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ポルソナーレのメルマガ『日常のマナーとコミュニケーション』
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◎ 第107号
日本人の脳の働き方がつくる心の病いの現在
「個人べつの病気と症状のリポート」
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みなさん、こんにちは。ポルソナーレの谷川うさ子です。
お読みになった方も多いと思いますが、
日経の一面に「ネットと文明」というコラムが連載されていました。
取材されているルポで興味深かったのは
「ネット」を使う人でも「ケータイ族」と
「パソコン族」とに二分されるという現象です。
「パソコン族」は「メールを手紙の延長でとらえている」のにたいして
「ケータイ族」は、メールを「通話の延長でとらえている」と分析されています。
「ケータイ族」は中学生や高校生に多く、内輪で固まる傾向がつよい、
仲間内での「会話」(メールで)に終始しているということでした。
一方、「パソコン族」は広く仲間を求める群衆意識がつよいといいます。
両者には行動や感覚の違いというものが歴然としていて
「ケータイ族」は、「パソコン族」にいわせると「マナー、礼儀を知らない」、
「パソコン族」はケータイ族には「商品の問い合わせをしたのに
1時間たっても返事が来ない」と怒る、とリポートされています。
パソコンやケータイの「画面」を「見る」というときの脳の働き方は、
「Y経路」が中心になっています。
「Y経路」は「右脳」につながっていて、
おもに「左目」が中心になっています。
「Y経路」の視覚の働きは
「色彩に感受しない」
「ものごとを瞬時にパッと判断する」
「ものごとをおおまかに判断する」(認知する)
などを特徴としています。
「X経路」(右目が中心。左脳につながっている)は、
「ものごとに焦点を合わせる」
「意味を認知する」
などを特徴としています。
もともと日本人は、
「右脳」の「ブローカー言語野の3分の1の
クローズ・アップの記憶の中枢神経」を
使って「脳」を働かせてきています。
パソコンやケータイの「ディスプレー」に
ぴったり対応させた視覚の「Y経路」中心の脳の働かせ方です。
「ケータイ族」はこの日本人型の脳の働かせ方を
より強化して深化させているといえましょう。
ここからさまざまな「聴覚障害」(言語障害)が生み出されています。
今回は、日本人だけに特有な脳の働き方が生産している
聴覚障害の病気とその症状のケースをご紹介します。
■ 相談の事例
「私には結婚を約束している彼がいます。
週に一度は会って彼の部屋に泊まります。
でも私は、彼が信じられません。
自分からケンカをしかけて、別れ話を持ち出し、
自殺未遂まで起こしています」
(磯部里志子。28歳。会社員。群馬県群馬郡)
(注・人物は仮名です。特定の人物、地域、団体とは無関係です)。
私にはもう5年くらい付き合いのある彼がいます。
付き合って2年目の夏ごろ、私から「別れましょう」と言い
6ヵ月くらい別れていました。
その後、また私からメールで連絡をとり付き合いを再開しました。
「あと2年か3年くらいしたら結婚しよう」と言ってくれています。
でも、現在まで、会うたびにケンカが多くて、
「別れましょう」と私が言い出します。
そして、私からまた謝って付き合いをつづけています。
週末は車でデートをして彼の部屋に泊まります。
私は、いつのころからか目を開けているときは
いつももの悲しい、辛くて哀しい気持ちになっています。
とくに寝る前にはじっと考えこむことが多く、
ひとりで哀しくて涙が出ることもあります。
なかなか眠れずに電気を消した部屋の天井を
じっと見つめる日々をおくっています。
私は大学を中退しました。
あと6ヵ月で卒業というところだったのですが、
ひどい無気力になって辞めてしまったのです。
契約社員になっていくつもの会社を転々としました。
どの会社も人間関係でつまづくのです。
私は、誰からも嫌われていると思っています。
誰も、私を相手にしないと思っているので、
人との関わりをパッと避けて、自分から逃げ出してしまうのです。
大学を辞めた理由もそんなところです。
ゆいいつ心の支えにしていた男の人がいたのですが、
その男の人が別の女の子と親しく楽しそうに話しているのを見て、
その日から無気力になってしまいました。
私の両親は16年前に別居しています。
離婚はしていません。
別居している父と妹はよく連絡を取り合って会っています。
私は、もう6年もそんなことはなく、父とは一度も会っていません。
私は、七五三も成人式もしていません。
母親は、妹の成人式には熱心で、今から楽しみにしているようです。
妹は、来春、高校を卒業します。
妹には車を買おうと貯金もしています。
私が、東京で一人暮らしをしているとき、
アパートの立ち退きを迫られました。
母親に引っ越しの費用をなんとかしてほしいと頼みました。
母親に断られ、父親にも断られました。
ちょうどこの頃、妹は、父親からグランドピアノを買ってもらっていました。
私は、自分のことを考えると淋しくて、情なくて哀しくなります。
今、5つ年上の彼と付き合っていますが、
彼からもそのうち見捨てられて別れるような気がしてなりません。
私は、自分のこんな自信のない不安な気持ちを彼にメールで打ち明けました。
彼は「いつも一緒だよ」とか「幸せにするから平気だよ」とか言ってくれます。
「もっとしっかりしろよ」とも。
でも、私は、彼が私のことを嫌になるのは当然なことだと思っています。
私は、彼とはぜったいにいろんな面でつりあわないと思っています。
私にとって彼は誇らしく、素晴らしい人だと思います。
でも、彼にとって私は、恥かしい存在でしょう。
社交性がなく、性格も暗く、いつもいじいじと思い悩んで
グチばっかりを言うからです。
友だちだっていないし、
いてもムリに付き合ってくれているお荷物のような存在だからです。
彼は、こんな私となぜ付き合っているのでしょう。
なぜ、優しくできるのでしょう。どう考えても別れるのが普通なのに。
今年の一月、寒い日のときでした。
彼のケータイをのぞいてみたのです。
女性からのメールが何通か入っていました。
そのうちの一人の女性は、入院しているらしく、
何度か彼は見舞いに行っている様子です。
彼に問いただすと、「ただの友だちだ」と言いました。
私は、その日も「別れましょう」と言いました。
彼は「分かったよ」と言いました。
一週間くらいして私は自分から電話して謝りました。
この間、ずーっと私は彼から電話がかかってくるのを待っていました。
電話の側でじっと座って。
泣いて待っていました。
私は、泣きながら「ごめんなさい」と謝りました。
気がつくと暖房も入れていなくて、電気もつけていませんでした。
こんなことはたびたびありました。
会えば「私のこと、嫌いなんでしょ」
「別れたいんでしょ」と言い始めます。
どうにも止められないのです。
彼の態度が妙によそよそしく、
私の話していることをうんざりして聞いていることが目に入ると、
また「別れましょう」と言ってしまいます。
しばらくして月が変わったころです。
私は、また、彼のケータイをのぞいてみたのです。
そこには写真がありました。
何人かの女性と食事をしている場面で、
彼が女性に囲まれて写っていました。
一人の女性は、恋人のように寄り添ってステキに笑っていました。
私は、彼のケータイを床に思いっきり叩きつけました。
足で踏みつけました。
彼の部屋をとび出してタクシーをつかまえに走りました。
彼は追いかけてきました。
彼の手をふり払って走りました。
涙がどんどん出てきました。
その夜は、精神科でもらっていた薬を全部飲み、
お酒もガブガブと飲み、カッターナイフで手首と首すじを切りました。
次の朝、気がついてみるとそこは病院でした。
病室に寝ていました。
誰もいませんでした。
夕方頃、母親が来て
「りーちゃん、生まれ変わったと思ってもうクヨクヨしてはいけないよ」
と言いました。
私は、我にかえり、自分の傷のひどさに驚きました。
私は、彼にメールを書きました。
「今、病院にいます。すぐに来て」。
彼は来ました。
彼に送ってもらって家に帰りました。
それから10日間くらい会社を休みました。
私は、10日間、毎日、彼にメールで「もう死ぬしかない」と書いて送りました。
彼は、「何も心配しなくていい」と言ってくれました。
「なんでこんなことをしたんだ」と怒ってもいました。
彼は「ちゃんとやり直そう」と言ってくれています。
とても優しくなりました。
いろんなレストランに連れていってくれて気前よくおごってくれます。
すると、私は、前は渋々だったのに、と心の中で思ってしまいます。
私にはもったいないくらいの性格の良さでとても尊敬できるのに、
私は、なぜか彼の前では暗く、どよんと落ち込んでしまうのです。
私はスタイルはよくないし、頭も悪いのです。
性格もこのとおりイジイジしていて、根にもつし、
衝動的にしゃべり、行動するからです。
こんな私を好きになるはずがない。
なぜ、嫌なのに私なんかと付き合うのだろう。
彼の誕生日が近づいていました。
いつもは、私は、心をこめてプレゼントを届けました。
でも、今度は止めようと思いました。
友人もいなくて、両親からも見離された私など、
「好きだ」なんてウソだと思ってしまいます。
彼から、誕生日の日にメールが来ました。
「一緒に祝ってほしい」って。
私は嬉しくなって少し、自信がつきました。
でも、私は不安なのです。
私でいいのかって。
私は、10人の占い師に手相を見てもらいました。
10人とも「彼とはうまくいかないでしょう」
「この恋愛はムリ。仮に結婚しても、ギクシャクしてうまくいかなくなる」。
話を聞いてくれるどこかのカウンセラーに電話して3時間くらい泣きました。
そのカウンセラーは、黙って何も言わずに聞いていてくれました。
● ポルソナーレの「指示性のカウンセリング」とはこういうものです
日本人に特有の脳の働き方の典型のケースをご紹介しました。
「ケータイ族」と同じように、
「距離をちぢめよう」とするものの考え方がよくお分りになるでしょう。
「媒介」という左脳の概念の社会性の知性が全く学習されていない人は、
こんなふうに「右脳・ウェルニッケ言語野」の触覚の認知を
深く昂進させていく思考のパターンを自己完結させるのです。
「他者の言葉」を耳で聴いているはずなのに、
聞いているその瞬間から次々に壊しているという障害がよくお分りでしょうか。
これが「Y経路」中心に「視覚」を働かせている病理のモデルになるのです。
以上 第107号をお送りしました。
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2007年4月24日 発行(第107号)
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