが掛かっていないようで、Thickett氏はエン
ドユーザにとっての深刻な問題を指摘している。エンドユーザは自分が望むならばそ
のような告知を非表示にすることができて然るべきであろう。もちろん、‘自己責任’
での話ではあるが。
私自身が持っているバイアスにはお気付きと思うが、私の会社ではAutoCADアドオン
を開発している。我々はAutoCADに依存していると同時に、他のAutodesk製品とも競
合している。‘創造性?に富む’技術を使った他のサードパーティーに起因する数多
くの技術サポート要求にも対応してきた。問題の原因を作ったのは我々ではないにも
関わらず、我々が問題点を特定し、ある場合には問題解決までも自分の時間を使って
行っている。
Autodeskやそのエンドユーザが、作業対象のDWGファイルがAutodesk製品以外の製品
で作成/編集されたものかどうかを知りたいと思う気持ちは私には理解できる。新車
にターボチャージャーを自分で取り付けたら保障は無効になるというのが当然ではな
いのか? そうしてはいけないと言いたいのではなく、その場合には、そうすること
による責任と得失とを自分で受け留めねばならない。”
- Scott Slavik
AutoSolids

エディタのコメント:“TrustedDWG告知メッセージはAutoCAD 2007起動時に自動的に
走るスクリプトと干渉することを、あるCADインストラクターが発見している。”

“AutoCAD Mechanicalを使用している私の顧客に送付されたAutodeskのInventorで作
成された大量のDWGファイルの山と私は格闘している。問題はMechanicalにロードで
きないファイルがあり、Recoverを実行するようにとのエラーメッセージが表示され
ることである。ロードできるファイルに対しては保存や名前を付けての保存ができな
い。結論:TrustedDWGファイルは全く使い物にならない。DXFファイルとしての保存も
、ファイルリカバリーの他の方策もすべて失敗に終わった。

貴誌読者へのインフォメーション:SolidWorkのXchangeWorksソフトウェア[ODAライ
ブラリを使用]をダウンロードしてインストールを行った。SolidWorkのソフトウェ
アを介してデータを保存し、本物のAutoCADファイルを保存できずにいた正に同じ
AutoCAD Mechanicalでそのデータが全く問題なく保存できたのである。

このようにして、私の顧客は今では使えるDWGファイルを持てることになり、それら
のファイルは‘trusted’ファイルよりもっと重要である。AutodeskはSolidWorks生
成ファイルを逆解析し、その知識を自身の製品の改善に役立て得るのではと思う。”
- Paul Waddington
オーストラリア

エディタのコメント:“あなたや他の読者からのレターを読んで、TrustedDWGは
AutodeskにとってDWGの弱さを隠蔽する方法だという感じを抱く。AutodeskのQuickCAD
がDXFを読み込む点ではAutoCADよりも優れていることを私は発見した。QuickCADより
もAutoCADの方が丁寧なエラーチェックを行っているからというのがAutodeskの弁解
であった。それでもユーザから見れば、AutoCADができなかったことをQuickCADでは
できたのである。”

Waddington氏からの返答:“私にはAutodeskが分野別アプリケーションに意図的に‘
何か’を埋め込み、データ共有を阻害しているのではないかとさえ思える。AutoCAD
やMCAD系アプリよりもAutoCAD LTの方がDWGやDXFをうまく処理することを何度も見て
きた。
AutodeskがIP Australiaに‘DWG’を登録申請していることが分った。保留状態では
あるが、私が知る限り今のところまだ誰も異議を唱えてはいない。SolidWorksが‘
DWGEditor’を商標登録しようとしたが、その申請が却下されたことも知っている。
異議を唱えたのがAutodeskであったことは驚くに値しないだろう。”

“Autodeskはブラジル(www.inpi.gov.br)でDWGの著作権を登録しようとしている。”
- Jonny Cunha、ブラジル

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