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海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #364

発行日: 2003/12/16

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           海外CAD事情:UPFRONT.EZINE - ISSUE #364(簡略版)
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November 25, 2003  日本語版サイト  http://www.rrcorp.co.jp/upFront.html
英語版サイト    http://www.upfrontezine.com/
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今週号の内容:
*363号でのRANDに関する記事の訂正(日本語版 編集者)
*2億4,000万ドルのギフトに抗議
*Solid Edge憶測記事の背景説明
*Autodeskの第3四半期コンファランスコール
*プレスリリースのサマリー、及び他のレギュラー項目

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☆★363号でのRANDに関する記事の訂正(日本語版 編集者)★☆

363号の"RANDが事業停止を示唆"という見出しの記事で、"RAND Worldwideは
運転資金の欠乏と1月にも事業活動を停止する可能性について示唆した。"と
報告していた。363号を読者に送付後、upFront.eZineエディタのRalphに
RAND社から内容についての電話があり、upfrontezine.com Webサイトに掲載
している記事見出しを"RAND株価が半値に"、及び記事内容の該当部分を
"RAND Worldwideは運転資金欠乏の危険を1月までに回避すべく努力中である。"
と変更したとの連絡が私にあった。事実と違った内容になっていたことにより、
関係者の方にご迷惑を掛けたことに対して謝罪します。ランド・テクノロジーズ・
ジャパンの話によれば、現時点で既に380万ドルの資金手当てが完了している。
また、日本、ドイツではPDQビジネス、公差解析ツールなどの業績は伸びており、
特に日本国内では既に今年度の売上、利益も予算の140%を達成していて、日本に
おいては来年度は人員増加も計画されている。


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◆◆2億4,000万ドルのギフトに抗議◆◆

工学教育推進のための民間団体PACE(Partners for the Advancement of 
Collaborative Engineering Education)は、2億4,000万カナダドル相当の
価値があるソフトウェア、ハードウェア、及びトレーニングを先週ブリティッ
シュコロンビア大学(UBC)に寄付をした。このギフトはGeneral Motors Canada、
Sun Microsystems、及びEDSからUBC工学部(UBCでは"応用科学部"と呼んでいる。
私もそこの卒業生である)に与えられたものである。
1999年以来、PACEは24の大学に2,000億ドル分相当のギフトを提供してきた。
ギフトの典型的な内容は、UGS PLM Solutionsからの数百に及ぶCADソフトウェアの
ライセンス、Sun Microsystemsからのコンピュータとネットワーク用ハードウェア、
そしてGMからの恐らくはファンドとトレーニング(私には把握できていないが)
から構成されている。PACE Webサイトの更新は活発ではなく、4月以来更新は
されていない。
<http://www.pacepartners.org/>
この2,000億ドル相当分の寄付によって、上記の会社は何を得るのだろうか?

* EDSが得るものはEDSソフトウェアのトレーニングを受けた学生エンジニアである。
 "卒業生は'直ちに実地使用'することができ、どの分野であろうと将来彼らが
 働くときに直ちに効果を期待できる。"、とEDS広報担当は言う。
* SunはUNIXベースのコンピュータの使用に慣れた学生を得ることができる。
 "インターネットの60%はサンマイクロのサーバー上で動いているので、学生の
 教育にはSunの参加が重要となる。"、とPACEのプレスリリースでは述べられている 。
* GMは自動車の設計者を志す学生との強固なリクルート関係を得ることができる。

公正さを示すカナダ流の典型的なやり方であるが、このようなギフトは大学の
独立性と教育・研究の自由を損なう可能性ありという抗議があるという言い方で、
CBC(Canadian Broadcasting Corporation)は不満を示すOliver Plessis氏の
意見を取り上げた。公的なファンドが減少しているときに、企業からの寄金を
増大させることには反対である、とPlessis氏は述べている。
Plesis氏や他の抗議者の詳細は明らかではない。もっと詳しい情報をCBCに私は
要求したのだが、無視されてしまった。 http://www.cbc.ca/stories/2003/11/19/ubc031118
企業は生涯の顧客を作るという期待を持って学校をターゲットにする。その
ように話は進むのだろうか?私の子供達が通う中学校ではAutoSketchの
DOS版を使ってCADが教えられている。安くて、まだ使え、高価なハードウェアに
アップグレードする必要もない。
(この学校向け企業戦略は逆効果になることもあり得る。UBCのキャンパスで
独占的に営業していた銀行のことを私は覚えている。自社の生涯の顧客を作り
出す代わりに、その銀行はキャンパス外の競合相手のためにビジネスを作って
やる羽目になった。独占することは、自分の非を認める必要がないことと同義
である。)


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◇◇Solid Edge憶測記事の背景説明◇◇

upFront.eZine日本語版で、Solid EdgeソフトウェアがEDSから分離されると
些か誤って翻訳された。この記事を見て心配した日本の顧客がSolid Edgeの
状況をEDSに問い合わせるということがあった。[訳者注:EDSのMike Paludanから
次のようなコメントがあったということである。"Solid Edgeに関する売却計画は
ないというのがより正確な言い方であろう。EDSはUGS PLM  Solutionsの
一部株式を事業戦略の一環として新規公募か直接募集することを考えている。
次のニュースリリースを参照されたい。
http://www.eds.com/news/news_release_template.shtml?rowid=3525"]  
UGS PLM Solutionsの機械系CAD製品担当副社長Bill McClureから電話があり、
本ニュースレター前号での憶測記事の内容とは違い、Solid Edgeがすぐにも4番目
のオーナーを持つことはない旨の説明があった。以下、経緯を説明しよう。
Intergraphは1998年にメカニカル事業部をUGSに売却した。その時点でUGSの
82%はEDSに所有されていた。2001年、EDSは上場企業であるUGS株の残り18%を
買い戻した。このような訳で、Solid Edgeのオーナーは2社存在していたのであった。
来年EDSがUGS株の一部を売却するときには、おそらく売却株式は20%以下であろう。
その理由は次の通りである。米国企業が事業部の80%以上を所有している限り、
その事業部の所得を親企業の所得に組み入れることができる。PLM Solutionsは
利益を出しているので、それによりEDSの財務内容が良く見える。
競合企業はEDSの2種のプレスリリースに異なった増加率が記載されていることを
怪訝に感じている。1番目のプレスリリースではSolid Edgeは10%増であるのに、
2番目のプレスリリースでは以下のようにもっと大きな数値になっている。

+15%増 Solid Edge
+16%増 Unigraphics NX
+23%増 Teamcenter Enterprise
+45%増 Teamcenter Visualization
+157%増 E-factory

EDSは次のように回答している。1番目のプレスリリースでは過去12ヶ月の実績を
前年12ヶ月の実績と比較したものである(10%)。2番目のプレスリリースでは
2003年度第3四半期と2002年度第3四半期とを比較している(15%)。上記に示さ
れた%表示の増加率は、ライセンス、メンテナンス、及びサービスを含んだトー
タルの製品売上を対象としている。
そうであるなら何故に全体の増加率が僅か8%になるのだろうか?"上記に示された
製品はUGS PLM Solutionsが提供している全製品の一部であり、増加率が高かった
ので取り上げたのである。全体の売上増加率は8%であり、明らかに全製品がこの
増加率を示した訳ではない。"


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◆◆Autodeskの2003年度第3四半期コンファランスコール◆◆

CEOのCarol BartzはAutodeskの第3四半期に示された各種指標の数値に満足していた。

* 総売上 - 10%増 (先四半期比)
* 預金残高 - 10%増
* 南北アメリカでの売上 - 24%増
* アジアでの売上 - 7%増
* MCAD売上 - 14%増
* GIS売上 - 13%増
* AEC売上 - 28%増
* AutoCAD売上 - 7%増
* Discrete売上 - 9%増
* AutoCAD新規販売 - 46%増
* AutoCADアップグレード - 50%増

しかし全ての数値が増加した訳ではない。欧州での売上は2%減で、GAAPベースの
総所得は31%減であった。AutoCAD LTの販売は17%減であったが、おそらく
引き続きの値上げに起因するものであろう。AutoCADの販売も増加したとはいえ、
2000年度のレベルに比べれば半分のレベルである。
他の芳しくないニュースとしては、Autodeskが数百人規模での解雇や閉鎖する
事業所数を増やす計画をしていることである。AutoCAD 2000が2004年に、
AutoCAD 2000iが2005年に中断されるだろうことも顧客にはショックである。
これはAutoCADの新リリースが2004年と2005年にあることを意味するものでもある。
Autodeskはついに毎年ごとのリリースサイクルに乗ったのか?エクステンションが
稀にしか出されないことを考えれば、同社のサブスクリプションプログラムの
下では正にそうであらねばならない。
AutoCADの次のリリースは"AutoCAD 2005"と命名されており、Autodeskは2005ベース
の全製品(ADT、MDT、LDT、等々)を"春に"出荷したいとしている。現時点では
AutoCADとLTがAutodesk売上の50%以上を稼ぎ出している。もっと高価な分野別
製品を使用する顧客をもっと多く掴むことにより、その数値を15−20%に落とす
ことを同社は期待している。
Bartz氏はInventor MCADソフトウェアが競合のSolidWorksよりも販売率が倍で
あることを喜んでいた。InventorはSolidWorksが要した半分の期間で258,463の
ライセンスを行った。この中で、102,000が商用で、残りが教育機関向けである。
第3四半期に販売されたAISは5,700であった。
AutodeskソフトウェアがBentley Sysytemsユーザをリプレースしたという話にも
Bartz氏は言及した。コンファランスコールで言及された競合企業は重要な競合相手
と考えられる。
Autodeskは8月から10月の間にダウンロードされた無料のDWF専用Express Viewer
ソフトウェアの数は50万であった。100万のユーザがDWF(design Web format)を
使用しているとAutodeskは言っている。その主張に対しては"どうやってそれが
分かったの?"と私は尋ねたい。


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◇◇プレスリリースのサマリー◇◇

見落としていた人のためにCAD関連プレスリリースのサマリーを掲載しておきたい。

LiveLabel 2004はAutoCAD図面内でオブジェクト情報の移送を行う。テキスト、
属性、寸法、及びオブジェクトプロパティは、図面内のオブジェクトが変更
されると自動的に変更される。
http://www.xanadu.cz/livelabel

Gibbs and Associatesは次世代Windowsインターフェイス、2.5Dソリッド加工
オプション、及びフィーチャー自動認識機能を持ったGibbsCAM 2004の出荷を
始めた。
http://www.GibbsCAM.com 

SMLib v6.0ではテセレーション処理速度の改善、1つまたは複数のサーフェス
からのオフセットソリッドの生成、独立したデバッガウィンドウ、"汚い"ポリ
ゴンデータのクリーンアップ、等々。
http://www.smlib.com/Manual/NewStuff.html

AutodeskのShapeManagerのアップデートにはロフト機能の改善、3Dスプライン、
ドラフト面などを含む。

ALGORはユーザインターフェイスを一新した配管システム設計/解析ソフトウェア
PipePak V9を発表。 http://www.PipePak.com 

DelcamのPowerMILL v5ではrest roughing、可変厚加工、及び衝突チェックなどの
機能が改善された。 http://www.delcam.co.uk 

Elysiumは1ファイル毎の3D CADトランスレーションの価格設定をする。25MB以下
のファイルは100ドル、50MB迄のファイルは250ドル、それ以上に大きいファイルは
個別見積り。変換フォーマットは、Inventor、CATIA V4/V5、SolidWorks、I-DEAS、
Unigraphics、IGES、Pro/ENGINEER、及びParaSolid。 http://www.elysiuminc.com 

RAND Worldwideはカスタム製品の製造時間とコストを削減するWebベースのソフト
ウェアTailorMade CONFIGURATORをリリースする。CATIA V5、Pro/E Wildfire、
及びInventor v7で使用できる。 http://www.rand.com 


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◆◆訂正◆◆

計算上RANDは1月で資金切れになるが(9月末の計算によれば)、同社は
長期的な回復のためにコスト削減を行っている。さらなるサポートを求めて
RANDはサードパーティーと交渉を進めており、販売力の強化を期待している。


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◇◇コンピュータ関連ニュースのサマリー◇◇

Creative Technologiesは同社のデザインをコピーする人達の多さに音を上げ、
不法行為を行っている人達に対抗して同社製品の廉価版作成を始める予定。
http://www.theinquirer.net/?article=12799


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◆◆マーケット関連の情報◆◆

Graphisoftの第3四半期売上は2002年度比36.8%増の610万ユーロであった。
利益は30万ユーロ。

Avatatechの先四半期は587万ドルの売上に対して50万ドルの損失。

think3の第3四半期売上は1年前に比べて110%増であった。主にイタリアでの
販売増による。

upFront.eZine選定の株価一覧は http://www.cadwire.net/to?upfrontezine/stocks
のサイトで見ることができる。


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◇◇読者からのレター◇◇

Re: DWF対PDF対新たな3番目の競合者
"ありそうもない話だ。No.1は何十億という数のファイルが現存するDWGである。
2番手は明確ではないが、DWFとeDrawingsの両方を倒す可能性はIGES/STEPと
CGMだろう。"
Evan Yares
OpenDesign Alliance

"編集可能なeDrawingsを作成する人だけがeDrawings Professionalを買う必要が
ある。eDrawings Professionalで作成されたeDrawingを受け取った人は誰でも
無料でその図面のマークアップができる。マークアップ可能なeDrawings作成
パワーを設計者の手に委ね、設計者にフィードバックを提供するeDrawingsの
受け手からは費用的なハードルを取り除くためにそうした。
PDFドキュメントをマークアップしたい人はAcrobatを購入する必要があるAdobeの
Acrobatモデルとは対照的である。別の言い方をすれば、Adobeはハブとスポーク
の両方を請求するのに対して、eDrawingsに対しては我々はハブだけを請求して
いるのである。"
- Ilya Mirman、マーケティング担当副社長
SolidWorks Corporation 

"eDrawingsファイルをProfessionalライセンス(費用は掛かるが)を使って
作成すれば、マークアップ、断面取り、計測(データ作成の際のオプション)、
コンポーネント移動、STLとしての保存(データ作成の際のオプション)などが
可能である。
無料版を使ってファイルを作成した場合は上記オプションは使えないが、アニメー
ション、回転、印刷、ビュー変更などはできる。いずれにしてもファイルの
受け取り側には一切費用は発生しない。"
- Alejandro Reyes
MechaniCAD

"eDrawingsとその競合相手とを比較する際に、大きな差異についてあなたは
言及していない。eDrawingsは3D、シェーディング、アニメーションなどを
サポートしている。さらに、無料のeDrawingsビューワー(3D、その他をサポート)
やSolidWorksからのダウンロードで入手できるSolidWorksプラグインがある。"
- Scott Siewert
Symmetry Solutions

Re: IMSI買収を積極継続
"IMSIによるengineering.com買収の可能性がどの程度あり得るとあなたは
予想しているのだろうか?この買収はオンラインCAD販売の様相を変える
可能性を含むものであり、それ故に買収可能性について出来るだけ理解したい
と私は思っている。"
- Cristiano Sacchi, CEO
Novedge 

エディタの回答:"私の推測は間違っていたようだ。RANDのスピンオフの
買収者が誰かを現時点ではまだ私は明らかに出来ない。"


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upFront.eZineの各国語版

ポルトガル語版
エディタ:Joao Brogueira <formacad@mail.telepac.pt>
http://www.formacad.info

日本語版
エディタ:Yasu Ohgushi <yasu@rrcorp.co.jp>
http://www.rrcorp.co.jp/


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★本サービスは予告なく弊社の都合により休止させていただく場合もあります。
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 いるすべての会社名や商標は、それぞれ該当各社に帰属するものです。
★Entire contents copyright c2003 by upFront.eZine Publishing, Ltd. 
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  may be reproduced in an edited form for clarity and brevity. Opinions 
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