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海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #400

発行日: 2004/10/15

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         海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #400(簡略版)
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September 28, 2004
英語版サイト    www.upfrontezine.com | http://worldcadaccess.typepad.com
日本語版サイト  http://www.rrcorp.co.jp/upFront.html
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今週号の内容:
*  エディタから
*  当社における3D CADの経験
*  一風変わったプレスツアー
*  プレスリリースのサマリー、及び他のレギュラー項目

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◆◆エディタから◆◆

upFront.eZineも400号となった。本の形式で出したとすれば、このe-ニュース
レターは4,400ページで150万語にもなる。(偶然の一致ではあるが、今月は
エディタRalph GrabowskiがCADに関する執筆を始め、謝礼金を初めて得た年
からの19周年となる。1985年9月に'CADalyst'誌の最初のテクニカルエディタ
としての歩みを始めたのである。)

我々が提供する毎週、毎週のupFront.eZineに変わらぬ強い関心を寄せて
くれている読者に感謝する。寄付金や広告掲載で我々を財務的にサポート
してくれている人達にも感謝したい。

送付したニュースレターがIT部門によってブロックされることがある。例えば、
CoCreateには6名の購読者がいるが、現在upFront.eZineは彼らの元に届かない。
"このアカウントから送付されたメッセージは、当メールサーバーが許可して
いないドメインやホストから送付されている。疑問がある場合は
postmaster@cocreate.com にコンタクトされたし。"
我々がポストマスターに文句を言ったらどういう返答が来るか想像できると思う。
全く同一の返答が来るのである。ITの人間は何と賢いことか。CoCreateの
広報会社であるRuderFinnに出した1通のメールによって、この問題を調査する
という約束を得ることは出来たのだが。


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◇◇当社における3D CADの経験◇◇
執筆者:L.A.

南アフリカにある中規模のコンサル会社である当社は採鉱に特化した会社である。
AutoCADで2D図面を作成しているが、顧客の要請に対応して別のソフトウェアを
使うこともある。

この会社での私の最初のプロジェクトはプラチナ選鉱工場であった。我々は
顧客からの要請に従って3D機械系CADを使用した。巨大なファイルサイズとの
格闘であった。1つのモデルをオープンするのに何時間も掛かることがあるし、
2D図面を作成するにはもっと時間が掛かる。サーバーの負荷が少ない夜間に
作業者を勤務させた。モデルと図面とのリンクは常に問題をはらんでいた。
リンクを切ってしまうと(図面作業により柔軟性を持たせるために)、その後の
モデル変更はすべて失われてしまう。

仕事が建設段階に移行した時点で3D CADソフトウェアが現地にインストール
されたが、現地作業者は紙の図面の方を好んで3D CADを使うことは殆どなかった。
現地で私は数週間働いた。私がモデルをオープンすると必ず多くの人がモニター
の周りに集まったが、リフレッシュするのに20分も掛かると場を離れてしまう。
現地技術者に3Dコンセプトが買いであると確信させるのが困難なことを証明する
だけのことになり、ヘッドオフィスが現地システムを読み出し専用にしたのも
助けにはならなかった。パイプリザーブを通してケーブルを設定する電気技術者が
陥るようなよくある問題などを別にすれば、このプロジェクトは最終的には
大過なく完了した。

ちょうどこの頃に、我々の会社はサービスの一環として3Dパッケージを顧客に
提供することを決めた。目的に合うベストのソフトウェアについての論争の後で、
IntergraphのPDMSが選択された。我々8名にこのプログラムのすべての面に
関する研修を受けさせるために、講師チームが公認のトレーニングセンター
から送り込まれた。(私は2Dとアイソメ図作成の担当となった。) 3ヶ月間
に渡る中断無しのトレーニングを受けたのだが、3週間もすると情報過多症候群に
陥り、良いやり方ではなかった。不運なことに当地のトレーニングオフィスは
我々のトレーニングが終了して間もなく閉じられてしまい、今はすべての
コミュニケーションは英国との間である。

この時点で、我々が期待していた大プロジェクトは延期された(結局は
キャンセルとなった)。PDMSに期待されていた役割は小さくなり、以前の
3D CADソフトウェアを使うプロジェクトに我々は全員が戻ることになった。
我社はIBMの最新システムをインストールし、モデリングに要する時間の削減に
役立った。モデルのアップデートもお茶を一杯飲む時間で済むようになった。

我々のスキルが失われる前にPDMSを実際に使ってみたいということで、追加費用を
請求しない条件で業務の一部分をPDMS上で行うことを当社は顧客に提案した。
顧客もその提案を受け入れたが、このプロジェクトを始めた時点で我々が殆ど
分かっていないことを自覚させられた。我々が受けたトレーニングは実際に
発生する問題を殆どカバーしていなかったようである。例えば、顧客ロゴ挿入
のような簡単な事柄。数日掛けて我々はロゴを2D線分でトレースした。データ
ベースのセットアップは手探りで行い、理解できるまでに数週間を要した。

奮闘の結果、モデルの出来映えは結構なレベルであった。"レビュー"
モジュールを使ってフライスルーを作成したが、これには顧客も驚いていた。
モデルにテクスチャや色を付加し、さらに顧客からの設計承認をモデルの
スナップショットを使って取ったのである。

モデリングから2D図面作成に移行した時点で調子が狂ってきた。我々が
作成した2D図面の品質が相当に酷いものであったために、製図主任者は
それらの図面を他部門に渡す許可を出さなかった。まともな図面を作成
すべく懸命に努力した。一般配置図作成に数週間を要した。結局は時間が
足らなくなって図面作成をAutoCAD熟練者に任さざるを得なくなったが、
数日の内に彼らはやってのけたのである。

アイソメ作成パッケージはまだましであった。少なくとも我々が作成した
アイソメ図面は建設用に用いられたのであるが、私がしたいことをパッケージ
では出来ない場合には最終アイソメ図面の中には黒ペンで手を入れる必要が
あるものもあった。英国のヘルプデスクとの電話に何時間も使ったが、
ソリューションを得られることは滅多になかった。通常、その場凌ぎの
代替案か、"なぜそんなことをする必要があるのか?"という質問が答と
して返ってくるだけであった。

業務は現在では建設施工の段階で、私は現地事務所にJPEGを電子メールで
送付する。我々はこの顧客に次の仕事(今回も追加費用の請求無しの条件)を
提案したが断られてしまった。PDMSトレーニングを受けた8人の中で、
4名は転籍した。残った4人は転籍者の領域を引き継ごうとしたが、
PDMS使用を要求される仕事が無い限りお蔵入りの運命となる状況である。

>私の経験から、以下に示す疑問を私は持っている。

Q1. 3Dを使った業務でも、一般配置図の作成、次に2D詳細図、そして
  アイソメ図という通常の方式に従う必要があるのだろうか? 
Q2. 3Dコンセプトを使っている会社は3Dモデルから2D図面を作成しているのか、
  それとも図面作成にはAutoCAD(または類似CAD)を使っているのか?
Q3. AutoCAD図面と同程度の一般配置図をPDMSを使って作成した人はいるのだろうか? 
Q4. 3Dモデリングを行う技術者は複数分野に精通しておく必要があるのか、
  それとも配管技術者は配管設計だけを、構造設計技術者は構造設計だけを
  すればいいのか?

図面に関する知識は僅かだがITスペシャリストである技術者と、ITに関する
知識は僅かだが図面スペシャリストである技術者と、どちらがベストの
3D技術者なのだろうか?私は後者の方だと思う。私は20歩離れた所から
150#のフランジか300#のフランジなのかが分かるが、テラダインには
いくつのゼロがあるかは知らない。

(L.A.氏は南アフリカのエンジニアリングコンサル会社で図面作成を担当している。
名前は希望により公表しない。) 


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◆◆一風変わったプレスツアー◆◆

先週あるソフトウェア会社は一風変わったメディアツアーを行った。自分達の
最新ソフトウェアを披露するのではなく、この会社のCEOと広報担当者は、
米国大陸の北西端まで3人のエディタ(1人はAEC、もう1人は機械系CAD、そして
CADジェネラリストとしての私)に会うためにやってきたのである。この会社は
自社のビューワー製品を異なったCAD分野に売り込む何かましなやり方を知りた
がっていたのである。

地元Milestoneにあるレストランのディナーの席での彼らの最初の質問は、
"過去半年でCADに関する最もエキサイティングなことは何ですか?"、であった。
私は一瞬呆気にとられ、次に途方にくれた。最もエキサイティングなこと?
申し訳ないが、現在CADではそういう類のことはない。白けた気配がテーブル
に広がった。

最近はエキサイティングなことは大してない。CADベンダーは互いに互いの
機能をコピーし合っている。Autodeskの最新主要製品であるCivil 3Dは単に
AutoCADをベースにしたものである一方、ArchStudioやActrixのような革新的
なソフトウェアは道の端に追いやられている。

それよりも貴社のことに集中しましょう、と私は提案した。

* 貴社が唯一のサプライヤーではない。他の競合会社からではなく、貴社から
 ソフトウェアをなぜ購入する人達がいるのだろうか?
* 貴社の製品ポジションが分かりにくい。製品名の異様さと、機能の重複を
 何とか明確にすることはできないのか?
* 貴社の知名度はいささか低い。CADメディアに対する貴社の認知度をどう
 やったら上げることができるのか?

議論は有意義なものであった。デザートを食べ終わると、彼らは赤のムスタング
のレンタカーに乗り込み、帰りの早朝のフライとに乗るために雨の中を
米国サイドに戻って行った。


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◇◇プレスリリースのサマリー◇◇

見落としていた人のためにCAD関連プレスリリースのサマリーを掲載しておきたい。

MASS Systemsは小規模から中規模企業向けにAutoCADとAccessを使った施設管理
ソフトウェアFM Desktopを発表。 http://www.mass-systems.co.uk

DesignCAD 3D Max (US$99.95)の最新版はリリース15で、ラスターサポート機能を
有する。2DのみのDesignCAD Express ($49.95)もある。
http://www.designcad.com

Journey Publishing はPTCのPro/ENGINEER Wildfire 2の学生版をUS$199.98で提供。
http://www.ProEStudent.com

Raindrop GeomagicのQualify 7は寸法や幾何公差、及びタービンブレード解析
なども処理。 http://www.geomagic.com

OkinoはPTCのGranite v3テクノロジーをベースにした6種のアップデートした
CADインポーターを出荷。 Granite Pack (US$395)はACIS SAT、IGES (from solids)、
ParaSolid、 Pro/ENGINEER、Pro/DESKTOP、STEP、及びVDA-FSを処理できる。
http://www.okino.com/proe.htm

COSMOSは非線形接触解析機能を持つCOSMOSDesignSTAR v4.5をリリース。
http://www.cosmosm.com 

HOOPS Product Suite 11にはDirect3D、高度なテクスチャリング、及びCAMや
CAEの分野別特定機能が含まれている。 http://www.openhsf.org

UGSはNXでの製品定義の中にデザインナレッジやエンジニアリングルールを
埋め込むためのNX DesignLogicを発表。 http://www.ugs.com

CoCreate Softwareは設計プロジェクトのコラボレーション用のOneSpace.net 
2005をリリース。 http://www.onespace.net

Spatial Freedomは60%価格が下がったスペーシャルコントローラーを発表。
Astroid 6000 には左右へのスクロール機能を持ったマウスウィールの役割を
果たす"スクロールハット"機能がある。 http://www.spatialfreedom.com

VISTAGYは製品定義に使う図形要素以外の設計データのキャプチャ、構成、
コミュニケーションを行うエンジニアリング環境を作るEnCapta 3.0ソフト
ウェアを発表。
http://www.vistagy.com

QuadriSpaceは3Dドキュメントの印刷、アニメ化、及びインタラクティブ化を
行うPublisher3Dを発表。 http://www.quadrispace.com

SpicerはViewCafeソフトウェアのLinux版を開発。 Red Hat Linux 用の
ViewCafe Linux Server はドキュメント処理、ロードバランシング、及び
フォーマットローディングを提供する。 http://www.spicer.com

H. Edward GoldbergはArchitectural Desktop、VIZ、SketchUp、及び他の
AECソフトウェアとそれらとの統合版の使用したWebコラボレーションの
コースを提供。詳細情報はh.e.goldberg@verizon.netに問い合わせたらいい。


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◆◆一見の価値あるWebサイト◆◆

http://www.loftcube.net/
ロフトキューブ型の家
自分を格好良く見せたい人のために。


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◇◇upFront.eZineの各国語版◇◇

ポルトガル語版
エディタ:Joao Brogueira <formacad@mail.telepac.pt>
http://www.formacad.info

日本語版
エディタ:Yasu Ohgushi <yasu@rrcorp.co.jp>
http://www.rrcorp.co.jp/


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