アラブからこんにちは〜中東アラブの知られざる主婦生活 |
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◆━━☆アラブからこんにちは〜中東アラブの知られざる主婦生活☆━━◆
マガジンID m00139263
WebページのURL http://www.geocities.jp/naokomai41/index.html
今UAEの学校は冬休み。
今年の砂漠は緑が広がって、
UAEの家族たちがしきりと何か摘んでいます。
砂漠のマッシュルームやサラダに入れる植物を
探しているのです。
この砂漠の話は次に書きます。
Vol.80 砂漠の国に雨が降ると(3)
さて、雨が降ると家の仕事はたくさん増えます。
私もメイドも雨の多い国の出身ですから、珍しく空気に湿気を
嗅ぎ取ると、今日はひと雨きそうだという心構えを持ちながら
過ごします。空を眺め、今どのあたりで降っていて、
あと何時間したらこちらにくるかを予想して、家の仕事を
するのです。
駐車場の屋根の下に干してある洗濯物を、雨ならすぐに
取り込むようメイドに念を押して(そうでないと
メイドは決して取り込まない)、私は家の中に戻ります。
しばらくして冷房機がバチンバチンと音を立て始め、
雨が降ってきたのを知ります。
すると私は外に出て、庭に自転車やおもちゃがほうりっ放しに
していないか調べます。庭用のシャベルや熊手が倉庫に
戻っているか、雑布が金網に干したままでないか。
年間通じて雨が降らないと、濡れるということを考えずに
生きているので、何でも外にほうりっ放しなのです。
それからペットの砂亀を軒下にしまい、家の中に入ります。
メイドは言われた通り私たちの洗濯物は取り込むのに、
自分のは放って置きます。フィリピンでは熱帯雨が降って
またカァーっと乾くことの繰り返しなので、雨に濡れても
平気らしい。
次には家中の点検。
数えられるくらいの雨音なら気にしませんが、そのうち駐車場の
屋根がいっせいに轟音を立てて、大降りになったらもう大変。
家の改築した部分には壁から水が滲みこんでくるのです。
各部屋を順番に廻り、窓や換気扇、冷房の穴をチェックして
歩きます。
いつも必ずもれてくるのは長男の部屋と夫の仕事部屋。
二部屋とも家をもらったあと増築した部分で、
(どうやって政府から家をもらったかは、拙メルマガ
『トイレ工事の苦労』を参照)
(http://www.melma.com/backnumber_139263_902636/)、
もとはバルコニーだったところに壁をつけて赤い屋根を張りました。
どうもその屋根の張り方が悪いらしい。
雨漏りする場所にバケツと古着を置いて、夫のコンピュータ類には
ビニールカバーをかけます。
それからやはり改築した2階のキッチン。ここは雨漏りがひどくて
電灯がショートしてしまいました。電灯のスイッチを
触られないように、カラーテープでバツ印をつけておきます。
それから長男の部屋にある重たい本棚を、メイドと一緒に
壁際からずらします。これがまた重労働。机や箪笥も動かし、
ベッドを窓際から離して、壁下には古着を敷く。
壁から写真と時計をはずし、プラグについている電気類を
全部取り外します。
雨脚が激しくなってくると、一番の問題は3階に上がる
廊下の窓です。ここは風向き次第では雨が降り注ぎ、
大洪水になってしまう。他の部屋は絨毯なので水はザーっとは
流れないけれど、タイル張りの廊下に水が漏ると、
一気に洪水のごとく下階へ流れてしまうのです。
ですから一番念入りに古着を敷き詰めなければなりません。
ところが3階へ上る階段はすでに物置と化しているから、
まずは10以上あるダンボール箱を動かす力仕事が待っています。
風が東から吹いてくる時は2階のサンルームの窓も危ない。
天井から床までガラス張りの部屋は、もれる部分が
十分過ぎるほどあります。そういえばこのサンルームは
注文した年に雨が降ったので、ガラス屋に文句を言って、
シリコンを塗り直してもらったのでした。あの年に雨が
降らなかったら、ガラス屋も2度と来てはくれなかったでしょう。
玄関とバルコニーのドアの下には、外から水が入らないように
1センチほどの盛り上がりがあります。でも風で水が
押されてくると、すぐにドア内部の絨毯に滲み込んでしまう。
絨毯が濡れ始めたら、もう仕方がない。水を吸収するよう
タオル地の古着を並べて、時々上からギュッと踏みます。
その間メイドはキッチンの点検。
2つの換気扇、窓、冷房機、ガスボンベにつながるチューブの穴、
皿洗い機につながる水道管の穴など、外から雨が入る隙間が
たくさんあります。そこからどうしたって雨が入るから、
料理台の上はすべて片付けて古着を敷きます。
湿気を含むと開かなくなる木製の引き出しをあらかじめはずして、
高台に移しておきます。アラブの家屋は一般にキッチンが
外部にあり、入り口は別なので、そこからも雨が入らないよう
ドアの外側に古着を重ねて水を防ぎます。
このようにメイドと私は時間や状況と闘いつつ、古着の袋を
オオクニヌシのように背負いながら、家中を走り続けているのです。
砂漠の国に雨が降ると(4)に続く
ハムダなおこ
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