ぶんぶん便 No.396
発行日時: 2008/3/18
作/者/か/ら/
おひさしぶりのぶんぶん便です。
みなさまいかがおすごしですか?
わたし、マラソン大会の中継は全然見ないし情報もあまり知らないです。
でも名古屋のマラソンの頃は報道がすごくて。
特に前日は高橋尚子選手のインタビュー報道があふれてて、
しぜんと耳に入って来ました。
オリンピックがからむと加熱しますね、報道が。
高橋選手はすごくおしゃべりです。間断なくしゃべるので
何を言ってるのか真意がつかみにくかったです。つかめたのは、
「見ている人に元気をあたえたい」と、
「一位にならないと自分の言葉は説得力をもたない」かな。
高橋選手はいつも笑顔ですが元気に見えない。不思議です。
真から元気そうだったらそれだけでこちらは元気になれるんですけど。
存在そのものがかわいいもの。
結果は残念でしたが結果よりも前日の高橋選手の様子が気がかりでした。
高校陸上部時代に顧問だった先生のことばが座右の銘だそうです。
「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きく花が咲く」
なるほどです。
わたしは今自分自身を「下へ下へだな」と思っています。
上記座右の銘と違うのは「大きく咲く花」を想定していません。
どうなったら「大きく咲く」と言えるのかがわからないし、
たとえ花が咲く未来がなくても、下へ下へと伸びる感覚は幸せです。
下へ下へが「今」だし、その「今」に意味を感じているのです。
したへしたへ。したへしたへ。したへしたへ。
声に出すとヨダレたれます。発音、難度高し。
─C─o─n─t─e─n─t─s─────────────────
□ 今週のコラム : 私語の世界
○ シネマ de ぶんぶん : 『春よこい』
● お知らせ : シナリオに興味ある方へ
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□ 私語の世界
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先日、某試写会に行ったら受付で名刺交換することになった。
ふつう、試写状を提示するだけでいい。
相手の名簿にこちらの情報があるわけだから、名刺を出す必要はない。
でもときどきこういうふうに名刺交換することがある。
新作映画の試写会は配給会社ではなく映画宣伝を仕事にしている会社が
実施する場合がある。
その宣伝担当会社が新規参入した場合、こちらの名簿がないので
名刺交換することになるみたい。
で、名刺を渡して試写室に入る。
で、開演前にトイレに行くため席を立ち、受付を通ると
受付には3〜4人のスタッフがたむろしており、中の若い青年が
「なにこのぶんぶん便って?」と大きな声で叫んだ。
すると同僚の女性が「シッ」といさめた。
わたしが通るの気付いたみたい。
何人ものマスコミ関係者が出入り中の受付である。
「なにこのぶんぶん便って?」は結構多くの人の耳に入ったと思う。
カチンときた。
その揶揄(やゆ)っぽい口調もさることながら、
大勢の前で他人の名刺の内容を音読する無作法もだし、
それよりなにより「また私語だよ〜」のカチンである。
受付時間はほんの30分である。
その30分くらいスタッフ同士の私語、つつしめないんかい。
ジェネレーションギャップ。という言葉はあんまり使いたくないが
「電車で化粧」とか「街で歩きながら食べる」とか
「一緒にいても携帯電話を常にいじってる」とか
そういうイマドキの行為って見てて違和感がある。
わたしからすると「おどろ奇異!」な行為なんだけど
最近ではあきらめた。というか慣れた。
今一番気になるのは「私語増えたな〜」である。
これについては強い怒りではなく、じわじわと怖いような気分。
私語増えたと思いません?
お役所で役人同士の私語。
美容院や病院でスタッフ同士の私語。
コンビニやデパートで店員同士の私語。
仲間うちで楽しそうでいい。いいなあと思う一方で
度を超した私語は仲間以外の存在をばっさりと無視している。
たとえばAちゃん、Bちゃん、Cちゃん、Dちゃん
4人の女がおしゃべりしてたとする。
AちゃんがBちゃんとCちゃんにしかわからない話をする。
これもわたしにとり「私語」である。
たとえ友人同士でも、わからない話をするのはエチケット違反で
Dちゃんにわかるように多少説明を加えて話すべきだと思うの。
気難しいこと言ってるでしょ。
私語についてわたしはたしかに気難しい。
子どもの頃、転校生だったせいもあるかもしれない。
いつも周囲に気を配り、アンテナをたてていた。
まわりはわたしにわからない話をするけど自分はしちゃいけないと思ってた。
自分がいつも感じていた寂しい思いを人にはさせたくない。
たとえば作文を書くとき
「遠足で山田さんと一緒にお弁当を食べた」と書いてはだめ。
「クラスの友人と食べた」と書く。
他人が読んだら山田さんが誰だかわからない。
他人にわかるように書かなければ他人に申し訳ないし、
自分をわかってもらえない。と感じていた。
子どもの頃、周囲が鈍感なのは我慢できた。
だってみんな子どもだし。経験少ないからね。気付かないのだろう。
でも大人になっても鈍感なのはうんざりだ。
少数のひとを置いて行く流れ。って悲しい。
略語のハヤリも「わかるやつだけわかる」「わからないやつはおいてけ」
という時代の空気ではないかと思う。
情報第一主義。現代は資本主義社会というより情報主義社会だ。
人を置いて行かない。そう気配りをするのに学歴はいらないし
資格もいらないし、お金もいらない。
少しの想像力と優しさ。これでできる。と思うんだけど。
この私語をはやらせたのはテレビの情報番組ではないかと思うの。
ニュース番組もそうだけど、アナウンサーどうしが「◯◯ちゃん」と呼び合う。
たとえば中継で記者が事件の内容を伝えると某キャスターがスタジオで
「◯◯さん、おつかれさまです。今夜はゆっくり奥様の手料理で
体を休めてくださーい。アハハ」などと言う。
はあ?
それウラでやってよ。みたいなことをヘーキで言う。
たぶん、仲良しごっこなんだと思う。
仲良し自慢かな。
こちらウチウチで仲良くしてます。
電波使って私語できます。いいでしょ?
アナタタチとは違います。
みたいな匂いがする。
ニュース番組で堂々私語なんだから、それを見て育った学生さんは
授業中当然私語だし、映画宣伝会社は「なにこのぶんぶん便?」と
なるわけである。
なんか、怖い。
日本人がどんどん無神経になっていく気がして怖い。
仲良くするのはイイコトだし、見ていて気持ちのよいものだ。
輪の外にいるひとを寒くさせないようなあたたかい形で
輪の外にいるひとを輪の中に包み込むような流れを生み出す形で
みんなで仲良くできないものかなあと思う。
しばらくぶりのぶんぶんでうるさいこと言っちゃった。
さいごにほっとできるおはなしを。
先日近所を歩いていたら、5歳くらいの男の子がおかあさんと
手をつなぎながら歩いていて、ふたりのおしゃべりが聴こえてきた。
「なんだろう、それおかあさんにもわからないなあ」
「わからないなあ〜」
「うちかえったら調べようか」
「調べようか〜」
「ね〜」
「ね〜」
ふたりは目を見合わせて笑ってる。
しあわせオーラにつつまれたふたりはわたしの横を通り過ぎた。
なんだかありがたい。
手をあわせて「ありがとう」と言いたくなった。
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◯ シネマ・de・ぶんぶん 『春よこい』
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公式サイト
http://www.harukoi.com/
三枝監督。『オリヲン座からの招待状』もこの監督だけど
わたしの感傷ツボにすぽっとはまる良い作品でした。
わたしが「いい」と思った『オリヲン座…』が興行的には成功しなかったので
まただめかな…。わたしが「いい」と思ったらだめなのかな?
わたしの「誉め」は縁起悪いです。
誉めちゃだめ?
船の上でうっかり人を殺してしまった時任三郎が消息を絶ち、
残された妻・工藤夕貴と少年が殺人犯の家族という汚名を背負って
漁港で暮らします。
少年は父の顔を忘れないために写真を探しますが漁師なので写真などなくて、
交番の掲示板にはってある指名手配犯のポスターを見て父をしのびます。
待つ人待たせる人…、この母子を見つめる周囲の人々のそれぞれの心情が
丁寧に描かれてます。おすすめしたいけど、おすすめしにくい。
「いい」から。
JUNKOの感性に近い人におすすめします。
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● お知らせ シナリオに興味のある方へ
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シナリオってどうやって書くのかな?ってちょっぴり興味のある方に、
お手軽なセミナーがあるのでお知らせします。
↓
http://www.koubo.co.jp/contents/seminar/index.html
よーくご覧下さるとわかるのですが、わたしがゲストで登場します。
夕方ちょこっとですが、コンクール受賞者としてお話します。
エラソー。
でも受賞のコツなんてありません。
だからわたしはたいしたことは話せません。
でも、メインの講師は教えるのがとってもうまい指導のプロで
人間味あふれるあたたかい方です。わたしもお世話になっています。
シナリオがどういうものかを知る始めの一歩に
値段も日程も手頃だし、いいかなあと思ってここにお知らせします。
あ。公募ガイド社さんから宣伝依頼されたわけではありません。
わたし自身は公募ガイド社さんのセミナーは未体験で、初参加。
しゃべることはおいといて、覗き見気分で楽しみなんです。
ぶんぶん読者でもし興味のある方がいらしたら、どーぞ。
と思ったので。ちょこっとお知らせ。
わたしはシナリオと出会って、そうですね。
心が解放されました。
シナリオ修業は自分の心をぱーんと開いてくれました。
興味を持たれた方は、ぜひ。
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