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甦れ美しい日本 第174号

発行日時: 2008/4/11

□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2008年4月11日 NO.174号)

  ☆☆甦れ美しい日本☆☆

☆・・・・私たちは書きたいから書くのです・・・・
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< 目次 >

◎松島悠佐の軍事のはなし(67)「軍隊らしきもの」からの脱却

◎レギュラー執筆者 
      
1.佐藤 守      大東亜戦争の真実を求めて  160
2.奥山篤信   野中広務という人・・・4月10日日本外国特派員協会の講演を聴いて
3.西山弘道    「政権末期」
4.松永太郎     本の紹介  「メキシコ支局」  Our Man In Mexico: Winston Scott and the Hidden History of the CIA  Jefferson Morley,Kansas University Press 2008 

◎ 4月27日日比谷に結集せよ! 奥山篤信

◎関西零細企業経営のオッサン 悔し涙を流すの記 (6) 
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◎松島悠佐の軍事のはなし(67)「軍隊らしきもの」からの脱却
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「自衛隊は国際的に見れば軍隊だが、国内的には軍隊ではない」とよく言われますが、それ故に、自衛隊のことを「軍隊らしきもの」と呼ぶ人もいます。

憲法に「陸海空軍その他の戦力を保持しない」と定めてあるので、わが国には軍隊はないし、したがって軍人もいません。

しかしながら、1950年朝鮮戦争が勃発してわが国周辺も緊迫した情勢となり、警察予備隊を設置し、保安隊・自衛隊へと変革させて、「軍隊らしきもの」が出来上がってしまいました。

軍隊は、国際法で認められた武装集団であり、国家の自衛権を守るために合法的に武装し、任務達成のため殺傷・破壊などいわゆる武力行使が認められた特異な組織であって、一般の行政機関・組織とは違います。

従って、軍隊の管理・運用は一般の組織に比して厳正に行なう必要があり、一般法とは異なる軍法を適用しているのが通常であり、軍人の規律違反に対しても、一般社会人よりも厳格な軍刑法が適用されています。

軍人は、命令に服従することが絶対条件になっており、任務のために死地に赴くことも受容せざるを得ないこともあります。

その反面、厳しい管理の下で軍務に服し、国家の使命に任じている軍人に対して、国家としての補償や尊敬と名誉も与えられています。

例えばアメリカを例にとれば、名誉の証として軍人叙勲制度があり、さらに、戦死すれば遺族に対して手厚い補償が与えられます。例えば、子供は成人になるまで学費・養育費が与えられ、妻には年金支給資格を得るまで生活の面倒を見ます。遺体はアーリントン墓地に埋葬され、海兵隊の兵士が警備し、大統領はじめ国賓は必ず顕花慰霊の儀を欠かしません。

また、軍務につけば外国人でも市民権を与えられ、一定期間努めれば大学への就学権も与えられます。その他、軍人に対しては酒・タバコをはじめ多くの物品税が免除され、基地内の売店では日用品まで免税価格で購入でき、その優遇措置は退官後も維持されます。

武器を取り生命をかけて戦う使命、厳格な規律と懲罰、そのような職務に対する尊敬と名誉、生活・資格の優遇など、すべての面で特別に管理されているのが軍隊・軍人です。ところが、わが国では全く違います。軍隊ではないし、軍法がないから仕方のないことですが、「軍隊らしきもの」の実態を少し見てみます。

先般のイラクへの派遣において、自衛官は一般の公務員の海外出張と同様に、渡航申請してパスポートを受領し、出国に際しては税関の検査を受けて出国します。

もし派遣先でテロ集団に襲われても、部隊としての組織的な自衛戦闘は出来ません。組織としてではなく、あくまで個人の自衛権に従った武器使用になります。その結果起きた殺傷事案については、個人の刑事事件として処理されます。もし命を落としても、戦死という規定はありませんので、一般の公務員殉職となります。

また、海外への武器持ち出しは輸出扱いとなり、面倒な手続きを踏んで経済産業省の輸出管理部でチェックを受けて携行が許可されます。

即ち、自衛隊の海外派遣では、隊員は公務員としての海外出張の形をとり、携行武器は輸出品、武器使用は個人犯罪ということになっているのです。

PKO派遣の場合、他国軍と同じキャンプに生活しても、基地警備などの勤務には従事できません。自衛官は、自己防護のための武器使用に限られ、組織的な武力行使は禁止されているからです。他国の軍隊から見れば、「自分の基地の警備も出来ないとは、変な軍隊が来たな」と思うでしょう。

わが国が侵略を受けた場合の「防衛出動」では、部隊としての組織的な武力行使は出来ます。戦闘になれば「軍隊らしきもの」であっても、当然ながら「身をもって責務の完遂に努める」使命感は要求されています。だが、補償の制度に特別なものはありません。
憲法に戦争放棄を謳いながら、それに抵触しないように自衛隊を創設し、戦力なき自衛隊と揶揄されながら、軍隊なのか軍隊ではないのか、曖昧なままの状態が半世紀も続いているのは異常な姿です。

軍隊のような形をしながら軍隊ではなく、究極の事態に際しても国際法に定められた軍隊として活動が出来ないという問題は、PKO活動やイラク復興支援活動など、国際的な場面で他国の軍隊と協同で任務を果たすようになって顕著に現れてきました。
自衛隊にまつわる種々の問題は、この曖昧らしさに基本的な原因がありますが、これを正すためには、憲法改正が必要です。

少なくとも次の3項を憲法に定めることが必要です。
1.国家は自衛権を保有すること。
2.自衛権を確保するための国防軍を保有すること。
3.国防は等しく国民の義務であること。
これを受けて、「国防の基本方針」を基本法に定め、初めて「軍隊らしきもの」からの脱却が可能になります。

文民統制の立場に立つ政治家、なかんずく総理大臣・防衛大臣はこのことを肝に銘じていただきたいと思います。それが難しいからといって手をこまねいていたのでは、国防組織の抜本的な改革など出来ません。まして、防衛省・自衛隊の組織をいかに手直ししても、国防の基本は直らないと思います。       (08・4・11記)

松島悠佐(まつしま ゆうすけ);
元陸上自衛隊中部方面総監
防衛大学卒業後、自衛隊入隊陸上幕僚監部・防衛部長、第8師団長(熊本)
等の要職を経る。
平成7年阪神大震災時、中部方面総監として活躍。
同年中部方面総監で退官。著書に「阪神大震災・自衛隊かく戦えり」(時事通信社刊)
がある。 現在、危機管理などの講演を精力的に行う。
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◎レギュラー執筆者 
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1.佐藤守
 大東亜戦争の真実を求めて  160 
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 こうして、7月7日に盧溝橋事件が発生して、蒋介石は「抗日戦争」に入らざるを得なくなる。現地では中国第29軍司令宋哲元が発砲行為を謝罪して「解決」したにもかかわらず、その後撤兵を無視して迫撃砲射撃したため、日本軍はやむを得ず歩兵砲でこれに反撃、更に共産党の指示で衝突工作をした精華大学生達の動きなどが続いて、些細な衝突事件は拡大して上海に飛び火する。そしてついに日本政府は8月15日に開戦の声明を発し、12月25日には首都南京を陥落させる。
 この頃蒋介石は陥落直前に揚子江北岸に移動し、汪兆銘行政院長以下、政府首脳部を集めて敗戦を謝罪している。こうして「首都の死守を命ぜられた司令官、唐生智は部下四万を捨てて、さっさと故郷湖南省衝山にある豪奢な私邸に逃亡した。兵の給料は四月から未払いだったというが、親に捨てられた子は哀れというほかない。翌年十月二十七日、臨時首都漢口も陥落する」と「張家三代の興亡」にはある。
ここにいたって米国が蒋介石救援に乗り出した。引き続いて「張家三代の興亡」から古野氏の説を引用する。
「アメリカ人は負けかけたキリスト教徒の蒋を助け始めた。欧州戦が始まれば、列強は余裕が無くなり、蒋を助けることができるのは豊かな国力のあるアメリカしかないのである。
 南京政府の移転先四川省の山奥の重慶は、日本陸海軍機の徹底的爆撃で焦土と化し、深刻な食糧難で餓死者を出しつつあった。また、紙切れに近くなった法幣のインフレで苦悶していた。支那秘密機関は和平思想家を殺し続けた。漢口上流三〇〇キロの宣昌を最前線として、日本軍の西進は止まり、膠着状態が続く。蒋の軍事顧問スチルウェル少将は、『中国の民度の低さにより持久戦を遂行出来た』と語っている。アメリカが与えた援助金は将軍達のポケットを満たした。『大砲一声、黄金万両』であった。戦意の低下にはアメリカは度々注意したがだめであった。蒋は戦う意思がないのではないかと米軍顧問団は批難している。昭和一六年十二月八日。大東亜戦争が始まった」
 日中戦争間の米国の対シナ支援についてはあとにして、戦後の状況に対する古野氏の説は示唆に富んでいるので先に引用しておくことにする。
「第二次大戦が終わったとき、満足な笑い声を立てた人々が何人かいたのだ。スターリン元帥は欧州で宿敵ドイツを倒し、ルーマニア・ハンガリー・ブルガリア・ユーゴ・チェコスロバキア・ポーランドなどたっぷりと分け前を取り、アジアでは怨敵日本を破って念願の中国赤化革命に成功した。ソビエト政府が中国に長い間注ぎ込んだ金は、何十倍にもして、満州から日本の工業設備を奪って回収を終わったのである。その総額は米国政府のボーレー委員会の公表によれば、一ドル四円二十銭の換算で八億九千万ドルにものぼった。
 容共の孫文の広東政府以来、黄埔軍官学校の設立や日中戦争初期の五〇〇〇万ドルに及ぶ資金、その他諸々につぎ込んだ巨額な金は、日ソ中立条約に違反して満州に乱入し日本資産を掠奪したことでケリをつけた。満州国の工業設備の四割を撤去して本国に移送し、四割を破壊し、返還するはずのない国民政府への資金を自ら回収したのである。そして関東軍の兵器は中国共産党に与えた。この時点で蒋は対共内戦に敗れたといえる」
 この指摘は、まさに大東亜戦争の「決算書」であり、多くの日本人が知るべき歴史の事実である。誰が今回の大戦で一番得をし、損をしたのかという点で・・・
 現在、愚かにも「遺棄化学兵器問題」でわが政府は右往左往しているが、古野氏の言うように、“戦勝国軍”に武装解除されて全て差し出したものであり、その後の保管状況がどうであれその責任は一切我が国にはないのである。
 2000年9月に、岡崎研究所の訪中団4名の一員として中国各地を廻ったが、北京における会合で40代と思われる男女二人の研究者から、歴史認識問題や日本軍の侵略問題で詰問された。私は1930年代の大陸の歴史や日中開戦にいたる経過を説明したが、「そんなことは高校の教科書で習っていない!」と一蹴されたので、「日本は、大東亜戦争ではアメリカに負けたのであって、中国、ましてや中国共産党には負けてはいない。米国に負けた時点で天皇が矛を収めよ、と命令されたから、勝っていた支那派遣軍は、負けていた国民党軍から武装解除を受けたのである。
その戦利品を毛沢東と蒋介石が奪い合って国共内戦で戦い、毛沢東は蒋介石を台湾に追い出して大陸を統一したのだから、君たちからは感謝はされても文句をいわれる筋はない」と突っぱねた。しかし、歴史認識に乏しい彼らは声を張り上げて批難したから、「何ならばもう一度戦争して決着をつけるか!」と私は声を張り上げたのだが、その裏づけは引用した古野氏の文に結実している。
 余談だが、2005年に復活した北京との安保対話の席で、当時私に“噛み付いた”女性がわざわざ私に挨拶に来て名詞をくれた。彼女は軍事科学院の大佐に昇進していたので驚いたが、昨年11月の会合で再会すると「上級大佐」(准将)に昇進していて嬉しそうだった。彼女は私と「喧嘩」するたびに昇進するらしい! 
さて日本との戦いで、「棚から牡丹餅」、思わぬ勝利を手にした蒋介石たちのその後はどうであったのか?                      (続く)

佐藤守:
防衛大航空工学科卒(第7期生)。
航空自衛隊に入隊
戦闘機パイロット(総飛行時間3800時間).
外務省国連局軍縮室に出向。三沢・松島基地司令、
南西航空混成団司令(沖縄)を歴任.平成9年退官.
岡崎研究所特別研究員.軍事評論家.
日本文化チャンネル「桜」軍事コメンテーター.
著書に「国際軍事関係論」
ブログ;http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/
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2.奥山篤信  
 野中広務という人・・・4月10日日本外国特派員協会の講演を聴いて
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野中広務ほど毀誉褒貶の激しい政治家も少ないだろう。右派からは蛇蝎のように「売国奴」と呼ばれる一方、サヨクや宗教政治団体からはその反戦平和・人権擁護の姿勢から高く評価される。

野中の凄みはパワーブローカーとしての手腕である。野中は現役を去ったが、野中の時代は確かに自民党も良くも悪くも纏まりがあった。総務会での野中の睨みは、その一声で反対派を黙らせるほどの迫力があった。そういう意味で野中は泥臭い、人間的な余りに人間的な政治力学の中でのまとめ役として、いま与野党見渡してもこれだけの実力者は誰一人いない。

一体野中の人間としての「魅力」ってなんだろうか、それを探るため初めて直に野中の声に接したのであった。

野中は例によって低姿勢で外国人記者の前で「へりくだった態度」で挨拶した:

現在の日本は存亡の危機に立っている。日本の国会議員は、与野党あげて、日本をどういう形の国に持っていこうとしているのか全く見えないのである。日本のために自分の身を捨てても、泥をかぶり、傷ついてもやろうという政治家が見当たらない。日本がこれほど経済不況に陥っているのに、現場に出向き、自分の目で見て考える政治家が少なくなってきた。

小沢が導入した政治改革は小選挙区を導入し、国民に民主主義のコストを負担させ、国民の血税を使って政党助成金制度を作った。小選挙区制度を導入すれば日本の政治が小さくなる、すなわち2世3世が圧倒的に有利であり、優秀な人材が輩出されず、国民も選択する自由がなくなる。しかも国民の税金を国会議員の数によって政党に渡すということで、政治家として苦労して政治資金を集める努力をしなくなった。それは必然的に、地方の首長や議員との関係を希薄にしてしまった。

自分はこういう改革は日本の政治を危うくするといって反対し、当時「守旧派」とのレッテルを張られたが、いまの日本の現状をみると、まさに危惧したことが現実になっている。

さらに日本は謙虚に過去の歴史を反省し、国際社会に貢献しようと努力をしているのか。軍国主義国家に逆戻りするのではという動きに恐れおののいている。

 
小泉内閣は6年間、小泉は「自民党をぶっ壊す」といって日本の政治を滅茶苦茶にしてしまった。勇ましい短い言葉で、毎日テレビの前で1回2回語ることで国民から圧倒的人気を得た。元来、日本人は、短い言葉に弱い民族だ。例えば戦時中は、「欲しがりません、勝つまでは」「一億火の玉」という言葉で煽られ軍国主義に走った。

小泉は「改革なくして景気回復なし」といって国民はそれに期待をした。しかし、財政を圧縮して景気を良くするなどという、そんな魔術師のようなことはできない。資金を投入し、景気が良くなり、税収があがるというのが本来の経済政策だ。

先日、後期高齢者の保険証を受け取ったが、腹が立って仕方がなかった。「早く死ね」と言わんばかりだ。このようなことに思いが至らないのかと、悲しい思いがした。この保険証を手にした人たちこそ、戦争の傷跡に耐え、困難な時期に日本を支えた人である。これがそうした方々を遇するやり方か。政治に血が通っていない、冷淡な政治になってしまった。

続いて、詳細を省略するが、小沢批判を徹頭徹尾行った。

政治改革の失敗、連立離脱と決別と小渕の死などなど。それにアメリカの絡む重大法案二件の議決を党首とあろうものが棄権したことを強く非難し、アメリカとの湾岸戦争をめぐる不可解な関係を匂わした。日銀総裁問題では、曝しものにされギロチンで首を切られた武藤への同情とその義母が亡くなったのに葬式にも行けなかった状況への思いやりなどぶちまけていた。

さらに昨日の党首討論では福田を大変したたかで辛抱強く、どれだけ叩かれても、自分のペースを乱さず、道路特定財源の一般財源化という勇敢な提案をやってのけたと持ち上げた。一見頼りなく見えながら、自分の真髄を変えず、挑発に乗らず、静かに言うべきことは言い、難関を乗り切ろうとしていると称賛するのである。

野中の言葉の節々に表れるのは、野中の弱者への思いやり、不幸な人への同情、日本人の義理人情の「情」の世界である。

歴史観では右派と徹底的に異なるのは周辺諸国に多大の被害を与え迷惑をかけたという野中のある意味での弱者の思いやりという思いこみの「情」である。まさに武藤への同情もこの典型である。

だからこそ野中には、底知れぬ魅力があるのだろう。約束を守る、面倒見が良い、情にもろい、などなど。そうでなければ鈴木宗男をはじめ数多くの信奉者ができるわけがない。

ただ問題は、目先の「情」に流れ、心を鬼にする局面をどう乗り切って来たのであろうか?野中のように弱者への「情」の垂れ流しが、それが逆特権化した新たの権力を生んだのではないだろうか!可哀想だから金をばら撒く、悪いことをしたから金を援助する、「情と思いこみ」は莫大な垂れ流しと新たな特権階級を生んだのではないだろうか。

野中は家族や友人を大切にする涙もろい一人の田舎のおっさんでもあり、自虐史観を背負った戦後日本が生んだ一人の怪物でもあるのだ。
古い政治家には違いないが、昨今永田町を跋扈する若手代議士諸君を見るたびに、根回し能力や人間力に欠き、変な所に専門的であるが、それは一方通行、人間の魅力でもある清濁の振幅が全くなく、これでは野中のいうように政治は小粒となり、いよいよ国の存立が危ぶまれることになる。この点では野中の言うとおりである。

注 野中の正確な言葉の表現と上記が必ずしも一致しない。意味するところを適宜筆者の言葉で書いているからである。

奥山篤信:
京都大学工学部建築学科卒
東京大学経済学部卒
三菱商事本社入社
6年余にわたる米国三菱ニューヨーク本店勤務を経て
平成12年退社 
平河総合戦略研究所代表理事
映画評論家 著書 「超・映画評 愛と暴力の行方」扶桑社
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3.西山弘道 
「政権末期」
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 9日行われた党首討論は、追い込まれている福田政権がいよいよ末期症状に入っていることを示すものとなった。小沢党首に対し、必死に哀願を繰り返す福田首相の姿からはもはや哀れみさえ感じさせ、溺れるもの藁をもつかむ弱気な宰相の姿をにじませた。まして政権政党のトップが、野党の党首に対し、「権力の乱用です」という言葉を発するに至ってはまさに前代未聞のことだろう。これまで優越的権力を保持してきたのは、常に政権党であり、野党はその権力行使を批判するだけであった。それが参議院で民主党が多数となった「ねじれ国会」となったため、少なくとも国会の1院では、民主党が権力を握ったと福田首相は解釈したのだろうが、この場合は国会の「権能」であり、「権力」ではない。明らかに誤用であるが、福田首相にしては小沢党首が明らかに「圧制者=権力者」に見えたのであろう。

 毎日新聞の内閣支持率調査は24%、産経・フジ調査では23.8%。30%を割るということは限りなく赤信号に近い、黄信号だ。まして福田内閣はこの先、支持率が上向く要因はほとんどない。あるとすれば3ヶ月先の洞爺湖サミットか、5月6日の胡錦濤中国主席の来日などの外交イベントであり、内政では見当たらない。そこで打ち出したのが財務省のアドバイスによる道路特定財源の一般財源化であった。党首討論でもこの方針は、「自公の了解を得ている。今年の骨太の方針にも盛り込む」と首相は見栄を切ったが、自民党内の了解が得られたどころが、見切り発車もいいところで、党内の道路族からは認められない、と早くも抵抗線を張られている。例え6月の経済財政諮問会議の骨太の方針に盛られても、勝負は年末の予算編成で、それまで福田氏が首相でいられるか、まず無理だろう。一般財源化は絵に描いた餅に終わるだろう。

 もう一つ、政権を浮上させる手法は、内閣改造だ。安倍前内閣の閣僚を居抜きで残して半年を過ぎ、そろそろ自前の内閣と考えている福田首相にとっては、洞爺湖サミット前の改造も視野に入っているだろう。タイミングとしては、税制関連法案を再議決した5月の連休後が浮上してくるかも知れない。

 一方で、今回の日銀副総裁人事をめぐっては、民主党内にも亀裂をもたらした。政府の渡辺元財務官の副総裁人事に賛成する、と造反した議員が棄権・欠席も含めて7人も出たからだ。後6名、民主党から賛成者が出れば、ひっくり返る僅差だった。鳩山幹事長以下、3回も政府人事にいちゃもんを付けることは国民もそろそろ不快に思うだろう、という判断から今回の渡辺氏の人事は認めても良いではないかという空気が出ていたのだが、小沢氏のツルの一声でまたまたひっくり返った。その小沢氏は今回の党首討論では体調不良だったにもかかわらず、冴えを見せ、明らかに福田首相に貫録勝ちした。このため小沢代表に対する批判は今回は影を潜めているが、その代わり、矢面に立ってきたのは山岡国対委員長である。

 民主党参議院で造反議員が増えたのも、小沢・山岡・輿石のイケイケどんどん3人組による強硬姿勢のせい、と言われているが、その山岡氏が今回は、副総裁候補の渡辺氏に事前に電話して不同意になることを伝えていたことが発覚し、与党から「不当な政治介入だ」として、一斉に非難の声が上がっている。何しろ、山岡国対委員長に対しては、自民党はその強硬姿勢に翻弄されただけに、「あいつだけは絶対に許せない」と与党の国対関係者から恨みの声が上がっている。民主党内でも、小沢氏の寵愛を笠に着て、権力を振るってきただけに、与党の山岡氏責任追及の声にひそかに喝采を送る議員も多いとか。結局、山岡氏の人徳の問題であろう。

西山弘道;
ジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業後、文化放送で30数年、放送記者として
活躍。政治担当として、三角大福中、安竹宮の「永田町戦国史」を取材。
2005年10月、文化放送を退社、以後フリーのジャーナリストとなる。
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4.松永太郎 
 本の紹介  「メキシコ支局」  Our Man In Mexico: Winston Scott and the Hidden History of the CIA  Jefferson Morley,Kansas University Press 2008   未訳
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 腕利きの監督が、この最近、出版されたノン・フィクションのなかではベストの傑作と思われる本書を映画化するとすれば、いったい、どのような場面から始めるだろうか。
 
 CIAの高官だった父親の「真実」を追究する息子マイケル・スコットが、亡き父の墓前に立ち、なんとかして、あなたの残した回想記を読みたい、あなたの真実の姿が知りたい、と泣きながら告げる場面だろうか。 
あるいは、彼がまだ子供だったころ、当時のCIAカウンターインテリジェンスのチーフ、ジェームス・アングルトンが、副官を連れて、突然、家に現れ、夫をなくしたばかりの母にむかって「あなたの夫は、非常に危険な草稿を残している。われわれに渡していただきたい」という場面だろうか。
いつも黒いコート、黒のソフト帽のアングルトンは、幽霊のようにやせていて、誰もが彼を見ると、背筋に冷たいものが走る。長官から下っ端の工作員まで、CIAの誰もが、彼を恐れていた。パーティで、彼の相手をする女性はいないので、いつも一人でワルツを踊っている。この男、アングルトンは、最近では「グッド・シェパード」という映画の主人公のモデルとなった。マット・ディモンが演じたが、実は、名優のウイレム・デフォーにそっくりである。
あるいはまた、ソヴィエトのKGBがアングロ・アメリカ情報共同体の中枢に送り込んだ最大のスパイ、キム・フィルビーと、マイケルの父親が、ロンドンで、対ソヴィエト情報作戦を練り上げている場面か。イギリス情報部(SIS)の対ソヴィエト作戦部長、フィルビーは、マーティニを、ピッチャーから、まるでビールのように飲んでいる。彼らが練り上げた作戦は、そのままKGB「モスクワ・センター」に筒抜けであった。夜な夜なフィルビーが、自分自身が立てた作戦をKGBに通報したからである。
あるいは、テキサス州ダラスで、オープンカーのなかで無残に頭を撃ちぬかれる、まだ若くてハンサムな大統領の姿だろうか。彼の頭は、赤く割れて飛び散る。血や脳の破片を全身に浴びて、自分も殺される、と感じた大統領の妻は、オープンカーから飛び出そうとする。彼女は、大統領の弟と通じている。
 この本の主人公ウインストン・スコットは、1959年から69年にかけてCIAメキシコ支局の長であった。「支局(ステーション)」長といいながら、その権力は、アメリカ大使を超えていた。メキシコ歴代の大統領3人が彼のエイジェントだったからである。
 ウインストン・スコットがメキシコ支局長だった1963年、ケネディ大統領が、ダラスで暗殺されている。そしてスコットは、暗殺に関して、CIAの上層部が絶対に知られてはならない秘密を知っていた。あるいは、彼の知っていることから推論すれば、CIAにとっては恐るべき結論となるような情報を握っていた。
奇妙なことにスコットは、自分の死を予感していたらしく、死の直前に回想録を書き、そのことを当時のCIA長官、リチャード・ヘルムスに明かしている。「秘密を守りぬいた男」とよばれるリチャード・ヘルムスは、CIAの秘密をみな知っていた。むろんCIA最大の実力者だったジェームス・アングルトンも、そうであった。ヘルムスはアングルトンに連絡し、アングルトンは直ちに飛行機に飛び乗り、葬儀を終えたばかりのスコットの自宅に向かったのだった。
 アングルトンによって回収された草稿は、その後40年を経た今も、トップシークレットであり、息子のマイケルですら読むことができない。
いったい、そこに何が書かれているのか、関係者や文書を徹底的に調査して、それを推測したのが、父親の「真実の姿」を知りたいという息子マイケルと、それに協力したベテラン・ジャーナリストのジェファーソン・モーレイであった。
 ケネディ大統領暗殺事件というのは、あまりにもおもしろく、とりつかれると、とりつかれる。私も、もう30年近く、この事件に関連する本を読んできたが、いまだに新しい情報が出る。この本もそうであった。
 なぜ、CIAメキシコ支局が、ケネディ暗殺事件に絡んでくるのか。
メキシコ支局は、ベルリンと並んで冷戦期の情報戦争の最前線であった。すなわち、ここには北米最大のソヴィエトKGBの策源地、つまり南北アメリカに対するKGB工作の司令部である、メキシコのソヴィエト大使館があった。
したがってCIAもまた、アメリカにおけるソヴィエトKGBに対するカウンターインテリジェンスと、キューバに対する秘密作戦の両方の司令部を、メキシコ支局においていた。
ヴェテランのスパイであるメキシコ支局長のスコットも、CIAカウンターインテリジェンスのチーフ、アングルトンも、実は、カウンター(防御的)インテリジェンスこそ、もっとも攻撃的な情報工作である、という信念をいだいていた(ちなみに、これは、実は情報機関の鉄則であり、同時に秘密でもある。「インテリジェンス」がブームみたいな今の日本の「言論界(笑)」では、あまりよく理解されていないようであるが)。彼らはカウンターインテリジェンスの定石である敵の情報機関への浸透を念頭に、すべての工作を行っていた。簡単に言えば、メキシコ・シティは、CIA,KGB,キューバ、および中南米のスパイたちが、たがいに、その「もっとも危険なゲーム」を行っていた、熾烈な戦場だったのである(もう一つはベルリン、その後はサイゴン)。
 ここにリー・ハーヴェイ・オズワルドという男が登場する。後年、テキサス教科書会社倉庫からケネディ大統領を狙撃した、として逮捕され、その後、直ちに口封じに消されてしまう男だ。
 メキシコ支局長であったウインストン・スコットは、オズワルドがソヴィエト大使館に入り、何を話したまで、盗聴と監視カメラによって、知っていた。CIAは、大使館に出入りする連中をすべて監視カメラで記録し、盗聴していたのである。しかしスコットは、秘密工作の鉄則である「必要なことしか知らされない」原則により、オズワルドの真の役割を知らなかった(というのが本書の主張であるが、果たして、それが真実かどうかは、まだわからない)。
  CIA対キューバ秘密作戦の司令官、デヴィッド・フィリップスは、スコットの親友であり、メキシコ支局にその作戦本部を置いていた。しかし、彼は、どうやら、オズワルドが自分の工作員であることをスコットには明らかにしなかったようである。
 さらに、カウンターインテリジェンスのチーフ、アングルトンもまたオズワルドの真の役割をスコットに隠した。だが、そもそもアメリカ情報機関の創設当時からのスパイであり、ロンドン支局長までつとめたスコットは、うすうす感づいたであろう。リー・ハーヴェイ・オズワルドは、自分でそう言っているように、情報工作やマフィア戦争における、単なる「パッツイ」(身代わり)であること、そしてアングルトンやフィリップスは、自分は知る必要のないもっと巨大な秘密工作に手をそめていた、ということを。それこそケネディの暗殺である。
スコットもアングルトンも、イギリスの詩人エリオットの言う「鏡の荒野」に生きていたことには変わりない。そして、それは今の各国情報機関の工作員たちにとってもなんら変わりない世界である。「鏡の荒野」とは、もっとも信頼する味方が、もっとも危険な敵であり、もっとも危険な敵こそ、実は、最大の味方となりえる、無限に反転する世界を意味している。
 この本は、スパイの世界に興味を持つ人にとっては、ものすごくおもしろい
だろう。冷戦期の情報戦争の内幕としては、かつてない迫力をもっているからである(これに比べると、最近の公刊情報を基にした、いろんな情報史、たとえば「灰の遺産」(Legacy of Ashes)などは、ぜんぜんつまらない。翻訳本しか読まない日本の評論家は、ほめないように!)
それにしても、キム・フィルビーを始め、スパイというのは、人たらしが商売であるためか、それとも、俗に言う「絶望的なまでにロマンティスト」なのかどうか、美人にもてる。スコットも4回以上結婚し、いずれも、すごい美人ばかりである。世界で二番目に古い職業は、一番目と相性がいいのだろう、と憎まれ口をたたいておく。


松永太郎;
東京都出身 
翻訳家、多摩美術大学講師、レモン画翠社長
主訳書「進化の構造」「イカロスの飛行」他。
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◎ 4月27日日比谷に結集せよ! 奥山篤信
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月刊レコンキスタ第347号(平成20年4月1日)の蓮池透氏の特別寄稿を読んで、気になる部分があった。

実際拉致問題に関心や同情といった国民世論の盛り上がりは必要不可欠であるのは当然だが、一向に拉致問題は進展しない。被害者家族にしてみれば、国民の同情は有り難いとしても、実際拉致された被害者を実際に取り戻すといった現実性が全く感じられない点があると思う。

蓮池氏はいみじくも「すべての人々が私たちの味方であるはず、話せば分かってくれる。そういう考え方は自分に驕りがあると最近考えるようになった。いろいろな考え持った人々がいらっしゃる、あらゆる人に対して謙虚に立ち振舞わなければならない。そう自分を戒める。」と語っている。僕は蓮池氏がそういう風に考えていることに、まさに拉致被害者の現状への不安が集積されているものと読み取った。今まで世論は拉致問題に関しては、熱しやすく冷めやすい日本の世論にしては、異例の関心を持続しているが、それも限界があると蓮池氏は冷静に考えているのである。

内閣官房の拉致問題対策本部が一緒になって世論喚起を、CM,パンフレット、CD作成、海外メディアの招待などやっているが、何かこれも悪く解釈すれば政府のアリバイ作りのジェスチュアにしか過ぎないのではないかとも取れるのである。

蓮池氏は「もっと救出につながる本質的なことができないのであろうか?本質的なことをやり成果がでれば、おのずと世論はついてくるとのではないか。」と、さらに「家族の顔色を伺うより自立性や自主性をもった対策」が必要ではないかと続ける。

確かにモンゴルやロシアや中国に北朝鮮に働きかけてくれと頭を下げる外務省などを見ると、情けない思い、つまり自力では何もやっていないという無力ぶりの証明であり、自分の国民を自分で救出できない国など結局どこの国からも馬鹿にされ、単に「はいはい」と言いながら何もしてくれない国々に借りを作るだけにしかないと思うのである。一番滑稽なのは北朝鮮で英雄になっている人間を国際手配して何になるのか、北朝鮮が身柄を引き渡すとでも思っているのだろうかと蓮池氏は欝憤をぶちまける。さらに愛想も尽きるのは警察が実家に「なにかありましたか?」と不定期に訪ねてくるらしい。逆に何があったかを伝えるのが警察の職務ではないか!

高みの見物を決め込んだ福田総理、何もせずアリバイ作りの欺瞞と偽善に満ちた不作為、米朝会談で北朝鮮のテロ国家解除の同意をするのは時間の問題だが、そうさせないことを米国に働きかけ(真っ赤の服のお好きな元外相の「伝えてあります」ではない実質的に米国への脅しとなる効果があるもの)など何もしていない政府・外務省、これでは世論もそのうち冷めてきて、北朝鮮利権に群がる政財界の利権獲得の醜い輩がニッコリするのは時間の問題である。左様福田総理も腹黒く狙っているのではないか。

世論、世論といっても政府がなんら実質的な手段を講じない中、それでも世論だけがわずかな希望の灯として被害者家族を支えるものであることは間違いない。

よって4月27日は何もしない政府への怒りの爆発の場として日比谷公会堂にあふれんばかりに結集するのが国民の務めだと思うのである。拉致問題とは国家主権、自立国家の根本的国民の問題であるからだ。

北朝鮮への追加制裁を求める国民大集会
と き 平成20年4月27日(日)午後2時から5時まで
開 場 午後1時(先着順)
ところ 日比谷公会堂(100-0012千代田区日比谷公園1-3 03-3591-6388)
地下鉄霞が関駅B2・C4口、内幸町駅A7口、日比谷駅徒歩3分
司 会 櫻井よしこ・ジャーナリスト
訴 え 家族会会員・救う会役員・議連役員・政府関係者・海外拉致被害者家族等
参加費 無料(会場カンパ歓迎)
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◎関西零細企業経営のオッサン 悔し涙を流すの記 (6)      
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本年二月、此れまでの女性知事(名前何だったっけ...)に代わって新しく大阪府知事に弱冠38歳の橋下氏が就任した。弁護士タレントとしてしのぎを経てきたとは言え政治の経験もなく社会の経験も浅い若輩に勤まるかいなと、早く大失敗でもやらかして我々の溜飲下げてくれや的なマスコミ、議会や役人の揶揄の中、新米知事はブチ切れ、感情丸出しを繰返しつつ頑張っている。府民からはえーやないか、どんどんやってくれと言う声が大きい好スタートである。同じくタレントから転進した宮崎のそのまんま知事も期待以上の活躍ぶりだが、大阪府知事はそれよりまだ一回りほど若い。
若造、おおいに結構やないか。
大阪府はいうに及ばず日本国が今や外交、防衛、教育、財政どれをとっても絶体絶命の興亡の局面にある筈なのに、実権の座に有る政治家や官僚は相も変わらず何所吹く風の金儲け、票集め、猟官運動に励んで国家の大計を忘れ、財界はまた右に倣えの責任逃れと利益優先に専念。立派な道路で結ばれながら都市と地方の貧富格差は益々広がり、東北地方では飢饉で一家全員が飢えに瀕し娘を身売りに出す親まで現れている、と言う。本当か。
何れにせよこの社会の有り様は昔学校で習った昭和初期の大恐慌の世相と全く同じ様だ。
だとすると、見るに見かね義憤に耐えかねて、国家再建に立ち上がるのは、いや立ち上がれるのは国会周辺や永田町周辺で高言をものしながら、蠢いているお偉方ではあるまい。此の連中は結局変革を好まず何事も無かった如くに丸く収めるのに奔走するのみであるとは、七十年前の歴史が教えている。
今の日本を立直らせるのは経験も地位でも年の功でもない。人格と不屈の信念と体力とそしてテロをも辞さぬ意気込みの行動力、この一式が絶対に必要だ。そして残念ながら我々50代以上にはそれが最早薬にしたくても無いのだ、実は。
民間企業は別として公職の実権ある地位には全て30代までの若者が来たりて立つべし。
まず悪いけど80、70歳続いて60、50歳の爺様たちよ、公職及び其の周辺から潔く立ち退いてくれ。
とは言え爺様達に中央から消えて無くなれと言うわけじゃない。若者達が相談に来ればニコニコ為になる昔話でもしてやればよろしい。
若い連中が破壊を乗り越えて力強く立ち上がり維新がなる。
何れはこの若い世代にも自己保身と現状執着の苔が全身を覆う時がくる。その時また確執無く世代交代が出来る世であれば良い。
私には此れが今の日本に希望と自信を蘇らせ、未来をもたらす唯一の道に思える。
そんな想いでここ大阪では府民全員、若い知事により府政の改革レールが敷かれ、急ピッチで再建されるのを期待している。悪習と共に多少の美風が破壊されるのも止むを得ない。廃墟に更に大きく若い力による建設がされれば良いのだ。府民には身を以って知事の改革を支えようという覚悟が有る。
さもなければ、活力を失い加齢臭にまみれた大阪は、このまま只の たこ焼きとお好み焼きの街 の坂を転がり続けるしか無いのだから。  了
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