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甦れ美しい日本 第107号 部分訂正
発行日: 2007/2/25□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2007年2月24日 NO.107号部分訂正)
☆☆甦れ美しい日本☆☆
☆・・・・私たちは書きたいから書くのです・・・・
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昨日発信の4.西山弘道氏の論文「首相の権威」の後半が脱落しておりました。真に申し訳ありません。ここに同論文の全文を再度配信いたします。
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4.西山弘道
首相の権威
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安倍内閣に対する中川幹事長の発言が話題を呼んでいる。「閣議で首相が入室しても私語をして、起立しない閣僚がいる。忠誠心がない政治家は去るべきだ」。また森元首相も「閣僚が首相を尊敬していない。首相より当選回数が多い麻生、尾身、久間の各大臣には首相を立てる態度がにじみ出ていない」と3人のベテラン閣僚を名指しして、緊張感のなさを叱った。「安倍官邸」に対する自民党の不満が噴出した形だが、要は「学級崩壊」状態の今の内閣の現状を幹事長や元首相が暴露したわけでこんな内閣は初めてだ。
「オレが、オレが」の手柄争いだけが目立って、一向に統制がとれない「安倍官邸」チーム、特に内閣の要の塩崎官房長官に対する不満が自民党内から噴出してきた。東大出で日銀出身のエリート政治家、塩崎氏は自ら「根回しは得意ではない」と言っているが、そんな塩崎氏に対する自民党内のねたみ・そねみもあるのであろう。「もっとベテランの官房長官に変えろ」という更迭論も出てきた。
昨年9月、安倍氏が総裁選に出馬した時、麻生、谷垣という競争候補もいたが、自民党内はいわば「総主流」体制で安倍支持に雪崩を打った。その後発足した内閣はその際の「巧妙が辻」内閣だが、その仲間意識が抜けないのだろう、皆内心「オレが首相にしてやった」という気持ちがあって、それでなくても家柄のよい、お坊ちゃん首相を軽く見るのだろう。
しかし、“お坊ちゃん”の安倍氏個人と、総理大臣の権威は全く違う。アメリカでは、大統領が入場する時、「プレジデント・オブ・ユナイテッド・ステイト!」と発せられて、人々が胸に手を当てて敬意を表するが、それは大統領という地位、そして国旗に敬意を払っているのである。総理大臣も本来なら、その地位そのものに敬意を傾けなければならない。「人のよい安倍ちゃん」個人ではないのだ。
52才という若さが安倍氏を軽く見させるのか。いや、54才で首相になった田中角栄氏の場合でも総理大臣の権威はあった。庶民宰相と親しまれた田中首相だったが、そばに寄ると、ピリピリした風圧を感じた。47才で大統領になったケネデイ氏を思い起こしてみよう。その清新な政権は、歴史に残る尊敬を勝ち得たではないか。決して若さではないのだ。
何でこんなに首相の権威が低下したのか。単に安倍氏個人の問題ではないと思う。首相を支える重厚な政治家がいない。田中首相を支えた二階堂氏、中曽根首相を支えた後藤田氏のような重石のある政治家がいないのだ。要は自民党の人材の払底である。
何故、自民党に人材が集まって来ないのか?
一にも二にも小選挙区比例代表制の結果である。米英のような2大政党制を目指すとして導入された小選挙区制であるが、3回の小選挙区=衆議院選挙を経てわかったのは、結局、選ばれるのは地盤、看板がある世襲政治家だけであり、優秀な人材は集まらないということだった。特に比例代表で選ばれたのは、杉村某や、佐藤某女性のような箸にも棒にもかからない低級議員であった。また、安倍首相が幹事長代理の時に力を入れた衆議院候補公募制で応募してくるのは、出来がいい方でせいぜい失職した官僚で、あとはフリーターとしかいえない候補ばかりだった。
日本の政治の今の不幸は、政治家になりたい人材がいないことである。優秀な人材は皆、外資や官界、ベンチャービジネスに行って、国会議員といえば「街角で唾を吐かれる」ほど低級な賎業になってしまったことが悲しい。
西山弘道;
ジャーナリスト。早稲田大学政経学部卒業後、文化放送で30数年、放送記者として
活躍。政治担当として、三角大福中、安竹宮の「永田町戦国史」を取材。
2005年10月、文化放送を退社、以後フリーのジャーナリストとなる。
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