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- 最新号:2008-09-08
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シネマコリア News 2007年5月5日号
発行日: 2007/5/5
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◇─────────◇ シネマコリアと韓国映画に関するニュース
│シネマコリア News ├────────────────────────◇
◇─────────◇ 2007年5月5日号
http://cinemakorea.org/
…━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━…
『Dear Pyongyang−ディア・ピョンヤン−』 7/8 DVDリリース
朝鮮総連に人生を捧げた父と、ドキュメンタリストになった娘の和解を描く
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000PWQR4G/cinemakoreane-22
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∽∽∽∽∽∽ HEADLINE ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
01 『ホロビッツのために』公開決定& 5/6 関連コンサート開催
02 『ウリハッキョ』 大阪&神戸で日本初上映
03 Review 『ウリハッキョ』など四作品
04 韓国ドキュメンタリーフェスタ in Osaka 開催
05 5月以降の劇場公開作品
06 Review 『中天』など四作品
07 5月以降のDVDリリース予定
08 編集後記 〜『ウリハッキョ』とチョ・ウンリョン
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┃01┃『ホロビッツのために』公開決定& 5/6 関連コンサート開催 ┃
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2006年の韓国映画の中でも最高の感動作との呼び声の高い『ホロビッツのために
』が、『私のちいさなピアニスト』との邦題で、本年8月、シネカノン有楽町ほか
にて公開されることが決まりました。
配給会社シネカノンの該当ページ
http://www.cqn.co.jp/movies/index.html#pianist
『私のちいさなピアニスト』レビュー
http://cinemakorea.org/korean_movie/column/column140.htm
題名からも分かるとおり、本作はクラシックの名曲で彩られた音楽映画でもあり
ます。映画のラストでは韓国若手No.1ピアニスト、キム・ジョンウォンが、その超
絶演奏を披露しますが、5/6(日)には東京文化会館で彼のピアノリサイタルが開
催されます。
■キム・ジョンウォン(ジュリアス ジョンウォン キム) ピアノリサイタル
5/6(日)19:00開演@東京文化会館 小ホール
全自由席 \4,500 司会 キム・テイ
http://www.r2music.com/kim
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┃02┃『ウリハッキョ』 大阪&神戸で日本初上映 ┃
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韓国人監督と朝鮮学校の生徒や教師たちとの3年半に及ぶ触れあいから産まれた
感動のドキュメンタリー『ウリハッキョ』が、大阪&神戸で日本初上映されます。
★『ウリハッキョ』
監督:キム・ミョンジュン
出演:北海道朝鮮初中高級学校学生、教職員、学父母
2006年釜山国際映画祭ウンパ賞(最優秀韓国ドキュメンタリー賞)受賞
韓国版公式サイト http://www.urischool.co.kr/
韓国版公式ブログ http://blog.naver.com/ourschool06
■ドキュメンタリー映画『ウリハッキョ』上映会
【日 時】5月17日(木)
18:00 開場
18:30 キム・ミョンジュン監督挨拶
18:45 上映開始
【会 場】ドーンセンター(大阪府立女性総合センター)
http://www.dawncenter.or.jp/
【料 金】\1,000
【問合せ】ドキュメンタリー映画「ウリハッキョ」上映会
大阪実行委員会(06-6323-1568)
■ドキュメンタリー映画『ウリハッキョ』第1回兵庫上映会
【日 時】5月18日(金)
18:00 開場
18:30 開演
【会 場】神戸市勤労会館7階大ホール
【料 金】\1,000
【問合せ】上映実行委員会(078-251-3686)
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┃03┃Review 『ウリハッキョ』など四作品 ┃
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Text by カツヲうどん
日韓現代史の象徴でもある「在日」。北海道に実在する民族学校を舞台に、監督
と学校の人々の3年5ヶ月を描いた異色のドキュメンタリー。なお、在日コリアンは
朝鮮学校を「ウリハッキョ(私たちの学校)」と呼ぶ。
私がこの作品を観終わった時、最初に疑問に思ったのは、監督のキム・ミョンジ
ュンは韓国で暮らす在日なのか?ということでした。さっそく調べてみましたが、
どうやら在日ではない様子。次に思ったのが「なぜ『在日』をテーマにしたのか?
」ということでした。一般的に、韓国人が自ら進んで「在日」をテーマに選ぶには
何か大きなきっかけでもない限り、ちょっとあり得ない選択肢と思えたからです。
そこで、さらに調べてみると、ちょっと意外で、運命的な因縁が映画の背景には
見えてきたのでした。簡単にまとめると、この『ウリハッキョ』という作品は、キ
ム・ミョンジュン監督が、急逝した妻であり映画監督であった故チョ・ウンリョン
の企画を引き継いだ作品であり、この映画のテーマとはまた別の「夫婦の絆」とい
うドラマが裏にはあったのです。
元々、この映画を企画していた女性監督、チョ・ウンリョンは、雑誌記者から始
まって、アメリカで映画の勉強をしてから監督として活動を始めたアクティブな経
歴の持ち主。韓国の若手クリエイターとして将来を嘱望されていました。彼女が
「在日」というものに関心を持ったのは2000年の8月。偶然ある新聞で「総連vs
朝総連」というタイトルの短い記事に接し、同時期にテレビ放送された民族学校に
関するドキュメンタリーを見たのがきっかけだったといいます(*)。以来、彼女は
「在日」というテーマに使命を持って取り組んでいて、その第二作目になるはず
だったのが、この『ウリハッキョ』でした。しかし、チョ・ウンリョンは2003年に
不慮の事故で亡くなり、その遺志を引き継いだのが、夫であり撮影監督だったキム
・ミョンジュンだったのです。
(*) チョ・ウンリョン監督の追悼映画祭パンフレットに掲載された監督遺稿の
記述による。
映画は全編を通して底抜けに明るく、力強く生活する「市井の人々としての在日
」を描いていて、口先だけのイデオロギー論だとか、似非反省論だとか、幼稚な政
治論争の叩き台にこの作品がなることを拒否しているようにも見えます。膨大な素
材を抱えた作品だったゆえ、こういう方向になったという解釈も可能でしょうが、
一韓国人から観た「在日」の一面を描いたスケッチと考えれば、なかなか優れたド
キュメンタリーになっています。
もちろん、民族学校を巡る様々な問題もここかしこに挿入されていますが、日本
のこの種の作品でよくあるような、深刻でドロドロした雰囲気は皆無です。これは
たぶん監督が民族学校の普通の日常、普通の人間関係を描くことに徹したからでし
ょう。しかし、映画の中では、生徒たちの明るい表情が連続しているからこそ、一
瞬垣間見せる複雑で暗い表情や発言が、テーマの複雑さを表現しているともいえる
のです。
キム・ミョンジュンのチームは、長い撮影の間に、かなり学校関係者と親しくな
ったようで、日本ではちょっと観る事が出来ないシーンが一杯です。さすがに万景
峰号に乗って北に行った時のエピソードは、学校の生徒に撮影を委託してはいます
が、そこで描かれた情景もまた、日本の大げさな北朝鮮報道などでは観られない、
貴重なものです。ここにおいて、民族学校の生徒たちが祖国=異国の風景に驚き、
日本語と朝鮮語を混ぜて語っているところは、この作品のテーマをもっとも濃縮し
て象徴していたシーンに思えました。
歴史問題をドキュメンタリー映画の素材に選んだ場合、どうしても際どいもので
ないと評価を受けにくい今の日本では、この『ウリハッキョ』に対して真逆な評価
もきっとあるでしょうが、私がこの作品を観終わった時、日本人として強く感じた
のは、この題材と同じものを日本人自身もまた撮るべきでもあって、被写体となっ
た民族学校の人々と家族もまた、心の決して明かされることのない部分でそのこと
を望んでいたのでは?という想いでした。
■ ウェッブ版は以下のURLで!
http://cinemakorea.org/korean_movie/column/column180.htm
※ 『マウミ...』『ポッピ』『永遠の片想い』のReviewも収録
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┃04┃韓国ドキュメンタリーフェスタ in Osaka 開催 ┃
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2月に東京・池袋で開催され、大好評のうちに幕を閉じた「韓国ドキュメンタリ
ー映画祭」
http://asiamediacenter.blogspot.com/
が大阪でも開催されます。
■韓国ドキュメンタリーフェスタ in Osaka
【日 時】5月19日(土)
9:30 開場
10:00 『あんにょん・サヨナラ』
12:00 トーク 丁智恵
「韓国市民メディアに学ぶもの〜あんにょんサヨナラ制作から」
13:30 『テチュリ村の戦争』
14:30 『塩(ソグム)』
【会 場】クレオ大阪中央 4F セミナーホール
http://www.creo-osaka.or.jp/chuou/
【料 金】当日 \1,500 前売 \1,300
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┃05┃5月以降の劇場公開作品 ┃
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『初雪の恋 ヴァージン・スノー』(日韓合作)
5/12(土)より、新宿ガーデンシネマ、ほか全国ロードショー
http://www.kadokawa-pictures.co.jp/official/virginsnow/
『アパートメント』
5/19(土)より、池袋シネマサンシャインほかにてロードショー
http://www.apartment-movie.com/
『パッチギ!LOVE&PEACE』(在日を描いた日本映画)
5/19(土)より、シネカノン有楽町ほか、全国拡大ロードショー
http://www.pacchigi.jp/loveandpeace/
『インビジブル・ウェーブ』(カン・ヘジョンが出演するタイ・オランダ映画)
5/26(土)より、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
http://www.cinemart.co.jp/iw/
『私たちの幸せな時間』
初夏、シネカノン有楽町、渋谷シネ・アミューズほか全国順次ロードショー
http://www.shiawasenajikan.jp/
『私のちいさなピアニスト』
8月、シネカノン有楽町ほかにてロードショー
http://www.cqn.co.jp/movies/index.html#pianist
『サイボーグでも大丈夫』
今秋、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
http://www.eiga.com/official/cyborg/
これ以外に、以下のような作品が買い付けられていますので、後々なんらかの
形で鑑賞可能になると思われます。
『Two師父一体』『ウォンタクの天使』『サム』『ピーターパンの公式』『手紙』
『愛するとき話すこと』『愛なんていらない』『淫乱書生』『角砂糖』『秋へ』
『甘く、殺伐とした恋人』『強敵』『公共の敵2』『組暴の女房3』『台風太陽』
『多細胞少女』『拍手する時に去れ』『卑劣な街』『浜辺の女』『朴大統領暗殺』
『恋愛の目的』『武林女子大生』『天下壮士マドンナ』『Mr.ロビンの口説き方』
『道』『悔いなき恋 −NO REGRET−』『女教授の隠密な魅力』『作業の定石』
『家族の誕生』『肩ごしの恋人』『20のアイデンティティ(原題:異共)』
『愛を残して(原題:国境の南側)』
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┃06┃Review 『中天』など四作品 ┃
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Text by カツヲうどん
2006年最後を飾る韓国映画の超大作。それが『中天』。かつてアクション映画で
名演出を見せたキム・ソンスはプロデューサーにまわり、彼の代表作『MUSA−武士
−』で助監督を務めた弟子筋のチョ・ドンオが今回監督を務めました。音楽監督は
鷺巣詩郎、衣装はワダエミと、日本人のトップ・クリエイターも参加し、中国人ス
タッフを中心にしたアートワークに、撮影場所も中国と、公開前は話題の作品。配
給と製作を担当したCJエンターテイメントは宣伝にも大きなお金を投入し、年末の
目玉として公開したはずでした。
さて、題名になっている「中天」とは何を指すのでしょうか? まるで居酒屋か
串焼き屋の看板名みたいですが、映画を観た限りでは、どうやら俗にいうアストラ
ル界のことを示しているようです。つまり純然たる霊界ではなくて、霊魂が更なる
高みに上る修行を行う、かなり俗っぽい世界。映画のラストでは、現世でお亡くな
りになって、この世界に来た人たちが、更にお亡くなりになられて、もっと高みに
昇天するようなイメージがあることから、きっとあの世とこの世の中間に位置する
世界なのでしょう。そのせいか、この「中天」はエゴと野望が満ちていて、とても
修行を積む魂が集うような立派な所には見えません。
現世で、主人公のイグァク(チョン・ウソン)は、昔の仮面ライダーに出てくる
ようなゴムマスクベコベコな怪人たちと戦いますが、村人たちから毒を盛られて生
きながら「中天」に紛れ込んでしまいます。その擬似天国で、かつての上司や後輩
・恋人だった連中が記憶を失って生活していたことから、このよくわからないお語
は、よりわからないまま進んでゆくことになります。基本的には武侠ものなのでし
ょうけど、その実体は十年前くらいに韓国でSFと称していたジャンルを技術面だけ
リニューアルしたような内容。確かにVFX映像だけは完成度が高く気合の入った
ものですが、その他はぜーんぶヘロヘロ、十年前にタイムスリップしたかのようで
す…。
■ 続きは以下のURLで!
http://cinemakorea.org/korean_movie/column/column179.htm
※ 『1番街の奇跡』『無道理』『スキャンダル』のReviewも収録
┏━┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃07┃5月以降のDVDリリース予定 ┃
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5/4
『とかげの可愛い嘘(原題:ヤモリ)』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000MV9PH6/cinemakoreane-22
5/25
『百万長者の初恋』デラックス版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000OI1FFC/cinemakoreane-22
『百万長者の初恋』スタンダード版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000OI1FFM/cinemakoreane-22
『フェイス』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NJWNNA/cinemakoreane-22
パク・シニャン パック 『インディアン・サマー』『キリマンジャロ』のセット
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NOKEO0/cinemakoreane-22
『インディアン・サマー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NOKENQ/cinemakoreane-22
『キリマンジャロ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NOKENG/cinemakoreane-22
6/21
『素敵な夜、ボクにください』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000PGTEGU/cinemakoreane-22
6/22
『夏物語(原題:その年の夏)』プレミアムBOX
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000NJKYJA/cinemakoreane-22
『夏物語(原題:その年の夏)』スタンダード・エディション
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000O58V8E/cinemakoreane-22
『家門の危機』限定版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000O76UAS/cinemakoreane-22
『家門の危機』通常版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000O76UAI/cinemakoreane-22
6/27
『奇跡の夏(原題:アンニョン、兄ちゃん)』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000OYC424/cinemakoreane-22
7/4
『あなたを忘れない』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000OCZDOW/cinemakoreane-22
7/8
『Dear Pyongyang−ディア・ピョンヤン−』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000PWQR4G/cinemakoreane-22
7/27
イ・ビョンホン『夏物語』画日記 Making of Once in a Summer
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000P6XNQC/cinemakoreane-22
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┃08┃編集後記 〜『ウリハッキョ』とチョ・ウンリョン ┃
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Text by 西村嘉夫(ソチョン)
今、2004年に開かれた、チョ・ウンリョンという女性監督の追悼映画祭のパンフ
レットを見ながら書いています。
2001年のことです。友人に通訳の仕事の依頼で連絡を取ったところ、受話器の向
こうで女性の笑う声がしました。とても印象的な笑い方だったので「誰か?」と聞
いたところ、「チョ・ウンリョンという女性監督である」との返事でした。私はそ
の名前を知っていました。1998年の釜山国際映画祭で彼女の短編作品『スケート』
を見ていたからです。『スケート』はその年のカンヌ国際映画祭の短編コンペ部門
に韓国映画としては初めて招待され、短編にもかかわらず大変な評判になっていた
作品だったのです。映画祭の本上映はスケジュールが合わなかったため、プレス用
のビデオルームに、わざわざ『スケート』だけ見に行ったことを覚えています。
1998年の釜山国際映画祭には、イム・サンスの『ディナーの後に』、イ・ジェヨ
ンの『情事』、キム・ギドクの『悪い女 青い門』、ホ・ジノの『八月のクリスマ
ス』、チャン・ジンの『あきれた男達』、ホン・サンスの『江原道の力』、キム・
ジウンの『クワイエット・ファミリー』などそうそうたる作品が出品されていまし
た。いわゆる“韓国映画ルネッサンス”が釜山映画祭を通じて世界に発信された記
念すべき年でした。しかしながら、一番記憶に残ったのは並み居る長編ではなく、
『スケート』でした。物語はこうです。スケート少女がとある少年の前で尻餅をつ
きます。少年は雪の上に文字を書いて名前を尋ねてきます。少女は声を出して名乗
りますが少年からは反応がありません。障害者と健常者の触れあいを描いた作品だ
ったのです。
チョ・ウンリョンは、ニューヨーク留学中に障害者の友人を通して様々なことを
学んだといいます。障害者に対する無知が原因で、無意識のうちに相手を傷つけた
り、気まずくなってしまう瞬間を何度も体験したそうです。そして、その経験は
『スケート』という作品に結実します。帰国後の2000年、彼女は新聞の記事とテレ
ビのドキュメンタリーを通じて、今度は在日に対する自らの無知を悟り、関心を持
ち、年末に大阪行きの飛行機に乗り込みました。シネマコリアで配給している『ま
ぶしい一日』の第一話『宝島』でも、在日が描かれています。監督のキム・ソンホ
はニューヨーク留学中に、後に『Dear Pyongyang−ディア・ピョンヤン−』を撮る
梁英姫(ヤン・ヨンヒ)と知り合い、彼女から在日の様々な話しを聞かされます。
そして、在日のことを何も知らない韓国人に見せるために『宝島』を着想したとい
います。
私が受話器の向こう側でチョ・ウンリョンの笑い声を聞いたのは、2001年の初夏
でした。しかし、私は彼女がなぜ日本にいるのか?について考えもしなかったし、
想像することもできませんでした。チョ・ウンリョンとは会ったことはないし、話
したこともありませんが、おそらくは大変な使命感と確かな人生観を持った人物で
はないかと思います。その後、彼女は3年あまりに渡って朝鮮学校の取材を続けま
す。その間、韓国のマスコミは彼女が何をしているのか報道することはなく、韓国
映画界の中でもその存在が忘れ去られつつあった2003年4月、一通の悲報が届きま
す。チョ・ウンリョンが不慮の事故で亡くなったというのです。そして、彼女が
生前最後の3年間日本で朝鮮学校のドキュメンタリーや劇映画を準備していたこと
が報道されます。
直感的な話しになりますが、ここ数年で韓国の商業映画における女性監督比率が
下がり、ドキュメンタリーにおけるその比率は逆に上がっているような印象を持っ
ています。有能な女性監督がドキュメンタリーに流れている…。長編商業映画は撮
っていないけれど、チョ・ウンリョンもその一人と言っていいかも知れません。彼
女たちが持つ使命感や正義感といったものが、商業主義に大きく傾いた今の韓国映
画界とは相容れなくなってしまったのか、それとも他に何か根本的な原因があるの
か…。
チョ・ウンリョンは亡くなる前の年、2002年に自作の撮影監督と結婚していまし
た。名前をキム・ミョンジュンといいます。ソン・イルゴンの『フラワー・アイラ
ンド』の撮影を担当しているほか、『マラソン』のチョン・ユンチョルがデビュー
前に撮った短編映画で撮影を担当していた人物です。彼は亡き妻の意思を継いで朝
鮮学校を題材にした長編ドキュメンタリーの製作に着手します。それは使命感とい
うよりも、長年の取材で培われた人間関係、民族学校に通う学生達との出会いを、
作品として記録しておきたいという思いがそうさせたのかも知れません。そして、
3年半という撮影期間を経て作品が完成しました。それが5/17&18、大阪と神戸で
上映される『ウリハッキョ』です。
人に歴史あり。映画に歴史あり。
スタッフ・ブログ、日々更新中です。
■ソチョンのひとりごと http://seochon.exblog.jp/
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濃ゆいブログ
右翼か左翼か
『ウリハッキョ』上映会
調査&問題発見、トレーニング、上映
■SUM の 韓国News落穂拾い+α http://d.hatena.ne.jp/SUM/
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ほか
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プロフィールもお願いします。映画祭・上映会主催の方が上映作品
のReviewを書き、上映の告知に利用していただくのも可です。
また、ご自分のブログやHPの宣伝に利用されるのもO.K.です。
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『シネマコリア News』
■ 発行:シネマコリア
■ 発行部数:5,150(2007年4月30日号)
Copyright (C) 1998-2007 Cinema Korea, All rights reserved.
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