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ぶんぶん便 No.50

発行日時: 2001/9/18

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■■■    「ぶんぶん便」  2001/9/18 No.50
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 作/者/か/ら/
本日、めでたく50号に到達しました。
言いたいコトが山程ある私の、やくたいもないよもやま話を
多くの方がこうして読んでくださっている。
…ということに、ひたすら感謝しております。

あれこれマスマスてんこもりの「ぶんぶん便」。
怒りの別冊「プンプン便」や、素直バージョン「フンフン便」の企画も
浮上(その嘘、ほんと?)。
これからも、ぶんぶん腕を振り回し、ぶんぶん頭をフル回転。
文職人JUNKOのくり出す元気、よろしくお受け取りください。

――C―o―n―t―e―n―t―s――――――――――――――――

1 JUNコラム『携帯脳でゆでたまご』
2 ぶんぶん特急『ラジオで流れたマイ・ボイス』
3 (引き続き)ぶんぶん便50号記念プレゼントのお知らせ

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■1 JUNコラム/携帯脳でゆでたまご
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時々思うんだ。
携帯電話を使っている人を見るとね。
脳の一部を手づかみしてしゃべってる。って、思うんだ。

あの機器は小さいのに知能指数が高い。電話番号を記憶する。
「アミちゃんにかけよう」と思えば指先1本で
アミちゃんにかけられる。

携帯電話を持たない私は、手帳でアミちゃんの電話番号を確認し、
頭の中で復唱しながらプッシュする。
ゼロ、サン、サン、とね。

アミちゃんの電話番号は一旦私の脳を通過する。
携帯電話を使えば、そんな手間はいらない。
機器が覚えてて、手続きを踏んでくれる。
携帯電話はその人の脳の一部というわけだ。

紛失したらタイヘンだ。
脳の一部が消える。
人に拾われたら脳の一部を解読される。
怖い。
でもまあ、脳そのものではないからね。
買って、インプットして、また脳にすればいい。

私が携帯電話を持たないのは、主義ではない。
そのことについては19号(1/5)で説明した。
今のところ不要なの。端的に言えば欲しくないだけ。

確かに、携帯電話がないと、面倒である。
最近少ないのよね、公衆電話。探すのに手間取る。
カバンの中から手帳を出し、電話番号を探すのも、わずらわしい。
途中でカードを落っことしたり、うっかり手帳を置きっぱなしにしたり。
これ、以前は当たり前の作業だったんだけど。
周囲がしなくなると、ひとりでテンテコマイしてるようで、
相対的に面倒臭く感じるものなの。

そこで考えた。
外出する時は、その日必要な電話番号を記憶することにした。
行きの電車内で、ブツブツ電話番号を唱える。
一生覚えているわけじゃない。その日覚えてればいい。
だから、簡単なの。
3718は、災難イヤね。とコジツケる。縁起悪くてごめんと思う。
0834は、オバサンよ。と覚える。オジサンなのにごめんと思う。

後は公衆電話さえ見つかれば、ササっと電話をかけられる。ん、便利。
こんなとこ(我が輩の頭)に記憶装置があったのね。
電池も紙も要らんし。
せっかく(我が輩に)付いてるんだから、使おうっと。

この方法を友人に話したら、「わたしもやってみっかな」と言う。
携帯電話持ってるのに何故?と聞くと
「ボケ防止訓練」なのだそう。

そうか。携帯電話は脳の一部。その間、オノレの脳は休憩中となる。
携帯電話をやたらめったら使う人の脳は、シワもなくなり、
つるりゆでたまご状になってるかもしれない。
顔のシワはいらないが、脳のシワは大切、って気がする。

湯上がりたまご肌はイイけど、たまご脳は嫌よね、桃井サン。

電卓が普及して計算力が落ちたように、
記憶装置が普及すれば、記憶力が低下する。

携帯電話乱用者は、70歳にもなると脳がつるつるになって。
喫茶店で、自分のオーダーさえ覚えられなくなってしまって。
将来、友人達とお茶する時は、私ひとりせかせかと
「ミイちゃんは紅茶、サトシくんはプリンね」と
注文、割り振り係するのかもしれない。
サトシくんのプリンがおいしそうなので、自分の珈琲とスリカエて
食べてしまうこともできる。

70歳でプリンを横領するためにも、脳を鍛えておかなくちゃ。と思う。 
                           (ぶんぶん) 
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■2 ぶんぶん特急/ラジオで流れたマイ・ボイス
―――――――――――――――――――――――――――――――――
小学4年生の時、和歌山県に住んでいた。
ある日学校で校長室に呼ばれたら、そこには知らない大人がゾロリいた。
学校関係者ではない、「流行的」な雰囲気の人たちだった。
その中のひとり、若い女性がハリのある声で、
「こんにちは。JUNKOちゃん。
今日はここで、作文を読んでもらいます。
あとで質問をするから、思った通りに答えてね」と言う。

校長室の中央には応接セットがデンとあり、
私はソファの中央に座らされた。
テーブルには以前書いた私の作文が置かれてある。
向いに座った女性がマイクを差し出した。
「これはラジオの収録なの。あなたの作文がラジオで放送されるのよ」

担任教師から何も聞いていなかった。
「校長室に行きなさい」と言われたので、ヤバイことかと思っていた。
ほっとして、言われた通りに作文を読んだ。
東京からの転校生である私は、普段は方言を話すが、
朗読は標準語のイントネーションを使う。

作文は、飼っていた手乗り文鳥が逃げて、兄とふたりで探し周り
近所の庭先で見つけ、無事捕まえた、という内容だ。
ラストは「文鳥を両手で抱えふところにしまった」とブツッと終わる。
愛想なしである。よく言えばドキュメンタリータッチだ。

読み終えた後、「お兄ちゃんとは喧嘩する?」というような
子ども番組らしい質議応答があって、最後に
「好きな曲をリクエストしてください」と言われ、咄嗟に
「串本節」と答えた。
それは紀伊半島南端の民謡で、毎晩父が風呂でうなっていた。
「仲を取り持つ巡航船」というくだりがあり、
「じゅんこうせん」を「じゅんこ船」と聞き違えて、
自分の歌だと思っていた。

それから何日か後のラジオ放送当日。
教室で担任教師がラジオをセットし、皆で聴く体勢になった。
ところが、ラジオは壊れていて、音声が入ってこない。
「しかたあらへんなあ」 教師は執着せずに授業を始めた。
ほっとした。自分の声がクラス中に響くのは恥ずかしすぎる。

その日の夜、父はテープレコーダーを回し、家族で放送を聴いた。
仕事先で録音したのだろうか、仕事を休み家で録音したのだろうか。
今のようなコンパクトな録音機ではなく、目玉がぐるぐる回る機械で、
タイマーも付いてない。

私の声はぶっきらぼうで、曇っていた。まるで子どもらしくない声だ。
自分の声を聴くのは初めてで、びっくりした。
「こんなんじゃない」と腹を立てた。
串本節が流れ出すと、一転、得意になった。
親孝行した気分で、胸をはる。
じゅんこ船だしね。

最後に、その番組を担当する国語教師のコメントが流れる。
関西で国語教育に力を注いでいる教師だという。
「JUNKOさんの作文は、ハラハラドキドキしますね。
文鳥への優しい気持ちが伝わってきて、心の中がホカホカしました」
関西弁のイントネーションで、優しい渇いた声である。
名前を灰谷先生と言った。
変わった名前だなあと思った。
あの灰谷健次郎氏だと気付いたのは、ごく最近のことである。

読む人の気持ちがホカホカする文章を、今も書けているかしら。
                                 (ぶんぶん)
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■3 ぶんぶん便 50号記念プレゼントのお知らせ
―――――――――――――――――――――――――――――――――
前回お知らせしました、50号記念プレゼント企画へ
さっそくのご応募、ありがとうございます。
今スグ片っ端からお贈りしたい!と思いつつ、抽選と申し上げた手前、
はやる気持ちを押さえ、期日が来るのを待っております。
締め切り日が過ぎ次第、ただちに発送手続きを致しますので
もうしばらくお待ちください。

本日からご購読された方は以下のお知らせをご覧ください。

★感謝の気持ちを込め、ご希望の方10人様に記念の品をお贈りします。
 
◎記念品の内容は以下の3点セットです
    ☆ 50号記念 JUNKOキャラクターポストカード
    ☆『夜のひまわり』イラストby Junkoポストカード
    ☆ カードサイズぶんぶん
    
◎ご希望の方は「ぶんぶん記念品くれ」と以下宛にメールください。
 その際、お名前とご住所が必要になります。
 お申し込み締め切りは9月20日です。

   宛先 執筆者JUNKO RXE01422@nifty.ne.jp

◎お申し込み多数の場合は抽選になります。ごめんなさーい。
 予算の都合です。しょぼい。
 
◎個人情報は一切公開致しません。ご安心ください。

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以上「ぶんぶん便」No.50をお届けしました。いかがでしたか。
また次回お会いしましょう!

※バックナンバーは下記URLでご覧になれます。
          http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000037573

※創刊以前のコラムは、ぶんぶん書庫で読めます。
              http://homepage1.nifty.com/jyk/syoko.html

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「ぶんぶん便」2001/9/18 No.50
執筆者●JUNKO RXE01422@nifty.ne.jp
発行責任者● 吉永和夫 yoshinaga@mbe.nifty.com
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