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ぶんぶん便 No.166

発行日時: 2003/7/8

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■■■    「ぶんぶん便」  2003/7/8 No.166
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 作/者/か/ら/

先週お知らせしました3周年記念プレゼント企画にたくさんのご応募を
いただき、ありがとうございました。
抽選の結果は今週中に個別にメールでお知らせ致しますので、しばらく
お待ちください。

応募は締め切りましたが、常時販売はしております。
興味をお持ちの方は、下記をご覧ください。

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 ハガキ、金属クラフトなどかわいい新作がいっぱいです。

――C―o―n―t―e―n―t―s――――――――――――――――

■ 恋愛と私     (今週のコラム)
◎ Book de ぶんぶん (本の紹介 著者コメント付)

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■ 恋愛と私

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あれは私が高校生のとき。ちょうど今ぐらいの季節だった。

放課後、女子数人が集まって、
教室の窓からうっとうしい雨を眺めながら、
しどけなく、夏を待っていた。

私たちにとって、夏は遊ばなければならないものだった。

小学生の頃は、虫カゴ、ゴム草履、水鉄砲、金魚すくい、ザリガニ。
日常には遊びが投げ出されていた。
高校生ともなると、部活動だのなんだの、あれこれ忙しい。

しかし夏だ。夏は遊ばなければしまらない。
1日でいい。夏らしく遊びたい。
遊び。そのシンボルは日焼けである。
だから海に行こう。という話になった。

海に行って、真っ黒になって、背中の皮の一枚や二枚むいて。
トラディッショナルな日本の夏を味わおう。という話になった。

最近なんだか「紫外線は大敵!」てことになっちゃってるけど、
当時は「日光はエラい。小麦色は青春の証し」だった。

「水着どうするぅ?」話は佳境に入る。と突然、
「Mくんたち誘わない?」とS子が言う。
すると他の女子も
「AくんとOくんにも声をかけよう」と言い出した。

私はぶうたれた。
「やだよー。めんどくさい。わたしたちだけで行こうよ」

間髪を入れず、スパッとS子が遮る。

「JUNKOは男だから、女といれば満足だろうけどさ。
あたしらはやっぱ男がいるほうが、楽しいわけよ」

みな押し黙る。
ミもフタもない物言いに周囲は固まり、風向きを伺っている。
風向きっていうのは、私のココロの風向きである。

私のココロはそのジャブが気に入った。
S子のするどい観察眼。正しいかどうかは別として
その痛快さに心打たれた。

「ん。わかった。じゃ男同志ってことで、私が連絡しておくよ」
後の段取りをすべて引き受け、話をつけた。

当時の私は、外見的には押しも押されぬ女の子だった。
女ではなく、女の子だ。どんぐりに似ている。
フェロモンは極度に不足しており、
女度検診があったらおそらくひっかかるけどね。

色白で体が小さく、筋肉は皆無、動きは緩慢。
私を見て「男らしい」と思う人は、まずいない。

そんな私に向かって、「男らしい」どころか「男だ」と、
よくも言い切った。S子ったら偉い。

偉いけどさ。
…私は男なのだろうか。

若い頃は女友達と街を歩いていると、
「お茶飲みませんか?」と声をかけられることもあった。

しかしどの男も私の隣を見ている。
2つの目がいっせいに隣を見ている。
4つの目もいっせいに隣を見ている。
私ったら透明人間みたい。

透明だから、せめて声を出してみる。
「私は行かない…」

すると男達は「あ。そ。じゃね」と。それでもまだ隣を見て、
「君は行くでしょ?」などとますます嬉しそうである。

そうゆう時の男って、柴犬みたいな顔してる。
バウリンガルつけて、心の声を聞けたなら。

「不細工自主消去。美人ゲット。よしっ」てところね。
ナンパ男の目はバカ正直で芸がないから嫌いだ。

そんなふうだから。
片思いは広く浅くいっぱいしているが、恋愛経験は薄い。
両思いなんてさ、人生で2回だけ。

1回めの男はつき合い始めてすぐこう言った。
「『あんな女のどこがいいの?』って友達が言うんだ」
馬鹿野郎。そうゆうことは自分の胸にしまっとけ。

つまりね。両思いって、私にとっては奇跡なの。

その2回があまりに貴重に思えたものだから、
「アトがない」って思ったものだから、
2回ともつつしんで結婚した。
少ないながらもフル活用させていただいた。

私の人生の恋愛のタマは出し尽くした気がする。

文章を書く上で、「恋愛」の分野はなるべく避けている。
経験が乏しい上、なんだかよくワカラナイんである。

よくワカラナイから参考書として恋愛本など読んでみるものの、
そういうのはたいてい「女は…なものである」とか
「たいていの女は…が好きだ」というのが、常套句だ。
そういう決めつけが、自分には当てはまらないので、興醒める。

小説でもエッセイでもいい。心にしっくりくる恋愛本はないのか。
あきらめかけていた最近、やっとひとつ見つけた。
恋愛経験乏しく女度指数の低い私が妙にしっくりと読めた本。
苦手意識の強い人にお薦めです。

注:恋愛上達本ではありません。


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  ◆■◆■◆ JUNKOの Book de ぶんぶん ◆■◆■◆

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★書籍版『365のつぶやき』

タイトル:「365のつぶやき」
著 者 名:水沢浩司(みずさわ こうじ)
発  行:アルファポリス(書籍コード ISBN4-434-02369-1)
価  格:1,000円(税別)

<詳細・ご購入案内はコチラです!>
 http://www9.ocn.ne.jp/~axl365/book.htm


★著者水沢浩司さんのコメント ――――――――――――――――――

「じゃあ、恋愛をテーマにまとめてみて貰えますか?」
出版社の方にこう言われた刹那、おいらは引きつった笑顔のまま、
「いいとも」の観客並の無感情さで「そうですね」と答えるのが精一杯で
した。
「人を見てものを言いたまえ」
おいらにあとほんの少し勇気があれば、きっと口にしていたであろう言葉
を無理矢理飲み込みながら、本にするほど恋愛経験豊富ならきっとおいら
は今頃、都心の超高級マンションの一室で、シャム猫の背中でも撫でなが
ら何らかのマダム的な人に宇宙語にも似た、こまっしゃくれた恋の言葉で
も囁いているはずであり、つまりはそういうことになっていなかったから、
今ここにいるのだ、という簡単な事をどうして理解してくれないのか、と
一人呆然としていました。

そんなお洒落な恋愛とは無縁のオトコがひきつった表情で半笑いのまま書
き上げた「恋愛系エッセイ」
為にはならないと思いますが笑って読んで頂けたら幸いです。

  HPはこちら。 http://www9.ocn.ne.jp/~axl365/

★JUNKOの感想   ―――――――――――――――――――――

そうなんです。
一般的に恋愛本は恋愛の達人が書くものです。
ところがこの本は「恋愛エッセイ」と言いながら、
むしろ苦手意識をもつ人間の、失敗、屈折、憧れが描かれています。
見栄も卑屈も感じられない素直な文章が心地よく、
どんどん読めるのにちびちび読みたい。
二律背反の思いで読みました。
幼い頃の初期恋愛のお話は、懐かしい運動場の砂の匂いを
思い出させてくれます…。

私はこの本をインターネットで購入しました。
ネットショッピングは初めての経験で、ちょっと緊張しましたが
コンビニ受け取り方式は経費がかからず、快適でした。

もともと「365のつぶやき」はメルマガ版を読んでいます。
でも「紙」で読むのはしみじみと良いものですね。
いつかはぶんぶん便も「紙」になるといいな…。


★メルマガ版「365のつぶやき」と「365のつぶやき〜Premium〜」
 http://www9.ocn.ne.jp/~axl365/365/365_Light_MailMagazine.htm
 http://www9.ocn.ne.jp/~axl365/365pre.htm

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                  http://homepage1.nifty.com/jyk/bbsel.html
          http://homepage1.nifty.com/jyk/bbsel2.html

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