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甦れ美しい日本 第187号

発行日: 2008/5/28

□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2008年5月28日 NO.187号)

  ☆☆甦れ美しい日本☆☆

☆・・・・私たちは書きたいから書くのです・・・・
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☆文化・芸術・映画・味覚などは水曜日発信となりました。

< 目次 >
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◎奥山篤信の映画評論

1.アメリカ映画「ランボー 最後の戦場 RAMBO」☆☆
2.アメリカ映画「幻影師アイゼンハイム THE  ILLUSIONIST」☆☆ 

◎奥山篤信のDVD映画評

1. インド映画「サラーム・ボンベイ!   SALAAM BOMBAY!」1988 ☆☆☆
2. アメリカ映画「バートン・フィンク BARTON FINK」1991年 ☆☆☆ 
3. アメリカ映画「誘う女 TO DIE FOR」1995 ☆☆
4. アメリカ映画「ショートバス ShortBus」2006☆

◎阿嶋彩子の料理つれづれに (39)<鶏卵・玉子のこと>

◎ 演劇公演「小部屋の中のマリー」
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超・映画評 愛と暴力の行方 奥山篤信著 扶桑社 発売中 http://www.strategies21.org/leonessa.htm
大書店・アマゾンでお買い求めできます。
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◎奥山篤信の映画評論 
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1.アメリカ映画「ランボー 最後の戦場 RAMBO」☆☆
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西洋かぶれのスー・チー女史の言い分を、一方的に鵜呑みにしてミヤンマーをポルポットやアミン並の残忍で悪辣な国家として描いているが、ミャンマーは国家侮辱でハリウッドを告訴すべきであろう。ミャンマーは悪のシナとは異なり仏教を崇める平和を愛する国家であり、日本が欧米の白人主義差別意識からなるスー・チー路線に無見識に乗っていては、その間隙を狙って現政権に擦り寄っているシナの思うつぼである。

そこのところの白人中心のアメリカの正義の嫌味をさておいて、この映画は“世界最強の一人軍隊”として、アンチヒーロー像を描いた『ランボー』シリーズの第4弾である。シルヴェスター・スタローンが、監督、脚本、主演の3役をこなし、およそ20年ぶりに還暦を超えた年齢とは思えない“肉体美と生命力”のランボーを再登場させた。ランボーのかっこ良さは何よりも偽善・欺瞞を憎む正義漢であることだ。

“Live for nothing”(のんべんだらりんと漫然と生きるか) 或いは“Die for something”(死ぬことに代えても価値あることを求めるか)どちらを選ぶのかなど、武士道ともいえる男の美意識をくすぐるレトリックには痺れる者も多いであろう。特にばか丸出しの平和主義の牧師の一行の慈善が(この連中のセリフが日本のサヨクとそっくりであり笑える。それはどんな悪い人でも殺してはならない、暴力はいけない。話せば分かるという能天気)、「力あってこそまかり通る正義」をランボーが実証するあたり、まんざらこの娯楽作も日本人の啓蒙に役立つかもしれない。それと極力飛び道具を避けて「手製のナイフと弓矢」で戦うランボーの姿に「神風連」の気概を観るのである。
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2.アメリカ映画「幻影師アイゼンハイム THE  ILLUSIONIST」☆☆  
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オーストリー・ハンガリー帝国時代の19世紀末のウィーンを舞台に、天才的手品師(illusionistは幻影師ではなく手品師かあるいはイリュージョニストとすべきである。ラスベガスなどではその手品の大仕掛け故にイリュージョニストが一般的である。あたかも人間の霊が呼び起され映し出されるのが、幻燈の様であるので幻影師と訳したのであろうか。)の初恋の愛とその成就に関しての、まさに大規模な政治手品の物語である。

なかなか良くできた原作の短編はピューリッツァー賞受賞作家スティーヴン・ミルハウザーからなり、ニール・バーカー監督が映画化した。主人公の幻影師をエドワード・ノートン、彼との宿命的恋愛相手を、その肉感的容貌と肢体が男性をうっとりさせるジェシカ・ビールが演じる。

大がかりな手品による最後のどんでん返しが見事である。そしてハッピーエンドとこの映画の手品性には観客もうっとりするのではないだろうか・・・
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◎奥山篤信のDVD映画評
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1. インド映画「サラーム・ボンベイ!   SALAAM BOMBAY!」1988 ☆☆☆
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インドの女流監督ミーラー・ナーイルの初期の作品であり、ボンベイの路上に生きるストリート・チルドレンの悲喜こもごもを描いたものである。サーカスで働いていた少年クリシュナは、一行の移転の際取り残され、1人で大都会ボンベイへやって来た。そこでその日暮しをしながら、大都会の底辺に生きる人々への少年をわんぱくでいて逞しく描いている。

少年たちが生きるために、それは娼婦に売られてきた少女を助けてやろうとする優しさの眼差しあるせいか、「犯罪」を犯していても何か欝とおしさがない。それはインド特有の太陽の光線なのか、ナイールの女性らしさなのか、インド固有の歴史の蓄積なのか!
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2. アメリカ映画「バートン・フィンク BARTON FINK」1991年 ☆☆☆ 
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コーエン兄弟による映画で、カンヌ国際映画祭でパルム・ドール、男優賞、監督賞を受賞した。いかにもカンヌの好みで決して僕の好みの映画ではない。特にコーエン兄弟に期待するものにとって・・・

1941年のニューヨークで、ブロードウエイの劇作家として成功したバートン・フィンク(ジョン・タートゥーロ)は、ハリウッドに招かれて映画のシナリオを依頼された。あまり気乗りがせずに無理やりハリウッドにやってきたフィンクはWriter’s Blockに陥る。すなわち筆が走らなくなり、薄気味悪いホテルの一室で自閉症的症状に陥る。

蚊の飛ぶ音、暑さ、息苦しさそして壁紙が剥がれる場面など描写がさすがコーエン兄弟の独創性があり見事である。そこに普通の隣人かと思われたメタボの男、実は猟奇連続殺人魔(ジョン・グッドマン)が現れた。そんな招かれざる客でもWriter’s Blockにあるフィンクにとってはネタの展開の話し相手となる。
そして壁にかかる砂浜の水着の女のスケッチをたびたび見上げるフィンクであった。

Writer’s Blockを克服すべく、トイレで偶然であった有名シナリオライターに相談するが、本人はまるでアル中ならびにその愛人(ジュディ・デイヴィス)が実際にシナリオを描いているゴースト・ライターとわかり愕然。そして真夜中その愛人をホテルに呼んでシナリオ指南を受けようとするのだが・・・セックスの後、翌朝横に横たわる愛人は何者かによって殺されていたのである。

やっと書いたシナリオもハリウッドの製作者に反故にされ、挙句の果ては「too sensitive and introspective」で作家としての才能なしと罵られる。そして成長するまで契約で「飼い殺し」しようとまで馬鹿にされるのである。

映画は失意のフィンクが砂浜をさまよい、そこにいる美女と一言二言会話する。そしてその美女が、あのホテルと同じポーズをするのを眺めるのであった。

コーエン兄弟の映画はアメリカに住んでいないと分からないエピソードをふんだんに盛り込んでいるのが、この映画を見ても、そうにちがいないと推察できる。
ハリウッドでその脚本家として期待され呼ばれた、フォークナーやフィッツジェラルドなどお金のためにハリウッドで書こうとしたが、その能力は劣化しアル中に陥っていった事実などをこの映画にも織り込んでいる。上述の製作者はMGMのルイス・マイヤーを想像する。
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3. アメリカ映画「誘う女 TO DIE FOR」1995 ☆☆
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アメリカで実際に起こった事件を題材として映画にした。二コール・キッドマンが悪女として名演技、映画は事件の後関係者とのインタビューと回想の形で進む。

目立ちたがり屋の天気キャスターのスーザン・マレットは恥じらいもなく、“TVに映ることが生きている価値”と強烈なる人生哲学。スターになる事をひたむきに夢みていた純朴さもあったが、目的達成のためには手段を選ばず、夫が邪魔になれば簡単に殺害することも厭わない。自分では手を下さず、高校生を操って彼女の性の奴隷とし、夫を殺害させる。 
監督はアメリカ・ルイビル生まれのガス・ヴァン・サントの作品である。

実はとは高校のメディア・サービス・コーディネーターのPamela Smart という女性が三人の生徒を利用して夫を殺害させた。実際にけん銃の引き金を引いたのは16歳の少年で彼女のセックス奴隷であった。この裁判の模様が全米で初めてフルに実況放送された。Pamela Smartは有罪となり終身刑で服役中。
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4. アメリカ映画「ショートバス ShortBus」2006☆
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ジョン・キャメロン・ミッチェル監督により、ニューヨーク・ブルックリンのセックスサロン「ショートバス」を舞台に21世紀の性を問いかける映画である。ホモあり、SMあり、自慰あり、覗き見あり、複数プレイあり、ありとあらゆる性の可能性をさらけ出している。
あのヒッピーのフリーセックスの60年代に比べて、この乱痴気騒ぎは共通点があるが、当時はベトナム戦争を介しての人間の愛などが底にあったが、この21世紀にはそれがない。
刹那的な喜びの道具、そしてその喜びの絶頂が得られない疎外感と悩みなど、なんか観ている方も虚しくやるせ無いのである。

映画を"pornographic"と呼ぶ者もいるらしいが、ミッチェル監督は「ポルノとは性的興奮を駆り立てるために作られそして鑑賞されるのが第一目的」のものであり、この作品は「性行為自体には内在的なに感情や思考がぼけてしまうところがあるが、このモヤモヤを取り除きそしてエロチシズムから解放するものである」と述べているが、言い得て妙である。監督はさらに「セックスとは音楽のようなもので世界的な言語である。性格を紹介したいとき、感情を喚起させたいとき、事を推進させたいときなどに使いたい。でもセックスってのは最も滑稽なもの。こんな体位の中で自分を見出すなんてありえないわ!」
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◎阿嶋彩子の料理つれづれに (39)<鶏卵・玉子のこと>
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私は大の卵好きである。味もさる事ながらカタチも気に入っており、玉子の置物は数個持っていて身近に置いて眺めていると何となく微笑ましい気分になる。中国の精進料理において、玉子は動物を傷つける事なく入手出来るという理由で食べても良いとされ、玉子の生産量も中国が世界第一位である。二位アメリカ三位インドそして日本は四位であるが、日本の人口からすると確かに日本人は玉子好きな事が判る。

料理の仕方や利用方法も他国より多く、又夫々にきめ細かい名前が付けられているのを見ても玉子に馴染みがある国民である。

玉子料理と言えば一番に浮かぶのが目玉焼きだと思う。ハムエッグやベーコンエッグも含めて簡単な料理のように思うが納得出来る位に上手につくるのは案外難しい。焼いた時の美味しさは卵黄の中に少し柔らかさが残っているのが良いと思うが私は中々タイミングよく焼けないのである。「天窓」という名のソース焼ソバの料理を北九州で食したことがある。焼ソバの真ん中をへこませてそこへ卵を割り玉子焼きにしたものだが、玉子を柔らかく仕上げてソバと混ぜていただく。食し方としては大して変わった事ではないが、家屋の屋根の採光窓のイメージがこの名で、誰が名付けたのか判らないがステキな名を私はお洒落な名だと印象に残っている。

生玉子を食する国は日本だけだとか聞くが、サルモネラ食中毒を起こさない品質を選ぶ事が出来れば、これは玉子と共に食す食品を大変美味しくする。玉子かけ御飯、月見そばや月見うどん、すき焼きのタレに使い、鮑のモツ和えやイカのうに和え等に使ったりするが、その食品がコクのあるまろやかな味になり欠かせない物である。

玉子を溶いて玉子どんぶりや親子どんぶりをとじたり、玉子焼きやうまき、かに玉などに玉子が使われる。又錦糸玉子にすると、散らし寿司の時は上にかけただけで華やかなお寿司になり、美味しく便利な品である。溶き玉子を使ってのオムライスは昔から子供も喜ぶメニューの一つで親しまれている。茶碗蒸しは中に季節のものを入れたり魚介類を入れたりすると、高級感も出て立派な料理となるが、家庭では誰もが好む食品である。冬は茶碗蒸し、夏は玉子豆腐を度々作って食するが、単純なようで綺麗に仕上げるのは難しい料理で、滑らかに出来上がるようにするには苦労する。

ゆで卵、特に温泉玉子の味も又魅力的である。温泉地で作られた事からこの名が付いたが、これは卵黄の凝固温度が卵白の凝固温度より低い為、65度から68度程度の湯に30分程つけておく事により、あの柔らかい口当たり良い半熟玉子の一種が出来るのである。温泉の湯を利用したものでは箱根の大涌谷の黒玉子もあり、これは固ゆでではあるがある種の風味を有し大涌谷の遊歩道を上った疲れを癒してくれる。

お菓子においても玉子は和洋を問わず大切な材料である。和菓子においては玉子素麺や黄味饅頭は素晴らしく、ケーキつくりにはスポンジケーキやカスタードクリームなど玉子なしでは考えられない。

玉子はどのような使い方をしても味もさることながら人の心もフンワリと包んでくれる感がするのは私だけではないと思う。このように食品の多分野にわたり使われている食材である事から、この食材が使えなくなったら大問題である為、安全な品を常時提供してもらいたいものである。
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◎ 演劇公演「小部屋の中のマリー」
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◆演劇公演 DULL-COLORED POP #6
『小部屋の中のマリー』
‐サディスティック演劇的思考実験による人間模様白黒はっきり劇‐

【設問】
マリーは聡明な人文科学者であるが、何らかの事情により、うまれてからずっと白黒の部屋から白黒のテレビ画面を通してのみ世界を調査させられている。彼女は本や映像を通じて、世界中のあらゆる事象に精通している。(中略)さて、彼女が白黒の部屋から解放されたり、テレビがカラーになったとき、何が起こるだろうか。彼女は何を学ぶだろうか?
人の心は何故歪んでしまうのか、という青臭いテーマを、主題的に恥ずかしくもなく、表現的には思いっきり照れながら舞台化する、DULL‐COLORED POP の暗くて元気なおとぎ話。舞台上で次々と表情を変える「ライブペインティング美術」にもご期待下さい。

*作・演出 谷賢一
出演 ・清水那保 堀奈津美(以上DULL‐COLORED POP)
小櫃川桃郎太(小櫃川桃郎太一座)、菅野貴夫、久保亜津子(向陽舎)、小林タクシー(ZOKKY)、滝井麻美、田中のり子、千葉淳

*タイムテーブル
2008年6月
4日(水)14:00、19:30
5日(木)14:00、19:30
6日(金)19:30、*25:00
7日(土)15:00、19:30
8日(日)15:00、19:30
9日(月)14:00、18:00 
***6日夜中25時からレイトショーを開催致します。当然終電はありませんのでご注意下さい。
*場所・新宿タイニイアリス 地図http://www.tinyalice.net/map/map_main.html
(JR新宿駅より徒歩10分、都営新宿線・新宿三丁目駅より徒歩3分)
*チケット
前売一般:2500円
大学生:2000円
高校生以下:1500円
※当日料金は+300円です

*ご予約方法
お電話&FAX 03−5727−1657(向陽舎)
またはこちら↓のURLの申し込みフォームのご利用がお手軽です。
http://ticket.corich.jp/apply/7082/007/

*劇団サイトhttp://www.dcpop.org/
久保亜津子:
早稲田大学日本文学科卒。1996年より演劇ユニット・向陽舎主宰。主に三島由紀夫作品の演出を手がけ、自らも出演。主な公演「近代能楽集」全作品。「サド侯爵夫人」など。
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次回の配信は5月31日(土)を予定しております。どうぞお楽しみに!
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登録内容(メールアドレス等)の変更、メールニュース配信の停止は、
こちらからお願いします。
<http://www.melma.com/backnumber_133212/>
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有限責任中間法人 平河総合戦略研究所< http://www.hirakawa-i.org >
発信元:< info@hirakawa-i.org >
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