トップ > マネー・政治・経済 > 政治・経済 > 甦れ美しい日本

日本再生のための政治・経済・文化などの発展・再構築を目的とし、メールマガジンの配信を行う




甦れ美しい日本 第119号

発行日: 2007/5/19

□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2007年5月19日 NO.119号)

  ☆☆甦れ美しい日本☆☆

☆・・・・私たちは書きたいから書くのです・・・・
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 < 目次 >
◎ゲスト執筆者 

1.塚本三郎 立正安国論と元寇の再来 
2.松島悠佐  軍事のはなし(35)「イラク特措法の国会審議」
3.石平   山崎拓氏の「集団自衛権」 

◎新連載
 福田秀人の「日本の経営を斬る」(1)プロとアマの違い                 

◎レギュラー執筆者 
         
1.佐藤 守      大東亜戦争の真実を求めて114
2.奥山篤信   松岡洋右のジュネーヴ (6)42対1の演説、さらば連盟よ - 1- 
3.西山弘道  「不可解?民主党」
4.松永太郎    いわゆる「従軍慰安婦問題」をめぐって:ふたたび

◎新連載
  成澤秀麗の「書」で語る「美」(1)

◎奥山篤信の映画評論
(1)米映画「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい原題 SMOKIN' ACES 」☆にも値しない 
(2)フランス映画「輝ける女たち 原題 LE HEROS DE LA FAMILLE/FAMILY HERO 」☆☆ 
 (3) ロシア映画 「太陽 原題 SOLNTSE/LE SOLEIL/THE SUN」☆にも値しない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
──────────────────────────・・・・・☆
◎ゲスト執筆者 
------------------------------------ 
1. 塚本三郎 
 立正安国論と元寇の再来                
-----------------------------------  
それ国は法に依って而して唱え、法は人に因って而うして貴し。国亡び人滅せば、佛を誰か崇む可き、法をば誰か信ず可けん哉。先づ国家を祈って佛法を立つべし。
 若し災を消し難を止むるに、術有らば聞かんと欲す。
 これは日蓮の立正安国論の一節である。(一二六〇年)
 文応元年、今から七四七年前、時の執権北条幕府に上申した一文である。仏教全盛の鎌倉時代、仏教各教団は、十宗に及び、堂塔、仏閣の甍は軒を連ね、街中に読経と焼香の煙がただよう時代であり、幕府の権力者、北条時頼も出家して「最明寺」と名乗った。
 「然るに、近年より近日に至るまで、天変、地夭、飢饉、疫病、遍く天下に満ち、廣く地上にはびこる。牛馬巷にたおれ、骸骨路に充てり。死を招く輩、既に大半に超え」と続いている。当時、伝染病(コレラ)が流行し、感染を恐れ、死体は片付けられなかった。
 仏法が全盛であるのに、なぜ、これ程に災禍が頻発するのか、政権と大衆が、大自然即ち天地の動きに逆らっているが為の、天災ではないのか。
一切経を読んでみれば、人心の悪化は三災七難を招くとある。既に六難が現れている。残る一つは、他国侵逼の難である。このままでは、蒙古の襲来は避け難い、と日蓮は激烈な文を幕府に上申した。仏教信仰者の眼からみれば、政治家といわず、宗教指導者といわず、大自然の働きを、鏡として対処すべきと考え、このままで時を過ごせば、更に大難である「外敵が攻めて来る」と立正安論をもって警告した。
同論文はまた、金光明経に曰く、其の国土に於いて「此の経」有りと云えども未だ流布せず、捨離の心を生じて聴聞せず。世、皆、正に背き人悉く悪に帰す。故に善神は国を捨てて相去り、聖人は所を辞して帰らず、是をもって魔来り鬼来って災起り、難起ると。

天候異変の日本

今年の日本国内の天候異変で、鎌倉時代の立正安国論の文を思い出した。
 二月は暖かく暖冬と言われたが、四月から五月にかけては冬が戻った。また、五月九日には三十度の真夏日、そして十一日には十度も下がって、各家庭では、昨日はクーラー、今日は暖房と、一機で夏と冬の働きをさせていた。気候の激変のみではない。
 能登半島の大地震、そして連日、火災による焼死、また交通の悲惨な事故死のニュース、そして、強盗、殺人、親殺し、子殺しの家庭内の悲劇は、聞き飽きる日々である。
日蓮が論じた、立正安国論の様相と、今日の天災及び人災の様相が、余りにも似ていると思われたので、古い歴史を拾い上げてみた。
 日蓮が立正安国論で予言した八年後、蒙古のフビライ王から、国書をもって幕府に臣従要求の書が届いた。北条幕府は一切を無視した。各教団は、ひたすら神と佛頼みの加持祈祷で、政治の改革と国防には対処しなかった。
 日蓮は先ず国家を祈って仏法を立つべしと論じた如く、大自然の怒りが、天変地異(正嘉の飢饉)となっているのに、為政者が反省しない点を鋭く論じ、重ねて幕府の重臣十一名に、上申書を出した。その結果、幕府は遂に日蓮を「世間を騒がせる賊」として、龍の口での死罪とした。しかし果せず、佐渡への流罪となった。(一二七一年)
 危惧された如くやがて「文永の役」を招き、歴史に明らかな如く日蓮の予言が的中した。
モンゴル軍二万、高麗軍一万数千名が、対馬、壱岐に侵略し、暴虐の限りを尽くし、その勢いで博多に上陸した敵軍によって、博多の街は焦土と化した、敵兵が夜は沖に浮かぶ船に戻った。その夜、幸いに台風が吹き荒れ、一万三千の死者を残して敵軍は去った。
 蒙古、高麗両軍の侵攻にあわてた執権北条時宗は、佐渡流罪の日蓮を直ちに赦免して鎌倉に戻し、手厚く遇して対処の策を求めた。
日蓮は、まず、人心の一新と、国防の必要を説いた。文永の役によって漸く目覚めた幕府は、博多湾を中心として防備を厳重に固めた。
再びモンゴル、漢、高麗の連合軍四万二千の「東路軍」と、中国軍十万人旧「南宋軍」(三千五百隻)との大会戦となり、日本勢は、博多沖で優勢の戦いを重ねた。幸運にも、再び台風によって殆んどの敵船は沈没して、難を防いだ。「弘安の役」一二八一年。
仏教では天変地異は、大衆を苦しめるのではなく、為政者を戒め、民心に反省を求めるシグナルであると諭している。大衆の心の乱れを映す鏡でもある。
「諸天衆生を哀れむが故に、大導師となって囲繞す」。これが佛の慈悲の働きである。

大衆の幸、不幸は国家が中心(末法時代)
 
日蓮の信ずる法華経は、国家の政治に最大の力点を置いている。
 「吾れ、日本の柱とならん、吾れ日本の眼目とならん、吾れ日本の大船とならん、等と誓いし願破るべからず」これは日蓮の三大誓願である。
 仏教に説く末法(佛滅二千年後)は、人間の知能も、科学文明の発達するに従って、国家が強力な集団を形成する。従って、「個人成仏」から「国家成仏」へと進め、発展させることが宗教人の、最大使命であるとみる。
ゆえに、まず国家を祈って、と主張するのは、最大の支配力、影響力を行使している根本が、国家に在ると断じた処に、日蓮と他の仏教の開山、宋祖との相違があり、末法と呼ぶ時代には、法華経が中心となり、信仰は国家に重点をおくべきだと考えていた。
現代は、隣国の中国やアジア各国へは、飛行機で数時間、地球の裏側の欧米へも半日で届く時代であり、既にアメリカの一人は、月世界へも降り立った。現在という時代に、二千数百年以前に説えられた仏典が、どうして役立つのだろうか、との疑問がある。
 しかし、二千数百年前だからこそ、大自然の働きと、その中に生かされている、我々人間生活との関係が、如何に在ったかを、純粋に探知し得たとも言い得る。
 素朴で、無欲で、雑念の余地の無い時代に生きた、佛と呼んだ聖者釈迦にして出来た人生観、自然観、世界観が仏教経典となっている。
 余りにも科学万能の時代。有り余る物質文明の渦中に在って、なお昔は想像さえ出来なかった人間社会の、凶悪な出来事が続く時代だからこそ、ついつい、昔の素朴、純粋な思想に思いを馳せることになった。
 物質文明だけではない。科学技術は、既に一国から、国際間へと広がり、国際関係を度外視しては成り立たない時代の到来である。
 日蓮在世当時、他国侵逼難の対象は元寇、即ち今日の中国と朝鮮半島であった。
 三災・七難のうち、残る最大の難が、眼前に迫っている。それが元寇と予言し、警鐘乱打した立正安国論。その後、現実の国難として遭遇したことを前述した。
今日の日本が、直面する外交、防衛の最大の問題点もまた、中国、朝鮮半島(元寇)ではないか。因果は巡るにしては、余りにも皮肉である。
総理大臣の靖国神社参拝という、一国の安全と信教の自由に対して、図々しくも非難、干渉となって現れている。その上、領土問題も、刻々と侵食している。
まして、日本が世界中で最も多く貢献している国連に対して、その発言権を得るべく常任理事国への要求に対して、非礼で、条約を無視して、日本の総領事館に対して暴力を振っても、反省と謝罪をしない国の行動は、元寇の襲来そのものではないか。
中国や韓国の野心ばかりではない。日本の政治的有力者が、権力欲しさに、加害者と通じていないか。しかもその姿は、平和という名で愛国者ぶっている。

平和は創るもの 

日本の国家にとって、今日的最大の政治課題は「平和」である。
 秦の始皇帝は万里の長城を築いた。しかし、後世の史家は、「堯(ギョウ)、舜(シュン)、三尺の高きに」と嘲笑している。秦は、外敵ではなく内乱によって亡びた。万里の長城に比べて、僅か三尺(約一m)の高さにして、よく、万里の長城に勝る城壁の役を果した。堯、舜の内政の必要とを、比較し、戒めの手本とされている。
 科学万能の時代を迎えた今日、地球は狭くなり、何れの国とも身近に付き合うことは当たり前となった。しかし、国家間に於いては、今なお紛争が避け難い。
 平和は、願うだけではなく、創るべきものである。各国最大の苦心は、自国の安全保障であり、他国からの侵略に対する防備を如何にすべきかである。
 戦後六十年間、日本が平和を維持出来たことは、幸運であった。世界一の超大国、米国との日米安全保障条約が背後に在ったからとも言い得る。もちろんその前提は、日本自身が絶対平和主義で、他国への侵略の野心を抱かないことであった。                
戦いの中の大勝利は、戦わずして勝つことである。相手に対して戦って得るものよりも、その為の犠牲の方が多いと見られる、強固な防衛体勢を構築する必要がある。
 非武装の憲法擁護が、平和の条件と叫ぶ人達の中には、万一日本が憲法を改め、第九条を廃棄すれば、戦争をする道を開くと、叫び続けるメディアや指導者も少なくない。
その底意には、日本人は、憲法を改正して、再び「東京裁判」に云う、軍国主義的侵略国家になると、本当に信じているのであろうか。
それとも野心の在る隣国の前に、盲従せよと言いたいのか。
 平和憲法を守れ、と主張する一部の政治家やマスメディアが、真に平和と社会正義の立場に立って主張するならば、まず一昨年の、北京や上海にある日本総領事館への暴動。中国共産政権の、靖国神社へ参拝する首相への非難。また尖閣諸島への侵略を思わせる行為に対して、少なくとも、北京政府や、在日、中国大使館へ、堂々と抗議を行ない、日本政府に対する以上の、対中国非難のキャンペーンを張った後でなければ、平和と正義を論ずる資格はない。
 中国共産政権に媚を売りながらの平和憲法維持は、敵の回し者と察するのが世界の常識である。
鎌倉時代の天変地異が、日蓮の眼で他国侵逼難(文永、弘安の役)を予言させたとすれば、今日の日本の天候不順及び、日本社会の、かつて見なかった程の残虐な事件の拡大もまた、立正安国の論に耳を傾ける要が在ると痛感する。内憂は外患を招く。
元寇の再来は既に始まりつつある。日本の一部のメディア及び政治家が、既に裏から侵されつつあると断ずるのが誤解であればよいが。        平成十九年六月上旬 

塚本三郎;                
愛知県名古屋市に生まれる 
鉄道省名古屋鉄道局に勤務し、県立中学校(夜間)に入学 
終戦とともに労働組合運動に従事 
運輸省に転勤し、中央大学法学部(夜間)に入学 
国鉄を退職し、中央大学法学部卒業 
昭和 33年 挑戦4回目にして初当選し、昭和生まれ初の代議士
(日本社会党所属)となる(以後当選10回) 
昭和 35年 民社党結党に参加 
昭和 49年 民社党書記長に就任(国鉄改革・電電公社民営化に取組む) 
昭和 60年 民社党中央執行委員長に就任 
平成 元年 民社党常任顧問に就任 
平成 9年 「勲一等旭日大綬章」を受章 
------------------------------------ 
2. 松島悠佐 
  軍事のはなし(35)「イラク特措法の国会審議」            
----------------------------------- 
イラク特措法の期間延長をめぐって国会審議が行われ、5月15日には衆議院を通過し、今国会で成立する予定になっているようです。
この国会審議で気になることがいくつかあります。その一つは、イラクへの自衛隊の派遣の意義について、アメリカ追随の政策と批判する議員が相変わらず多いことです。03年にイラク特措法制定の時にもずいぶん議論になりましたが、自衛隊の派遣はアメリカの政策に追随しているのではなく、わが国の国益にしたがって決意したことです。
国際テロ組織との戦いを決意したアメリカはじめ有志連合にわが国もできる限りの協力をすることが、責任ある国際社会の一員としての責務であり、そうすることによって、万が一わが国周辺で事態が起きた時にも、国際的な支援を受けられるとの判断があったはずです。
わが国の唯一の同盟国であるアメリカの苦境に力を貸すことは、同盟国として当然の責務であり、アメリカに言われて追随している姿と捉えるべきではないと思います。国際テロとの戦い、北朝鮮への対応など、わが国の安全保障への積極的な施策の一環として認識することが必要ではないでしょうか。
今、アメリカ議会では民主党が中心になってイラク撤退法案が通過し、ブッシュ大統領が拒否権発動を余儀なくされる苦しい事態になっています。
この状況を見て、「アメリカも早晩撤退するのであり、しかもイラク戦争の判断に誤りがあったとの反省もあり、わが国も撤退すべきである」との論旨が、政府の延長法案への反対の主体になっています。
だが、アメリカは本当にイラクから撤退すると考えているのでしょうか。イラク軍独自での十分な治安維持が保障されない中で、もしアメリカが撤退した場合には中東地域は大混乱になるでしょうし、わが国への影響は単に石油の供給不安のみならず、核拡散・テロ拡散の大きな危機が生じると思われます。
このような状況については、色々な方が色々な立場から分析されておられますので、繰り返しませんが、アメリカはすでに3000人を超える兵士を失い、厭戦の世論が高まって、苦境が続いています。
このような状況だからこそ、アメリカの同盟国として、また国際平和を担う責任ある国家として、国際テロとの戦いにわが国は積極的な役割を果たしていかなければならないでしょう。民主党はイラク特措法廃止法案を提出しましたが、アメリカの世論に同調して、わが国も手を引いた方が得策との考えは、国際テロとの戦いの本質を見誤っているような気がします。
アフガン・イラク、さらにイラン・シリア・パレスチナなどを含めた中東地域での国際テロとの戦いは、ここ数年が焦点になります。今後の対応しだいでは、事態はもっと悪くなり、修復に長期間を要する結果になるかも知れません。わが国として、今出来ることだけでなく、これからしなければならないことを、しっかりと考えて対応しなければならない時期にきています。
さらに、国会審議の中で、航空自衛隊輸送機による輸送実績の公表が審議の議題として取り上げられ、どのような物資を何時何所へ輸送したかを防衛省に報告させ、ほとんどが黒塗りになった報告書を提示して、輸送内容が不透明であり国民の前に明らかにしろと要求する議員がいます。
質問している議員の意図は、人道復興支援といいながら実際には米軍の治安作戦の軍事支援を行っているのではないかとの疑念と、また逆に、そうでないのであれば、大した物を運んでないのなら、さしたる貢献もしていないし継続支援をやめて引き上げたらどうだというものであり、いずれにしても期間延長の政府案に反対を唱える証拠にしたいとの意図があるのでしょう。
このような審議を見て、正直なところ軍事的常識の欠落に驚くとともに失望しました。日本の支援活動は、イラクで治安維持作戦に任じる多国籍軍のほんの一部ですが、だからといって輸送支援の内容まで公表することは、多国籍軍の行動を危険にさらすことになり、そのようなことを公表することなどできないことは当然であり、そういう質問をすることすら憚られるものでしょう。
03年のイラク特措法審議の時にも、自衛隊が携行する無反動砲やロケット弾の性能や射程を国会で公表し、その射撃要領まで審議していた無神経さと同じです。それによって、派遣された自衛隊は自らの防護能力とその弱点を公表する結果となりました。このような非常識は、いまだに直っていません。
期間延長の賛否については、政治的な意見だからいろいろあるのは当然ですが、輸送支援の内容まで公表せよとの要求は、軍事的に見て非常識です。だが結局、要求は担保され、活動内容の情報開示を政府に求める付帯決議案が可決されました。
目下、集団的自衛権の行使や、憲法9条の改定が、わが国の安全保障論議の焦点になっていますが、軍事の問題については、国際的な常識を取り戻す時期にきています。                    (07・5・18記)

松島悠佐(まつしま ゆうすけ);
元陸上自衛隊中部方面総監
防衛大学卒業後、自衛隊入隊陸上幕僚監部・防衛部長、第8師団長(熊本)
等の要職を経る。
平成7年阪神大震災時、中部方面総監として活躍。
同年中部方面総監で退官。著書に「阪神大震災・自衛隊かく戦えり」(時事通信社刊)
がある。 現在、危機管理などの講演を精力的に行う。
------------------------------------ 
3. 石平 
  山崎拓氏の「集団自衛権」         
----------------------------------- 
この5月17日、自民党の山崎拓・元幹事長は自民党の集団的自衛権に関する特命委員会で、安倍首相が「集団的自衛権の研究」を掲げて安全保障上の制約の見直しを進めていることについて、「参院選を控えた時期に、日中関係にも一石を投じるような議論をわざわざする必要があるのか」と批判した、と報道されている。 

 日本の政治家にはとにかくバカが多いことことは外国人の私もよく知っているところだが、この発言を聞いた時、私はやはり、山崎拓という日本の「代表的な政治家」のバカ度を改めて驚かなければならないものである。 「集団的自衛権」の問題はいうまでもなく、日本という国の安全保障にかかわる重大な問題である。いざとなる時、日本は一体どういう形で自国の安全を守るのか、あるいは現状のままでは日本は果たして自国の安全を満足に守れるかどうか、といった日本人にとっての死活問題は、この「集団的自衛権」問題の帰趨とは関連してくるはずである。 

もちろん、重大な問題であめだけに、日本国内でさまざまな意見が出てくるのはごく自然なことである。とりわけ国政を担当する政治家の場合、さまざまな角度からこの問題を大いに論ずるのが良い。その際、日本の安全保障の視点から「集団的自衛権」の行使を主張する意見があれば、あるいは逆に、日本の安全を守っていくためには「集団的自衛権」を行使しない方が良いという意見もあるかもしれない。

要は、いかにして日本の安全保障を強化するのかという大前提から、そのための最善策を考えるような議論であれば、それはそれで結構なのである。 しかし、前述の山崎発言は、まさにこの肝心な点で間抜けしているのである。彼はここで、「日中関係に一石を投じる」ことを心配して集団的自衛権の問題にかんする議論自体を批判しているようだが、それは明らかに、日本という国をいかに守るのかという視点からではなく、むしろ中国との外交関係をいかに維持するかを念頭において日本の安全保障問題を論じたものである。集団的自衛権何かはどうでも良いが、とにかく日中関係は何よりも大事だ、と言わんばかりの態度である。 つまり彼は、日本の政治家でありながら、自国の安全保障よりも、中国という外国との関係維持をその政策順位の上位に置いたのであり、自国をいかに守るかよりも、日中関係をいかに維持するかを国事を考える場合の大前提にしているのである。 自国の安全保障を第一の本務として考えなければならない一政治家の発言としては、まさに驚くべくほどの本末転倒である

 自国の安全よりも他国との関係を第一に考えるような政治家が、この日本において以外に他にどこに居るのだろうか。このような政治家を生み出したこと自体、まさに戦後日本の成し遂げた世界的な「奇跡」の一つに数えられるよう。 確かに、中国は日本にとって重要な隣国であり、日中関係の維持はさまざまな意味において日本の国益にかかわる大事な問題である。しかしそれと同時に、中国という国はまた、日本の安全保障にとっての潜在的脅威でもある。それは別に、中国自体が「良い国か悪い国か」といった次元の問題とは何の関係もない。日本に近隣するこの巨大国が軍事大国となっている以上、それはそのまま、日本の安全保障を脅かすような重大事態となっていることは、国際的地政学上の常識なのである。

 したがって、このような状況下におかれている普通の国家は必ずやそうしているかのように、日本は本来、まさに中国という国を国際政治上の「仮想敵」として自らの安全保障問題を考えなければならない。勿論それは別に、日本は中国に対して常に敵対的な行動を取らなければならない、という意味ではない。潜在的な脅威になるかもしれない相手国との正常な関係を維持しながらも、それを「仮想敵」として想定した上で自国の安全保障体制を固めていくのが、むしろ国際政治上の常道であり、国家というものの成り立つ基本なのである。

 実際、わが中国政府は明らかに日本を「仮想敵」の一つとして自らの国際戦略を練り上げているのであり、中国は自らの軍備拡大に全力を挙げている時には、「日中関係に一石を投じる」ことなどを一度も心配した試しがないのである。

 そういう視点からみれば、前述の山崎発言は、国際政治上の常識と常道からいかに外れた、とんでもない愚論であることがよく分かる。まさに日本の安全保障上の最大の脅威となっている張本人の中国との関係への「配慮」を理由に、日本の安全保障の根本にかかわるような大事な議論を封じ込めるとは、いかにも常軌の逸した戯言というしかない。

 このような発言が出たことは、まず山崎拓氏という政治家の資質による問題だが、それはまた、日本の政治家たちと日本国民全体における自国の安全保障問題にたいする認識の甘さの現れでもあろう。日本という国は一体いつになって、世界の常識に沿って物事を考えるような普通の国になれるのだろうか。

石平(せきへい):
1962年、中国四川省に生まれる。北京大学哲学部を卒業。1988年に来日。神戸大学文化学研究科博士課程修了。2002年に『なぜ中国人は日本人を憎むのか』(PHP研究所)を著して中国における反日感情の高まりについて先見的な警告を発して以来、評論活動に入る。著書に『「日中友好」は日本を滅ぼすー歴史が教える「脱・中国」の法則』(講談社+α新書)、『私は「毛主席の小戦士」だった』(飛鳥新社)などがある。
------------------------------------ 
◎新連載
 福田秀人の「日本の経営を斬る」 (1)プロとアマの違い              
-----------------------------------  
○危険に気づかないことが最も危険
経営の本やセミナーの内容は、ほとんどが、「あれをやれ、これをやれ」ばっかりです。
それをやらなかったら「おまえはアホだ」とか「判断がなってない」とか言われ、それから「状況を見定めてしっかりやれ」と言われますが、そんなことが出来る人に、いまだかって一人も出会った事がありません。私もそうであり、「経営は、絶対に思う通りには行かない」と確信しています。経営論の多くは、「出来ないことをやれ」という暴論と思います。
一方、軍関係のマニアルはよく出来ていると思います。実践にもとづいているからだと思いますが、きわめて明快です。しかも、やるべきことを羅列しただけのマニアルではございません。「なぜ、こういったことをしなければならないか、してはいけないか」を、しつこく説明しています。
たとえば、アメリカ陸軍の指揮官マニアルに、「何が起こるかわからない状況は危険な状況だ」との注意があります。そして、その次に「そういった状態に陥っていることに気づかないことが、最も危険だ」と書いています。ようは、「危険な状態に陥っているのに、それに気づかない事ほど危険なことはない」ということです。
○プロとアマの違いは、危険を知っているか否かにある
経営でも、危険なことを、危険と思わずにやることほど危険なことはありません。しかし、会社経営で、危険を気づくには、かなり直観力とか、いろんな経験が要ります。優れた経営者というのは、そういうところが卓越していると思います。
「その危険をどうクリアするか」も問題ですが、それ以前に、危険を知っているかどうか」が大事です。プロとアマの決定的な違いは「そういった危険を知っているか知らないか」と「何かおかしいぞと危険を感じ取る能力があるかないか」だと思います。アマチュアの恐ろしさはそういった知識や能力に劣り、平気で大きな危険を伴う試みを提案し行動するところにあります。成果主義導入論は、その典型だと思います。
○成果主義は、組織的怠業をひどくする
100年前から、成果主義には、やっかいな副作用が発生することが判っていました。当時、アメリカでは、組立などの加工に従事する工員には単純出来高払いをしていました。そうすると、やればやるほど給料があがりますから、みんな一生懸命働くはずです。しかしそうではなかったのです。
目標を100とした場合、工員たちは、110、120・・・と出来高を上げるどころ
か、90位でほどほどに抑えていました。なぜかと言うと、やればやるほどノルマも上がって、どんどんきつくなるからです。結果、骨折り損のくたびれもうけになってしまう。
だから、職場のみんなで示し合わせて、ほどほどにしよう。
テーラーは、これを「組織的怠業」と名付けました。そして、これをどう解決するかにチャレンジしまし、いろんな作業を分析して合理的・客観的に作業基準を決めようと、「科学的管理法」を開発しました。しかし、失敗しました。私のようにブキッチョでとろい人間がやると1時間掛かる作業も、器用でてきぱきした人だと5分で出来るし、ある人は20分で出来る。どれが標準か、ノルマとして適切かが、さっぱりわからない。
そこで、テーラーは、「一番出来の良い人を基準としなさい」と言ったのですが、一番出
来の良い人が一生懸命やって、自分や仲間のノルマをあげるようなことをやるわけがない。ようは、目標設定が一番難しいということであります。適切な目標は何かということです。目標の自己申告によってうまくいくと言われますが、果たしてどうでしょうか。
職場ぐるみの怠業、それは、精神論で打破出来るほど生やさしいものではありません。テーラーから100年ほどたちましたが、未だに効果的な理論や方法は開発されていません。もし適正な目標設定が出来る方法を開発したら、100年来の革新になり、確実にノーベル賞をもらえると思います。
成果主義が、アメリカではうまく行っていると言われますが、本当とは思えません。ア
メリカは、IT関係はすごいけれど、自動車から何から、工業製品では日本の方が優位にたっています。アメリカで優位性をもっている産業は、IT、医薬、金融だけと言われますが、アメリカでうまく行っているのなら、こういったことにはならないと思います。
ちなみに、組織的怠業を、英語では「システマティック・ソルジャリング」といいます
システマティックは日本では良いように捉えられていますが、共同謀議みたいな感じもあるのですね。ソルジャリングは、「兵隊をする」と直訳できますが、兵隊といっても、なにも近代軍隊の兵隊ではありません。ナポレオンが徴兵制を本格導入して、それから国家の戦争は悲惨になっていったのですが、それ以前は傭兵制で雇い兵です。雇い兵は、金目当てですから、命をかけることをできるだけ避け、ほどほどに戦って、ほどほどにとどめ、この辺で手打ちだ・・・といった戦いをしていたのです。
その例外といいますか、成果主義がうまくゆくのは、野球の選手のような仕事の場合だけです。野球は、100年間、ほとんど同じルールで戦っておりますし、戦っている間、仕事ぶりが完全にモニターされています。評価する人間も、それまで同じルールで戦ってきたコーチやら監督が評価しますから、選手もごまかしが効かない。3割バッターと2割7分のバッターではわずか、3/100しか違わないのに、評価出来る。「わーっ、3割すごいですね。2割7分、うーん・イマイチですね」こういった評価は、仕事の内容やルールの変化が大きければ出来ません。

福田 秀人 ;  
石川県出身 立教大学大学院 危機管理学教授放送大学大学院政策経営プロジェクト客員教授。71年3月、慶應義塾大学商学部卒。73年3月、慶應義塾大学大学院商学研究科 経営学・会計学専攻修士課程修了。76年3月、慶應義塾大学大学院商学研究科経営学・会計学専攻博士課程修了。ペンネーム福田永一で著した『誇りたかき男たち 日本の自衛官』(エイデル研究所刊)など多数。趣味はスキューバイビング、茶道、歴史(特に戦史)など。1981.2 福田経営コンサルタンツ
──────────────────────────・・・・・☆
◎レギュラー執筆者 
------------------------------------ 
1.佐藤守
 大東亜戦争の真実を求めて 114
-----------------------------------
 台湾に“敵前逃亡”した蒋介石は、西安事件を意図的に無視し、共産党が、国民党政権に帰順したかのように強調した。それは「新領地・台湾」で、80%を超える「旧日本国民」の中に“孤立”する中華民国政府の指導者としては、ある意味当然だったのかもしれない。自分に従って台湾に亡命してきた部下達の手前、己を誇大に宣伝し、相手をいかにも悪者にする必要があるからである。
 毛沢東が「共に国難におもむく宣言」を発表して、「共産党はすでに国民党に屈服していた」と彼は書いたが、続けてこう書いている。長くなるが引用する。
「その当時、周恩来が携行してきた毛沢東の親書には、毛沢東の国民政府に対する崇敬の念が表現されている。彼の“帰順の誓文”として、ここに始めてその原件を公開しよう。
『介石先生、恩来(周恩来)ら諸同士が延安へ帰り、先生の盛徳をほめ、感服しております。先生は全民族が進めている空前の偉大な民族革命戦争を領導し、およそ中国にある人で、崇敬しない人はいません。十五カ月の抗戦で、打ちたたかれれば打ちたたかれるほど、いよいよ奮起し、ますます奮い立ち、頑迷な敵(日本)がまだ凶暴な鋒をおさめていないとはいえ、勝利の期待と基礎はすでに定まり、前途の光明、希望はきわまりありません。抗戦の形勢は新しい趨勢に入りつつあります。困難もありますが、一面ではシンポもあります。全国民が団結し、抗日戦線を強化拡大し、自給戦争を堅持し、真性の力量を動員し、困難を克服して犯行を準備することが必要です。この課程の中にあって、敵人は必ず欧州事変(注:第二次世界大戦前夜で風雲急を告げていた)と、我が国の弱点を利用して、我が国の統一団結に不利を及ぼす各種の破壊陰謀を策動するでしょう。
統一と団結は、如何なる時期よりも必要なときで、各党各派および全国人民は最善の努力を尽くし、先生の統一領導のもとで、敵人の破壊陰謀を厳しく防ぎ、撃破し、中国の人々の悲観的な考えを洗い流し、民族の覚悟、勝利の確信を高め、新しい段階の中で必要な戦時政策を進めなければなりません』」

 なんとも歯の浮くような表現の羅列だが、まさかこんな「ほめ言葉」に蒋介石が騙されたとは思えない。滑稽な事は、蒋介石の戦いを「打ちたたかれれば打ちたたかれるほどいよいよ奮起する」と皮肉っていることである。しかも彼らがもっとも得意とする「破壊陰謀」を日本軍が策動すると恥ずかしげもなく書いている。
「『そうすることによってのみ、はじめて敵の侵攻を食いとめ、戦争反攻の目的を準備することが出来ます。武昌、漢口が緊張しているため、恩来同士を会議が完全に終わるのを待たず、漢口に帰らせ先生に拝謁させ、一切を相談の上でうけたまわらせます。意を尽くさないでしょうが、およそのことは恩来に託し、お目にかかった上で直接申し上げさせます。
 沢東(毛沢東)は国共両党の団結が、必ず長期の戦争を支えることが出来、敵は兇頑ではあっても必ず失敗し、四億五千万の中華民族は最後には必ず長期の苦難奮闘の中で、国難を克服し、力を準備し、反攻を実行し、頑寇(かたくなな日本)を駆除し、そしてわが国をもって東亜に確立させることが出来る--- と固く信じています。私のこうした考え方は、必ず先生が同感するところでしょう。ここに私の所感を申し上げ健康を敬祝し、あわせて民族革命の礼をつくします。毛沢東謹啓
民国二十七年(一九三八年)九月二十九日』
 だが、このような共産主義者たちの“帰順”は、何をかくそう、すべて抗日の名を借りて自己の勢力を伸ばすための偽装であった」と蒋介石は書いているが、この頃、毛沢東指揮する共産党内部では何が起きていたか?
この毛沢東の“帰順の誓文”の日付である一九三八年九月には、党第六期六中全会が開かれていた。「周恩来秘録(上)」(高文謙著:上村幸治訳)にはこうある。
「(一九三八年九月以降)心配がまったくなかったわけではなかった。毛は、王民が機を見て巻き返しを図るであろうということを知っていた。更に、もうひとつ別の事態が毛に大きな刺激を与えた。周(恩来)が落馬で負った右腕の傷の治療に行っていたソ連から戻り、コミンテルンの指導者が出した指示を伝えたのである。その中に、議長団員のマヌイルスキーが、『張聞天は中共の理論家だ』と言ったという話があった。それを聞いて毛は大いに怒り取り乱し、『何が理論家だ、教条の麻袋を担いで帰ってきただけじゃないか』とまで言った」
 つまり、延安では毛と王との権力争いが表面化していて、「整風」が吹き始めていた時期であった。                       (続く)

佐藤守:
防衛大航空工学科卒(第7期生)。
航空自衛隊に入隊
戦闘機パイロット(総飛行時間3800時間).
外務省国連局軍縮室に出向。三沢・松島基地司令、
南西航空混成団司令(沖縄)を歴任.平成9年退官.
岡崎研究所特別研究員.軍事評論家.
日本文化チャンネル「桜」軍事コメンテーター.
著書に「国際軍事関係論」
ブログ;http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/
---------------------------------------------------------
2.奥山篤信  
 松岡洋右のジュネーヴ (6)42対1の演説、さらば連盟よ - 1- 
 - -------------------------------------------------------
1932年2月24日、この日こそ連盟から日本がさよううならをする日である。
前日からの粉雪はやみ、ジュネーブの町は薄化粧した様で、冬のジュネーブには珍しくも柔らかな日光がさしており、湖面はもやにかすみ、毎日毎日みたこの景色にはもう飽きているが、それでも今日が名残だと思えば懐かしくも見直せるのである。

午前十時連盟本部前には征服巡査が警戒、10時半には新聞記者席、一般聴衆席も、既に満員の盛況であり、10名ほどの日本の奥様連が隅のほうに心配げに固まっている。

澤田公使,建川、永野中将をはじめ、日本代表部の外務軍務の面々が、全権席の近くの数列に席をとる。
49分、松岡、長岡、佐藤三代表が揃って悠然と入場した。松岡代表の顔はなんだか晴れ晴れしているように見えた。イーマンス議長の鈴が歴史的の音をたてる。会議は始まったのである。

11時33分、松岡は壇上のひととなる。今日が最後である。眼鏡を取り出し、一渡り場内をにらみまわし、きっとなって支那代表のほうを睨み、ことさら小国側の方を向いてやり出した。荘重そのもの、傍聴する我々の方が緊張にあがってしまって、心臓の高鳴るのがわかる。48分間の長きに亘る間、咳ひとつなく、議場はしんとしている。

午後1時25分採決が始まった。議長は一国一国の代表の名を上げる。何番目かにミスター松岡!!即座に「ノー」という力強い、張りのある声がした、それが我が日本国民全体を代表した声であったのである。42対1票の結果だ。出席の棄権はシャム一国のみ。沈黙の欠席はアルゼンチンなど13ヶ国。再び松岡代表は壇上に立った。いまだなお、彼は礼譲を失わない態度で、しかし悲壮な決意を示すに十分の強さで、反対声明書を読み上げた。

壇を下るや、そのまま席にもつかず、長岡、佐藤の両代表を促して堂々と悠々と議場をでるそのかれの英姿、その他わが文武代表の人々もこれに従って去った。満場寂として声なく、このとき後方の日本人数名が期せずして送った寂しい拍手が、一層議場を物凄くする。
嗚呼これで万事が終わったのだ、さらば連盟よ。

以下松岡代表の演説

19カ国委員会によって作成された報告書草案に同意できないので、これを受諾しえないものとして通告した。
報告書全体に現われたる一つの顕著な特色は、19カ国委員会が極東における現実の事態、類例なくかつ驚愕すべき事態に置かれたる日本の困難なる立場、ならみに日本の行動をして余儀なくせしめつつある究極の目的を理解していない点である。

過去20年以上にわたって、支那はその国民に災厄をもたらしたところの一の革命時代を経過してきた。

数千万の人民が共殺的内乱、暴政、匪賊、飢饉、ならびに洪水のために、その生命を失ってきた。共産軍は南京政府の統制下にある領域よりもさらに広大な地域にわたって荒れ狂い、支那全土はいまやまったく混乱の状態にある。西側諸国の通常の男女の想像を超える状況である。破局の終局はまだ予見さえできないのである。果たしていつまで続くものか、何人も予測できないのである。極東における困難な根本的原因は、支那が無秩序状態にあり、民衆は隣国に対する義務を意識せず、自我主張の恐るべき時相を現出している点にある。久しく支那は独立国としての国際的義務を履行しておらず、日本は支那の最も近き隣国として、この点における最大の被害者であった。
革命の勃発以来、支那は数個に分裂し、清朝時代に大清帝国の属領であった部分はすべて、共和国の束縛より脱した。これら旧属領にたいして支那はもはや何の統制権も有していない。トルキスタンしかり、外蒙古しかり一部ソ連の一部となった。ただ満洲のみが、昨年まで支那の一部として残った。それも有名無実の支那主権下において、若干の接触と連帯を保っていたにすぎない。満州を目して、完全に支那の主権下にあったとなすことは、現実のかつ歴史的事実を曲解するものである。いまや満州は支那を離れ、独立の国家となった。
支那は広大な国である。だが欧州人が用いる用いる言葉での国家でも国民でもないのである。それは欧州より広い国であるが、欧州のなかに含まれる諸国の数ほど多数の政府を有し、かつ同様に多数の集団に分かれた人民を擁し、この集団では、隣人同士互いに意味の通じないほどひどい訛りの方言を使っているという広大な一地域である。これすなわち支那がその広大な国土と多くの執政に率いられた多数の軍隊をとにも拘わらず、今日自国を防衛できず、またその開港場付近に駐屯する諸外国の軍隊、および揚子江に遊弋する外国海軍の軍艦を、思いのままに駆逐しえざる一の理由がある。日本軍だけではなく英米仏伊をはじめその他の諸外国は支那中央政府に対して派遣されている各自の外交官の生命を保護するために自国の軍隊を送っている。約五年前、英米両国の軍隊は、首都南京において国民政府の軍隊に襲撃された自国の代表の生命を救うために、行動を起こすの余儀なきにいたった。この外国人に対する敵愾心は現在のところ下火になっている。これは政府がある種の目的をもって、民衆の排外思想を抑えているからである。
支那が例の不平等条約おり消しに関して、いかなる決意を有しているかは全く世間に伝えられていない。何故か?1931年9月以前までは、政府の指導下にかくも猛烈であった排外の画策が何故に突如として停止されたのであろうか?

支那は文明の遅れている国である。崩壊と困窮の驚くべき悲惨な状態にある国である。リットン調査書にもある通り、支那は世界平和に対する一の難問題を提供している。わが日本は支那ともう一つの広大な国ソ連に隣接して、比較にならないほど矮小であり、かつ国情も著しくことなる。この二国が過去20年間の状態は、わが日本人に少なからぬ憂慮を抱かしめた。

奥山篤信:
京都大学工学部建築学科卒
東京大学経済学部卒
三菱商事本社入社
6年余にわたる米国三菱ニューヨーク本店勤務を経て
平成12年退社 
平河総合戦略研究所代表理事
-------------------------------------
3.西山弘道 
 「不可解?民主党」
------------------------------------
 16日、ようやく党首討論が行われ、民主党の小沢代表が久々に国会に現れて、安倍首相と対峙した。結果は相変わらず、双方メリハリもなく、盛り上がりに欠けた議論に終始し、小沢氏にとっては党首討論をやったというアリバイ作りに終わっただけだった。生来、不器用だという小沢氏だが、言葉は政治家の命であり、その言葉に迫力が欠ける小沢氏にとっては、ただ不器用では済まされない、政治家としての致命的な欠陥を改めて感じざるを得ない。“古武士”を気取りたいのか知らないが、政治家となったからには“男は黙って・・・”というわけにもいかないだろう。

 年明けからずっと参院選の29ある1人区対策と称して、黙々と地方回りを続けているという小沢氏だが、彼の“習性”としてどうも“もぐる”のが好きらしい。自民党経世会時代から私も取材で小沢氏の“もぐり”には何度もあってきた。しかし、今や2大政党の片一方の党首となった小沢氏が、参院選の選挙対策を大義名分に国会にも“不登校”で、労組の幹部と二人三脚で“ドサ回り”を続けることがどこまで許されるのか。

 小沢氏は参院選公示後も、演説など表の党首の役割は、代表代行の管氏にまかせ、自らは引き続き地方回りをする、“地上戦”に専念するそうだが、果たしてそれでいいのか。自らの言葉やメッセージを直接発信して、有権者・国民に訴えるのは党首の大事な役割であり、その“党首力”の差が勝敗を分けるといっても過言ではないだろう。

 民主党は「選挙に強い」という小沢神話にすがって、“真打ち”の小沢氏に登場を願ったが、その際、あまり表に出たくないという小沢氏の“わけのわからない我儘”を呑んで、トロイカ体制を作った。すなわち、小沢代表を支えるとして、表の演説など“空中戦”を受け持つ代表代行の菅氏、そして党務を担当する鳩山氏に役割分担させた。しかし、このトロイカ分業がうまくいっていないのだ。菅氏は相変わらず“オレがオレが”で突出するし、鳩山氏はマネージメント能力がない。その結果、党内はバラバラ、求心力のない、百鬼夜行の状態が続いている。

 それを象徴するのが、14日の国民投票法成立の参院本会議での渡辺秀央議員の造反だった。渡辺氏は元郵政相、旧自由党時代は小沢氏の側近だった。その造反の弁はこうだ。
 「憲法問題は政治家としての原点であり信念だ。(民主党の)反対には選挙戦術としての不純なものを感じた。処分は甘んじて受ける」。 正論である。

 小沢氏の当面の最大目標は参院選に勝つことである。国民投票法案では、民主が自民と
修正合意寸前まで行きながら、結局小沢氏の参院選戦略から、与党案にすべて反対する戦略に回ったのである。これは護憲派の共産、社民両党に共闘する姿勢となる。さすがにこの小沢氏の共闘戦略には、党内から批判の声が強い。渡辺氏の造反もそうであるし、衆議院本会議を欠席した前原前代表ら7人の議員の行動もその批判があるのだろう。

  民主党内では、今、“小沢神話”はすっかり醒めている。参院沖縄補選の大敗はそれを一層進めた。参院選まではもう小沢体制で仕方ないが、負け方によってはポスト小沢も考えなければ、という声も上がっている。その際、上がっているのが岡田卓也元代表の再登板説である。前回、03年の参院選では当時の岡田代表の下、民主党は50議席を獲得、小泉・安倍のゴールデンコンビに勝利した。愚直で真面目の岡田氏よ、もう一度というラブコールであるが、岡田氏もその声にまんざらでもないようだ。

 参院選の結果次第では、前原グループが自民党の小泉グループと合流して、政界再編が起きるかもしれないという見方も浮上しているが、民主党の某ベテラン幹部によれば、「とてもとても党内にはそんなエネルギーはない」そうだ。結局、選挙後は改憲路線に突っ走る安倍自民党と、相変わらず党内バラバラ、求心力に欠けた民主党とのグズグズ政局が続くだろう。 

西山弘道;
ジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業後、文化放送で30数年、放送記者として
活躍。政治担当として、三角大福中、安竹宮の「永田町戦国史」を取材。
2005年10月、文化放送を退社、以後フリーのジャーナリストとなる。
-------------------------------------
4.松永太郎 
 いわゆる「従軍慰安婦問題」をめぐって:ふたたび
------------------------------------
 あまり、日本のマスコミでは取り上げられていないが、現在、これを書いている時点で、中国から輸出された飼料を原材料としたペットフードによって、アメリカで8500匹以上のネコや犬が死亡している。8500匹というのは半端な数字ではない。これからもっと増えるだろう。
また、病院や、学校、老人ホームで使われている可能性のある「なまず」に抗生物質や発ガン物質が含まれている、と伝えられている。
日本では、最近まで、しばらく、なかった光化学スモッグが、あの親中派の「朝日」でさえ、中国の大気汚染が移動してきた結果、起きていると伝えている(日本で光化学スモッグがなくなったのは、日本の企業や政府の努力のためである)。
 中国は、スーダンのダルフールにおいて政府軍、および政府軍と一緒になって、女性や子供、数十万を虐殺している民兵組織「ジャンジャウイード」に対して援助と武器輸出を行っている。これに関しては、女優のミア・ファーロウが、現地を視察し、その実態を報告している。彼女の報告によれば、すでに40万が虐殺され、250万が、その居住区から強制的に移住させられている。半端な数字ではない。ファーロウは、勇敢な女性である。
 中国は、チベットをそもそも固有の領土である、として、その貴重な仏教の伝統を破壊している。また虐殺された僧侶らの数は、一説では100万を越えるという。日本では、カルト組織が、チベット仏教を僭称したため、誤解されているが、チベット仏教は、日本の禅と並んで、もっとも高度の仏教システムである。文化破壊の最たるものが現に今、行われているのである。
 こういうことが次々に起こっているとき、アメリカ下院では決議が行われ、それが、いわゆる「従軍慰安婦問題」であった。この問題は、簡単に言えば、オリンピックまでは、国内では反日の動きを抑える政策に転換した中国政府が、対外宣伝工作で、アメリカの下院議員を利用した結果である。中国発でやれば、また「上海」の二の舞になりかねず、それが起これば、ピョンヤンのサッカー事件と同じく、今度こそ、諸外国は、中国の民衆の「反日暴動」の矛先が、本当はどこに向けられているのか、わかるだろう。したがって、アメリカの議員を動かす、という手に出たのである。
 この問題は、絶対に今のうちにはっきりとさせておかなければならない。多くの人が指摘しているように、アメリカのリベラル系の新聞は、その歴史的起源から、親中派であり、日本嫌いである(最初の中国特派員のなかには、コミンテルンの宣伝分子もいたほどである)。彼らがアメリカ人に伝える認識、また今度のアメリカの下院の決議の認識は、つぎのとおりである。
 すなわち日本軍は、「植民地」時代、日中戦争、太平洋戦争を通じて、アジアの女性を強制的に連行して(要するに兵隊がさらっていった、というものである)、逃れられないように閉じ込め、性的な奉仕(性的奴隷)をさせた、というものである。
 これは妄想であり、まったくのうそであり、濡れ衣である。もし個人の祖父がそんなことをした、などといわれれば、どんな人間でも全力で、その無実を証明する努力を行うだろう事柄である。
もともとは「朝日」のでっちあげで始まった(もちろん朝日の親中ぶりもコミンテルン工作に端を発している)、この話は、「朝日」が自分の旗色が悪くなったとたん、「狭義の強制はなかった」「広義の強制はあった」という、誰がきいてもわけのわからない言い訳をした。今度の訪米で、安倍首相が、この朝日の言い訳である「広義」「狭義」ということを言い出したのは、致命的なミスであった。誰が聞いてもわけがわからないのだから、アメリカの新聞記者にわかるわけがない。みすみすわなにはまるようなものである。どこのバカがこんな智慧をつけたのだろう。
「河野談話」は間違いであった。今、伝えられているような「強制連行」「性的奴隷」などという事実はなかったとはっきり政府として世界に向かって声明すべきである。このままほうっておくと、世界において、以上の濡れ衣は歴史的事実として、通用してしまう。いったい、祖父たちの名誉が汚されたまま、それでいいのか、といいたい。私たちに彼らの名誉を汚す権利はない。
アメリカ下院108人は、スーダンへの援助、武器輸出を行う限り、北京五輪のボイコットを示唆する書簡を、胡主席宛に送った、という。今がチャンスなのである。
 
松永太郎;
東京都出身 
翻訳家、多摩美術大学講師、レモン画翠社長
主訳書「進化の構造」「イカロスの飛行」他。
------------------------------------
◎新連載
 成澤秀麗の「書」で語る「美」   (1)
------------------------------------

「美」 http://www.narisawashurei.com/jp/artworks/beauty_2.html 

いつの時代も、美は女性の専売特許ですね。街を歩けば、女性が着飾り、美しくなるための商品があふれています。最近はエステサロンへ通う男性も増えているようですが、わざわざ公にする理由も勇気もなく、モテるための秘策として、こっそり愛用されているだけ。
 心理学的に言えば、男性も美を求める女性らしさを備えています。ところが本来の心とは裏腹に、男は男らしくあれという、周囲に求められた期待に応えようとするので、美を求めたい気持ちがあっても普段は仮面を被って隠さざるを得ません。
対して女性は、社会進出という正当な理由で、自分の中の男性らしさを大いに発揮できます。自殺者に男性が多いという理由にいろいろと説はあるものの、私には、男性が男性らしさと女性らしさのバランスを取る手段が少なすぎることも一因ではないかと思えるのです。
というのも、私自身がこれまで男性らしさを表に出し続けて葛藤してきたからです。字はまさに体を表すので、社会で活躍したいという気持ちが激しくなればなるほど、作品も猛々しくなり、心までも刺々しくなり、男性に負けそうになると辛く当たるまでに至った時、・・・本当にそんな生き方がしたかったの? と自分に問いました。
過去に美容アドバイザーをしてきたぐらいですから、外見美にはそれなりに関心がありました。ところが中身が完全に男では、バランスが偏って美しくないということに気が付いたのです。
男性らしさと女性らしさ、両方のバランスの良さが、人としての美を生み出します。今、世の中では、アロマテラピーやヨガなど、心を癒す美がピークを迎えていますが、次に来るのは心を磨く美でしょう。男性が外見を美しくすると女々しいと言われますが、心を美しくしたい気持ちは男女が分け隔てなく持てます。
たとえば、武士道に代表される日本人の美意識は、本当に美しいですね。相手に気づかれないよう、きめ細やかに気遣う心、協調のために周囲と「和する」心、阿吽の呼吸で通じ合える心など、諸外国にはない、心の美が存在するのです。和ブームの今だからこそ、あらためて日本人の心の美を思い出してみませんか?

成澤秀麗 :
山形県出身 書道家、墨絵作家、産業カウンセラー
東北学院大学経済学部経済学科卒
青山学院大学文学部教育学科卒
7年のOL生活と両立しながら書道師範を取得
東京書作展にて内閣総理大臣賞を受賞後、2002年に独立
著書『文字が変われば、ココロも変わる。』(学研)など。
------------------------------------------------------------------------
◎奥山篤信の映画評論 
------------------------------------------------------------------------
(1)米映画「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい原題 SMOKIN' ACES 」☆にも値しない

暴力映画で見ていて不愉快になるほど残酷で血なまぐさい、あのクエンティン・タランティーノ監督のマネごとのような映画である。


ラスベガスを舞台にマフィアを裏切った奇術師を巡って司法取引で大物ボスを暴こうとするFBIと奇術師を消そうとする賞金目当ての何組かの殺し屋との争い。僕の頭が悪いのかいまだに意味不明の「どんでん返し」があるのだが、まあこれだけ暴力と残酷な銃撃シーン、目を覆うばかりである。娯楽作にもならない!二人の女殺し屋のドキモを抜く迫撃砲並みの銃撃のカッコよさだけがストレス解消に良いかもしれないが。。。全く!

ゴッドファーザーのアンディ・ガルシアもいつの間にロバート・デュヴァルの物まねみたいな演技をしだしたのかねぇ!コッポラの娘相手のあの演技が彼らしいのに。

(2)フランス映画「輝ける女たち 原題 LE HEROS DE LA FAMILLE/FAMILY HERO 」☆☆ 

ニースにあるキャバレー“青いオウム”のオーナー、ガブリエル(クロード・ブラッスール)が死ぬ。彼を父親と仰いでいた奇術師のニッキー(ジェラール・ランヴァン)やそのキャバレーに縁のある人々が集まった。なんと遺言によりガブリエルの遺産はニッキーの異母兄弟二人が相続することになった。カリスマ的存在であったガブリエルの死により離散していた“ファミリー”が再び集まり、愛憎を乗り越え和解し、新しい人生へと旅立っていくフランス映画にしてはL'esperance(希望)のある映画である。

何よりもニッキー元妻役に往年の大スターカトリーヌ・ドヌーヴ、ニッキー現在の恋人役に今やフランス映画界のトップスターで妖艶そのもののエマニュエル・ベアールが登場、新旧フランス映画大女優の競演が見どころである。ニッキー役にジェラール・ランヴァンが黄昏の中年男の渋みを演技している。元妻との間の同性愛の息子に、アランドロンの再来かとその美男ぶりを画面いっぱいに漂わすミヒャエル・コーエンが演じる。

フランス映画ならではの複雑な人間模様、その人間心理の綾の描写は、単細胞の善悪主義のアメリカ映画にはないものがある。

息子が母親がかって“青いオウム”の隠し部屋で客引きをしていたことを息子が発見、カトリーヌ・ドヌーヴに詰問、これに対してドヌーヴが息子の脛を蹴り飛ばし「わたしの人生はわたしのもの。過去のセックスライフについてとやかく言われる筋合いはない」と啖呵を切る場面は大女優の度迫力である。エマニュエル・ベアールの地声のセクシーな歌声も観客を魅了する。こんなセクシーで妖艶な雰囲気をもった魔性に満ちた個性派女優は現在世界のどこにも見当たらない。

 (3)ロシア映画 「太陽 原題 SOLNTSE/LE SOLEIL/THE SUN」☆にも値しない

ビデオ屋で借りて止せばよいのに見てしまった。見たからには怒りの感想を書かざるを得ない。 

アレクサンドル・ソクーロフというロシアの監督の作り上げた捏造昭和天皇である。ちゃちな紙絵の舞台装置を貼り付け、ソ連時代のインツーリストホテルの一室を借りて撮影したとしか見えない貧弱なもので、実に日本人が見ていて不愉快な映画である。昭和天皇を描いたというが、僕がここでこの主人公が昭和天皇であると認めたくないが、百歩譲ってこの監督が昭和天皇を描いたという前提で書かせていただく。
せめて主人公と呼ばせて貰う。

ここに描かれる主人公はまさに、マッカーサーが「子どもで幼稚だと」罵倒した日本人であり、そのように主人公も呼ばれている。責任を転嫁し、神の存在を脱ぎ捨てたい主人公であって、そこには何ら威厳も品格もない姿である。ソクーロフの育ちからは主人公の高潔さなどは想像できないのであろう。

この映画で何よりも咎められてしかるべきは、日本人でありながらこのような偏見と無知に満ちた映画に出演したイッセー尾形、佐野史郎 、桃井かおりなどの面々である。一体どういう神経で日本人としてこの映画に出演できるのであろうか?日本の俳優に些かの良心があるのだろうか?昭和天皇陛下あるいは皇室を描くような映画はまさに僕の持論である閉ざされるべき皇室とは異なる風潮であり、映画「クイーン」評でこのことを書いた。ロシア人が描くことは止めることはできないにしても、これに協力する日本人を断じて許すわけに行かないのである。日本人とは一見日本人に似た、中身が似ても似つかない中国人など外国人しかキャスティングできないようにソクーロフ監督を追い詰め恥をかかせることこそ誇り高き日本人のなすべきせめてもの抵抗であったはずだ。

イッセー尾形さんよ!あなたの演技は残念ながら主人公のあるべき品格や威厳のひとかけらも描けておりません。貴方の貧相な長屋の住人のようなお姿を見ました。それは劇中アメリカ兵が主人公を罵倒するチャップリンもどきでしかない品のなさでした。ソクーロフ監督に入れ知恵したのはあなたでしょうか?畏れ多くも主人公の癖(口元をもぐもぐさせる、あっそ!)など連発させる主人公、それに書道の筆の使いかたもしれない主人公。その主人公がマッカーサーにワインと葉巻をねだり、貰ったチョコレートを側近に毒見させるなど、余程主人公がお嫌いなのでしょうかね。

桃井かおりさんよ!あなたの主人公の奥方の演技は下町のオバタリアンのそれでしかありませんでした。僕が評価するファンタジー映画「SAYURI」での置屋のおかみの演技が向いていますね。

日本人の名誉をずたずたにされたお二方の演技ご苦労様でした。さぞかしソクーロフ監督はご満足でしたでしょうね。

それに比較してあの映画「クイーン」でエリザベス女王を演じたヘレン・ミレンのまるで王族そのものの品格のある演技力が偲ばれます。見事な演技でした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◎情報感度を研ぎ澄ます!ビジネス情報誌「エルネオス」
 編集長・市村直幸
 〒105−0003
 東京都港区西新橋1−22−7 丸万7号館4階
 電話:03−3507−0306
 Fax:03−3507−0393
 e‐mail:ichimura@elneos.co.jp
 URL:http://www.elneos.co.jp/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
次回の配信は5月26日(土)を予定しております。どうぞお楽しみに!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
登録内容(メールアドレス等)の変更、メールニュース配信の停止は、
こちらからお願いします。
<http://www.melma.com/backnumber_133212/>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
有限責任中間法人 平河総合戦略研究所< http://www.hirakawa-i.org >
発信元:< info@hirakawa-i.org >
掲載された記事を許可無く転載することを禁じます
Copyright(c)2005 Hirakawa Institute
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 
このメルマガの読者になる
規約 
>> メルマ!の会報誌もお届けします

ブックマーク: はてなブックマークに追加del.icio.usに追加Buzzurlにブックマークニフティクリップに追加ライブドアクリップに追加Yahoo!ブックマークに登録My Yahoo!に追加Add to GoogleRSS

このメルマガを読んでいる人はこんなメルマガも読んでいます

Japan on the Globe 国際派日本人養成講座
日本に元気と良識を。歴史・文化・政治・外交など、多方面の教養を毎週一話完結型でお届けします。3万4千部突破!
週刊アカシックレコード
02年W杯サッカー韓国戦の「誤審」を世界で唯一「前日」に誌上予測し、誤審報道を「常識化」した推理作家(金正日の「遺書」で始まる「中朝戦争」後の北朝鮮...
宮崎正弘の国際ニュース・早読み
 評論家の宮崎正弘が独自の情報網を駆使して世界のニュースの舞台裏を分析
頂門の一針
急所をおさえながら長閑(のどか)な気分になれる電子雑誌。扱う物は政治、経済、社会、放送、出版、医療それに時々はお叱りを受けること必定のネタも。
花岡信昭メールマガジン
政治ジャーナリスト・花岡信昭が独自の視点で激動の政治を分析・考察します。ときにあちこち飛びます。


この記事へのコメント

全2件表示
コメントを書く
石平氏が素晴らしい。日時:2007年5月20日

ガンバ!
日時:2007年5月19日


おすすめキャンペーン

三井住友銀行カードローン
金利 年6.0%〜12.0%。最高500万円までお借入可能。
最短30分審査、即日カード発行可能。
お申込はこちら⇒

発行者プロフィール

ペンネーム :


このメルマガの読者になる

規約に同意する



このメルマガの最近の記事


このメルマガの最近のコメント


注目情報


新着記事トピックス