TAXI TOKYO |
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
─[PR]───────────────────────────────
□□■ Jaguarのキャプが毎月20様に簡単応募で当たる!!!! □□□
□□■  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄■□□
□■ さらに、今ならジャガー自転車購入者の方に【3大特典が!】 □■
◆ ▼ 詳しくはこちら♪ ▼ ◆
http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=TUCSL+53DJ3M+DDO+60OXF
───────────────────────────────[PR]─
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
百済一平の『TAXI TOKYO』 Vol.1 2005/2/11(金)発行
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ TAXIにクラクションを鳴らす時は
六本木の交差点の手前で、そのスジの雰囲気を全身から発散させた男
が手をあげていた。
巨人のローズのアンダーウェアーより遙かに黒いロングコートが、彼
の前を走りすぎる車を威嚇するようにはためき、男をさらにでかく見せている。
「えーっと、どうしようかなあ……」
乗車拒否をするか――、ものすごく迷いつつ、静かに減速。
結局、その男の前でドアをあけてしまった。
ミスター・マリックのようなヘアスタイルをした色の黒い初老の男だ。
意識しているのか、サングラスまでマリックさんのモノに似ている。
「青山」
と、つげると、携帯にむかって低く話しはじめた。
無難に……、ぶなんに……。
何事もなく青山に着けますように――、なんて祈るようなキブンで走ってい
たら、男性がいきなり声を上げた。
「しまったあ!」
「ひっ……」
僕は、思わず身体を固くする。
「くそー! クスリを忘れたぜ!」
クスリ? どっちの?
僕は、すっかりびびってしまった。
「おい! どっかでUターンしろ!」
男性が叫んだ。
「は、はい!」
僕は、西麻布で転回した。
男は「ちっ!」と、舌打ちというにはあまり大きな不満の音を立て続けてい
る。
その度に、僕はびくっとし、乗せた事をひたすら後悔するのだ。
「もう一回Uターンして、六本木プリンス!」
「はい!」
右のバックミラーを見ながらタイミングをはかっていたら、痺れをきらせた
男が怒鳴りつけてきた。
「堂々と、割り込め!」
「は、はい!」
南無三……。
すごい勢いで迫っている後続車にぶつからないように祈りながら、僕はレー
ンをすぐに右にかえようとした。
まあ、車間距離はじゅうぶんにあった。
だから、レーンチェンジをはじめたのだけど、長く下品なクラクション音が
背中にはりついてきた。
ちぇ。
東京の車は、すぐにクラクションを鳴らすから嫌いだ。
ロスでやったら、射殺されるぞ。
なんて、思っていたら、男性が叫んだ。
「後ろの車をとめろ!」
今、僕の車は、レーンをまたいでいる。
「え!」
「とめるんだ!」
「は、はい!」
「すぐにとめんか! とめろ! とめたら、すぐにドアをあけろ!」
「はい!」
六本木通りのど真ん中で車を止めてしまった。
後続車たちも、止まる。
僕は、室内ミラーに目をうつした。
後ろの営業バンに乗った男は、口をへの字に曲げて、僕を睨んでいる。
男が車から降りて、ばっとコートを翻した。
とたんに、全車線の車がとまった。
男は悠然と、その営業バンに近づいていった。
すぐに営業バンの男の顔色がかわった。
客が乗っているタクシーにむかってクラクションを鳴らす時は、じゅうぶん
に気をつけた方がいい、と彼は今深く後悔しているハズだ。
タクシーには善良な人だけが乗っているとは限らないのだ。
善良じゃない――とても怖い人達が乗っている可能性は極めて低いけれど、こ
れが六本木だとそれが若干高くなるかもしれない。
男がいきなり、バンのボディを蹴飛ばし、黒い革手袋をつけた右手でドアノブ
を引いた。
ドアはあかない。
バンの男がすぐにロックしたようだ。
男は振り上げた拳で天井を殴った。
バンの男は、小さくばんざいをしている。
さらに、男が何か叫んで、3回蹴った。
「逃げちゃおうかなあ……」
ふと、思った。
多少、溜飲下がる思いはしたけれど、あの男はまたここに戻ってくるのだ。
ものすごく高そうなロングコートとスーツの下には、絶対何かを隠していそう
だもの。
何かって、もちろん、ゲームボーイやバウリンガル、ミニモニおでかけセット
などではない。
もっと、もっと怖い事に使うものである。
怖い事は嫌いだ。
何かわめきながら、怖い男が戻ってきた。
あいやー。
すんごい顔、しているよー。
サングラスの下では、もっとすごい事になっているに違いない。
「逃げようかなあ……」
もう一度思った。
なんてまごまごしているうちにドアをあけられてしまった。
すぐに「行け!」と、命令される。
「は、はい!」
ドキドキしながらUターンした。
それから、残った勇気全部をふりしぼって男に声をかけた。
「ありがとうございました」
「ん……? 今のか……?」
「はい」
「ふん……」
男の返事はそれだけだったが、ほんの少しだけ角のとれた声になったような
気がした。
「左に曲がります」
細い路地を入ると、六本木プリンスだ。
やっと解放される。
ほっとしながら、料金を告げると、「すぐ戻るから、待ってろ!」と、降り
てしまった。
再び、青山まで男とクスリを運ばされるのだ。
ひえー。
あれれ、男がベルボーイを捕まえて何か言ってる。
男がホテルの中に消え、ベルボーイが僕のそばにやってきた。
「万札でおつりありますか? お客さんは他のタクシーを使われるそうです」
ベルボーイが言った。
「あ、ありますとも!」
僕は、ベルボーイにおつりを渡すと、さっさとその場をはなれたのでありま
した。
=========================================================================
■ おすすめ商品
=========================================================================
● 細木数子さんの番組で大ブレイク
ゲルマニウムブレスレット
http://kudara.whitesnow.jp/ger1.htm
● これも人気。シークレットシューズ
http://kudara.whitesnow.jp/sc1.htm
=========================================================================
★ 発行者 : 百済一平 <kudara@za.whitesnow.jp>
★ 配信登録、停止など…<http://kudara.whitesnow.jp/mailmag.htm>
★ ブログ…<http://blog.livedoor.jp/kudara1/>
★ 本館…<http://kudara.whitesnow.jp>
月刊『新車王』(三栄書房)でエッセイを連載しています。
ぜひ、ご覧ください。
=========================================================================
☆彡もしかしてエイズ!?
誰にも知られず自宅で簡単に出来る検査キットです!☆彡
詳細はコチラ⇒http://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=TW5RU+CY6FG2+6S6+62ENN
この記事の発行者<<前の記事
|
次の記事>>
|
最新の記事
