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甦れ美しい日本 第035号

発行日: 2005/10/14

□□■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2005年10月15日 NO.035号)

  ☆☆ 私たちは書きたいから書くのです ☆☆

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 < 目次 >

ゲストコーナー 1.塚本三郎   会社は誰のものか 
ゲストコーナー 2.別宮暖朗 交戦権と憲法第九条

1.佐藤守コーナー    「大東亜戦争の真実を求めて」その32
2.奥山篤信コーナー    それでも小泉政治は間違っているー禁じ手だらけの衆愚政治―
3.松永太郎コーナー  福田和也と<魔の思想>
4.西山弘道コーナー    徒然の『宮本武蔵』
5.青葉ひかるコーナー 「夫婦別姓推進論者の生き残りは残念」
6.花岡信昭コーナー   「小泉完勝政局」の今後はさらに面白い
7.山崎行太郎コーナー 「小さな政府」主義の危険な落とし穴ーリバータリアニズムからアナーキズムへー

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◎日時 11月13日(日曜日)午後12時半より3時まで
テーマ 石油戦争の舞台裏ー石油暴騰の元凶は中国のパラノイア的資源戦略―
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採用するか否かは当方の判断であり、しない場合の理由は一切開示いたしません。
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☆正論 11月号 桜井裕子 セックス.アニマル育てる性器.性交教育の実態☆

☆人権擁護法案という、私たちの人権を危うくする法案を、成立させようという陰謀が
与党野党を問わず渦巻いています。総選挙小泉自民党圧勝の中で、しかも反小泉議員で
法案に反対する議員が無所属を余儀なくされている状況で、この法案にストップがかけ
られるのか深刻な問題である。
なぜならこの法案は私たちの自由な生活を脅かす、まさに暗黒国家法案であるからです。
パトリックヘンリの「自由を、しからずんば死を」を噛みしめよ。 ☆


☆私達は、ブルーリボン運動を断固支持します。日本国民が一丸になっての意思表示、
行動を起こすことが大切です。北朝鮮の金正日総書記や日本政府、そして報道機関
や国外に対しての私達の願いや怒り、救出へのアピールができれば良いと思います。 
拉致被害者と御家族が苦しまれている25年間は、私達の無関心が作った悲劇なの
です。☆

☆花岡信昭のサイト http://www.hanasan.net/
メルマガ政治ジャーナリスト・花岡信昭による分析・考察
http://www.melma.com/backnumber_142868/

☆佐藤守のブログ http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/

☆山崎行太郎のサイト http://yamazakikoutarou.gooside.com/

☆青葉ひかるのニコニコプラン2525計画推進協議会に賛同を!
  http://www.2525plan.jp/  ☆ 

☆クライン孝子のブログ http://www2.diary.ne.jp/user/119209/ ☆

☆ウェッブサイト< http://www.hirakawa-i.org >
平河総研会員募集中です。
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ゲストコーナー 1. 塚本三郎
会社は誰のものか 
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 小泉首相のサプライズ(驚き)手法が成功して、衆議院の解散総選挙は、自民党
の大勝利となった。日本企業が、デフレ苦境を脱しつつあり、政局の安定に伴って、
株式会社の株価は、異常に上昇している。この点についての賛否は、専門家に任せ
る。

銀行による間接投資

 東京証券取引所に上場されている大会社の筆頭株主は、殆んどが大銀行である。
 銀行自身が資金を持っているのではない。銀行は一般の会社や市民から預かった
預金を運用している。その預金を会社の株式に投資し、またその会社に必要な運転
資金を融資している。従って日本の資本主義経済は、間接投資が中心であった。
最近これらの会社の株価について、株式取得の目的は何なのかが問われている。
従来は銀行中心の間接的投資によって、株式会社の発展を促し、国家社会に貢献し、
利益を上げた。さらに会社の競争力強化の為、基盤の強化と合理化、さらに新規事
業への開発という、投資活動が今も続いている。このように、国民が銀行へ預金す
ることによって、安全な預金の保護と、安定した預金金利が付いていた。銀行は、
企業への投資、及び融資をすることで、預金金利を差し引いた以上の利幅を稼いで
いた。
 しかし、ゼロ金利となった近年では、大衆は銀行預金をするメリットがなくなり、
直接、証券会社を通じて、有望企業へ投資することが多くなって来た。銀行を通じ
て投資する間接投資よりも、証券会社を通して、直接希望する会社の株式取得が増大している。

投機に走るデイ・トレーダー

会社の発展、拡大による利潤の追求と、株主への配当重視という、従来の投資で
はなく、株価そのものの上昇を目標とし、一定の上昇を得た段階で売却して、売却
益を稼ぐ。こんな投資家が増えている。目下、一日中株式の上下に注目し、上昇す
れば直ぐに売り、下がれば直ちに買って上昇を待つ。既に「デイ・トレーダー」と
言う新語も珍しくなくなった。体を働かせるよりも、智恵と勘を働かせよ。こんな
新人類が増えつつあり、それを目当てに、証券会社が一般大衆に宣伝し、投機によ
る利益を煽り立てている。これらの人達を誘い込む為に、証券会社によっては、イ
ンターネットの取引では、安価な売買手数料、否、ゼロまで目論んでいる。
 一般国民に対して、経済の動向を勉強させ、自分で稼いだお金を、自分で活用す
るように仕向けつつある、株式の購入は決して悪いことと言うつもりはない。
 しかし株価は、単に会社の企業業績のみで決まるものではない。また上昇する時
には徐々にであるが、下落する時は、急激に暴落することは、歴史が証明している。
一般大衆が、粒々辛苦して貯めたお金を、一挙に失う恐れもなしとしない。
さらに「信用取引」と言う名の、バクチまで勧めているのは危ないことである。
持ち株を担保として、その何倍かの取引が進められ、逆になったら身を亡ぼすこと
さえある。
極く近々、「○○ファンド」と称する、新しい投資家が目立って来た。投資対象
は、資産が極めて大きいのに、地味で目立たない会社で、株価が比較的低いのがね
らいめだ。その会社の株価の合計は、純資産より極めて低い。そんな会社は日本に
も沢山ある。特に政府の許認可権を持って出来た企業(例えば放送、運輸、金融等)
は、公共性のゆえに、利益追求を控えさせられて、料金の設定も、制約されるから。
株価は、会社の資産内容に比べて安価なのは当然である。ゆえに、会社買収の標的
にされ易い。

黒い眼の投資家

 日本人投資家の中で、外国で会社を設立し、日本から送金して外国会社にプール
し、あたかも外国の会社が、日本の株式を取得している形式をとる。東京証券取引
所は、連日、外国人の売買高を報道している。その相当数は、日本から化けた外国
人である。日本からの売買ではないから、その意図が判らないし、その上、売買益
に対する税金逃れが主目的とも見られている。
 日本から国籍を外国に移し、半年以上外国に居住していれば、日本で活躍してい
ても法律上は外国人と認められる。しかし、身内が日本の企業を経営しており、ま
た情報が的確に入る。外国の企業とし、外国との取引をしている姿は、外形を装う
ことにある。既にこれらの「プライベート・バンキング」という名の投資は、年間
十兆円以上の資産が海外に流れている。特に親族を海外に移住させ、投資目的のフ
ァンドを設立して、利益を稼ぐ手法は、国税局にとっても無視できなくなっている。
 サラ金最大手の武富士前会長から、長男の住む香港のファンドへ資金を流したこ
とに、国税は一六〇〇億円の国税追徴を求めている。これは単なる贈与ではないが、
武富士の設立したオランダ、及び香港に設立した三つのファンドを課税逃れと見な
したからだ。これらをオランダや香港企業と見ず、実質的には日本のファンドと国
税当局は見なしたからだ。
 同様に、商工ローンの大手、「ケン・エンタープライズ」も一三〇億円の申告漏れ
で訴訟中である。日本で自由に投資できる株式投資を、わざわざ海外ファンドを通
じて「外国人」の形で行なう匿名性が増えている。
 ライブドアの堀江氏が、ニッポン放送株を、時間外取引で大量に購入した際、売
却したのは海外ファンドだったが、実際には複数の日本人が所有していた株が売却
されていた。
 日本は、外為法改正(八九年)で海外送金が、原則自由になったからである。 
 従って○○ファンドと呼ぶものの会社乗っ取りは、今流行の、企業の合併吸収で
はない、会社の株式売買の利益に対する、より大きな攻めの手段ではなかったか。
会社経営陣が公共性の立場と、責任感を抱いている、その足下を見すかしての、
言わば脅しによる、悪質な株式取得ではなかったか、そうとしか解せないやり口が
多い。
なぜならば、その株式取得の資金が、金融機関からの借り入れ資金であったり、
とりわけ外国資金からの高利による、借り入れ資金によるとすれば、到底、まとも
に会社の将来とか、公共性を考えての投資とは思えないから。
株式上場企業の経営者は、右の如き、不明のファンドに対して企業防衛の為に、
将来への研究投資や設備合理化よりも、会社の得た利益の大部分を、止むを得ず敢
えて配当金に廻して、株主優遇を名目として株価を釣り上げて、乗っ取りを困難に
させる方向に進みつつある。最近そんな会社の経営者が増えつつある。
日本の金融自由化につけ入ったアメリカは、眼前の利益のみを追求する道が本流
となり、日本の地味な経営を、株主軽視と批判し、日本企業乗っ取りの加勢をして
いる。
 さらに注目を集めているのは、長銀が、結果として米国系金融に売り渡さざるを
得なかった最近の事例から、去る九月十一日の衆議院選挙に小泉首相が圧勝した、
郵政民営化さえも、反対理由の大きな項目とされた。
巨大な郵貯二百三十兆円、簡保百二十兆円、合計三百五十兆円の国民資産が民営
化によって、巨大銀行になれば、運用の経験に乏しい銀行だから、あの長銀と同様
に、米国のハゲタカファンドに、呑み込まれるのではないか。果ては竹中担当大臣
は、米国のハゲタカの手先ではないか、という郵政民営化反対議員が少なくなかっ
た。
ゆえに、郵政民営化で大敗した民主党議員の中には、せめて、この民営化した金
融機関の株式取得は、外国ファンドに限って、「二〇%を最高」とする、法規制を行
なうことによって、乗っ取りの防止策とせよと、国会で発言している。

経営者

 松下幸之助、盛田昭夫、本田宗一郎、中内功の各氏は戦後の優れた経営者だと経
済評論家は言う。これ等の経営者は、単なる経営者ではなく、元来創業者であり、
ベンチャー企業者として、当時は極めて優れた異質の経営者であった。
 三十年前の中国は、松下の電器製品が、生活の中の憧れであり、社長松下幸之助
は神様であった。ソニーの盛田昭夫と、池田勇人首相とはどれ程の親しさかは知ら
ないが、池田首相はトランジスターの販売員と欧州で揶揄される程に、ソニー製品
は世界を圧した。本田宗一郎は、「得手に帆を上げろ」、時流の潮目を見、風向きを
判断して、製造と販売の方向を決めよ、と従業員に督励した。また一介の薬品販売
店から、天下の量販店に拡大したダイエーの中内氏は、「安い品を庶民に」と叫び続
け、遂に日本一の量販店を成した。何れも単なる商人でも物造り屋さんでもなかっ
た。その眼は天下へ、そして世界に向いていた。 日本の敗戦後を支えた経済戦争
のなかで、それが経営者の闘魂であった。
放送、鉄道、金融など、いずれも国有、公有を民営にするのは、競争原理を活か
すための合理化である。民営化することで、自ら責任と義務が伴う。
株式会社の公開株式は、投資が中心なのか、また最近流行の一時的投機なのか。
その根本には、アメリカ型と日本型の、何れに軸足を置くべきかが問われている。
金融戦争の結果、日本的勤勉の精神が破壊され、物づくりの現場を失い、勤労精神
と、不労所得に関する日本独特の倫理も危機に瀕している。
終身雇用という日本的組織原理が、今日までの労使の長期的信頼関係を築いて来
た。 
日本人は、まじめに働くことの清々しさを誇りにして生きて来た。
職場でも商店街でも、はたまた農村でも、コツコツと、身を粉にして働くことに、
高い価値と倫理観を認めていた。その心が職場と家庭と社会をも支えて来た。
二十数年前、これがすばらしい日本的経営と、全世界の経営者が注目していた。
それが今や企業グループも、労使関係も、地域経済も、金融における長期的信用
も、自由化というハゲタカのような、アメリカ風の風土にかわることを憂うる。
ハイリスク・ハイリターンと言う危険な外来語に、日本人の倫理観が破壊されつ
つある。
改革なくして成長なしと主張して来た小泉首相の意図も、公的機関が民営会社へ
と転化されることは、官僚の運営から、民間の競争社会に活かされる経営者への魂
を求めることであって、社会の公器であることに違いはないと言いたいはずである。
小泉首相の唱える官から民への叫びを悪用してはならない。「公的から私的」へ
との意味が悪用され、ひいては、国家社会を軽視したり、否定する方向に、逆行す
ることを警告する。現在でも、国家を軽視する風潮が、一部の陣営にあるから。

塚本三郎;                
愛知県名古屋市に生まれる 
鉄道省名古屋鉄道局に勤務し、県立中学校(夜間)に入学 
終戦とともに労働組合運動に従事 
運輸省に転勤し、中央大学法学部(夜間)に入学 
国鉄を退職し、中央大学法学部卒業 
昭和 33年 挑戦4回目にして初当選し、昭和生まれ初の代議士
(日本社会党所属)となる(以後当選10回) 
昭和 35年 民社党結党に参加 
昭和 49年 民社党書記長に就任(国鉄改革・電電公社民営化に取組む) 
昭和 60年 民社党中央執行委員長に就任 
平成 元年 民社党常任顧問に就任 
平成 9年 「勲一等旭日大綬章」を受章 
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ゲストコーナー 2.別宮暖朗
 交戦権と憲法第九条
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憲法第九条【戦争放棄、軍備及び交戦権の否認】 
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる
戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永
久にこれを放棄する。 
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交
戦権は、これを認めない。

 現行憲法は、この条文にみられるように、極めて拙劣な文章の羅列である。現在
であれば、とても法制局を通過しない。第1項であげる「戦争」と「武力の行使」
はどうみても同じである。更に武力による威嚇がテロを指すものとは思えず、外交
上の手段とすると、極論すれば外交交渉が不可能となる。すなわち現在でも安全保
障について近隣諸国と交渉するとき、自衛隊や日米安保を背景にする以外あるだろ
うか?
 そして、GHQ作成の英文もあるが、これまた悪文であって、学生のレポート程
度のものである。とりわけ問題なのは、法律用語でなく米国学生言葉を用いている
ことである。

 さて、現在の日本国は大日本帝国の継承国家である。ヒトラーの第三帝国との継
承性を否定しているドイツとは根本的に異なる。日本政府は1952年サンフラン
シスコ条約により「独立」と表現することを好むが、戦争中であろうが戦後であろ
うが、日本は連合国の財政とは別に、内外の債務履行を果たしていたのであって、
占領中といえども外交権を除くと、いかなる国家からも独立していた。
 当然、日本国は大日本帝国の締結した諸条約を履行せねばならない。それでは大
日本帝国は、戦争に関連して、どのような条約上の義務を負っていたのだろうか?

 戦争について国際法上の重要な概念は「侵略」”Aggression”である。この言葉に
ついて、どこを戦場とするか(本多勝一)、国境線の変化の有無(瀬島竜三)とする
か、などの説があるが
いずれも誤りである。侵略とは「計画にもとづき第一撃をうつこと」(先に手を出す
こと)である。

 この侵略という言葉は、日英同盟条約本文にすであり、上記の意味で使用してい
る。次に重要なのは、ベルサイユ条約である。この条約により、ドイツはベルギー
に第一撃をうったことによって「侵略者」とされ、戦争責任を負うべきだとされ、
あの天文学的な賠償金を課された。そして、日本はベルサイユ条約の五つの主要連
合国の一つとして、侵略と戦争責任の関係について承諾しているのである。その次
の重要な条約は1929年批准のケロッグ=ブリアン条約である。
 この条約は、「戦争を国策としない=外交紛争解決の手段としない」という有名な
条文が含まれている。これが何を意味するかといえば、「計画にもとづき第一撃をう
つこと」を禁止したのであって、侵略禁止の国際条約といわれた。

 そして、侵略とは普通”Unprovoked Aggression”とされる。これは「挑発によら
ざる侵略」などと訳されるが、ある国が耐えられないほどの挑発行為を行い、それ
にたいし戦争に訴える(「計画にもとづき第一撃をうつこと」)は許されるというこ
とで、ケロッグ=ブリアン条約の例外とされる。ただ、この挑発とは、テロを代表
とする軍事行動・破壊活動を指す。外交の席上で「ソウルを火の海にする」と挑発
的な発言をしたり、経済制裁をしても挑発には含まれない。もちろん「経済制裁は
宣戦布告とみなす」と発言したところで経済制裁は挑発にあたらない。
 
 以上の脈絡から憲法第九条第1項は、国際条約であるケロッグ=ブリアン条約に
沿って、国内法整備を下手な文言で行ったにすぎないことは容易にわかると思う。
そして、この条約と国際連合憲章について国内法との整合性をつけるため、多くの
国がこれと似た法律・条例を制定している。問題は憲法第九条第2項である。まず
「侵略のための軍隊を保持しない」は全く当然ではない。すなわち、自衛のための
軍隊と侵略のための軍隊は区別できないのである。一旦侵略をうけて反撃するため
には敵本国を攻撃する能力がなければならない。更に、抑止力としての軍隊を考え
ても、この条項は有害である。

 なぜこのような条項が生まれたのであろうか?
 この条文は、マッカーサーがイニシアチブを発揮している。マッカーサーがなぜ
張り切ったか訝しがるむきもあるが、簡単なことである。当時、トルーマン政権は
「世界の警察官」(Glo-Cop)構想を抱いていた。西側陣営では米英のみが軍隊をも
ち(ただし米軍は英軍の統帥権をもつ)、残りの国は軍隊をもつ必要はないという非
現実的な妄想がまかりとおっていた。マッカーサーはトルーマンにエールをおくっ
たのだ。

 そして究極のマッカーサー主義が「国の交戦権はこれを認めない」である。この
言葉は第1項の同義反復にみえるが、用語が異なりそうではない。交戦権は”the 
right of belligerency of the state”と英文にある。ところが”bellicose”
(フランス語の”bellier”雄羊から来ている。原義は喧嘩好き位の意味)の名詞形であ
る”belligerency”は、英語で交戦の意味をもつが、国際法における用語ではない。普
通、国際法で交戦は”war”、交戦国とは”warring state”である。

 どうみても、アイビー・リーグを卒業した程度の若者が、新しく習った難しい単
語を使ってみたいという以上の意義を見出すことはできない。つまりマッカーサー
は、若者が書いた草稿の中にあった単語を気軽に挿入したものであろう。そして、
これを入れることによって、「世界の警察官構想」とあわせ、国家(日本)の自衛権
を制限=主権制限の気持ちがあったことは否定できない。

 さて、内閣法制局は、この第2項をもって日本は集団安全保障に参加することは
できないと解釈している。これは憲法制定直後において動揺があるが、1955年
以降の国会答弁ではほぼ安定している。ただ、旧社会党は、「自衛隊は違憲」(土井
タカ子)「降伏した方がよい時もある」(石橋政嗣)などと、自衛権を、この条文か
ら解釈して大陸法の観点をもって、否定している。実際には、ソ連に国家を売りわ
たし社会主義を実現する(その前に人口の半分は殺害されるか亡命を余儀なくされ
るであろうが)ことを願ったもので、最早、理論として破産している。

 一方、宮澤喜一などは英米法で解釈されるべきとしたうえで、集団自衛権は否定
されるべきだ、という立場をとっている。これは自衛隊が海外派兵するべきではな
い、という見地からである。これに福島瑞穂などが「憲法九条のおかげで、日本の
兵士はあの戦争以降、一人も国外で人を殺さずに済みました」と唱和している。こ
の議論は正しいのだろうか?

 確かに日本の兵士は国外で人を殺していないが、国内居住者が外国政府(北朝鮮、
また金大中事件では韓国)によって拉致・殺害されているのである。これは紛れも
ない国家テロであって、国際法上の挑発に該当する。もちろん、挑発をうけて戦争
を開始するか否かは別にして、テロを抑止せねばならぬことは事実である。更に重
大なことは北朝鮮はアメリカに拉致問題を起こしたこともないし、韓国はアメリカ
政府の抗議により金大中殺害を断念しているのである。つまり、アメリカはその軍
事力によってテロを抑止し、テロの解決に成功しているのである。

 国軍がテロ抑止、戦争抑止に努力することは当然であって、それがためには防衛
力だけではなく、攻撃力も保持せねばならない。それでも予算上、条約上の制限か
ら無制限に軍事力を強化することはできない。集団安全保障についても国政の最高
機関の決定に従って、国外における戦闘に参加せねばならぬ場面が生じることはあ
り、それがための防衛力準備を進める必要がある。宮澤・福島は冷戦時代の仮想敵
がソ連だけであった時代の論理を展開しているのではなかろうか?すなわち、大戦
争のおり中立顔をして攻撃を避けることができたら、という発想である。

 現代ではテロ抑止のほか、「人道介入」の問題も存在する。つまり、他国内であま
りに非人道的な行為が行われている場合、武力行使が許されるという考え方である。
これはコソボ紛争やイラク戦争で実際に導入された。「非人道的な行為」とは、大量
殺人(コソボ・アルバニア人やイラク・シーア派にたいするもの)を意味し、現在、
中国のチベット人や法輪功にたいするもの、北朝鮮の政治犯・脱北者にたいするも
のは、いずれの角度からも「非人道的行為」に該当する。

 つまり、憲法第九条第2項が抑止力発揮を妨害し拉致事件を生み、近隣諸国にお
ける非人道的行為を助長している可能性を考えねばならない。果たして、日本の兵
士が国外で人を殺さなかったとして、国内外の無辜の人々がテロや圧政にあって拘
禁・殺害されているとすれば、それで本当によしとするのだろうか?いつともわか
らぬ憲法全面改正とは別に、憲法第九条第2項の即刻削除を望みたい。

別宮暖朗 1948年生まれ。東京大学経済学部卒業。西洋経済史専攻。
その後信託銀行に入社、マクロ経済などの調査・企画を担当。
退社後ロンドンにある証券企画調査会社のパートナー。
歴史評論家。ホームページ『第一次大戦』を主宰
著作多数 『軍事のイロハ&#8212;バカな戦争をさせない88の原則』
『中国、この困った隣人』『坂の上の雲」では分からない旅順攻防戦
&#8212;乃木司令部は無能ではなかった』

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1.佐藤守コーナー
 「大東亜戦争の真実を求めて」 その32
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 保科海軍中将が、米国の参戦を招いた原因のひとつに挙げた陸軍の「北部仏印進
駐」以降、対米交渉を継続しつつ、遂に対米開戦に追い込まれていったこの期間に
ついて、陸軍側の考え方を、再び佐藤賢了軍務局長の証言から分析してみよう。
「日米交渉は、初めから円滑にいかないし、その間にだんだん米国に誠意のないこ
とが分かって来た。米国には交渉をまとめる気持ちなぞは全然ない。
 4月25日、米国はコンボーイ、つまり英国に軍需品を補給する輸送船の護衛をや
ることを決定している。これは敵(注:ドイツ)の潜水艦が間違いにしろ何にせよ、
 つまり、ルーズベルトは何とかしてドイツに先制攻撃をさせ、欧州戦争に介入し
たかったのだが、ヒトラーの方が一枚上手で、ドイツ潜水艦部隊はルーズベルトの
「囮作戦」に引っかからなかったのである。
「それから5月27日に、無制限非常事態を宣言している。だからもう5月から6
月にかけて、アメリカは欧州戦争に参戦の肚を決めているのである。
 いつであったか、欧州戦争に不介入の約束をしようとして、こっちが色々だめを
押すと、アメリカの自衛権さえ犯さなければ参戦しないというのである。これは岩
畔も言っていたが、アメリカの言う自衛権は、どういう事態が起こったら自衛権が
犯されたとして参戦するのか、ということになると、話がさっぱりわからない。彼
らの言う自衛権というのは、他国の真ん中に線を引いて、これがアメリカの第一線
だといった調子である。
つまり、我々が『国防とは国土防衛にあらずして国是の完徹(注:ママ)、国策の
遂行を支援するものである』と教わって来たのであるが、彼らも、大体そんな調
子である。アメリカの国策が妨げられたらやるんだ、という調子なのである。
 私共はこの頃には6月にはいれば当然、アメリカが参戦の肚を決めているものと
解釈したのである」。
陸軍(少なくとも佐藤氏)は、米国の肚を読んでいたと思われるが、だからとい
って「太平洋」を超えて進撃し、米陸軍と真っ向から対決する構想などは全くな
かった。せいぜいあったとしても、蒋介石を支援する米国の「義勇空軍」や、米
植民地・フィリピンで対決することぐらいであったろう。証言を続けよう。
「そして一方では、北部仏印進駐をしたけれども、仏印の資源は全く取れない。ゴ
ムなどもほんの申し訳ぐらいは来たかもしれないが、何とか、理由をつけて、殆ど
寄こさない。要するに、仏印はまるきり言うことを聞かないということである。尻
尾に蠅がとまったぐらいのことで、仏印を思うままにしようとしても無理だ。どう
しても南部仏印に進駐しなければいかん、ということが起こってきた」。
 米英側に立つ仏が、日本との取引に応じないのは当然であったろう。
「海軍としては、いざ南方へ出るという場合には、なんとしても南部仏印に基地を
持たなければどうにもならないので、石川軍務課長は非常な積極論者で、盛んに南
部仏印進駐を言います。陸軍も無論、南部仏印進駐はやらねばならない。それは海
軍ばかりでなく、陸軍としても対ソ戦をやるとすれば自給自足圏を確保し、又内戦
作戦の懐を広くするという意味において、南部仏印までは、どうしても押さえてお
かなければならない。我々は南部仏印までを小東亜共栄圏といい、蘭印を含んで大
東亜共栄圏といっていた。対ソ戦をやるとすれば、どうしても小東亜共栄圏を確保
しなければならない。
 御前会議での意見は、色々違うとは言いながら、前に述べたとおり決まった。陸
軍はあれを準備陣といっている。北へでも南へでもいける姿勢を持っていることを
準備陣という。7月2日の御前会議のときの陸軍の大勢は、この準備陣なのである。
『軍閥興亡史』に7月2日の御前会議の決定を三面作戦といって批判している。即
ち、北にも南にも出る。西の支那事変もやるから、北・西・南の三面作戦だというの
である。この決定には既に述べたように、参加した人々の同床異夢はあったが、国
策として三面作戦を決めたのではない。準備陣なのである。伊藤氏は陸軍作戦の準
備陣がわからないのではないか。私なんか反対しているが、国策として決定すれば
対ソ戦の場合も考えておかねばならない。『どうしても南部仏印を押さえていかなけ
ればならない。だからやろうじゃないか。もうアメリカに気兼ねして、ぐずぐずし
ておったらいけない。だから生きるに必要なことは遠慮なく、どんどんやろうじゃ
ないか』という気持ちになって、南部仏印進駐の議論が出たのである。
 松岡外務大臣は、これに反対し、『南部仏印に出ることは、枯野にたいまつを持っ
て出るようで危ない』といい、又しきりと『対ソ戦をやれ、シンガポールもやれ、
両方一緒にやれ』という、恐ろしい勢いであった。そういうことで南部仏印進駐の
 佐藤氏はこの時期に、東條陸相に対して「日本が三国同盟から脱退すれば、アメ
リカが本当に蒋介石の援助を打ち切って日支間の橋渡しをするというのなら、三国
同盟脱退ということについて、考えてみようじゃありませんか」と意見を述べてい
る。しかし律儀な東條陸相は「なに、君、国際信義を破ろうというのか」と厳しく
叱責したという。3国同盟には米国が対独参戦すると、自動的に日本も参戦しなけ
ればならないということは書いてない。元来これはソ連も引き入れて日・独・ソ・伊が
枢軸を作ろうという狙いだったのに、ドイツが日本に一言の相談もなく対ソ戦を開
始したのだから、同盟の趣旨を破ったのはヒトラーの方である。だから日本が同盟
から脱退すれば、米国が日本の肩を持つというのであれば考慮に値する、というの
が佐藤氏の考えだったのだが東條陸相に怒られてしまう。
そして「南部仏印進駐」は米国から資金凍結をくらい日本は完全に孤立してしま
った、と慨嘆する。                     (続く)

佐藤守:
防衛大航空工学科卒(第7期生)。
航空自衛隊に入隊
戦闘機パイロット(総飛行時間3800時間).
外務省国連局軍縮室に出向。三沢・松島基地司令、
南西航空混成団司令(沖縄)を歴任.平成9年退官.
岡崎研究所特別研究員.軍事評論家.
日本文化チャンネル「桜」軍事コメンテーター.
著書に「国際軍事関係論」
ブログ;http://d.hatena.ne.jp/satoumamoru/
---------------------------------------------------------
2.奥山篤信コーナー
 それでも小泉政治は間違っているー禁じ手だらけの衆愚政治―
--------------------------------------------------------
アメリカに住んだことがあるものなら、DUE PROCESSなる言葉が頭にこびり付い
ているはずだ。つまり白昼堂々の通り魔殺人事件の現行犯が逮捕されたとして、
その訴訟手続がDUE PROCESSを経ていない場合、その明々白々の凶悪現行犯で
あっても無罪放免となってしまうのだ。これは法的手続であるが、国内社会国
際社会問わず、人間の経験や叡智によりさまざまな慣習や儀礼が確立されてお
り、最低限守るべき規範があるはずだ。これに囚われず何かをやった場合、禁
じ手と呼ばれる。

どうも小泉首相のやり口はこういったDUE PROCESSを踏んでいない、あるいは
禁じ手を使用し、無節操な大衆へのサプライズの受けを狙った衆愚政治の危険
性を孕んだものだと常常思っていた。小泉首相の逸脱は枚挙に暇がないが、数
個列挙すると

1)今回の解散の大義はない;結果が圧勝だから議論するのは意味がないとい
うが、選挙の動機自体全く論理性に欠くものだ。郵政案が否定されたのは小泉
の政治責任であり総辞職が正しい。また党を纏めきれないのは、政党政治とし
ての責任の回避である。それに良識の府の参議院で否決されたものを、可決さ
れた衆議院解散に持ち込むなど憲法違反ともいえる。大体首相の解散権など現
憲法の素直な解釈からして左様なものは内閣不信任案が可決されたとき(69条)
だけのはずであり、判例があるとは言え、7条解散僕は大変疑問に思っている。
国民投票だと言うのならば、反対票が過半数を超えたという民間の調査もある。

2)刺客作戦など候補者選びのプロセス;この郵政改革に賛成反対というまさ
に政党の基本理念とは関係のない争点(これが改革の本丸など小泉竹中の勝手
な押し付けであり滑稽である)で有能な政治家を切り捨てた今回の事態は絶対
に看過されてはならない。当選した議員でも支部組織の解体や除名の可能性が
ある。なぜ長い間自民党の保守理念に忠実で党を愛した政治家が斯様な仕打ち
を受けなければならないのだ!一方で今回公募で選ばれた一部当選議員のふざ
けた発言を見よ。一体これが政党助成金たる血税を使う責任政党のなすことか
全く疑問である。社民党から立候補すべき女性候補、料理のレシペと政策にた
とえる能天気な料理研究家、媚を売り物にするエコノミストなど哲学理念思想
統一など全く皆無の人選であり、ホリエモンこそ落選したが、そもそもこのよ
うな人間を選ぶ小泉の見識など最初から全く皆無であることの証明である。政
治を単に国民を愚弄したワイドショーと考えている悪質な大衆蔑視が根底にあ
る。要するに今回選ばれた新人議員の一部の例外を除いて見識も経験もない、
たんなる数合わせのロボットとして小泉の言う政策を、意味も分からず毛沢東
語録のように唱える集団に過ぎない。まさに小泉紅衛兵といえる代物だ。女性
の比例区単独候補や比例上位候補選びなどまさに人気取りと以外なにものでも
ない。

3)外交プロトコールの無視;二度にわたる対北朝鮮朝貢外交はまさに国際慣行
上ありえない国家の行為である。これに対し異議を設けると、だったら拉致さ
れた被害者は一人も帰っていないだろうといつもの短絡的開き直り。ここまで
日本国家の威信に頓着しない、結果だけあれば良いという卑屈な外交には後世
日本外交史に汚点を残すはずだ。言うべきことは言わない、為さない、ただ日
朝国交への名誉欲の先行は今回の六カ国協議を見ても明らかである。北朝鮮へ
の宥和政策は今後取り返しの聞かない日本外交の失敗となるだろう。さらに対
中関係での数々の弱腰外交による日本の威信の喪失など、日本人をどれほど卑
屈にせしめたいのか。次回中国首脳が日本を訪問すべき番であるが、もしも小
泉がこの慣例を無視して中国を訪問するようなことがあれば、外交プロトコー
ルからして忌忌しき事態であることを喚起したい。

4)靖国神社参拝のはき違え;公約である8月15日を避けるなど、いい加減な
覚悟で靖国神社に参拝することにより、却って周辺国の揚げ足や要求エスカレ
ートを招いた。結局は小泉は最初から参拝しなければ良かったのだ。はき違え
とは不戦の誓いのための靖国参拝(靖国神社は断じて不戦の誓いの場所ではな
い!)、こころならずも尊い命を捧げたという表現の英霊への冒涜、A級戦犯と
しての罪を憎んで人を憎まずなる暴言、など日本国首相たるものの靖国参拝の
本来の目的が理解できないために、その場限り取り繕いを繰り返したため、い
っそう中国や韓国との関係を抉らした。つまり内政干渉として一言で退けられ
る問題に言い訳がましく理由をつけるために、本来の首相の参拝の意義からま
すます乖離した。小泉首相の靖国参拝の責任は後世禍根を残すだろう。靖国参
拝の意義のすり替えなどまさに禁じ手と言えよう。

などなど小泉政治の本質は禁じ手による慣習無視と伝統破壊による政治のワイ
ドショー化と大衆愚弄が根底にある。一体小泉政治が発足以来何を国に齎した
のか?自らの失政を棚にあげ、それによる現在日本の閉塞感にたいして問題を
すり替え、髪を振り乱して、『自民党をぶっ潰せ』『郵政民営化は改革の本丸』
と叫び、あたかもこれに反対するものは改革に反対する悪者であると叫ぶ、こ
れがデマゴギー政治でなくてなんであろう!!

それとも小泉を支持する面々は、いや違う!小泉政治は真生保守に向かい突進
しているのであるというのであろうか。
もしそうであれば、国内に於いては自民党の圧倒的多数を梃子に当面は人権擁
護法案や外国人参政権法案を葬り、喫緊のスパイ防止法案を制定し、妥協を排
した真の意味での憲法改正を目論み、外交に於いては日本の国家主権確立に向
けた強い日本を前提とするアジア外交の展開と日米同盟の強化などを目指して
呉れるのだろうか?僕にはとてもそうは思えないのだ。
日本の保守思想は死に、そしてディアスポラ(無国籍放浪者)の刹那的欲望衆
愚政治がこれに代わったのだと。
あの本会議で前列を陣取る83人の小泉チルドレンの媚びるような迎合に満ち
た調子笑いと拍手を見るとき、自民党の大勝利を喜ぶどころか、日本の将来に
暗澹たる気持ちになるのは僕だけではないだろう。     (敬称略)

奥山篤信:
昭和45年京都大学工学部建築学科卒
昭和47年東京大学経済学部卒
三菱商事本社入社
6年余にわたる米国三菱ニューヨーク本店勤務を経て
平成12年退社 
コンサルタント会社ストラテジーズ設立 
勉強会『平河サロン』主宰
平河総合戦略研究所代表理事
-------------------------------------
3.松永太郎コーナー
 福田和也と<魔の思想>
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中川八洋氏による、表題の本を読んだ。措辞激越、悪罵に近い言葉が並ぶため、あまり
多くの読者を得るとは思えないが、福田氏に関する部分には、私には、同感できるものが
多かった。この本を読んで、考えたことを記してみたい。
 中川氏の結論は、文芸批評家として一家を成している福田和也氏が、日本流のポストモ
ダニストであり、したがって極左である、というものであるが、極左かどうかはさておい
て、ポストモダニストであるという部分は賛成である。福田氏が言論的な親和性を示すの
は、ほとんどがポストモダニストという分類に入る人ばかりだからである。
 ポストモダンという思想は、はじめ建築から始まったので、この本でも磯崎新氏の建築
に対する評価から始まっている。確かに、バブルという現象が現れるころから、日本では
ポストモダンと言う言葉が流行し始めたのであるが、それは当時、活躍していた磯崎氏と
近い関係を結ぶ浅田彰氏の「逃走論」という本がベストセラーになったことによっている。
 ポストモダンというのは、要するに、すべては仮象である、というものである。よく使
われる言葉で言えば「捏造されたもの」である。そして、それはしばしば「権力」によって
捏造されたものである。「国家」、「文化」、「伝統」などの概念は、あとになってから、遡行
的に「でっちあげられらた」ものである。したがって、それを「転倒」したり「解体」したり、
「脱構築」することが批評家、思想家、あるいは建築などの文化に携わるものの仕事である、
と主張する。
 この派の親分と見なされているのが、フランスのフーコーであるが、フーコーは「人間」
という概念すら消えてなくなるだろうといった。したがって、この種の思想を学ぶと「性」(お
っとジェンダーか)もでっち上げられた概念となる。今、日本のフェミニストと称する人々
はそう主張している。
 どう見ても、この種の主張は、自己破壊、ないし自己矛盾を秘めていることは、すぐに
見て取れよう。真理はすべて相対的であり、捏造されたものであると主張する。その主張
自体は、彼らにとっては絶対の真理である。建築は廃墟に向かう、と多額の設計料を分捕
って建築を立てる人が主張する。制度はすべて捏造されたものであると、制度の頂点に立
っているような東大の総長が主張する。社会的な倫理性は、相対的なものであるから、少
女が自分の身体を売ることは、「超OK」と社会学者が主張する。「性」など捏造された概念
であるから、タブーを破れといって、女性の社会学者が4文字言葉を絶叫する。彼らの多
くが秘めたる権力志向者であることは、簡単にわかることである。
 体制破壊、ないし「反体制的」なサヨクとの親和性は、すぐに見て取れるのであるが、
問題は、この思考方法は、ニヒリズムとも結びつくことである。あるいはアナーキズムと
も結びつく。なぜなら、価値というのはすべて捏造されたものであるから、なんでもあり
からら、である。彼らは、しばしばそれを「イロニー」(反語)とよぶ。したがって、「右翼」
とか「ファシスト」を自称するポストモダニストが出てきても何の不思議もない。
 フェミニストの東大教授、上野千鶴子に典型的なのは、「戦略的」という言葉の多様であ
る。あの時、ああいったのは「戦略的」にそういったのだ、というわけである。福田氏も、
恐ろしくインチキな本を出すので有名な「精神科医」香山リカ(朝日新聞、御用達であるが)
との対談本で、自分が「正論」や「諸君」に書いたのは「戦略的であった」といっている。
それにしても、言論の場で正統的な保守の声がかすかにしか聞かれなくなって、久しい。
それは今回、改革を叫んだ小泉・自民党が圧勝するという総選挙の結果に似ている。本
当の保守とは何か、ということがまったくわからなくなっているのである。
 なんでもあり、のポストモダン的なニヒリズムの前に開かれるのは、西欧的な全体主義・
ファシズムへの道である。それは反語の形をとってやってくるだろう、という予感がある。

松永太郎;
東京都出身 
翻訳家、多摩美術大学講師、レモン画翠社長
主訳書「進化の構造」「イカロスの飛行」他。
-------------------------------------
4.西山弘道コーナー  
 徒然の『宮本武蔵』
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 私はこの夏、不覚にも体調を崩し、2週間ほど自宅療養を余儀なくされた。快方
に向かい始めてから、本でも、と読み始めたのが吉川英治の「宮本武蔵」だった。
なにしろ病気で頭はボーとして硬い本は受け付けないし、読みやすい本として、「武
蔵」を手に取ったのだ。何を今更、と皆さんは思うだろうが、私はこの国民文学を
つい読みそびれて、今日まで来てしまった。あまりにも有名で、何度も映画化され
てストーリーも頭に沁みこんでいる人気小説には、つい読みそびれるということも
ありませんか。そういえば、トルストイの「戦争と平和」も私は読んでいない。
 私は若いころから、長編小説、大河小説が大好きで、大抵は読んだ。マルタンデ
ュガールの「チボー家の人々」、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」などは
は大学時代に読んだ。日本では司馬遼の「竜馬がゆく」、「跳ぶが如く」、「坂の上の
雲」など大河ものはほとんど読み、早乙女貢の「会津士魂」(文庫本にして全21巻)
、そして大河歴史小説の最高峰といわれ未完の中里介山の「大菩薩峠」(文庫で全2
0巻)も読破した。吉川英治も「新平家物語」や、「鳴門秘帖」「三国志」などは読
んでいたが、「宮本武蔵」だけは、未挑戦だった。療養の徒然に、気になっていた
未読の小説を手に取ったわけである。
 「宮本武蔵」は吉川英治が昭和10年に朝日新聞夕刊に連載した新聞小説であっ
たことは有名である。朝日は連載を半年位の短期と考えていたが、当時の圧倒的な
読者の人気を博し、連載は昭和14年まで、中断を除いて3年間にも及んだ。「武蔵」
の人気ぶりは当時の時代背景を除いては考えられないだろう。昭和10年から14年
といえば、日本が中国大陸に戦線を拡大する、まさに「戦時下」であった。徴兵を控
えた何百万という青年読者が「武蔵」を読んだにちがいない。「吉川武蔵」の戦争責
任論がいわれたのも仕方ないことなのかもしれない。
 「宮本武蔵」は一言で言って、「青春修養小説」だろう。単なる剣豪小説でないこと
は言うまでもない。野性の男児であった武蔵が、沢庵や先師によって修養を与えられ、
剣の道を究めていく、その過程にはお通との恋からの煩悩、又八から刺激される人間
的欲望が描かれる。その背景には、大正教養主義があり、小説中で武蔵が悩む、人生
とは、自己修養とは、という求道の精神はまさに当時の青年たちが抱えていた教養主
義の反映であった。昭和10年代の青年たちは、「宮本武蔵」を読んで、彼らなりの
死生観を固め、戦場に向かったのであろう。吉川英治は戦争責任論から、戦後、「宮本
武蔵」を一部書き直したという。
 「武蔵」を読んで、私がもう一つ開眼させられたことは、宮本武蔵が結構、各地を
歩いていることだ。内田吐夢監督の名画「宮本武蔵」では、確か中村(萬家)錦之助
の武蔵は、播州、京都、巌流島位しか行ってないと思ったが、吉川氏の小説ではその
他に、江戸、中仙道、下総・法典、仙台と東日本も武蔵は結構歩いているのである。
 齢60近くになって、国民的人気の青春小説「宮本武蔵」を読む、というのも間
の抜けた話だが、やはり読んでよかったと思う。一つは勿論、小説の面白さもだが、
もう一つは、昭和初期の当時の青年の思潮を確かめられたことである。小説中、武
蔵が、荒地の開拓を通じて自己を練磨する場面が出てくるが、これは昭和初期の農
本主義運動を髣髴とさせるものであり、弟子の伊織や城太郎に与える武蔵の処世訓
からは、当時の青年団運動の影響が窺える。
 「宮本武蔵」は、昭和前期の時代的思潮を強く負った小説だが、戦後になっても
これだけ長く読み継がれているのは、「人生とは何ぞや」という青年の課題、そして
日本人の健全な求道の精神を包含しているからだということが改めて理解できた。

西山弘道:
昭和44年早稲田大学政治経済学部卒業後、
文化放送入社以来、放送記者として30余年、
ニュースの現場を踏む。
平成5年報道部長。兼ニュースキャスターとして
「西山弘道の世の中朝一番」なfどの番組で活躍。
また政治記者として、田中内閣以降の「永田町戦国史」
をウォッチ。
現在、文化放送編成局次長
-------------------------------------
5.青葉ひかるコーナー  
 「夫婦別姓推進論者の生き残りは残念」
-------------------------------------     
「田中さんの奥さんは鈴木さん」で「加藤さんのご主人は山崎さん」、「橋本君のお
母さんは吉田さん」で「伊藤さんのお父さんは井上さん」・・・・。
いったいこれは何ぞや。これは例えば社民党の福島瑞穂先生が叫んでいらっしゃる
「夫婦別姓」が選択制といえども実施されることになると現実問題として出てくる
問題なのです。

ここには古きよき日本の家族とか、先祖とか子孫とかを大切に慈しむというような
発想は全くありません。
「姓」というのは、社会の中で家族を束ねる大事な絆です。それがばらばらでいい
のだということで、進歩的知識人といわれる人々の考える女性の権利尊重だそうで
すから、お笑いです。

もの言わぬ静かな一般の国民を、そして、一生懸命家族のために労し、子供を育ん
でいる女性の多くを裏切るような、日本を家族崩壊の道へ誘うようなことを法制化
しようなんてことは、国民は望んでなんかいません。

現在、日本は夫あるいは妻のどちらの姓を用いようと自由な国ですし、別姓(旧姓、
通称)を名乗りたければこれも自由なんです。そうして現実に活躍している人は沢
山います。完全に素晴らしい法律を既に持っているわけです。
別姓でいたいのであれば、入籍しないで同居することも自由な国なのです。

一部の高学歴女性などの突拍子もない主張に惑わされないようにしないと、子孫に
禍根を残すことになります。

社民党の福島瑞穂先生は「娘が二十歳になったら、家族解散式をする」と公言なさ
っているそうです。
こういうことは、「どうぞご勝手に」ということであって、ご自分の家族を解体する
のはあなたのご趣味ですから、誰も救いようはないですけれど、ご自分の悪趣味を
法制化しようなんてことはいくら何でも許されません。

いずれにしても、土井チルドレンが甲高い声を張り上げて国の崩壊を叫ぶのはとも
かく自民党の中で野田聖子議員が旗を振って推進しているのは嘆かわしいことです。
この方は常識ある反対派の学者先生なんかを審議会には呼ばないそうですから困っ
たものです。

こんな中、今回、高市早苗先生が国政復帰なさったことは大変慶ばしいことです。
「夫婦別姓反対論者」でこの法案を阻止しようと頑張っていらっしゃる方です。
他に、山谷えり子先生、西川京子先生など良識ある先生方、どうぞ野田聖子や社民
党議員に負けずに頑張ってください。

今回、「夫婦別姓推進者」である野田聖子議員が、郵政反対で力が弱体化したとはい
え、政治生命をなんとか維持したことは、この法案のその芽がまだ残っているとい
うことで残念なことでした。

良識ある先生方、頑張ってください。   05・10・12

青葉ひかる;
三重県出身
早稲田大学卒 
元日本航空(株)勤務
評論家 
2525計画推進協議会(2525プラン)会長
http://www.2525plan.jp/ 
ラジオ日本(1422kHz)
「青葉ひかるのガンバレ日本」
毎週(土)16:50〜17:00放送
------------------------------------
6.花岡信昭コーナー
 「小泉完勝政局」の今後はさらに面白い
-------------------------------------
5票差が200票差へ。この圧倒的な開きが「小泉劇場」とまでいわれた「郵政
政局」のすべてを象徴している。10月11日、衆院本会議での郵政民営化法案の採
決結果である。14日の参院本会議で可決・成立し、「小泉完勝政局」は次のステッ
プを迎える。11月2日に予定されている内閣改造が見ものである。

7月の通常国会・衆院本会議での法案反対は37人であった。このうち3人が不
出馬に追い込まれ、7人が新党を結成(うち当選4人)、27人が無所属で戦った。
この27人のうち13人が当選、その中で最後まで「青票」(反対票)を投じたのは
平沼赳夫氏ただ1人であった。

 「政治家の出処進退は極めて重い」「ここで豹変して賛成に転じたら支持者に申し
訳ない」。伝えられる平沼氏の言葉はこちらの胸に迫るものがある。政治はリアリズ
ムの世界のことであって、今回の政局への対応については、それぞれの政治家にそ
れぞれの大義や思いがあるに違いない。そうしたもろもろのことをすべて踏まえた
うえで、ただ1人、スジを貫いた平沼氏には「男の美学」を見る思いだ。

 ある雑誌の座談会に出て、「実現可能性は抜きにして、ポスト小泉にはだれがいい
と思うか」と聞かれたので、「いずれ安倍晋三さんの時代がくるだろうが、平沼さん
を推したい。小泉首相も軸がぶれなかったが、まったく逆の立場の人たちの中で、
最後まで軸がぶれなかったのは平沼さんだけだ。現代社会において、きわめて貴重
なものを提示してくれたのではないか」と答えておいた。

 感傷的な気分にひたってもいられないのだが、「小泉劇場」は小泉首相の政権維持
戦略そのものであった。女性刺客だのホリエモンだのといったワイドショー的要素
に隠れてしまったが、底流には「やらなければやられる」という熾烈な権力闘争が
あった。

 幸いなことに、というべきか、民主国家・日本では、権力をめぐる戦いをメディ
アを通じてリアルタイムで見ることができる。中国、ロシア、北朝鮮あたりでは、
決してこういうことはない。すべてが密室で決められ、権力闘争のプロセスは闇の
中だ。

 「小泉劇場」をどう見るか。これはいろいろあっていい。それが言論の自由とい
うものだ。だが、「自民296、自公与党で3分の2確保」に対して「ファシズム」
「ヒトラー」「大政翼賛会」といった批判をする向きには、政治学のイロハを知らな
いのですね、とたしなめる以外にない。

 小選挙区制は獲得票に比べて過剰な議席を与えるシステムであって、ときにこう
いう大転換が起きるのである。導入後4回目にして初めて、そのメリットが最大限
に発揮されたのだ。つまり、強力な政権を生み、これが政権運営に失敗すると、選
挙でひっくり返されることになる。これによって、政権交代が容易になる。そうい
う時代のスタートと位置づけたい。

 「刺客」と称される対立候補擁立も、党本部が選挙の公認候補を決めるのは当た
り前のことなのだ。派閥の存在感が一気にダウンしたこと、党執行部の権限が強ま
ったことなど、近代政党への脱皮という観点からは、望ましい現象がいくつも出て
きている。

 有権者はそうした「変化」「転換」を選択したのではなかったか。それが時代の要
請であるという漠然とした期待感があふれたのではないか。民主党はその流れに乗
り遅れた。前原新体制でどう追いつくかが、これからの勝負だ。

 小泉首相が任期延長論を排して来年9月に辞めると言明したことで、これからは
ポスト小泉論議が一段と強まるだろう。「中2階組」の分断も、「小泉劇場」の重要
な狙いであった。その結果、「麻生太郎、谷垣禎一、福田康夫、安倍晋三」の4氏が
後継者として浮き彫りになった。11月人事は、この4氏の処遇が最大の見どころ
である。

あるいは、これまでの後継レースとはまったく違う図柄が見えてくるかもしれな
い。「刺客」第1号となった小池百合子氏、小泉改革の仕掛け人・竹中平蔵氏が浮上
しつつあるという観測すら出始めた。永田町的感覚から離れて、「なんでもあり」ぐ
らいに見ていたほうがよさそうだ。

花岡信昭:
政治ジャーナリスト、慶應義塾大学院・国士舘大学院非常勤講師、
読売新聞監査委員会審査委員。
1969年早大政経学部政治学科卒、
産経新聞入社、政治部長、論説副委員長などを経て2002年退社、評論活動に入る。
著書に「小泉純一郎は日本を救えるか」(PHP)など
サイト:http://www.hanasan.net/
------------------------------------
7.山崎行太郎コーナー 
「小さな政府」主義の危険な落とし穴ーリバータリアニズムからアナーキズムへー
-------------------------------------
自民党小泉一派が主張する「小さな政府」とは、言うまでもなく何もしない政府
(笑)…のことである。そしてその行きつく先は政府そのものが必要ないと言う
無政府主義(アナーキズム)である。

むろん、これは極端な議論だが、「小さな政府」という美しい言葉がその背後に
無政府主義的な国家解体への思想的可能性を秘めていることは憶えておいてよい。
おそらく、今回の衆議院選挙で小泉改革を熱狂的に支持した国民の多くは、「公
務員を減らせ」「官から民へ」「利権構造の打破」というプロパガンダ
の喧騒の中で、無意識のうちに国家解体の可能性を夢想していたはずである。

さて、小さな政府論の多くが、実はブキャナンらの「公共選択論学派」の思想と
理論からの受け売りと切り売りであり、その理論的根拠も学問的背景も知らずに、
絶対的真理のごとく盲信し、思考停止状態で政権運営に当たっているのが小泉政
府であると前回、書いたが、アメリカで「小さな政府論」を理論的に主張するグ
ループがもう一つある。これも冷戦勝利後に急速に勢いを増しているグルー
プだが、リバータリアニズムとかリバータリアンと呼ばれる一派である。この
リバータリアニズムという思想潮流も、社会主義批判という側面を強く持つ
が故に、保守派に安易に受け入れられやすい。

その思想的源流をたどれば、「自由市場主義」のオーストリア学派のミーゼスや
ハイエクは言うまでもなく、「市場」というものを発見し、経済学という学問を
打ち立てたアダム・スミスにまでたどり着く。

しかし、ここで言うリバータリアニズムとは、厳密に言えば最近のアメリカ合衆
国を中心として発達し、大きな影響力を持つようになった思想であって、「個人
主義」「個人の諸権利」「法の支配」「制限された政府」「完全自由市場」など
を強く主張する。サッチャー革命、レーガン革命以後、アメリカを中心に民主主
義国家の経営理念のひとつとして根強い支持を持つと言われている。

政治思想的には、国家の介入を最小限に減らし、書く個人の自由を尊重するとい
う思想であり、経済思想的には、政府の規制を極力避け、民間による経済活動の
自由を拡大するためにも規制緩和が必要であるとするものだ。

アメリカの思想的植民地と化している現在の日本で、この政治思想と経済思想が
影響力を持たないはずがない。特に竹中平蔵に洗脳されている小泉執行部は…。
要するに「小さな政府」主義とは、絶対的な真理でもなんでもない。(続く)
(「マルクスとケインズ・・・」続く)

山崎行太郎;
文藝評論家
昭和47年慶応義塾大学大学院(哲学専攻)修了
東京工業大学講師を経て現在、埼玉大学講師、
日大芸術学部講師。
著書『小林秀雄とベルグソン』(彩流社)『小説三島由紀夫事件』(四谷ラウンド)
その他。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/
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政治ジャーナリスト・花岡信昭が独自の視点で激動の政治を分析・考察します。ときにあちこち飛びます。


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