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甦れ美しい日本 第013号

発行日: 2005/5/13

□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2005年5月14日 NO.013号)

  ☆☆ 私たちは書きたいから書くのです ☆☆

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 < 目次 >
 
 村上和雄(特別寄稿)科学の現場で実感したサムシング・グレート
1.佐藤守コーナー    「大東亜戦争の真実を求めて」その10
2.松永太郎コーナー   憲法をめぐって  
3.奥山篤信コーナー   民主党代表 岡田克也という人 その2
4.西山弘道コーナー    「ある政治家の軌跡」
5.花岡信昭コーナー    「コンスタンティン」が示すもの
6.有馬尉彰コーナー   日本のケーブルテレビ事業を取り巻く事業環境と変化 ?
                      =米国通信会社2強時代の次にくるもの=
7.山崎行太郎コーナー ケインズの「乗数効果」論を否定するフリードマンの
                      「恒常所得仮説」理論
8.桜井裕子(寄稿)  戦後補償は済んでいる(上)
9.立売堀こぼれ話
10.ある女子教員の嘆き

☆筑波大学名誉教授で遺伝子学の世界的権威村上和雄先生の書き下ろし特別寄稿
掲載されています。先生の論文を読ませていただきますと,いつも元気が
湧いてきます!☆


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平河総研会員募集中です。
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特別寄稿 村上和雄
 科学の現場で実感したサムシング・グレート
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 笑いが健康に良いということは、かなり昔から知られていました。しかし、笑い
が本当に病気を治しているという科学的な証拠は乏しいのです。私どもは、これを
是非、科学的な分野として切り開きたいと考えました。そこで、2003年に私ど
もの「心と遺伝子研究会」は吉本興業とジョイントイベントを行いました。それは、
笑いによってどの遺伝子のスイッチがオンになるのかを調べる実験です。

 1997年、私は精神的な因子が遺伝子のスイッチのオンとオフに関与するとい
う仮説を発表しました。ポジティブな因子は良い遺伝子のスイッチをオンにし、ネ
ガティブな因子は良い遺伝子のスイッチをオフにするという二つの仮説です。
 ポジティブな因子とは、喜び、楽しみ、愛情、信念、祈り、感謝などで、ネガテ
ィブな因子とは、苦しい、辛い、ねたみ、怒りなどがあります。

 この仮説を立証するためには、証拠が必要です。それを考えていた時、吉本興業
の社長に出会いました。そして、これを笑いで証明できないかと考え実験にとりか
かったのです。 その結果、「笑い」が糖尿病のほとんどを占める?型糖尿病患者の
食後血糖値の上昇を大幅に低下させること見出しました。そして、その際に「笑い」
によってどの遺伝子のスイッチがオンになって、どの遺伝子のスイチがオフになっ
たかを直接つきとめることに成功しました。

 これらの結果を、ダライ・ラマ14世が主催する「仏教と科学者」との対話でも
話しました。私の話は、法王や招待者の1人であるアメリカの男優リチャード・ギ
ア氏も大変興味を持ってくれました。

 いま、人の遺伝子の解読がほぼ終わり、天才の遺伝子暗号と、普通の人の遺伝子
暗号を比較することができますが、両者の差は、せいぜい千個に1個位です。さら
に言えば、意味があるのは1万個に1個くらいだと思われています。もちろん、そ
の1万個に1個の差がその人の能力や体力に大きな影響を与えますが、それにして
も0.1%とか、0.01%の差は、言ってみれば誤差の範囲です。

 私たちの遺伝子は、38億年前から連綿と進化を続けながら、現在の私たちにつ
ながっているのです。途中、一度でも途切れていたら、私たちの存在はありません。
途切れないまでも何処かでアクシデントがあれば、人間として誕生してくることは
できなかったのです。すなわち、人間として生まれたと言うことは、それだけです
でにエリート中のエリートなのです。

 ただ、残念なことに私どもの遺伝子のスイッチはほとんどがオフになっています。
それを、オンにすることができれば、人間はみんな自分の花を咲かせることができ
るのです。

 私たちの遺伝情報は約30億の化学の文字で書き込まれていますが、それが1グ
ラムの2千億分の1という極微の空間に書き込まれているのです。これを可能にし
たのは、人間ではなくサムシング・グレートの働きといわざるを得ません。

 眠っている良い遺伝子をオンにするのに大切なことの一つは、自分の命、自分の
生きていることが、いかに凄いものであるかを知ることであると思っています。私
はこのことを、科学の現場で実感しております。

昭和38年京都大学大学院農学研究科農芸化学専攻、博士課程修了。
バンダビルト大学医学部助教授 筑波大学応用生物化学系教授となり、
遺伝子の研究に取り組む。
昭和58年高血圧の黒幕である酵素「レニン」の遺伝子解読に成功、
世界的な業績として注目を集める 
日本学士院賞受賞 
筑波大学名誉教授 
平河総合戦略研究所名誉顧問
著書に、「科学は常識破りが面白い」(光文社)、
「人生の暗号」「生命の暗号」(サンマーク出版)、
「生命のバカ力」(講談社+α新書)など

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1.佐藤守コーナー
 「大東亜戦争の真実を求めて」 その10
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寺井中佐の証言を続けよう。
「このような状況を少しでも改善しようと、搭乗員の増勢計画に遅まきながら取り
組もうと私は決心した。そして状況が最も悪い初級士官搭乗員の養成には、今から
兵学校生徒を大量に募集採用してその卒業を待っていたのでは遅きに失し、今の戦
争には間に合わなくなるのは殆ど確実なので、現在の大学や高等専門学校の卒業生
を大量に採用して、これを海軍の搭乗員に養成する、いわゆる飛行予備学生を採用
しようと考えた。

 予備学生制度は従来からもあって毎年採用していたが、その規模は毎年の採用員
数が5〜60名程度と極めて少なかった。それを一挙に3000名くらい採用する案を
立てて上司の許可を得たが、この案で海軍省の各方面との交渉の結果は思わしくな
く、どこでも抵抗にあってしまった。

 その反対の主な理由は、今まで不規律な学生生活を送ってきた彼ら学生を、一挙
に3000名も大量に採用して、短期間で搭乗員として養成することは、今まで精鋭
を誇ってきたわが海軍航空に害毒を与えてこれを駄目にする恐れがある、というも
のであった。

 そこで交渉に行き詰っていると、人事局第3課長の小手川中佐(物腰柔らかな人柄
に似ず芯の強い人)は、私が交渉に行き詰っていた各部の反対を根気強く説得し、ま
た陸軍方面の反対をも巧みに抑えて予備学生3000名(実際の採用人員は4700余名)
の採用にこぎつけることが出来た。しかしながら、アメリカの搭乗員大量養成開始
に遅れを取ること約3年で、これは致命的でまことに残念なことであった」と述懐
している。

 そして「十分な搭乗員を擁するアメリカでは、ある期間前線で戦闘に参加したなら
ば、新手と交代して後方に退いて休養する、いわゆるローテーション制度を実施し
ていたので私もこれを実施しようと努めたが、遺憾ながら搭乗員不足のため実現で
きなかった。たまには実戦で顕著な功績を立てた人たちの何人かを内地に呼び返し、
後進の指導に当たらせるという、ささやかな私の試みも、前線の指揮官からの名指
しの要望で前線に復帰し、目的を果たせなかった。

 こうしてわが搭乗員は、一直配置のまま、いつ果てるとも知れない苦しい戦争を
戦って、多数の若い搭乗員達が戦場に散っていった。これは今思っても申し訳ない
ことであり断腸の思いである。ある人々は、大東亜戦争の敗因の一つは、飛行機の
生産が追い付かなかった事である、と言うが、私には飛行機よりもむしろ搭乗員の
不足が敗因であったと思われる」。 

搭乗員増勢計画反対の一つの理由が、「不規律な学生生活云々」というのには呆れ
てものもいえないが、これ一つを取ってみても、わが国は大国・米国と戦う心構え
がなかったというべきか、はたまた「職業軍人」だけが気負いすぎて「国家総力戦」
の気構えがなかったというべきか。

 そう見ると、朝鮮半島や台湾など当時我国の領土であった地方から、「日本国民」
たる朝鮮人や台湾人を「強制的」に軍隊に入隊させなかった理由や、戦後は自衛隊の
みで「専守防衛」出来るかのような防衛体制に甘んじてきた理由がおぼろげながら理
解できる。

この様な、当時の「国家非常事態が理解できない政治家や、理解しようとしない
純粋培養?された外交官や軍人官僚」たちの「怠慢」が、後々悲劇の象徴となった『神
風特別攻撃隊』を生むのである。

寺井中佐が心配したように、本格的な米軍の反抗が開始されると帝国海軍は南方
戦線で次第に苦戦を強いられ始める。そして昭和18(1943)年暮れから19年始めに
かけて、前線基地ラバウルで、わが航空兵力の劣勢を憂慮する海軍搭乗員の間で、「体
当たり攻撃」の思想が芽生えてくる。

 昭和19(1944)年6月、サイパン沖戦で日米の戦力差を検討した航空出身の空母千
代田艦長・城英一郎大佐は「もはや通常の攻撃をもってしては、優勢な敵空母を倒す
ことは望めない。速やかに体当たり攻撃を目的とする特別攻撃隊を編成し、小官を
してその指揮官とされたい」と意見具申する。

10月15日、ルソン東方海上に来襲した敵機動部隊攻撃に、自ら一番機に搭乗し
て出撃した有馬正文少将が、空母「フランクリン」に自爆突入し、若き搭乗員達の心
を揺さぶった2日後の17日、大西瀧次郎中将が第1航空艦隊司令長官に着任する。
こうして「特別攻撃隊編成機運」は急速に高まるのである。    (続く)

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2.松永太郎コーナー
 憲法をめぐって
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 TVに宮台真司教授が現れて、立花隆にむかって、ニヤニヤしながら、「実
際的なことを言えば、憲法というのは、国家が国民に対して行う約束です」と言っ
ている。この人は、朝日新聞の「論座」に「援助交際超OK」と書いた人である。
また「ダヴィンチ」と言う雑誌で「人生相談」を行っていて、明らかにうつ病の青
年の「人生に意味があるのでしょうか」という質問に「人生に意味なんてあるわけ
ないじゃないか」と答えた人でもある。因みに、その青年はすぐに自殺してしまっ
た。しかし宮台教授はなにがあろうと常に、僕ほど頭がいい人間はいない、他の奴
はみんなバカだという、現代に特有の「おれ様」顔をして出てくるのである。

よく昔の日本は良かった、みたいな事を書くと、昔も今もそんなに変わりは
ない、立派な奴もいれば、そうでない奴もいただろうという反論めいたような、当
たり前のような意見をいただくときもある。

  断固として言わせていただきたいが、少なくとも江戸時代と今を比べれば、江
戸のほうがよほどいい時代である。明治と今を比べても、明治のほうがいい時代で
ある。大正と今を比べても、大正のほうがいい時代である。残念ながら、今の日本
は最低であり、最低であればこそ、これから、良くなるという希望が持てるという
しかない。

  少女が売春し、それを大学教授が奨励するような国は最低である。しかしこれ
は比較してのことではない。比較すれば、日本は世界中で最高の国である。私たち
は、いつもこの相対比較と絶対比較の違いを忘れてしまう。

  さて、憲法論議であるが、この宮台教授のいうことは、半分正しく、半分間違
っている。正しいのは、憲法というのは政府の根本的な役割を規定したもの、とい
う部分であり、間違っているのでは、現行憲法もそうであるという部分である。彼
のように、常に国家と国民を対立させる、あるいは別々の主体であるかのようにみ
なす、と言うサヨクでおなじみの論法は、欧米の歴史的背景の中で生まれてきた考
え方である。

ロックだのホッブスだの、おなじみの名前が頭に浮かぶ。欧米の歴史は、宗教と
王権が対立し、王権と貴族階級が対立し、貴族階級とブルジョワが対立し、ブル
ジョワと労働者階級が対立する、という対立の物語である。こうした背景のなか
では、憲法というのは、マグナ・カルタが示すように、権力と権力の間の契約書
のような性格を持っていたのも理解できる。つまり憲法というのは、ある意味で
は欧米という特殊な歴史的背景をもとに、生まれてきたものなのである。

 しかし現在の日本の憲法は、日本が、主としてアメリカ取り結んだ契約である。
宮台教授が言うように、日本国が日本国民に対してなした約束ではない。江藤淳氏
が書いていたように、交戦権の放棄などに、それが明らかである。降伏文書のよう
なものであって、絶対にあなた方に歯むかうことはありません、という宣言である。

 日本が、その主体性を回復したいと願うとすれば、まずもって、このような憲法
は、さっさと廃棄してしかるべきである。人が書いたものでも、いいものならいい
じゃないかというひともいるが、人から与えられたものを、いつまでも喜んで振り
回している、と言うのは精神的に子供の態度である。しかもそのなかに、絶対に大
人となるってはいけない、という禁止条項まで入っているとあっては、永遠に親の
家をでない子供と同じであろう。

 しかし、現行の憲法をめぐるさまざまな論議を見ていると、これでは混乱を招く
だけという気もする。ある人は、国の理想のようなものをイメージし、ある人は国
民の心構えのようなものがよいと言い、ある人は、国が国民に対してなす約束だと
いう。あれも入れたい、これも入れたいとなり、しかも今のように定見のない政治
家が多いときは、あっちこっちの外国の思惑にも配慮し、収拾の付かないものにな
るだろう。

現行憲法は、一度、廃棄する、新たな憲法は作らない。これがいいのではないか。
もともと日本の文化のなかには、以心伝心、融通無碍というすばらしい伝統があ
る。理想的な原則を言葉に表し、それを実行していくという西欧的な伝統よりも、
優れた伝統である。
  
理想というのは、それを言葉に表す限り、必ず現実と矛盾する。あるいは恐るべ
き偽善を招来する。日本が戦後何十年、憲法をめぐって神学論争を続けてきたの
も、そのためである。また一部の人々が、憲法をたてにとって、偽善的建前で他
人を脅かしてこられたのもそのためである。

 日本人に憲法など無用である。もし、どうしても書かなければならないとすれば、
それは政府の役割である。政府の役割は国民の生命、財産、自由を守ることにつき
る。しかし今の政府には、そのいずれもできていない。まず基本を練習してからに
してはどうだろうか。それには、無体にさらわれた人を取り戻す、年間3万の自殺
者数を減らす、地震で被害にあったお年寄りをいつまでも体育館に住まわせない。
倒産した人の財産を一定限度保護する(現在ではすべて奪われる、私有財産の保
護?)など、いくらでも考えられる。まず、政府・官僚機構が、真に国民のため、
そういう意識に変換していくほうが、先であろう。

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3.奥山篤信コーナー
 民主党代表 岡田克也という人 その2
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岡田克也氏が連休期間中に中東ならびにスーダンを訪問していた。民主党代表とし
てこの地域は初めてだそうだ。わざわざ党首としてこの地域を訪れる民主党の外交
音痴はともかくとして、特攻の霊には冷淡でも、テロリストであるアラファト議長
の霊廟に献花するセンスには驚く次第だが、案の定イスラエルのシャロンやヨルダ
ンのアブドラ国王には無視された模様。さらに全く日本と喫緊のつながりも無いス
ーダンを訪れ、アラブ系民兵による黒人虐待が問題になっている避難民キャンプを
訪問、大変人道的な思い入れをもち「人間として生存できるレベル以下の環境だ。
日本も食料や医薬品などできる限り協力したい」と人道支援に全力を尽くす考えを
伝え、帰国後小泉首相に談判するらしい。

何がいいたいのか?要するに岡田氏とは、自分の置かれた立場というものが理解で
きない。即ちかかる国際情勢の中での日本、日本の中での野党(失礼 政権準備党)、
野党の中での自分を弁えた上での、何を今なすべきかなどが全くわからないようだ。
国際難民救済NPOにでも任せばよい問題を、世界中の中にさまざまな悲劇が存在す
る中で、殊更このスーダンを捉え一人で発奮し、援助すべきだと大騒ぎする。この
センスはイラクで人質となった日本人の幼児的メンタリティに通じるものがある。

あの自衛隊のイラク派遣には、猛烈と反対し、その反対には彼なりの理屈があった
としても、一旦国家として派兵が決定された以上、普通の感覚であれば派遣される
自衛隊の諸君に対して野党党首として敬意を払い労い鼓舞するのが当然と思うのだ
がそれはない。それに国会での議論を聞いていると、まさに法匪としか言い揚げ足
取り議論しかできない頭でっかち。日本のおかれた状況、対米、対北朝鮮、その他
種々ゲオポリティックス要素を勘案すれば政治家としてイラク自衛隊派遣は、日本
にとっての積極的な国益に適うということがわからない。極め付きは『イラクの子
供は10年も綺麗な水を飲んでないから,自衛隊の給水復興支援は必要無い』だ。

最後に岡田言語録をある掲示板からピックアップしたものを下記するのが、一番本
質が理解できると思うので、あえて羅列した。
参政権がほしいなら国籍を取れということは,人権にかかわる
・中国の役割は米国と並んで非常に大事だ。総理が自らの考えを
 押し通して靖国参拝をしたことは,非常に国益を損ねている
・(拉致被害者)5人を(北朝鮮に)返さないと政府が決める必要はない
・国会で北朝鮮の名前を出すのは相手の気分を害するからやめろ
・『国歌君が代』は民主主義にふさわしくないので違和感を感じる。
 民主主義国家にふさわしい国歌があっていいんじゃないか
・そのサインが本人のものだと確認したんですか。
 名誉毀損ですよ(菅代表の拉致犯釈放嘆願署名について)
・9割方単位を取っているので,経歴を詐称したことにはならないのではないか(古
賀議員学歴詐称問題)
・私は戦争に責任を持つ人が一緒にまつられていることに非常に抵抗感を覚える(靖
国問題について)
・金大中前大統領が言われた未来志向のレールの上をうまく走っていないとすれば,
 主に日本側に問題があると思う(2004.05.28 羅鍾一駐日大使との会談で)


岡田氏は鮮魚ですら送り主に腐ってまで送り返すといった笑い話があるほど、一切
の付け届けを拒否することで、そのクリーン性を売り物にしている。しかしそれは
裏返していえば東大法学部卒業の小心な典型的官僚根性とも言えなくも無い。

国家指導者に必要なのは、政治理念と哲学に支えられた政策と、それを遂行する燃
えるようなパッションである。残念ながら岡田氏にはそれを感じることができない
のである。民主党が、二大政党として自民党に代わる、国民として安心な受け皿と
いう観点からは、岡田代表である限り、自民党の方がベターと考える保守層は多い
のではないだろうか。

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4.西山 弘道
「ある政治家の軌跡」
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 閣僚も務めた白川勝彦氏が、5月1日に行われた新潟県十日町市の市長選挙で惨
敗した。立候補者5人のうち、4番目、5番目がアテ馬だったから、事実上の最下
位だった。本人もショックだったろう、普段、饒舌な白川氏だが、「敗軍の将語ら
ず」で今後のことも含め、今、沈黙している。
 白川勝彦氏といえば、自民党宏池会の中堅として活躍、加藤紘一氏の懐刀として
、村山自社さ政権成立に奮闘した。すなわち、当時、社会党左派だった野坂浩賢氏
に接近、野坂氏が村山氏に働き掛け、首相就任のOKを取り付けた。白川氏と野坂
氏を結び付けたのは、当時、社会党代議士だった伊東秀子氏で、伊東氏は白川氏と
東大法学部の同窓であり、共に弁護士になった。そういう意味で、白川氏は、いわ
ば村山自社さ政権の“影の立役者”といえるだろう。その論功行賞か、次の橋本政
権の時、白川氏は自治大臣・国家公安委員長まで上り詰めた。
 しかし、白川氏の得意絶頂もここまでだった。次の総選挙で落選する。その背景
には、白川氏がこの頃から、自民党内に「宗教を考える会」を結成、反創価学会・
公明党の立場を鮮明にしたことがあった。白川氏のこの“反学会宣言”が学会の怒
りをかい、彼の選挙区が学会の重点包囲網となり、落選の憂き目を見たのである。
白川氏の選挙区、十日町は立正佼成会の創立者、庭野日敬氏の出身地である。白川
氏は学会包囲網に対抗して、立正佼成会の支援も得たが、当選には届かなかった。
 浪人になった白川氏はこの後、自民党を離党、平成13年の参議院選挙に新党「
自由と希望」を結成して比例区に出馬する。47万票取ったが、これまた落選、再
び浪人生活に入る。去年11月、白川氏の周辺に奇妙なことが起こる。白川氏が白
昼、東京・渋谷を歩いていたところ、制服の警察官数人に取り囲まれ、“職務質問”
を受けるという事件が起こった。国家公安委員長経験者が職質を受けるという前代
未聞の“珍事”だが、一部には都議会公明党が警視庁に“職質”を指令した、とい
う説もあるが、真相はわからない。
 白川氏は東大法学部卒の弁護士出身、「新憲法代議士」の著書もある通り、自民党
内では異端の“護憲派”代議士であった。その舌鋒の鋭さから、“自民党全共闘”な
どとも言われたが、エキセントリックなところはあるものの、要は常識的なリベラル
人士である。左翼的なところもあるが、私が彼を買うのは、リベラル・自由を守るた
め、創価学会・公明党と徹底的に闘う、その一途さだ。勿論、今の自公連立政権にも
反対している。しかし、先の統一補選、山拓氏の例にみられるように、今や自民党は
公明党の助力なしには選挙にも勝てないところまで落ちぶれた。自公は今や、連立ど
ころか、“融合”まで進んでいる。その公明党・学会に取り込まれる“自民党の危機”
を声高に叫んでいた白川氏の“政治家の軌跡”を見ていると、巨大宗教団体に刃向か
う報復の恐ろしさというものさえ感じてくる。
 衆議院で落選2回、そして参議院、地方選挙でも苦杯を舐めるとなると、常識的
には再起は難しいだろう。しかし、私は日本が宗教全体主義国家になるのは、見た
くない。まだ59歳、ここは好漢、白川勝彦氏の再起を期待したい。

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5.花岡信昭コーナー
 「コンスタンティン」が示すもの
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 連休中、小泉首相は六本木ヒルズのヴァージンシネマズで「Shall we D
ance?」を鑑賞した。主演のリチャード・ギアは家族と共に来日したが、娘さ
んが小泉首相のポスターを街角で見つけて、「日本のリチャード・ギアがいるよ」と
叫んだとか。官邸を訪問したリチャード・ギアとダンスの真似をやってしまうのだ
から、小泉首相という政治家はやはりただものではない。

 連休明けとあって、今回のメルマガはやや軽いタッチになることをお許し願いた
い。で、当方もヴァージンシネマズへ出かけた。一方が50歳以上だと夫婦で2000
円という割引制度があり、これを利用しない手はない。

 こちらは「Shall we Dance?」のようなラブロマンス風の映画は
苦手である。目指したのは「コンスタンティン」。かつて話題となった「エクソシス
ト」の大人版といっていい悪魔払いのストーリーである。主演のキアヌ・リーブス
は「マトリックス」よりも人間の悩みの深さを表現していて、なんともすごい俳優
になった。

 天国と地獄のバランスの上にこの現実社会が成り立っていて、それが壊されそう
になり、特殊能力を持つキアヌ・リーブスがズタズタになりながら戦うといったス
トーリーである。当方の扱っている政治の分野から考えれば、これは東西冷戦の構
図に似ている。次元ははるかに違うが、善悪のバランスの上に安定があるというの
は、一面の真理である。

国際社会も冷戦終結で安定を取り戻すかに見えたが、これはまったくの錯覚で、
米ソ対決構造がなくなってしめしがつかなくなり、地域、民族、宗教などを理由と
する紛争が一気に増えた。そこへ「9・11」以来、国際テロ集団という国家の枠
組みを超えた新たな人類の敵が生まれた。

これに真っ向から立ち向かっているのがブッシュ大統領であり、この映画のキア
ヌ・リーブスも同じ立場ということになる。そういう視点で観るのも、また映画の
別の楽しみだろう。

まあ、そうした理屈抜きで、地獄の光景のおどろどろしさなど、コンピューター
グラフィックスを駆使した画面は、映像美といっていい出来栄えであった。ハリウ
ッドのレベルと、わが日本の映画水準の落差にまたも打ちひしがれたのである。

共演のレイチェル・ワイズ、ティルダ・スウィントンといった女優の存在感もま
た見事であった。帰宅して改めてネットで調べてみると、なんと二人ともケンブリ
ッジ大で学んでいる。リチャード・ギアもマサチューセッツ大で哲学を専攻した。

何を言いたいかというと、映画という総合芸術をアメリカではきわめてハイレベ
ルなスタッフ、キャストたちが支えているのに対して、日本の映画産業はそういっ
てはなんだが、映画青年の延長のような“オタク”“おちこぼれ”の集団が主体だ。
映像文化の彼我の差はいかんともしがたい。

なお、「コンスタンティン」はスタッフなどの名前が出るエンディングロールの
あとに、ちょっとした仕掛けがある。館内が明るくなってから席を立つという基本
マナーが必要な映画であることを付言しておこう。

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6.有馬尉彰コーナー  
 日本のケーブルテレビ事業を取り巻く事業環境と変化 ?
 =米国通信会社2強時代の次にくるもの=
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 日本においてケーブテレビというビジネスモデルほど明確にその本質が理解され
てこなかったものも珍しいと思う。ケーブルテレビと誰がつけたか定かではないが、
その出現以来今日に至るまでテレビの亜流、あるいは亜種として考えられてきた。
それではテレビとは何かということになるが、テレビ局から、空中を電波が飛んで
家庭の屋根に設置されたアンテナで受信し、主として、スポーツや、バラエテイな
ど楽しい番組が見れるもの、ということになるだろうか。“楽しくなければテレビじ
ゃない”といっていたテレビ局もあるが、トニー谷や、力道山のプロレスに人々が
街頭テレビでとりこになって以来、楽しいことがテレビのDNAとなってきたのであ
る。

しかし、通常テレビ局側の人々の認識としては、楽しいことを実現する仕組みで
あることはさておき、テレビが工業社会の主要なサブシステムとしての地位を確
立して以来、彼らのレゾンデトールは“空中を電波が飛んで”「情報」を家庭に
伝えるということにある。この電波を空中波、もしくは地上波という。したがっ
て東京タワーから射出された電波が、地上近くを飛び家庭のアンテナに届くこと
から、テレビを通常、地上波局と呼び慣わしている。
 
 電波、つまり電磁波は波動である。この波動を伝える媒体が、大気(空気)であ
り、銅線であり、光ファイバであるのだ。したがって、テレビ局が発信した信号を
伝達する役割に大気をつかって搬送し、しかも、1つの局からn数の視聴者に一方
通行で伝える仕組みを放送、ブロードキャステイングという。これに対して、同じように情
報(信号)を伝えるものでも、人と人、局と局を1:1で結び、一方通行ではなく、
双方向であるものを通信として区別している。地上波局は始まって以来大気を使っ
て信号を搬送してきた。しかし大気は、電磁波を搬送する媒体の一つでしかない。
放送というビジネスモデルが始まった20世紀の初頭では、か細い銅線網を使って放
送のような大量の情報を送ることは適切ではなかった。それで、ラジオは中波とい
われる電磁波の帯域(スペクトラム)を使い、後に、テレビは、超短波という帯域を使っ
て電波を搬送するようになった。いずれも媒体は、大気である。この約1世紀に及
ぶ放送の歴史がいつの間にか空中を飛ぶ一方通行の信号こそが、放送であるという
思いが、放送局側に遺伝子のように織り込まれてしまったというしかない。繰り返
しになるが、大気は媒体の一つであり、たまたま大気を使って1:nの情報の流れ
を行うのが放送というビジネスモデルとされたのである。 なぜ大気が有力な電送
媒体として使われ続けてきたのか。それは、既に述べた様に20世紀を通じての大半
の技術では、他の媒体より電送容量がおおきかったことは理由の一つであろう。そ
して、大気は経済資源としては、ほとんど無限であり、したがって、そのコストは
ほぼただに等しかったのである。むしろ、有限の資源として貴重であり続けたのは、
スペクトラム、帯域そのものであった。そのことにより、放送を統括する行政の主
たる目的は、誰にどこの帯域をどれだけ使うことを許可するのかということにあっ
た。帯域が貴重な公共財であり続けてきた(現在もまだ貴重であるが)今日、それ
を使うことができるのは様々な視点から厳しくチェックされ許可された極めて限ら
れた企業(放送局)であったのである。もちろん、無料広告放送のビジネスモデル
を支えた、やはり限られた数の広告代理店も放送局と同様に、工業社会において、
高い収益を実現することが出来たのである。

 しかしこれらのシステムをささえた大気という媒体が近年、従来どおり極めて効
率よく大量の情報を伝達する媒体としての存在が、だいぶ怪しくなってきたのであ
る。さらに、貴重な有限な資源であったはずの帯域が、無限な資源に変わりつつあ
るのである。この2つの経済資源の変化は、放送・通信ビジネスの分野に多きなパ
ラダイムシフトを迫りつつあるといって良いのである。(続く)  

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7.山崎行太郎コーナー  
  ケインズの「乗数効果」論を否定するフリードマンの「恒常所得仮説」理論 
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 ケインズ主義的な総需要拡大論では景気は回復しない、というのが小泉・竹中派
の「構造改革なくして成長なし」の理論的前提である。彼らは需要と言う問題を徹
底的に無視し、排除し続けている。それがきわめて政治的な、党派的な、派閥的な
次元の問題であることは言うまでもないが、では、小泉はともかくとして竹中は、
なぜ、そういう固い信念をいつまでも固持し続けていられるのか。すでに竹中理論
が破綻していることは実体経済の悲惨な現状が証明しているにもかかわらず、それ
を認めようとしないどころか、ますます意固地になって、反ケインズ的な政策に固
執するのは、何故か。

それは、一言で言うならば、竹中が、アメリカの新古典派の理論に依拠し、それを
盲目的に信奉しているからだろう。現実の経済が破綻しても自分が信奉している経
済理論に間違いはない、なぜならそれはアメリカ経済学の主流派だからだ、間違っ
ているのは理論そのものではない。景気がなかなか回復しないのも、政策と実行の
プロセスで政治家やジャーナリズムなどが不当に介入し、政策を歪曲させたた結果
にすぎない、と思っているはずだ。それ故に、政策の現場からリタイアすることが
出来ないのだ。政策の現場から離れた途端に、竹中的な理論の破綻が明白になるか
らだ。

おそらく、日本の景気は、小泉・竹中が、政策の現場から離れさえすれば急速度に
回復するはずである。それに急ブレーキをかけて、逆噴射状態になっいているのが
現在の日本経済なのである。しかし、こういうことをいくら言っても始まらないだ
ろう。宗教問答的な水掛け論に終わるだけだろう。問題は理論そのものである。竹
中が依拠している理論は何であり、その理論の何処が間違っているかを理論的に解
明し説明することである。私は、この問題を追求している日本の経済学者を一人し
か知らない。

その一人が丹羽春喜である。

丹羽によると、アメリカ新古典派とは、フリードマンやルーカスに代表される、70、
80年代以降の経済理論である。この学派は、ケインズを批判し否定することによっ
て新しい経済学として誕生したという歴史的経緯がある。それ故に、反ケインズ主
義は理論的支柱を形成している。

その反ケインズ主義的な理論の中でも、特にフリードマンの「恒常所得仮説」理論
が重要な意味を持っている。なぜなら、ケインズ主義の理論的支柱である「乗数効
果」論を否定する理論だからである。

《消費支出がなされるのは家計の「恒常的な所得」からのみであるとして、通例を
上回るような賃金上昇やボーナス、座家業手当て、減税、等等、の「所得変動」か
らは消費支出がまったく行われないものとするという極端な状況を仮定して、それ
に基づいて、ケインズ的財政政策で「所得変動」が増やされた場合の「乗数効果」
を非常に低く見積もるような考え方を示唆してきた。》(丹羽春喜『新古典派の内含
する破壊的思想とその日本への浸透』) これが、フリードマンのケインズ批判の理
論的根拠となる「恒常所得仮説」理論である。つまり、こういうことだ。「臨時収入
からは支出や消費がまったくなされず、したがって当然のことに乗数効果も発生し
ない」というわけである。この理論的前提の下に、わが国でも、とりわけテレビや
新聞を中心とした経済ジャーナリズムにおいて、いくら公共投資などの総需要を拡
大しても景気回復にとっては無益だという言論が多数派を形成し、総需要政策とい
う税金の無駄遣いをやめて、「潜在成長率」を高めるための「構造改革」に専念すべ
きだという「奇妙な正論」が一般化することになったのである。

 
このフリードマンの「恒常所得仮説」こそが、反ケインズ主義の理論的支柱の一つ
であり、竹中らが信奉している理論的前提なのである。(『マルクスとケインズの同
一性と差異性』10)

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8. 桜井裕子(寄稿)
    戦後補償は済んでいる(上)
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今年3月17日、韓国政府は、「対日新原則」を発表し、鄭東泳統一部長官は、植民
地時代の補償問題について、「韓国政府が負担すべきものは負担するが、従軍慰安婦
や韓国被爆者など、日韓基本条約の範囲に入らない被害者については、日本政府が
解決するよう促す」と追加補償を要求する旨を主張しています。
これに対して町村信孝外相は、「植民地時代の補償問題は、国交正常化の時点で解決
済みで、歴史の歯車を戻すことは賢明とはいえない」と述べました。これは真っ当
な反論ですが、盧武鉉大統領は同月23日、「日本との関係について国民に述べる言
葉」を発表し、日本との対決姿勢をより先鋭化させています。
ここで40年前、日韓国交回復がなされたとき、補償問題はどのように処理された
のか、またその後、日本と韓国との間の経済協力・技術協力はどのようの行われて
きたのかについて振り返ってみたいと思います。

1.最貧国・韓国に差した“一条の光”
韓国は、終戦の1945年から61年までの16年間は、アメリカの援助に依存してい
ました。この間のアメリカの援助は、総額31億ドル(1兆1160億円、年平均約
700億円、1ドル=360円)で、すべて無償という好条件でしたが、60年代に入り、
アメリカの国際収支の悪化で削減されてしまいました。
「この削減分を補填するには、日本に頼るしかない」と、韓国・朴正熙政権は日韓
国交回復と補償請求に動き始めます。
韓国は、当初、サンフランシスコ講和条約で、「大韓民国臨時政府(重慶)が、対日
宣戦布告をしているから、戦勝国としてほしい」と訴えていましたが、これはさす
がに連合国から拒否されました。臨時政府はわずか200人程度の朝鮮人からなり、
かつ一枚岩ではなかったので、とてもそれをもって朝鮮を代表する政権とみなすこ
とはできませんでした。

ここで少し話が脱線しますが、当時の韓国の経済状況がわかるエピソードを紹介し
ます。
1965年当時の韓国の経済状況は、外貨保有高1億3千万ドル、貿易赤字2億9千
万ドルでした。国民一人当たりのGNPがフィリピン257ドルに対して韓国79ド
ルですから、正確に表現すれば「世界の最貧国」でした。
日韓国交回復の前年(64年)12月、朴正熙大統領夫妻は西ドイツ・ボンから車で
一時間あまりのハムボルン鉱山を訪問しました。この鉱山の鉱山夫として300人、
看護婦として50人の韓国人が、外貨獲得のために出稼ぎに来ていました。彼らは、
韓国のエリートで、ほとんどが大学卒か中退者でした。韓国内で100倍の競争を勝
ち抜いて、祖国代表として異郷の地に派遣されていました。
彼らは、地下千メートルでの肉体労働を終えて飲むいっぱいの酒も惜しんで、祖国
に送金し、また彼らへの給料を担保として、韓国は西独政府から巨額のマルク借款
に成功しました。そうした折の大統領夫妻の訪問でした。

朴大統領夫妻の登壇にあわせて「♪むくげ三千里、美しい山河〜」の愛国歌が流さ
れた後、朴大統領は、「皆様方と、このように遠く離れた異郷の地でお会いできて感
慨無量です」と言ったきり、あとは言葉になりませんでした。
しばらくの沈黙ののち、大統領は用意した原稿をたたんで、「皆さん、祖国の家族へ
の思いから、悲しくなることも多いと思いますが、何のためにこの遠い異国の地に
来たのかを思い出して祖国の名誉をかけて働きましょう。たとえ私たちの生きてい
るうちには祖国の発展を目にできないとしても、私たちの子供や孫が幸福に暮らせ
るように、繁栄の基盤を築いておきましょう」と語りかけ、あとは嗚咽になりまし
た。陸英修夫人や集まった一人一人の目からは、止め処もなく涙があふれ出ました。
韓国からの土産のタバコ500箱を配り終えて車に乗り込んだ大統領夫妻と名残を惜
しむ人々に取り囲まれて、大統領は一人一人に握手をしました。皆、目を泣き腫ら
し、同行したルイブケ大統領は、「泣かないで下さい。私が彼らを支えますから」と
慰めるのがやっとだったといいます。
事ほど左様に、厳しい経済状態に置かれていた韓国でした。それを救ったのが、日
本との国交回復に伴う経済協力でした。

2.戦後処理は完全に最終的に解決
交渉担当者の大変な苦労の末に、日本と韓国は、昭和40(1965)年に日韓基本条
約と「財産および請求権に関する問題の解決並びに経済協力に関する日本国と大韓
民国との協定」(以下、「請求権・経済協力協定」)を締結しました。
同協定二条には、「戦後処理は完全かつ最終的に解決されたこととなることを確認す
る」、そして今後、それに関して「いかなる主張もなしえないこと」を韓国政府は認
めました。つまり“追加請求”を日本にはしないと約束したわけです。
その内容は、無償3億ドル、有償2億ドル、民間借款3億ドルというものでした。
当時、日本の外貨準備高は18億ドルでしたから、日本としては文字通り“精一杯
の協力”でした。現在の貨幣価値に換算すると3兆円規模になります。

しかも日本は、朝鮮半島に置いてきた資産に関して、日本人の財産権を放棄する法
律を作って、すべてを放棄しました。その評価額は、連合国軍総司令部(GHQ)
民間財産管理局の調査では、軍事用試算を除き53億ドル(1兆9080億円)に上り
ます(大蔵省財政史室篇『昭和財政史 終戦から講和まで』)。
英国からインドが独立する際には、イギリス人がインドに持っていた個人資産が返
却された例にくらべれば、日本人はひたすら我慢して、一言の文句も言わずに財産
放棄を甘んじて受け入れたのでした。
また一説に、「ドイツは十分な補償をしている。日本は金額が少ない」という批判が
ありますので、以下の数字を挙げておきます。ドイツの一般的な労働者への賠償は
現在の価値換算で30〜80万円です。最も高いユダヤ人労働者に対してでも80万円
です。
では、日本の場合はどうでしょうか。無償3億ドルを、韓国が主張する強制労働者
70万人と慰安婦20万人の計90万人で割った場合で試算します。
3億ドル=1080億円→物価換算で10倍(当時の大卒初任給が2万円)1兆800億
円÷90万人=120万円となります。
ドイツの最高額の1.5倍になる、ということです。

韓国・朴政権は、「韓国民には、自分たちで個人補償をするから」と主張して、日本
からの資金を一括して受け取ることを強く希望しました。そして、同協定で「大韓
民国の経済の発展に役立つものでなければならない」と謳ったのに忠実に、朴政権
はその資金のほとんど(94・6%)を経済建設につぎ込みました。
韓国政府は、韓国国民への個人補償について、71年「対日民間請求権申告法」と
74年に「同補償法」を制定しましたが、補償の対象は「預金があったことを確認で
きる場合」(その金額を補償)と、「日本軍として召集・徴用され終戦前に死亡した
人」(一律30万ウオン=約19万円)に限られました。
BC級戦犯を含む終戦後の元日本軍人死亡者や、戦傷を負ったもの、被爆者、サハ
リンなどの抑留者、慰安婦などは全部、除外されました。さらに申請手続きは11
カ月以内に限られ、広報も不十分ななかで行われ、補償に使われた金額は58億円
で無償資金のわずか5・4%でした。
簡単に言えば、「これは国が大変なときだから、経済に優先的に使わせてくれ。国が
富めば、その恩恵も広く国民におよぶのだから」と、当時の韓国の経済状況に照ら
して、韓国政府は国民への補償は限定的なものにとどめたということです。
つまり、「戦時中の補償がなされていない」と不満を持つ韓国の人々が補償を請求す
べき相手は、日本政府ではなく韓国政府だということがはっきりとわかります。

桜井 裕子: 慶應義塾大学文学部英文科卒業。PHP研究所、PHP
エディターズグループ勤務を経て、フリーに。主に書籍のプロデュースや
執筆・制作を手がける。
最近の作品は『新・国民の油断』(PHP研究所、西尾幹二・八木秀次)、
『この国を守る決意』(扶桑社、安倍晋三・岡崎久彦)など。

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9.立売堀こぼれ話
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大阪ではまだ連日のようにJR西日本の通勤電車事故関連の報道が続いているので
ございます。(お陰さまで古賀誠先生の推進されております人権抑圧法案いや人権
擁護法案など話題にもならないのでございます)
普段は人権や人命の大切さを訴え社是にもそんなお題目を書き連ねる大企業様が、
実は人権や人命よりも利潤追求最優先体質である事がバレちゃったと云うにしては、
犠牲者が100人以上ということで余りにも大きな事故を起こしたということでござ
います。

首の挿げ替えで遺族が慰められる訳もありませんが、少なくともこの体質を培養奨
励してきた幹部は総退陣で新しい人材を入れなければ、第二、第三の事故はまた起
こることでございましょう。事故を尻目に出勤だの、ボーリング大会だのと報道に
よる加害者苛めともとられかねない新事実の発覚の連続でございますが、矢張り公
務員の「見掛けだけは綺麗に」という体質によるものと思われるのでございます。

なかでも総務局長かがテレビで「矢張りこんな時にボーリング大会はどうであろう
かと色々迷ったようですが決行されてしまった」と云っていたのが何よりの証拠。
つまり、「行きたいなー、行きたいなー、でも大事故が起ってこんな時にボーリン
グはとんでもない事だけど、良いや、やっぱり行こう」と大いに迷われたのでござ
います。馬鹿者、お前等は幼稚園か。 最早云う言葉もございません。

いつものことでございますが、報道でインタビューされた知人、関係者が犠牲者に
就いて例外なくおっしゃるのは、「とっても優しくて誠実で、仲間のリーダーのよ
うな良い人でした」。
満員の通勤電車で運悪く被害に遇われ尊い命を落とされた方々が、全て漏れなく良
い人達ばかりと言う事は、確率的に日本は良い人ばかりなのでございしょうか。そ
うであればJR西日本も良い人ばかりということになるのでございます。で、どう
してこんな事故が起るのでございましょうか。なんでボーリング大会なのでござい
ましょうか?嘘や出鱈目の奇麗事で誤魔化し合うのは止めにしよう。
マスコミの皆様 もう少し偽善なき実態を伝える努力をされてはいかがでございま
しょうか?  (泰平)

このたび事故で犠牲になられた皆様のご冥福をお祈り申し上げます。平河総研一同

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10.ある女子教員の嘆き
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私って地方のいわゆる駅弁大学の教員をしてるの。何分給料が安くって狭いアパー
ト暮らしなのよ。だからエアコンの効いた近くの東京都中央図書館に授業のない日
は篭って研究読書をしてるのよ。だって、とても快適だし、おまけに静かに研究が
できるじゃない!。私のような研究や調査のための図書館だから、当然入館に年齢
制限があるわけ。

ところがこないだ図書館にでかけたら、なんと幼児や子供が館内を大きな声をたて
て走り回っているじゃない!今日は子供開放日なのかなと思って、受付のかたに事
情を聞いたら、耳を疑っちゃたのよ。最近年齢制限がなくなって、誰でも入館でき
るんだって!子供がアイスキャンディを舐め、ハンバーガーを食べながら、まるで
遊園地のように読書室を歩きまわっているのに、誰も注意せず、親も何も気にせず
知らぬ顔なのよ。さすがに私もかっとなって、大きな声で子供を叱りつけ、親に向
かって子供が騒がさせないようにと注意したのよ。

図書館側言うには、あるとき子連れの若い母親が、18歳制限がおかしいと、差別
だなんだかだと何故子供が入れないのかとわめき散らして抗議したんだって。この
図書館はそれなりに18歳以上大学生レヴェルの本を備えた図書館だし、幼児や児
あるのに、何故そのように、非常識な親に図書館側は説明しないのか!区別と差別
を混同してる現在の風潮をそのものなのよ。もう頭きて、都側にかかる事態を抗議
する決意をしたの。

たまたま大阪の友人が遊びに来たので聞いてみたら、大阪にも中央図書館ってある
んだそうだけど、年齢制限はないって。でも子供の場所は部屋で区別してあってあ
まり大人の迷惑にはならないんだって。

大阪の問題は、それよりもホームレスの人たちが我が物顔に、所構わずリビングル
ームとして居眠りをしたり、お尻からは屁を放散したり(くすっつ)、便所で洗濯
洗顔等等の傍若無人の振る舞いらしいわ。ホームレスの中にも階級制度があるのか、
クラシックをヘッドホーンで聞きながら新聞読んでる高級ホームレス階級も見受け
られるんだって。笑っちゃうわね。臭いし不潔だし、誰もが近寄らず、彼らが触れ
た書籍をアルコール漬けにして消毒したい気持ちにかられるんだって。大阪の公共
施設って浮浪者天国だって。みるからに不潔で、図書館でみんなに迷惑になりそう
な人ってそれだけで退去してほしいっていうのは、それって差別?
(憂子)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
巻末までお付き合い頂き、ありがとうございます。
次回の配信は、5月20日(金)を予定しております。どうぞお楽しみに!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
登録内容(メールアドレス等)の変更、メールニュース配信の停止は、
こちらからお願いします。
<http://www.melma.com/mag/12/m00133212//>
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