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ぶんぶん便 No.332
発行日時: 2006/11/7 bunbun-bin ha tanosiina kyoumogenkini bunbunikou sore!
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■■■ 「ぶんぶん便」 2006/11/7 No.332
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作/者/か/ら/
犬を飼うのが夢でした。今もです。
現実は、ペット禁止のマンションで猫を飼ってます。
せめて、いなもと(猫のなまえ)と室内をお散歩したいと思い、
リードを装着してみました。すると…。
いなもとは「シャー!」と叫び、全身の毛を逆立て、
はねたりちぢんだりして、あれくるいます。
猫の誤作動、です。
虎化したいなもとを確保し、リードをはずしましたが、
以降、わたしのそばに近寄りません。
リードはいなもとの人格(猫格)を否定するものらしく、
嫌で嫌で嫌なんだあ、とわかりました。
よくわかりましたので、そろそろ許してほしいです。
夢を押し付けるのはよくないですね。
人間も同じかも、です。
――C―o―n―t―e―n―t―s――――――――――――――――
○ 今週のコラム : 映画とわたし
● シネマ de ぶんぶん : 『パプリカ』
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○ 映画とわたし
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「映画のことはJUNKOに聞こうと思ってさ」と、
友人から映画情報を尋ねられると、
「わたし、映画に詳しいなんて言ったっけ」と言ってしまって、
怒られる。ごめんなちゃい。
ぶんぶん便で映画紹介してるくせに、とぼけんな! だよね。
毎週毎週、映画を紹介しといてナンだけど、
人に映画をすすめるのは、実を言うと、自信がない。
シネマdeぶんぶんは、読めばわかるけど、感想文である。
基本的に作品への批判はしない。
良さがわからない映画は、紹介しないの。
映画は、どんな映画も、誰かの心をつかむと思う。
心をつかまれた人が紹介するほうがいいからね。
そもそも。
わたしはわたしの感受性を疑っている。
その証拠に『風の谷のナウシカ』で3回寝た。
4回目にラストまでたどりついたが、3日でストーリーを忘れた。
『風の谷のナウシカ』への反抗心はいっさい、ない。
なんで寝てしまうのか、自分自身よくわからない。
いつかこれを名作と感じられるよう、心の成長を願うばかりだ。
ナウシカは例外だけど、ほとんどの映画は楽しめる。
面白い!と思った映画が評論家に酷評されると、びっくりする。
毒づくランクの口ぶりで、ザクッと切られていたりする。
わたしは楽しめたのに、その人は楽しめなかったのだと思うと
(生意気言っちゃうけど)お気の毒になる。
ざっくり切り捨てる人は、自分の感性を疑うこと、しないのだろうか?
楽しめた人もろとも切ってるって、わかっているのだろうか?
視聴者が感性で「きらい」と言うのはいい。
そういうこと言い合えるのも映画を見る楽しみのひとつで、
わたしも「きらい」な作品はあるし、家の中ではワルクチも言う。
けど、評論家が上から目線でダメ出しするのはイヤったらしい。
これから見る人にマイナスの先入観を与えるからね。
自分の感性を絶対値と思える人をわたしは信用しない。
たとえプロでも信用しない。
新作映画の場合、いくらプロでも試写を1回観ただけでしょ?
1回観ただけで全部をわかっちゃうなんてこと、あるわけない。
わたしは映画を批判しないくせに映画評論家を批判している。
映画の知識が乏しいくせにこれもまた失礼な話である。
ごめんなさいである。
ではこの生意気なわたし、
いったいどれくらい映画を観ているのだろう?
新作映画の試写は、週1〜3本。
近所のTUTAYAで旧作を週1〜2本。
地上波での旧作を月1〜3本。
映画館は月0〜1本。
月に10本以上だけど、これって、
映画に詳しいと言えるほどではないだろう。
大ヒット大作映画は、あまり観ない。
並ぶのしんどいし。
風評で、見ちゃった気もするしね。
レンタルする場合、なるべくDVDを借り、
字幕版と吹き替え版を時間をおかずに観る。
字幕だとセリフを目で確認できるし、
吹き替えだと映像の機微(きび)を味わえる。
字幕と吹き替えで、意味を真逆に訳しているものもあり、
そういうのに気付くのも、楽しい。
ひとのことばの微妙なニュアンスは、AにもBにもとれるから、
間違いというより、これはもう、翻訳者の解釈の相違ね。
ジャック・ニコルソン主演の『恋愛小説家』に真逆の訳あり。
時間がありあまってる人は探してみてね。
少し前に話題になったテレビドラマ『結婚できない男』は、
この映画がベースになっていると思う。
原作とは公言していないけど、テーマもディテールもそっくりだ。
そっくりだけど、『恋愛小説家』のほうが、身につまされる。
『結婚できない男』は偏屈な独身男だが、社会人としてマトモの範疇である。
『恋愛小説家』のニコルソンは不安神経症ゆえに、その結果として、
短気でかたくなで意地悪になっちゃって、恋人どころか、
家族も友人もいない。純正の孤独者だ。
彼は歩道の升目を踏めない。いつも神経質にまたいで歩く。
隣人の犬を預かるはめになり、しかたなく散歩をさせていると、
犬が男の歩き方を真似て、升目を飛び越え始める。
すると男は犬を抱き上げて言う。
「普通に歩け。お前は俺みたいになっちゃだめだ」
このシーンが、大好き。
邦画も繰り返し観る。
2度目3度目で気付くことが違う。
昔観た映画を繰り返し観るのって、新作見るのとは別の愉快さがある。
本もそう。新しいの次々ではなく、繰り返し読む。
次のページのセリフも展開も暗記してるのに、読むんだな。なんでかな。
旅行もそう。同じ土地へ何度も行く。
音楽もそう。同じCDを繰り返し聴く。
結婚もそう。失敗してもまたする。
…オナジヒトトハシナイケド。
わたしの人生、堂々巡り。そういうのが身に合ってる。
ときどき観たくなる映画は、
『妹の恋人』(ジョニー・デップ主演)と、
『ドッグ・スター』(豊川悦司主演)。
『ドッグ・スター』は、観るたびに涙が出るせつなくあたたかい物語。
世間では話題にならなくて、評価もいまひとつ。不思議だなぁ。
こればっかりは、評価より自分の感性に自信あり。
地上波でやれば、話題になるだろうに。
映画もパッケージで評価されるのかなあ。
「あの○×監督が」とか「主演は○○」とかね。
話題にならない作品に思わぬめっけものがある。
そしてそれは、自分の心に響くけど、人の心には響かないのかもしれない。
みな自分の経験という眼鏡で、ものをみるからね。
自分のハートにぴたっと馴染む。
そんな映画に出会えると、しみじみととうれしい。
自分が美しいと感じるものを美しいと感じる人がいる。
それは孤独からの解放だ。
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● シネマ de ぶんぶん : 『パプリカ』
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↓公式サイト 11月25日公開
http://www.sonypictures.jp/movies/paprika/
和製のアニメです。原作は筒井康隆のSF小説。
映像化不可能と言われた奇想天外なおはなしをアニメで実現!
は〜。すごいです。
脳内をぐいぐい押し広げられる感覚の、のびのびぐい〜んな設定に、
美しいアニメーションが、贅沢にコラボレーション。
松茸を松坂牛でくるんで焼いて、しょうゆをサッとはいたような。
って、食べたことないけど。おいしいんだろうな。
このアニメ、夢を見ているようです。悪夢の混じった夢です。
ここのところ、アメリカ製アニメを続けて観て、ためいきついてたの。
3D-CGの技術だけは進んだけど、オハナシは手抜きだなあって。
12月公開の『オープンシーズン』、1月公開の『モンスターズハウス』は
子ども向きにしたって、もうちょっと新しい価値観の提示が欲しい。
映像の完成度と内容のツクリがアンバランス。
映像は綺麗。グロテスクなほど綺麗なんだけどね。
その点、この和製『パプリカ』すごいよ。
日本はアニメのストーリーに手を抜かないのよね。
サザエさんだって、まる子ちゃんだって、すごいもん。
ここが、日本のえらいとこ。
声優が、ちゃんとプロの声優さんで、やはりいい仕事をしています。
林原めぐみさんの声、必聴です。
R指定はないけど、子ども向きではないです。
小学生にはちょっと無理。
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スパムメール対策で、筆者アドレスを変型して載せることにしました。
お手数ですが、よろしくお願いします。
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http://homepage1.nifty.com/jyk/bbsel.html
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※創刊以前のコラムは、ぶんぶん書庫で読めます。
http://homepage1.nifty.com/jyk/syoko.html
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執 筆 者● 大山淳子
発行責任者● 吉永和夫 yoshinaga@mbe.nifty.com
連 係 HP●『ぶんぶん館』 http://homepage1.nifty.com/jyk/
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