ぶんぶん便 No.39
発行日時: 2001/7/1■■■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■■■ 「ぶんぶん便」 2001/7/1 No.39
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作/者/か/ら/
本日、創刊1周年を迎えました。ご愛読ありがとうございます。
当初は緊張して肩に力が入り、いただいたお便りに、考え過ぎて返事を
出せないこともありました。その頃お便りくださった方、ごめんなさい。
過去の文章を読み返すと、馬鹿な子ほどカワイイもので、完成度が低い
ものに愛着を感じます。中でも自分のために書いた『夜のひまわり』。
ひまわりは、人生の折々に出会う花で、普遍のテーマであり、今後も様々
な角度で書き続けます(女ゴッホ気取り)。
読者の皆様からの反響が多かったのは『正円なるキムタク』。当時独身
だったキムタクも、お父さんですね。
まだご覧になってない方は、お暇な時にでもバックナンバーでご一読く
ださい。 『夜のひまわり』(No.10.2000/10/1)
『正円なるキムタク』(No.12.2000/10/21)
さあまた1年、書き続けます。月4〜5回、不定期にお届けします。
ぶんぶん腕を振り回し、ぶんぶん頭をフル回転。
文職人JUNKOのくり出す元気、よろしくお受け取りください。
――C―o―n―t―e―n―t―s――――――――――――――――
JUNコラム『フェミニズムが嫌い』
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■ JUNコラム/フェミニズムが嫌い
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「素敵な男の人と出会って幸せになりたい」
こういうことを不用意に言うと、もうタイヘンである。
男と出会わないと幸せになれないのか!
女はヒトリで生きて行けないのか!
こんな古臭い考えはズレてる! と、そこらじゅうから噛み付かれる。
でもさ、考えって古くなるもの? 時代によってくるくる変わるもの?
「素敵な男の人と出会って幸せになりたい」と私は思っている。
初恋を経験する中学生くらいから、ボンヤリ夢見ていた。
現在、中学生の娘がおり、2回結婚しているが、今でもそう思う。
浮気や不倫は興味ない。ヒトリいれば充分だ。
もしまた独身になったら
「素敵な男の人と出会って幸せになりたい」と思いながら生きる。
懲りないのだ。夢見るオバハン現役バリバリなのだ。
70歳になっても80歳になっても、「素敵な男の人」と暮らすか、出会いを
夢見るかするだろう。
そういうヒトの書く文章は、信用されない。
この思想は、いまや放送禁止用語のように、教養の有無のリトマス試験紙
になっている。それでもたゆまず恥ずかしながら、夢を見る。
でも間違えないで。高収入の男に養われたいのではない。
かっこいい男にエスコートされたいわけじゃない。
横綱のオカミサン、野球選手の妻、というステイタス狙いでもない。
夫や恋人の社会的地位はワタシには関係ない。
ヒトの夫の職業も興味ないし。
自己紹介が「夫は医者です」と言う女がいたが、文法合ってないよ。
自己紹介は自分の紹介で、旦那の紹介ではない。
「私は耳がぴくぴく動かせます」の方が正しい。ちなみにこれ私の特技。
私はただ、男の人に出会って、暖かい気持ちになって、
心穏やかな幸せ気分を満喫したいという、それだけの望みである。
それだけ、が案外難しいのよね。
男と出会ったら心穏やかではなくなる、のが恋愛だとしたら
私は恋愛体質ではないのだろう。
どきどきしたくない。ぼうっと油断したい。
私にはやりたい仕事、夢がある。
仕事の上で、男に甘えたり、女だからと楽をしたいなんて思わない。
男女平等、機会均等を望む。機会だけでなく厳しさも均等でお願いしたい。
せめてひとりの男には、理屈ではないところで、肩のチカラを抜いて、
味方になってもらいたい。
それは柔らかな暖かい思惑である。いってみれば趣味、嗜好である。
フェミニズムは、このような個人的な嗜好をことごとく弾圧し、
「そういう女が社会を駄目にする」と言ったりする。
すべてを集団的論理にスリカエる。個人的な趣味を許さない。
切羽詰まった感じ。
以前、そうとは知らずに、地域のフェミニズム広報誌の雇われライターを
したことがある。
私は離婚して子どもを引き取り、お金に困って忙しく働いていた。
ある時、事務所のひとりに
「アナタのような立場の人こそ男社会に文句を言うべきだ」と言われた。
「迫害されし女の見本」と言うわけ。「経験者は語れ」と言うわけ。
「はて? 女だからって損した記憶がアリマセン…」と言ったら、
たちまち反論責めだ。
「不当な扱いされたでしょ」「苦労してるのは男社会のせいでしょ」
確かに私は夫と別れた。夫に非があるとしたら、夫が悪いわけで、男全体
が悪いのではない。夫が悪いなら、その夫を選んだ私が馬鹿だったわけで、
いうなれば自業自得だ。そう思うから必死に働いてるわけで、私にはその
人たちの理屈が全然わからない。
編集会議では「共働きなのに家事をするのは何故われわれ女なのか」と
話し合いが続く。当事者である夫不在の場で延々とそうやって意見を述べ
合う。
「夫と話し合わず、別れようともせず、社会に文句言ってるアンタたちは
なんなんだ」と私は思うの。
皿洗いなんて解決は簡単。「あんたもやれ」そう言えばいい。
聞いてくれなければ、別れればいい。別れるのが嫌なら、洗うんだな。
別れない、という選択肢を選んだあなたの責任で洗うしかない。
別れるよりマシと思える、何らかの益を得ているのだから。
違和感はそんなところにある。
個人的な問題をマスで考える無理がそこにあるように思う。
フェミニズムが正義で、必要とされ、元気一杯だった頃、
「個人的なことは政治的なことである」と言い切ったがために
多くの有益な改革を成し遂げた一方で、
数知れない個人的すぎる個人的なことを、今も政治に持ち込んでいる。
離婚について「夫が悪い」という解釈は好きだ。
ほんとに辛い時、そういうふうに考えた。それで少し、楽になれた。
心を守るための、ささやかなズルである。
そういうズルが、フェミニズムの言い分にも時たま含まれていると思う。
そもそもイズムは主義であり、一派であり、群れである。
「群れ」は生理的に馴染めない。よってハナから勉強不足である。
だからまあ、印象としてだけど、私はフェミニズムが苦手だ。
素敵な男の人と出会って、幸せになりたい。
私も誰かを幸せにしたい。ごく自然な感覚だ。
フェミニストの目がキラリと光る気がするのは、被害妄想かしらん。
(ぶんぶん)
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以上「ぶんぶん便」No.39をお届けしました。いかがでしたか。
また次回お会いしましょう!
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「ぶんぶん便」2001/7/1 No.39
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