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海外CAD事情:499号(簡略版)

発行日: 2006/12/28

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            海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #499(簡略版)
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December 12、2006
英語版サイト    www.upfrontezine.com | http://worldcadaccess.typepad.com

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完全版購読(無料)の申し込みは info@rrcorp.co.jp へメールにてご連絡ください。
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今週号の内容:
* Autodesk対Open Design Alliance
    - MillikenとGrabowskiとの意見交換
    - この件での読者からのレター
* 私が出す新しい電子ブック
* プレスリリースのサマリー、及び他のレギュラー項目

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◆◆Autodesk対Open Design Alliance◆◆

"TrustedDWG" に関してのAutodeskによるOpen Design Allianceを相手にしての訴訟
に対して読者からのレターが次々に寄せられている。先週号でそのいくつかを紹介し
た。AlibreのCEOであるGreg Millikenと私はこの問題に関して電子メールで意見交換
を行った。その内容を以下に紹介する。(Milliken氏は以前AutodeskとIntergraphで
マーケティング、販売、エンジニアリングなどの職責にあった。) 

◆MillikenとGrabowskiとの意見交換

Greg Milliken: AutodeskのTrustedDWG計略とその結果としての訴訟は非道でユーザ
の益に反すると思っているが、あなたもそう考えているのかを知りたいものだ。
裁判官は法的手続きに縛られるかもしれないが、損害を受けたというAutodeskの申し
立てを実際に信じる者が本当にいるだろうか? 言葉を変えて言えば、あの馬鹿げた
ダイアログボックスの警告が本当にユーザ手助けの意図を持っているのだろうか?
陪審による裁判になったとして、Autodeskソフトウェアによって生成されたファイル
の方がODAライブラリよりも多くの問題を実は顧客に与えていることが審理プロセス
の中で白日の下に晒されるとしたら、それは見ものではないか。

顧客の生産性がもっと上がるように助力することに注力し、他ベンダーのソフトウェ
アを使用している同僚やパートナーからデータを受け取れるように顧客を援助するこ
とで自社ユーザに敬意と信頼を払う、そのことの価値に対してAutodeskが盲目である
ことに私は驚かされてしまう。
この手の典型的な結末は、Autodeskが勝訴はするが、陪審は賢明にも実体を理解し、
賠償金1ドルを言い渡す.....いやいや、Autodeskは“三重”の損害を言い立てている
ので3ドルというところか。

Ralph Grabowski: 顧客側に立って顧客を“保護”するための訴訟とAutodeskは考え
ている、というのが私の感じである。

Milliken: あなた自身はどう考える? これを顧客側に立った上での訴訟だと見るの
か? 

Grabowski: 何が顧客側に立ってのものかは特定の顧客によって変わる。Microsoftで
も同様なことをやろうと思えばできる。 もし.docファイルがMicrosoft 以外の製品
で作成されている場合、警告として“TrustedDOC”フラッグを立てるとか。
私がWordユーザであれば、それを顧客側に立っての措置と見るかもしれない。なぜな
ら、その文書が正しくレンダリングされない可能性を私は予見し得るからである。も
ちろん、これはMicrosoft製品が無欠陥の.docファイルを生成することを前提として
いるが。[上記の文を書いた数日後、Inquirer誌がMicrosoft Officeには‘極めて重
大な’欠陥があると報じていた。低信頼Word文書には関わらないこと。]
しかし私はWordユーザではない。Rising Sun SolutionsのAtlantisを使っている。こ
の場合、TrustedDOCフラグは私にとって反顧客的なものに見える。

Autodeskの訴訟には次の二つの争点が存在する。
1. ODAはTrustedDWG という名前やテクノロジーを使用できるか? 答えはノー。
2. Autodesk製品が生成するDWGファイルは信頼できるか(クラッシュしないか)? 
答えはノー。

裁判所ではODAは第2のポイントを議論するだろうし、Autodeskは第1のポイントを議
論するだろう。裁判官は第1のポイントに関して判断を下すことになるだろう。

Milliken: ODAライブラリの中にTrustedDWGが入っていないことは私にとっては何の
問題でもない。Autodesk以外のソフトウェアを使用している人達と連携して仕事をし
ている多くのAutodeskユーザの存在がある。ファイルフォーマットを混乱させたり、
TrustedDWGのようなものを入れて、連携作業をより困難なものにしようとする
Autodeskの努力にも関わらず、その人達は日々の仕事を極めて効率的にこなしている。
ODA[Open Design Alliance]ライブラリによって生成される大多数のファイルには何の
問題もないのは事実である。問題を起こしているのは極く一部のファイルである。そ
の証拠にODAライブラリで生成されたファイルをどれだけ多くの会社が使用している
かを考えてみればいい。Autodesk自身の製品で生成されたファイルにも一部問題があ
るという状況は同じことだろう。

もし上記の私の発言が正しいとあなたが信じるのであれば、一日の仕事の終了時に
‘非Autodeskファイルはどれも問題を起こす可能性があります’という警告を全ユー
ザにAutodeskが出すことは、Autodesk以外のソフトウェアを使っているパートナーで
はなく、皮肉にもAutodeskの顧客を傷つけるだけの結果にしかならないことは分って
もらえることだろう。

すべてのAutodeskユーザが非Autodeskファイル(基本的にすべてのファイルが問題な
く使えるにも関わらず)を受け取ることを突然拒否し、彼らの仕事上のパートナーに
対してAutodesk製品へのソフトウェア切り替えを要求する事態が発生すると信じるの
であれば話は別である。そうなればAutodeskの売上増とはなる。しかし、本当にこん
な話を信じ込む者がいるのだろうか?

顧客にとっての現実的なメリットはどこにある? Autodesk経営幹部は方向を指し示
す磁石を失くしてしまったとしか私には思えない。
詰まる所、この訴訟が問題の本質に光を当ててくれるという意味では、誰にとっても
実際良いことである。裁判の結果とは無関係に、Autodeskは既に世論による裁判で負
けてしまったと私は信じる。

Grabowski: ODAに対して、下がりおろうとCarl Bass[Autodesk ceo]は言いたくて堪
らなかったのだが、やっとTrustedDWG商標を見い出した(DWGは商標登録できなかっ
たので)、ということだと思う。

Milliken: 多分そうだろう。まずい決定だと私には思えるが。この件についてブログ
に書くのが楽しみだ。

[この議論の一部はMilliken 氏のブログhttp://www.gregmilliken.comにも紹介され
ている。]

◆この件での読者からのレター

この訴訟に関するニュースは、AutodeskのTrustedDWGに反感を持つ人達に声を上げる
機会を与えてくれた。

“最初の判断を下した裁判官を含め、この問題のポイントを多くの人が見失っている
と思う。AutodeskはTrustedDWGをローレックスの時計やコーラと比較しているが、ポ
イントは‘まず第一に、誰が図面を作成したのか?’という点にある。
Autodeskの法務チームが用いたローレックスのシナリオとは違い、図面はAutoCADで
はなく私が作成したものである。Autodeskは作成・保存するツールを提供しても、図
面を作成したのは私である。それ故に、図面は私のものであり、図面上の真の商標は
私が所有すべきものである。
事実は、しかしながら、Autodeskは私の同意を得ずして違法にも私の図面に彼らの商
標を付加している。もしそれが許されるのであれば、ロードされる他のファイル上す
べてにポップアップメッセージがいくつも出てきて、ユーザは業界全体として数10億
ドルもの無用なコストを払うことになるだろう。”
- Gary D'Arcy, president
drcauto, Australia

エディタのコメント:“ポイントを指摘した論である。手描き図面の領域では
Staedler-Mars社が、ペン、プラスティックテンプレート、T定規など、製図機器の多
くを製作している。Staedler-Marsは私が描いた図面の所有者ではない。私のマイラ
ー線図上にKoh-I-Noor電動消しゴムやRapidographペンによる図面修正に対する警告
のステッカーを貼るべきだ、と主張することもしない。”

- - -
“当社の図面ファイルすべてがAutodeskからライセンスされたソフトウェアで作成さ
れている。当社の図面テンプレートすべてがAutodeskからライセンスされたソフトウ
ェアを使って作成されている。当社のタイトルブロックすべてがAutodeskからライセ
ンスされたソフトウェアを使って作成されている。
しかしながら、図面情報をタイトルブロック属性の中に書き込む目的でサードパーテ
ィーのドキュメント管理ソフトウェアを当社では使用している。すなわち、サーバー
上の38,982の図面すべてが非Atodesk図面である。顧客やサプライヤーに当社から図
面を送付するたびに、‘このファイルをAutoCADソフトウェアで使用したら問題を起
こす可能性があります’という警告を彼らは毎回受けることになる。

Autodeskは我々に競合上の不利益を強いている。おそらく、これによって我々が
Autodeskのドキュメント管理システムを購入するとでも思っているのだろうか? 笑
止千万である。我々はAutodesk以外の製図パッケージを購入するだろう。もし自分の
存在が脅かされているとAutodeskが感じているのであれば、相当に優れた製品が世の
中にはあるという証拠に違いない。”
- Kevin Thickett、プロダクトデザイナー
ニュージーランド

エディタのコメント:“この種の信頼性キャンペーンは、ほぼ10年前にAutodeskが
VisioのIntelliCADにAutodeskが脅かされたときに始まった。‘100%純正DWG’という
ステッカーがAutoCAD LTの箱に表示されるようになった。”

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◇◇私が出す新しい電子ブック◇◇

今年の初め、私が執筆した電子ブック‘Tailoring AutoCAD 2007’の中のAutoLISPと
Dieselの部分を分冊化した。あまりにページ数が多くなり過ぎたためであった。今回、
それにダイアログボックス生成のDCL(dialog control language)に関する章を二つ付
加した形での改訂版を出した。この新しい電子ブック“Tailoring AutoLISP - DCL -
 Diesel”はAutoCAD Release 13 - 2007のユーザ向けである。166ページで、価格は
US$24.90。詳細は次のサイトを参照されたし。http://www.upfrontezine.com/tadd

www.paypal.comを使って注文を出す場合はgrabowski@telus.netのアカウントを使用
されたし。

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◆◆プレスリリースのサマリー◆◆

手持ちのCAMソフトウェアのライセンスはそのままで、madCAMへの無料アップグレー
ド。これはリセラーOff Broadwayが実施するマーケティングキャンペーンである。
MadCAMのmadは‘mould and die(モールド&ダイ)’の頭文字を取ったもので、Rhino
のアドオン。[本来なら‘mould and die’という語感の不吉さを皮肉ったコメントを
入れたいところだが、Robert Schutzが私の長年の友人であることを考慮した。] 
http://www.ob.com/catalog/no-charge-madcam-competitive-upgrade-p-200.html

Peer Softwareの新しいPeerSync for CAD Collaborationソフトウェアは大規模CADフ
ァイルのバックアップと同期化に特化したもの。例えば、ByteReplicatorはファイル
全体ではなく変更があったデータだけを転送し、Multi-Threadingは複数ファイルを
同時に転送できる。無料トライアル版は次のサイトから入手できる。
http://peersoftware.com/solutions/packages/collaboration_cad_solutions.asp

Dassault SystemesはABAQUS for CATIA V5 v2.4 FEM(有限要素法)ソフトウェアを
リリース。http://www.simulia.com [Simmulaはシミュレーションソフトウェア群に
対するDassaultの全体ブランド]

CoCreate Softwareは2007 CoCreate OneSpace Suiteを発表。これは製品開発用に3D
CADとPLMを組合せたもの。2007年初めに出荷予定で、3Dの新機能、リアルタイムの
テクスチャマップレンダリング、パーツ比較、衝突解析などの特徴を持つ。
http://www.cocreate.com/rd/2007_highlights

Informative Graphicsは自動インデックス付けやドキュメントパブリッシング用の 
Net-It Central 7.0をリリース。Version 7の処理速度は2倍増。
http://www.net-it.com

無料Adobe Readerのrelease 8が、Windows XP/Vista、Mac OS X、Windows 9x/Me、
Linux、及びWindows 2000などの複数OSで入手できるようになった。さらに、Reader 
LEはPalm OS、Pocket PC、及びSymbian OSで使える。無料ダウンロードは次のサイト
から。http://www.adobe.com/products/reader/

NavisWorksとJetStreamは連携してインタラクティブ3Dビューイング用のJetStream 
v5.2を出荷。新たにIntergraphのPDS .driファイル、3DSMax 8、ArchiCAD 10、最新版
SolidWorks、Solid Edge、及びRevitファイルをサポート。MicroStationファイルの
バッチ変換も行えるようになった。http://www.navisworks.com/product_levels.php

Delcamは同社のソフトウェアのグルーピングを変更。PowerMILLは通常の機械加工用、
PowerMILL Proは高速機械加工用、PowerMILL 3+2は固定5軸加工用、PowerMILL 5-axis
は連続5軸加工用。http://www.powermill.com

CycoはAutoManager View 2007 for EDM [engineering data management]をリリース。
プレスリリースは私の手元に送付されてこなかったので、私が言えることは30日試用
版があるということだけである。http://www.cyco.com/amview

IntelliCAD Technology Consortiumによれば、IntelliCAD 6.3のベータ版はOpen 
Design Allianceが出しているTrustedDWG抜きのDWGdirect 2.1.1ライブラリを使用。
設定プログラムはVistaをサポート。http://www.intellicad.org
[マーケティングキャンペーンが着々と準備中なのが私には分る。“DWG読み込み機
能がさらに向上! 今やTrustedDWG抜き! 嫌味なポップアップからついに解放!”]

- - -
我々のブログ<http://worldcadaccess.typepad.com>に掲載された最近の記事。
* 70s Phrase "Turnkey" Makes Return
* Unnecessary: Adsk vs ODA The Courts
* About DWFx
* Updated: Geolus Searches for 3D Parts
* VerstadsForum PLM Magazine
* disaggregation

Gizmos Grabowski <http://worldcadaccess.typepad.com/gizmos/> のブログに掲載
された最近の記事。
* Price/Capacity Ratios for MP3 Players
* The Zune Failure as Case Study
* Microsoft: Millions Sold
* Why Google Ads are Text
* Review: Logitech QuickCam Stinks
* Why Upgrades Are No Longer Popular

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◇◇セミナーとコンファレンス関連の情報◇◇

PLM World for UGS usersはカリフォルニア州ロングビーチで4月23日〜27日に開催。
http://www.plmworld.com

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◆◆マガジン/電子マガジン/ブログに関する情報◆◆

manusoft の社長Owen Wengerdは、同氏の“Outside The Box: Random Thoughts About 
AutoCAD, ObjectARX, and the Meaning of Life”ブログで司教のごとく尊大な言を
吐露。http://otb.manusoft.com

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◇◇一見の価値あるWebサイト◇◇

http://www.digitalfaq.com/media/dvdmedia.htm
digitalFAQ
“DVDメディアの品質ガイド(日本製、シンガポール製が一番)”

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